Gのレコンギスタ 第17話 『アイーダの決断』:感想
【ストーリー】
・今回はお掃除バトルとか牧歌的でほのぼのしました。
MSの動きが可愛かったですね。リンゴのモランが腕をニギニギしたり、ハエ叩きみたいなヘラで隕石を打ち返したり生活感があってSFぽかったです。レクテンにはこういう情景が似合いますね。武装を外したレックスノーかと思ったらレクテンでびっくりしました。キャピタルガードを抜けて付いてきたのはケルベス中尉と2人くらいかと思ってましたがけっこう気骨のある人がいたんですね。
■ベルリ
・デレンセン殺害後同様にまたもあっさり立ち直っていました。読めないですねぇ。
すっかりいつもの調子で動いていました。ラライヤが戦闘を始めても前回のようにヒートアップせず、冷静に対応していました。ロルッカさんとの会話で意図を見破ってわかった気になって、とりあえず目前の目標ができたからそれで満足したのでしょうかね?
何を基準に動いているのか相変わらずよくわかりませんでした。
■アイーダ
・今まで役立たずだって自覚してなかったんですね… ちょっと衝撃的でした。
ザンクトポルトに向かう頃から落ち着き始めたように見えたのですが、特に考えての行動ではなかったんですね。驚きです。アイーダは今回率先してお掃除を始めたベルリを「反射的にやってのけた」と評していましたが、アイーダもけっこう反射的にやれているに感じました。
■ノレド
・今回はノレドの言動にいくつか気になるところがありました。
ノレドが「カナリア」と言っていました。これは環境調査員のことを言っているのだと思います。Gレコ世界の地球はそんなに過酷な環境に見えないのですが、カナリアになぞらえるということはけっこう危険なんでしょうかね。クンタラが安定してつける職業なのでそういうことなのかもしれません。考えてみればベルリが主人公なので比較的恵まれた地域であるキャピタルテリトリー周りしか描かれていませんが、地球環境はわりと厳しいのかもしれませんね。ゴンドワンとアメリアが大陸間戦争をしている目的もまともに住める領土や資源の拡大が目的でしょうし。最終回までにいくらか描写があると嬉しいです。
・もう一つ気になったのがノレドが停泊しているカシーバミコシにパチンコを弾く素振りを見せたことです。
カシーバミコシはスコード教のご神体のような存在だと語られていました。ご神体に向けて武器を向けるなんて、たとえ冗談でも許されない行為だと思います。ノレドは比較的信仰心が厚いほうだと思っていたのでこの行動はとても意外でした。
・今回急に出番が増えていたのは、ノレドにもうすぐ動きがあるからなんでしょうかね?
長らく空気化していたのでそろそろ頭角を現してくれるといいのですが。
■クンパ大佐
・正体はピアニ・カルータ大尉でした。
前回のロルッカさんとミナジさんの会話はやっぱりそういうことだったんですね。
・その他にも様々な事実が明かされましたが、私はロルッカさんの腹黒さに驚かされました。
ただの忠義に厚いおじさんかと楽観的に考えてましたが、あの世界にそんな人間いるわけないですね。お家が滅んでもなお忘れ形見を担ぎ上げようと何年も着々と計画を進めるなんて、そんな清廉潔白な人間に務まるはずがありません。思ったよりもずっと下世話な下心がありそうでした。
■ネオドゥの溶断機の謎
・ノレドも指摘していましたがどう見てもビームライフルですよね。
スコード教信仰の厚いキャピタルガードが作ったレクテンの溶断機でさえ実質ビームライフルになりましたから原理は同じと見ていいでしょう。それでも溶断機と言い張るのはひょっとして富野監督のこだわりなのかな?と思いました。
・富野監督はイデオンのときに機体デザインのチープさを覆すために「これは第六文明人の遺跡です」と当初予定されていない設定を作り出したと言います。今回は逆に「作業用機がビームライフル持ってるわけないだろう。これは溶断機にするから」と本来はビームライフルとして提示されたものを変えてしまったのかもしれません。見ていてそんな妄想がふと浮かびました。
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