Gのレコンギスタ 第11話 『突入! 宇宙戦争』:感想

2014年12月6日

【ストーリー】

・今回は一つ一つのパートが独立していて、すっきりとした見やすい内容でした。
今回の絵コンテは寺岡巌さんと富野監督の連名だったのですが、この先は監督単独ではやらないのでしょうかね。だとしたら寂しいです…

■常識の逆転
・アメリアの大統領もアメリア軍の一般兵もわりと馬鹿で驚きました。マスク大尉やジュガン司令たちと大差ない反応でした。
あの世界ではメガファウナのほうが異質だったんですね。中枢人物のアイーダやスルガン総監を除いても、艦長も副長もカーヒル大尉も冷静に現状を見ていました。今までずっとメガファウナvsキャピタルアーミィを中心に話が進んできたので全容がわかりませんでしたが、どうやらアーミィみたいな好戦的で楽天的な考え方のほうが主流のようです。

・大統領といえば、演説の背景のビル群が気になりました。
荒廃している上に屋上にまで植物が生い茂っていました。旧世紀の遺物のようでしたが、なぜあんなところで大統領は軍事演説を行ったのでしょうね。普通に考えたら反戦争のシンボルになりえるもので、不適切な場所に見えました。情景描写以外に「そんなこともわからないくらいに大統領はアホです」という意味合いもあったのでしょうかね?

・今回見ていて、ひょっとして艦長がアイーダを姫として祭り上げようとしているのは、こういう背景があるからなのかなと思いました。
今も一触即発な世界情勢ですから、こんな状況を変えるにはわかりやすい旗印が必要なのも頷けます。

■今週のポンコツ姫
・今週も遺憾なくポンコツぷりを発揮していました。
ルアンさんに大人しくしているように指示されても反発するのに、ベルリに言われたら素直に従っていました。前回守ったことでベルリが信用された証なんですが、ちょろい、ちょろ過ぎます!
アイーダさんって思考は頭でっかちなインテリ寄りなのに、判断は感情でしますよね。こんな人が要職に就いてしまって大丈夫なのでしょうか。不安になってきました…

・戦闘でも見事なポンコツぷりでした。
一見するとちゃんとバララのマックナイフに当てていたように見えますが、実際にはダメダメです。Gセルフの幻影攻撃に戸惑い静止した相手を正面に捉えて、安定した姿勢で狙撃したのに当たったのは肩でした。殺したくないから直撃を避けたのか、単に当たらなかったのかはわかりませんが、いずれにしても艦の直衛としては失格です。

■気になる関係
・冒頭のステアさんの動きが気になりました。
アイーダの話に興味津々な様子で航行中なのに、ちらちら後ろの様子を伺っていました。いつもの仕事に厳しいステアさんからは考えられない姿でした。「できますよね?」と確認してきたケルベス教官にキレたり、ベルリの着地に悪態をついたり、人一倍仕事に厳しい人なのに、アイーダのこととなると態度が変わります。やはりこの二人には何かありそうですね。


【アクション】

■マックナイフ
・エルフブルックの発展形を思わせる脚部に、特徴的な顔と個性の強い機体でした。
個人的には腕が印象的でした。上腕部は外側に膨らみ、肘から下は内側に曲がり、まるで悪魔のようなシルエットに見えました。悪役らしい異形感と関節が3つあるようなメカニカルさを兼ね備えていてかっこよかったです。次回の活躍も楽しみです。

・今回のバトルで一番印象に残ったのは、ベルリが「変形が隙になる!」とマックナイフの脚をへし折ったシーンです。
ベルリの戦闘センスの良さを示すシーンですが、同時に世界観の補強になっているように感じました。変形MSではなく、人型MSが主流なのもそういった理由があるのかなと思わされるところがありました。細かいところでの作り込みに感じ入ります。



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