仮面ライダードライブ 第41話「黄金のドライブはどうやって生まれたのか」:感想

2015年8月9日

■プロトドライブ敗北の経緯
「グローバルフリーズ時にハートたちロイミュードはプロトドライブに全滅させられかけ、メディック(?)に助けられた。その後で再戦し、プロトドライブは敗北した」

・こういう経緯だったようです。
ベルトさんが「コア破壊能力が無かったから負けた」と言っていたのはこのことを指していたようです。てっきり、倒しても倒してもバイラルコアで復活してくるから消耗戦になって負けたのだと思っていたので意外でした。相変わらず肝心なことを説明してくれないベルトさんに不信感が募ります。

・ロイミュードはバイラルコアがあれば再生できるはずなのですが、どうやらメディックの奇跡が起きる前は無かった能力のようです。そんな進化を突然するなんてずいぶん都合のいい展開です。蛮野が裏で関わっているのでしょうかね?

・メディックが身体有りで休眠状態だったのは、あの奇跡を起こしたからだったようですね。
その割にはブレンの反応が薄かったのが気になりました。命の恩人なのだからメディックに対して、もっと敬意を示すのが普通のはずです。一度コアに戻されてリセットされたから記憶がないのかとも考えましたが、それだとグローバルフリーズ以前の蛮野やクリムの記憶も失われてしまいます。仮にブレンがあの場にいなかったとしてもハートがブレンに説明しないとは考えにくいでしょう。どこで辻褄が合うのかよくわかりません。

■相変わらず不安定な剛
・前回で改心したはずなのに、また自分勝手になっていて唖然としました。脚本の足並みが揃っていません。前回の展開から考えると不自然だと思います。細かい点は仕方ないにしても、主要キャラクターの言動くらいは揃えてほしいものです。

・今回の剛でもう1つ奇妙に感じたのは蛮野博士との関係です。まるで昔からいっしょにいたような物言いでした。
1)蛮野博士は霧子と剛の物心が付く前から関わりがなくなっていた。
2)霧子と剛は父親のことを全く知らず、剛が知ったのは最近のこと。
というのが私の理解なのですが、2人の会話はまるで血縁関係以上の関わりがあるような言い方で戸惑いました。私が何か見落としているのでしょうか。

・”実験台”の会話なんてまるで理解できませんでした。何の実験してましたっけ?
マッハドライバーが蛮野博士の考案したものというならわかりますが、そんな設定はないはずです。状況的に考えるとタブレット蛮野博士を剛が強奪した後、ゴルドドライバー開発用にマッハのデータを取っていたと思われますが、本編中にそんな描写があった覚えがありません。そもそもデータとしてはピットで得られたデータのほうが有用でしょう。

・また剛が怒る理由も少し不思議でした。
剛がロイミュードを倒そうとしていた理由は、姉の霧子を悲しませないためだったはずです。父親のためではありません。怒るのならば父親がどうこうだの自分が利用されたのだのというより、霧子のことで怒るのが自然なように思えます。

■ゴルドドライブ
・金色の悪いドライブという以外は特に特徴が感じられませんでした。
シフトカーと武器を奪える能力があるみたいですが、最近シフトカー使ってないので危機感が薄いです。タイプトライドロンで殴れば何とかなりそうに思ってしまいました。一番高性能に見えたのが自力で移動できることというのが何とも情けないです。

・どちらかというと今回は006のほうが気になりました。
雑魚ロイミュードが6体も一度に死んでいました。108体のうちの6体ってかなり大きいはずです。しかも006は前にも2体、3体と無為に使い捨てにしています。味方殺しの数でいえばメディック並です。挙句の果てに油断してあっさり死んでしまいました。いったいこいつは何だったんだ…という虚無感でゴルドドライブが霞んでしまいました。


次回は、犬がショウという以外のオチはあるのでしょうか?
ここ最近ずっと消化試合気味で、今回他に候補も登場していないのでどんでん返しに期待する気がおきません。メディックのコピー元は天使と悪魔の双子だったっていうオチは止めてほしいです。


コメント

9 件のコメント :

  1. ベルトさんはどうやってコアだけになったロイミュード達がどうやって復活した経緯までは知らんかったんじゃなかったんじゃないですか?あそこにはハートしかいなかったわけですし
    コピーした人間の感情や欲望などで独自の能力を手に入れるのはロイミュードの特徴なわけですし、別に009が修復する力を持つメディックとして進化したことにおかしさは無いと思います、009のコピー元の人間の羽鳥美鈴という人間がどのような人なのかはというのは次回やるみたいなのでそれ次第でしょうけど
    剛に関してはまあ蛮野が父親として失格なのは確かですし、むしろよくそんな性格で結婚して子供二人作れたねとも思います、実験台という言葉はロイミュードの進化と発展のためにという意味だと個人的には解釈しました
    霧子のために怒るべきというのは当然な意見だとは思いますとはいえ目的で有った霧子に知られないように悲しませないようにというのは蛮野自身がバラシてしまった以上、剛には蛮野の息子として責任を自分で取り悪を殲滅するというもう一つの目的が上回ってて親から逃げずに乗り越えようという所で蛮野にああ言われては怒るのも当然じゃないかなあ、前回の決意表明は初めからそう思っていた(蛮野が生きてるのは知らなかったわけだが)のを改めて自分で考え直して言ったって自分は思ってたのも有るけど
    ところで進兄さんはメディックを庇い過ぎじゃないですかね、剛に続いてチェイスも止めてしまいました
    なんか全体的に否定的なコメントになってすみません

    余談ですが映画見に行きましたかなり面白かったです
    本編との繋がりは言う程無くて、それでもパラレルで良いだろというわけでは絶対そうではなくその辺りのバランスはきちんと取れていたと思います
    しつこいように出ていた映画宣伝要素も、本編や宣伝をきちんと見ているからこそというのが出てきて間違いではなかったと言えます
    ドライブ本編の悪い点というのが映画ではほぼ解消されており、ベルトさんへの不信感胡散臭さというのは映画見てほとんど無くなりました
    そういうのは本編でやってくださいという言葉には返す言葉も有りませんが、見に行って(ニンニンはともかくとして)不満に感じるということは無いと思います

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    1. 敗因を知っているということは、ベルトさんはロイミュード復活のプロセスを知っているということだと私は考えます。その理由が事実を目撃したのか、それともロイミュードの構造や情況証拠からの推測なのかはわかりませんが。

      コピー元の影響で能力に目覚めたというのは同意しかねます。
      それができてしまうとロイミュードが何でも有りの無敵になってしまうので、メディックの起こした奇跡、と見せかけて蛮野博士の仕業など外部要因があったのではないかと疑っています。仮にコピー元の影響だとしたら、「善意を動機にした場合、ロイミュードには無限の可能性がある」という示唆になるかもしれません。

      >ロイミュードの進化と発展のため
      これは「ハートが戦いの中で超進化したように、マッハたちとロイミュードの戦いが蛮野にとってはプラスに働いた」という意味でしょうか?

      私は、剛は自己犠牲の傾向があると思っているので自分のことで怒ることに違和感を感じます。
      それよりかは霧子のことや「ロイミュードで人々を苦しめてきた父親が更に悪行を重ねようとしている」ということに憤りを感じるほうが自然に思えます。剛は正義感が強いと思いますし、親子関係は重要でないように思います。

      進ノ介がメディックを庇うことについては、ハートやメディックなど庇ったことが何度かあるのでまたやったことには関しては不思議はありません。進ノ介はそういう人物なのでしょう。
      客観的に考えて正しい行動かという点については甚だ疑問です。少なくとも現状は約束の数が揃いかけているわけですから有力候補であるメディックを倒すことは優先事項です。「かもしれない」という程度の考えで大きなリスクを背負うことは客観的に見て良くないことだと思います。

      そうなのですか。見れば印象が変わると嬉しいですね。

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    2. 人間の欲望、感情、願望がロイミュードに無限の可能性を示すというのは初期の方から示されていると思いますというかその結果が進化態、融合進化態、超進化態でしょう
      進化態は元の人間からの影響を受けた姿と能力を持っている物が多くいます
      進化態まで行かなくても人間の感情記憶を取り込んで独自の能力を手に入れた素体ロイミュード(096)もいますし
      だからメディックの能力もコピーした羽鳥美鈴の感情から生まれた能力で外部要因ではないと思ったわけです、もちろん否定出来る根拠にはなっていません蛮野が009に能力を植えつけていた可能性も有りますし、001のようにロイミュードの裏方に徹するための記憶操作能力や自分が目覚めた感情で進化する場合も有りますから

      >これは「ハートが戦いの中で超進化したように、マッハたちとロイミュードの戦いが蛮野にとってはプラスに働いた」という意味でしょうか?
      それで合っています
      様々な戦いの末にロイミュードを超進化へと導いて、蛮野自らもゴルドドライブという新たなる姿かつ一つの到達点を手に入れさせてくれた仮面ライダーやその協力者達を実験台と呼んだんじゃないかなと解釈しました

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    3. 私はそこまで万能ではないと考えています。生き返らせるというのはスケールが飛躍し過ぎているように思えます。感情などによってロイミュードが能力に目覚めるのは確かですが、メディックの奇跡はそれで片付けられる内容を超えていると私は考えます。
      仮にそうだとしても、超進化したハートたちはそれを上回るクラスの能力でないと整合性が取れないと思います。

      >仮面ライダーやその協力者達を実験台と呼んだんじゃないかなと解釈しました
      その可能性も有ると思います。
      ただしそれを剛に言うのは奇妙に感じます。元になったのはドライブドライバーとベルトさんの精神移植、それにタイプトライドロンの人機融合のはずです。マッハの貢献度は戦闘以外ありません。ベルトさんか進ノ介に対して言うのならばわかりますが、剛に対しては適切でないように感じます。言うとしたら「お前が協力してくれたおかげでピットに簡単に入れたよ」といった形になるように思えます。
      剛を通して仮面ライダーや特状課全体を馬鹿にしているとも考えられますが、ハートの元の人間にこだわったように蛮野博士は個人を重く見るタイプなので当てはまらないと考えます。

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  2. こんなことを書いたらどうしようもないのですが、つまらなかったです。いつぞやのようなあり得ない破綻はないにしても、とても物語終盤の大事な話とは思えません。10話辺りのどうでもいいゲスト回のように思えました。

    個人的に今回特に気になったのは蛮野と剛の会話ですね。私は「剛(と霧子、母親)は(家族の感情を学ぶための)実験台」といった意味かなと思ったのですが、実際何も言われていないので分かりませんね。これまでのドライブのパターンだと、後に本当にマッハを実験台にしたことによる成果が唐突に出てくる可能性があるのが恐いです。

    それと、映画を見ました。映画単体としてはテレビ本編より楽しめましたし、単体でもそこまで分からないということはないかなと思いました。ただ、去年の紘汰さんと同じく、誰だお前に近い印象を受けました。それでも脚本は三条さんなので、本来あるべきドライブを見てきたのかもしれません。

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    1. 流れに沿った当たり前の内容で意外性がありませんね。まるでメイン回とメイン回の間にある伏線を張るだけの回のようです。終わりが見えてる段階でやる内容ではありません。

      これまでの流れ次第ではそういう解釈もできると思いますが、蛮野博士にとっての家族の存在は全く触れられていないので遠いように感じます。現段階だとなぜ蛮野博士が結婚したのかも見当がつきません。奥さんが科学者だったとか、お金持ちだったとか、そういう即物的な要因以外で結婚したがる要因が思い浮かびません。むしろ奥さんから結婚を申し込まれても「君と結婚して何のメリットがある?」と断りそうなくらいです。蛮野博士を悪役ではなく、1人の人間として見られるほどの描写がされてるとは思えません。この流れで親子関係の話になることが不思議です。
      今回ゴルドドライブが現れたところで、剛が「あんたは俺の父親なんかじゃない!」と絶縁したほうが視聴者に寄り添えるようにすら思えます。

      おや、そうなんですか。シリーズ構成が担当で、しかも本編と絡んだ内容で主人公像がかけ離れるとは珍しいですね。
      しかし今の本編の進ノ介がどういう人物なのか測りかねるところはあるので、仰るように劇場版のほうが三条さんが本来想定していた進ノ介なのかもしれませんね。

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  3. 2週間 続けて高校野球やっているせいでドライブが見れていない蒼です。

    こうなったら、動画サイトを見るしかないのでしょうか?

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    1. スポーツなどで放送がずれる問題はいつまで経っても解決しませんね。
      公式の無料配信も珍しくないご時世なのですから、いい加減SHTも対処してほしいものです。たとえば土曜日(6日遅れ)から一週間無料配信にしたら、本放送を見る価値を損なわずに両立できると思います。
      自社の配信サイトも持っているのですから、最低でも有料配信or月額会員での視聴可くらいはしてほしいですね。

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    2. 今週、ようやく41話放送です。

      別の日程で放送と言うのはなさそうですね。

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