仮面ライダードライブ 第44話「だれがハートを一番愛していたか」:感想
【ストーリー】
今回は一応山場だった分、ドライブの問題点も際立っていたように感じました。列挙してみたいと思います。
■危機感が薄い
・グローバルフリーズを絶対に止めないといけないtという危機感が薄いこと、これが1つ目の問題だと思います。
グローバルフリーズが起きても起きなくても、動けるのはライダーだけでやることもロイミュードを倒すことだけで何も変わりません。以前ならロイミュードは108体いたので数人のライダーだけで対応しきれるとは思えない状況でしたが、今はもう一桁です。3人でも何とかなりそうに思えます。
「第二のグローバルフリーズが発生すると過剰な重加速により耐性のない人間は肉体が崩壊し死に至る。当然霧子や特状課のメンバーも死ぬ」くらいの煽りが必要なように思います。
■新設定の登場が多すぎる
・今回も新情報がたくさんありました。
「実は4人の力を一度吸収すれば4人いなくてもグローバルフリーズを起こせる機械を作っていた」
「実はその機械には余剰エネルギーが発生する問題があった」
「実は約束の地はここではなかった」
どれも全く予備知識がないため「そうなんですか」と鵜呑みにするしかありません。
こうなってくると、「実はブレンが機械を改造して自爆するように仕込んでいた」「実はこんなこともあろうかとクリムは自分の記憶を改ざんし、自分をコピーしてもろくなものが作れないように仕込んでおいた」という展開があってもおかしくないように思えてしまいます。
この展開のせいでブレンの死の価値も薄まってしまいました。
命をかけた決死の行動は他に手段がないときに輝くものです。他に方法があったら無駄死にです。むしろ馬鹿のように見えてしまいます。
これだけ「実は~」という展開が並び立つと、他に抜け道があったのではないかと思えてしまいますし、計画を止めた直後もどうせまた知らない設定で対処されてしまうんだろうなと萎えてしまいます。
どうせ新設定が出てくるから先のことを考えても無駄だと無力感にさいなまれます。ワクワク感とは程遠いです。もういい加減グローバルフリーズの全容くらいは教えてほしいです。
■主役不在
・最近ずっと仮面ライダー側の関わりが少ないことが引っかかっています。今回も状況を眺めているばかりで状況にも心情にも関わっていませんでした。
今の状況だとラスボスが蛮野だとしたら、進ノ介が倒すよりもハートとチェイスがタッグを組んで倒すほうが自然なように思えます。
人間性を獲得した2人が人間味のない蛮野を倒す。
機械の身体に人の心を持つ者と人の身体を捨てて機械の身体になった人でなし。
正義感以外は特に何もない進ノ介が戦うよりしっくり来ます。
ハートやチェイスにも正義感があるので進ノ介の立場が弱く見えます。主役を張るなら進ノ介が戦うことに意味があると思えるようにしてほしいです。
【アクション】
・機械の放った余波で動けなくなった後に、タイプトライドロンが運転交代したときに勘違いしてしまいました。
ダメージで動けないはずのに交代したら動けるようになったので、ベルトさんと進ノ介で肉体ダメージが別枠なのかと思ったけどそんなことはありませんでした。進ノ介が動き出した瞬間、雑魚ロイミュードまで元気に動き出して吹きました。身体が1つなんだからそんなことあるわけありませんよね。
そういう使い道があるのかと一瞬感心しましたが全ては勘違いでした。
次回はチェイサーがやられるようです。チェイサーなのでチェイスが死ぬかとは言っていないのがミソなのでしょうか。
タイトルからするとハートたちも片付いてしまいそうで、個人的にはそちらのほうが気になります。
敵のロイミュードばかり描写しているせいで本当に進ノ介があまりにも薄すぎますよね
返信削除主役としての話が001と仁良、夏映画で終わってしまっているため無理矢理にでも恋愛話と(ハート持ち上げのための中途半端な)ロイミュードへの同情しかやることがない、恋愛については序盤と夏映画でフラグが一応有りはしたんですけど
翔太郎のように自分から仲間を支えていく人間ならまだ色々出来たでしょうが、進ノ介はそういう人間じゃないですからね、剛は自分で結論出しましたしチェイスは霧子との交流でしたし
ハート、ブレン、メディックの退場を良くするためだけに新設定を出している感じが本当に否めない
ハート達が悪事をしている過去は消えないのに蛮野に全て押し付けて有耶無耶にしそうなのが本当に嫌です、三条さんの初期の敵に感情移入しちゃうというのはW、キョウリュウジャーでは好きでしたが今回のドライブでは悪い方向に働いてしまっていると思います
後個人的に満足できないのは004の扱い、まさか進化体無しで退場とは思いませんでしたよ
クリムスタインベルトをコピーしたロイミュードというこれ以上ない敵なのになあ...
個人的には煮え切らないところがすっきりしません。
削除進ノ介の掘り下げようがないからハートたちに注目するというならまだわかるのですが、進ノ介が掘り下げられたとは全く思えません。仮に実質的にハートやチェイスが主役だとしても進ノ介に厚みを持たせないとハートたちの話も成立しないと思います。
ハートたちの罪状が肯定も否定もされない点はまずいですよね。
「こういう思いがあってやったことだから人間にとっては悪事でもロイミュード側にとっては当然だった」という相対化がなされるわけでもなく、過去に触れないで進めていくのは良くないと思います。
004はあっさりでしたね。
ただ、進化しなかったことは設定的には当然だと私は考えます。
ロイミュードの進化の要因は人間の感情を得とくすることです。004は蛮野の操り人形で意思がほとんど無いようでした。意思がなければ感情を獲得することもないので進化はできないほうが自然だと思います。
といってもこの考えにも穴があります。それはゴルドドライブが超進化体扱いであることです。超進化候補の006の身体とはいえ無理があると思います。ベルトや何か技術で引き上げられるのなら、ハートたちに拘らずに004のように洗脳してからベルトを与えて超進化体を4体揃えればいいはずです。どこで整合性がとれるのかわかりません。
前回量産型ライダーについてコメントさせていただいた者です。コメントへの返信ありがとうございました。
返信削除さて今回ですが「仮面ライダー純」はただのネタだったようです。期待して損しました。
ピコピコ4号のついでの様な扱いだったので今後の登場は無いと思います。
ネットニュースに載せる為の話題作りにしか考えてなかったのかもしれません。
どうも、こんにちは。
削除量産型はネタでしかないみたいでしたね。ネタと見せかけて…、という線もピコピコ4号のほうがどう見ても造形に気合が入っていたのでまず無さそうです。あるとしたら次の劇場版か外伝でしょう。
公式サイトでもブレンをやたらに推したり、公式がネタ作りが好きなのは今に始まったことではありませんし私は適当に受け流すことにします。
こんにちは。
返信削除今更のことなのですが、ライダーになるための特別な資質ってありましたっけ?課長が量産型に変身する際、特別な資質の無い者でもライダーになれる。って言っていたので気になりました。
幹部キャラは、過去は無視して、いい人っぽい感じで退場させたいのかもしれませんね。三条さんの原作漫画などでは、よくあることのなので、整合性無視でいつもの三条パターンかな、と思いました。
こんにちは。
削除具体的な説明はありませんでしたが、ドライブでは先天的な資質が必要なだと語られていたと記憶しています。
序盤で
やる気のない進ノ介「それならお前がドライブになればいいじゃん」
霧子「なれるものならなってます!」
というやりとりがあったと思います。
事実、警察官であり、身体能力、やる気、正義感、ロイミュードに関わる体験などを持つ霧子が変身しない理由はないでしょう。具体的にどういったものであるのかは不明ですが、負けず嫌いな霧子が諦めている点から考えて後天的にはどうにもならないものだと推測されます。
001の能力に対する特異体質との同一性も考えてみましたが、進ノ介と剛が特異体質だったという状況証拠しかないため関係性は不明なままです。
流れから判断すると、三条さんはハートやブレンの活動を悪とみなしていないのだろうと考えます。グローバルフリーズも大したことではないのでしょう。
またハートは精神的指導者であって、組織のトップとは捉えていないようにも思えます。だから各ロイミュードの起こした被害は各ロイミュードに起因するものであってハートに責任はないと考えているように見えます。こういう認識のズレがどこかにあって違和感が生じているのではないかと疑っています。
なんだかさっぱり分かりませんでした。超進化態4体のコアドライビアを同調させることで世界規模のグローバルフリーズを起こせるという話ではなかったのでしょうか。エネルギーでいいのならひっそりと息を潜めてエネルギーを蓄えていた方が確実性は高まると思うのですが。しかもクリムの頭脳で可能になったと蛮野が言っていましたが、クリムはこの事どころか未だにグローバルフリーズの約束が何かすら語っていません。ベルトに意識を移す時に頭脳が劣化したと考えるべきなのでしょうか。
返信削除そもそも視聴者にすらいつ誰と何を約束したかすら明かされていないのは不可解です。特典映像のためでしょうかね。
危機感がないというのには凄く共感しました。重加速の中で動ける人員数が驚異的に増え、ロイミュードは日本に僅かという状況は交通事故の危険を増すくらいではないでしょうか。ゴルドドライブも弱体化してしまい、なんだかよく分かりません。
今までもそういうことは何度もありましたが、ドライブは唐突に危機の為の危機が生じて、理屈について行けないうちに登場人物の間で何故か納得と合意が形成されて危機を乗り越えて成長したことになっているように感じます。これはドラマなんでしょうか?なんだかんだ言われても私は特撮・ニチアサをドラマとして見ていたのですが、どうにもそうではないのかもしれません。
あの機械、すごく便利でしたね。4人揃ってないとグローバルフリーズを発動できないと思っていたのに、保存可能でびっくりしました。こういう話は早くしてほしかったです。
削除しかも約束の地でなくても機械のチャージは可能で、ますます驚きました。約束の地って何なのでしょう。ハートたちの態度も不思議でした。「ここ約束の地じゃないけど、何するんだ?」と疑問に思っていたようには見えませんでした。ハートたちは本当にあそこが約束の地だと勘違いしていたのでしょうか。それも謎でした。
クリムと蛮野の技術の関係は全然わかりませんね。
「グローバルフリーズ=世界規模の重加速=重加速はドライビアの作用=ドライビアはクリムの発明→グローバルフリーズはクリムのテクノロジーが中心」ということなんでしょうね。
こうなると蛮野博士が作ったのって人格コピー能力や進化くらいですね。しかも人格コピーもクリムがベルトでやってますから、ベルトへの人格コピーが蛮野のテクノロジーをパクり返したものでなければ科学者としての蛮野の立場はありませんね。
やっぱりベルトさんが諸悪の根源なのではと疑惑が強まっています。ひょっとしたらこれから先も「それも私だ」ならぬ「それもクリムだ」があるかもしれません。
グローバルフリーズの危機感が感じられないのが不思議です。
reikさんも指摘されたような人的事故も、今回都心部の退避が行われていたことでリスクが軽減されてしまいました。どんよりで起こる作用と危険性は周知の事実ですから、あとは警察が「大規模などんよりが起こる可能性が高まっているので車の運転などの際には注意してください」とでも告知すれば更に被害を減らせるでしょう。
なんか大災害というよりも「時間の止まった中で戦うライダーとラスボスが撮りたい!」というシチュエーションありきなのではないかと疑いつつあります。
溜めがないのは不思議ですよね。
伏線どころか、前編後編の構成なのにそれすら上手く使えていません。後編でいきなり新情報が出てきて唖然とすることが多々あります。キャラは薄く、ストーリーは唐突な展開ばかりで何がメインなのか未だに掴めません。
そういえば、ブレンが消滅した後に3ライダーとハート・メディックが蛮野を取り囲むシーンの前に、ライダーが蛮野を守るロイミュードをハートの前で一掃した場面で笑ってしまったのですが、それについては深く考えないほうがいいのでしょうか?
削除少なくとも「108体しかいない仲間」ということは考えないほうがいいでしょうね。
削除まぁ、私たちの知らない重要設定がたくさんあるドライブですから、「コアが破壊されても後で生き返らせればいい」とドラゴンボールみたいなものがあるのでしょう。
ブレンの死は唐突だった様な気がします。
返信削除何か仕込まれているのが分かっているなら、もっとマシな対策が出来たと思います。
流れとしては
削除「ブレンはメディックの情報を得たときに逆流する仕組みに気づいたが、蛮野がいるのでおおっぴらな改造は不可能。そこで自分に向けることならできると考えた」 ということなのでしょうね。
視聴者目線だと、あの機械も逆流するという話も初耳なのでブレンの行為も同様に「そうなんですか」とただ受け入れるしかなく感情を挟む余地がありませんが。
本編だけでもそうなんですが夏の劇場版を観てると進ノ介が第二のグローバルフリーズに対する危機感がいまいち薄く感じることがますますおかしく感じるんですよね
返信削除三条さんの映画のパンフレットインタビューでは自分の思う結末に順調に進んでいると有りましたが個人的にはそこにはちょっと疑わずにはいられません
そうなのですか。それは不思議ですね。
削除CMではハートたちは映っていないので劇場版の話はロイミュード側とあまり関係がないのかと思っていました。
順調ですか… 信じがたい言葉です。
むしろ進ノ介の初期のキャラ設定がほとんど消えてしまったり、バディのはずの霧子がただのヒロインになったり、方向転換の連続で迷走しているものだと思っていました。リップサービスにしても無理があると思います。