『蒼穹のファフナーEXODUS』 第3話 「対話の代償」:感想

2015年1月26日

■ハッピー鬱展開
・ファフナーのパワーアップにパイロット保護機能と良いことづくめなのに喜べませんでした。絶対上げて落とすに決まってますからね。そんなの前期でこりごりです。
総士の「髪伸びたな」とか、一騎の真似してるカノンや真矢に対する正常な反応など微笑ましい話もあったことで余計に辛さが増していました。冲方さん本当上手いですよね、本当にもう…

・ニヒトの石棺に”残留思念”が出てきたことが気になりました。
死亡者の多いファフナーで残留思念が出てくると穏やかではありません。死んでも出てくれるのは普通なら喜ばしいことだと思うのですが、やっぱり喜べませんね。「なんでこんなことした!」と言いたくなるような展開に使われる可能性のほうが恐いです。

・今回の描写だと、人類軍のアイが危なそうに見えました。
性格描写が妙にテンプレ的だったんですよね。冲方さんの人物描写は行動や言葉遣いで語ることが多いので即物的な描写に引っかかりを感じました。単に登場人物が多くなったからああしただけなのかもしれませんが、どういう仕掛けか気になります。

■ウルドの泉
・皆城ママが元になってるというのは新設定ですかね? 全然覚えがありません。
”母親の意思”という点が強調されていたのが気になりました。パイロットの保護、そして無人機。同じ回に出てきた単語とも関連性を感じます。母親の最も強い意思といえば自分の子供を守ることです。それが戦力を増やすために生み出されたコアに関係しているとすると恐ろしいです。

・無人機の反対は有人機です。パイロットを保護することが文字通りの意味ではなく、機体を動かし続けることが真の目的だったとしたら… 駒扱いされてるとはいえ人類軍は自分の意思で戦っているので、そことも対照的になりえます。

・それを引き出したエメリーとの関係も気になりますね。
「もっと長く戦える」という言葉遣いには客観的事実以上の意味があるように感じました。エメリーはフェストゥムのシンパなのかと疑っていましたが、逆に従わせているという可能性もありますね。将軍の身体だけがフェストゥム化していたり、妙に都合が良すぎます。エメリーがフェストゥムに同化したのではなく、エメリーがフェストゥムを同化”させた”という線もあるのかもしれません。

■ジョナサン
・1歳年下という点に疑問に感じました。
真矢より年下ということは、ミツヒロが竜宮島が放浪し始める前に外で作った子供という線はなくなりました。やっぱり出生自体に成長促進など裏があるのでしょうか。
ビリーを叱ったり、良い人そうな感じなのですが、どうも怪しく見えてしまいます。本当に良い人なのか、やっぱり何か企んでいるのか、どちらでしょうね。

・他にあり得るとすれば、許可があれば竜宮島から外に出ること自体は可能だったので、何か理由をかこつけて外部と接触していたという線ですが、ミツヒロに子供を残したいという思いやジョナサンの母親だった人への愛情があったとは思えません。外部に出れる貴重な時間をそんなことに使うタイプではないでしょう。ほしかったのはパイロットでしょうから、それなら出奔するときに因子を持った子供を盗み出すほうが確実です。


コメント

2 件のコメント :

  1. あの話で一番驚いたのは、一樹が捕虜になったこと、人類軍が竜宮島を攻撃したという事実が、全く浸透していなかったことです。改めて、彼らのゆがみを目の当たりにしました。

    ファフナーはコアの数が増えて、ノートゥングのザルヴァートル化が始まったという感じでしたね。2話でのアポトーシスと言い、パイロットを守る機能が発達していますので、何とかなってほしいと思います。

    ニヒトに関しては、元が元なので、放置しておきましょう。

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    1. 前期で一騎の拉致したことを「協力」と記録するのですから、ミツヒロや竜宮島に来た連中だけが例外なのではなく人類軍全体がそうなのでしょうね。

      客観的事実としては良いことなのですが、私は嫌な予感のほうが強いです。
      パワーアップしたこと自体には何もなければいいのですが。

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