お帰り、おハゲ!!! 『Gのレコンギスタ』1話&2話:感想

2014年10月4日
『ガンダム』シリーズで名高い富野監督の最新作『Gのレコンギスタ』の1話と2話を見ました。
なんていうか、もう感無量です!
次回予告が流れだしたときには心の底から「おハゲが帰ってきた…!」と感動で振るえました。

「女海賊に一目惚れをしたからではない。調査部の大佐に呼び出されたから出かけたんだ。そういう朝に女海賊を救出するための攻撃があれば、僕はGセルフで出撃…できなかった。アイーダさんに操縦されてしまったからだ」

「~で、~だったら、~する」という口調が実に富野な感じがします。
この淡白な語り口がたまりません。誰にもマネできない富野イズムです。
今回のGレコは富野監督が脚本を全話を書き下ろすと明言されているそうで今からワクワクしっぱなしです!

■OP
・OPはほとんどが本編の継ぎ接ぎのMADで、本来のOPらしきものは冒頭のタイトルロゴまでとアイーダ、ノレドと続くカットくらいでした。
でもよく見てみると情報量がすごいですね。

・誰が主役でどんな世界でどんなことをするのか、作品の基本的な内容が伝わってきます。
ロボットに乗るパイロットが映る前に二足歩行の乗り物のカットが入るところが、良い味出してると思います。ロボットだけじゃないんだ!と思わされます。

・それからラストの各機体の見せ方。
主役機のGセルフの合体、それをサポートするオレンジの機体は恐らくアイーダだろうと思えます。
次回登場する青い機体は「戦闘機? いやロボットだ!」と視覚的にも理解できる上手い描き方で、量産機のカットシーは一機で登場→引いて同型の2機が合流と量産機なのだと見てとれます。

・ここまで情報量が詰め込んでありながらも、しっかりと歌詞に映像を合わせてあるのがすごいです。
「僕は飛ぶ」のところでコアファイターが飛び込んできて、「思い、力に変えて」のところではコアファイターがGセルフと合体。その後の間奏部分は各機体の紹介に使用。
未完成のはずなのにしっかりと映像がシンクロしています。
OPだけでも語ることが尽きません。

■「世界は四角くないんだからー!」
・今回、一番素晴らしかったのはこの台詞だと思います。
映像的にはレクテン=四角い、というギャグめいた演出で、アイーダの台詞としては、海賊が”世界”という言葉を使うことに意味を感じます。
2話の「地球上に太陽光パネルを置くことをキャピタルは許さない」やカーヒル大尉を賞賛する言動から考えると、アイーダは革命家的な思想の持ち主なんだろうと想像できます。
また、それを見ず知らずの敵相手に口走る点からは激情家であることが伺えます。
この台詞で前振りがされていたから、2話のラストのヒステリーも受け止められたのだと思います。
大切な人を殺されて、犯人が目の前にいてしかも知り合いだったら、アイーダはああするでしょうね。

・アイーダは今回他にもかなり優遇されていました。
2話のコックピット内でのGセルフに関する会話から察すると、海賊もGセルフについては全然わかってないみたいでした。
それなのにアイーダは、「Gセルフ」「私がつけた呼び名です(えっへん)」なんて誇らしげに語れてしまうんですよね。
アイーダさん、可愛らしいです。

■全体感想
・話も戦闘もロボも人もどれも素晴らしい構成で大満足です。
これがあと2クールも続くなんて贅沢過ぎてバチが当たりそうです。

・警備がガバガバだったり、平和ボケしてるのかな?と思える一方、敵との殺し合いにためらいが感じられなかったり、ちょっと価値観が掴めないところもあります。
まだわからないところはわからないところと保留にして、じっくりと楽しみたいと思います。




コメント

2 件のコメント :

  1. いいですよねGレコ
    警備のゆるさはキャピタルアーミーが新設の組織だからとか、そういう理由なんでしょうかね
    パチンコを尻に撃つくだりはパッと見でわかりづらいですが
    アイーダが尻を突き出すと重心の関係で落ちてしまうので引っ込めさせた、という流れだと私は思っています
    何にせよゆったりと楽しみたいものです

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    1. ぱちんこを当てるシーンのノレドの意図がさっぱりわかりませんでしたが、なるほど。
      確かにそう考えるほうが良さそうですね。

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