仮面ライダードライブ 第9話 「どうすればクールボディになれるのか」:感想

2014年12月7日

【ストーリー】

■変則的な2話完結
・今回は前編のうちに登場した敵を全て倒してしまう変則的な構成でした。
ボルトが倒されたときには、てっきりチップを届けた雑魚ロイミュードのほうが進化して後編に登場するのかと思っていたので全滅してびっくりしました。2話完結だと構成がマンネリ気味になりがちなので良い刺激になりました。こういうのが一回でもあると「同じようでも今回は違うかもしれない」と前のめりになって見れるのでありがたいです。

・構成も駆け足ながらまとまっていて良かったと思います。
サクサク進む捜査のペースを電流逆流装置で一旦止めて、そこからクールな怒りという意外性と安定性を両方含んだ要素でひっくり返し、最後は”ヒーローとの秘密の証”という古典的なギミックでホッとさせる。そして最後に敵側の情と企みを示して興味を引っ張りつつ終わる。起承転結がしっかりしてる構成でした。
*追記、あのエンブレムが売り物だと知って愕然としました。
プレミアムバンダイ限定で2900円だそうです。まさかあれすらも販促だったとは夢にも思いませんでした。三条さんはやはり販促の天才なのだと改めて実感させられました。

・博士の不気味さも良かったです。
笑顔がにこやかだけど不気味で雰囲気出てました。「おじさん大好きだったのに」という言葉も嘘はなさそうに聞こえるところがまた恐かったです。

■今回のタイトル
・今回はタイトルのダブルミーニングはあったのでしょうか?
今のところタイプテクニックのこと以外は思い当たりません。あるとしたらハートたちの企みのことを指しているのでしょうか?

■今週のシフトカー
・シフトカーの移動時のコースってローリングラビティの能力だったんですね。
だとするとシフトカーが同時に駆けつけられる範囲には限界がありそうですね。尾行中のベガスやミッドナイトシャドーが路上を走っていたのもそういう理由があったのですね。半分はCGの予算を削るために地面を走らせる方便なのでしょうが、面白そうな設定です。

・今回戦闘に巻き込まれた人を治療しようと言い出したときに、少しぎょっとしました。
マッドドクターの治療って死ぬほど痛いんじゃ… あれはドライブの治療時限定か、ブレンの強力な毒のせいだったということですかね。


【アクション】

■タイプテクニック
・重厚な外見とは裏腹にテクニカルな戦い方でした。
考えなくても精確に動けるという点が、使用者が機械化されているようでちょっと恐さを感じました。

・しかし正直言って微妙なデビューでした。
演出があまり良くありませんでした。ノールックで後ろの敵を撃つシーンも、敵がずっと棒立ちだったので緊張感が足りません。その後のタイヤ交換も重りで殴ってぶん投げる戦い方で、パワー型のタイプワイルドに印象が近くなってしまいました。もっと個性を出してほしいです。

・今のところ「スピード=素手、ワイルド=剣、テクニック=銃」という使い分けみたいですね。
名前では格差がないのに、スピードだけ販促の都合で割りを食っているのは違和感があります。フォームの位置付けとアクションの差別化に問題があるように感じます。玩具(武器)はどうにもならないのでアクションでがんばってほしいものです。


次回はベルトの過去、つまりプロトドライブの最期と、ベルトさんことスタインベルト博士の過去が明らかになりそうです。
予告で「クリムを殺したロイミュード」と言っていましたが、あれは”クリム”スタインベルト博士のことだったんですね。一瞬、新キャラでプロトドライブの装着者の名前なのかと思ってしまいました。
個人的にはハートの活躍で敵の強大さが描かれることを期待します。


コメント

6 件のコメント :

  1. 構成が単体でまとまっており、面白かったです。
    後編で幹部と戦う関係で1話で敵を倒せたのでしょうが、全体が引き締まるので今後も積極的にやって欲しいですね。

    タイプテクニックは精確性・機械性を得るようですが、何だか活躍の場が狭そうな印象です。
    今回の重力タイヤについても重そうに扱っているのを見て、タイプワイルドの出番では?と思ってしまいました。

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    1. 同感です。
      幹部を戦わせるのにもちょうど良いですし、良いアクセントになると思います。

      重いから使いづらいというのは不可解でしたね。
      ドリルのときにわざわざワイルドのパワーを強調していたので特徴が被ってしまいます。重いなら重いで急降下や外したように見せつつ相手の裏に落として動きを止めるなど、重さを活かした戦い方をしてほしかったです。

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  2. たぶん、タイプテクニックはガンダムでいう支援コンピュータが搭載されているんだと思います。(ストライクルージュやアストレイ・グリーンフレーム等)

    精密な動作に高い電子戦能力……ロイミュード戦以外の方がいろいろと使い道が有りそうですね。

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    1. 私はその考えには懐疑的です。
      「支援」という点で言えばベルトさんがいますし、今回の進ノ介の言動からもそういった存在は認められなかったと思います。特別な装備アイテムなども無いので、搭載するならばテクニックだけに限定することもないでしょう。「クールさが必要」と使用者の精神状態に制限をかけているのも、使用者自体に作用するがゆえではないかと思います。

      そうですね。
      今回の装置の取り外しのように直接戦闘以外での活躍が期待できそうですね。
      進ノ介は知性派でもありますし、捜査パートでも役に立つかもしれません。

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    2. 後、言い忘れていましたが、支援コンピュータは精密かつ複数の行動を同時にこなし、後ろの状況を把握するメインカメラ等も込みでの話です。ベルトさんのオペレートとは別の意味です。

      でないと、背後の敵を把握するなんてできないかと思われます。

      そして、何故かジャンプ以外のスペックがスピードより上でした。

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    3. カメラなのかセンサーなのかはわかりませんが、何かしらの装置は付いていると思います。

      スペックが高いんですね。知りませんでした。
      完全にスピードが要らない子扱いなのでしょうか。

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