Gのレコンギスタ 第15話 『飛べ! トワサンガへ』:感想

2015年1月12日

【ストーリー】

■久々の富野監督単独絵コンテ
・今回は久しぶりの富野監督単独絵コンテでした。それが戦闘回だったのは嬉しい限りです。
対ビームネットを使った防衛やアサルトパックの活躍などいろいろ楽しめました。

・個人的には無双状態だったGセルフに一矢報いたのがモブパイロットだったのが良かったです。
Gセルフに斬りかかられたモランが刀で反撃してベルリが慌てるシーン、ああいうのがあると戦闘に緊張感が出てきます。雑魚だからって気が抜けなくなるのは楽しいことです。

■ベルリの謎
・次回でいろいろ設定が明かされるみたいですが、それよりもベルリの考え方のほうが謎に感じています。
今回も砲撃用パックの状態で敵6体に囲まれてピンチなはずなのに全然気にせず、相手のことを心配する余裕さえありました。ベルリは「敵が死ぬより自分が死んだほうがいい」なんて捨て鉢なタイプではありませんし、クリムみたいに自信家でもありません。「牽制だから死ぬなよ」なんて態度は普段のベルリの延長線上に感じられるのですが、自分の身に危険が迫ってもそういう態度でいられるのはよくわかりません。ベルリの考えは相変わらず謎です。

■受け継がれるポンコツ魂
・アイーダ様がまともになって失われるかと思っていたポンコツ魂、ところが後継者がいました。
それはトワサンガの隊長・ロックパイでした。ロックパイはけっこうなポンコツです。今回のトワサンガの作戦は「アリンカトで強襲して戦艦を沈めて、味方の被害を最小限にする」というものでした。ロックパイも最初は「取り逃した敵機はよろしく」なんてやる気満天だったのに、逃げ帰るときには生きて戻れたことに喜ぶばかりで反省の色も見られません。撃墜どころか、まともに当てることもできずに迎撃され、味方機も半数が大破or撃墜。かなりの損害です。これで戻ったら懲罰房送りにされてもおかしくなさそうな大失敗です。
それなのにロックパイは能天気に「敵はニュータイプだったかも~」なんて言い訳がましいことを言っていました。なかなか有望なポンコツぷりです。アイーダは本業は姫様だからパイロットで失敗してもいいですけど、隊長がこれでは…

■ラライヤさん
・すっかりラライヤさんになってしまいました。チュチュミィもお役御免です。
ハッパさんやクリムでさえもどう接すればいいものか戸惑いが見られました。ちょっと共感してしまいます。酸素欠乏症が治ったのは良いことなんですけど、なんだかもの寂しい感じがします。

■アリンカト
・トワサンガの支援砲台?のアリンカト。リアルでは一般的には「アリカント」と呼ばれるチリの妖怪のようです。ロックパイたちの乗るモランも『ムーミン』にも登場した妖怪の名前みたいですが、トワサンガのMSのネーミングは妖怪関連なんでしょうかね。

・アリンカトは機体としても面白かったです。
移動できる砲台でメガライダーみたいなのかと思ったら、接近戦ではクローも出てきて簡易MAみたいなギミックも付いていました。正面に機能が集中していて宇宙では使いづらそうな外見でしたが、アニメ的にはそこが逆に面白そうに感じました。もう一回くらい出番があって、特徴を活かした使われ方をされるといいですね。




コメント

2 件のコメント :

  1. ベルリの余裕ぶりの理由は単純に手加減しても勝てるような奴らだと思ったからじゃないですかね
    前回トワサンガの実力が未知数の時は相手の生死なんて考えず本気で戦ったんですし

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    1. その可能性もありますが、私は考えが異なります。
      戦場では失敗は死に直結します。またMS戦は顔が見えないため、特徴的な外見の専用機以外はどんなパイロットが乗っているのかわかりません。前回と全く同じ相手なら油断するかもしれませんが、相手がわからなければ油断はしないと思います。
      1対1ならGセルフの性能への信頼とトワサンガとの交戦経験から手加減を考えたとしてもおかしくありませんが、数的に圧倒的不利な状態では考えにくいように思います。

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