仮面ライダードライブ 第12話 「白い仮面ライダーはどこから来たのか」:感想

2014年12月28日

【ストーリー】

■2号ライダー・マッハ
・装着者の詩島剛は予告の印象通りちゃらい系でしたが、思っていたのと違って少し安心しました。
俺すごい系ではあるものの、他人を見下すタイプではありませんでした。好きなタイプではありませんが、嫌いでもないですね。次回は進ノ介とぶつかるみたいなので印象が悪くなりそうですが、どうでしょうね。

・マッハは登場時の引き画だと安っぽい感じがしましたが、アップにして動いてみるとかっこよかったです。顔の部分が上がるのはびっくりしました。
かっこつけたポーズが逆に良いですね。銃ライダーは「手先ばかり動いて弱そうに見える」「敵に弾が当たる→スローモーションorストップ演出のせいで戦闘中にやたらにポージングが増える」という問題があります。マッハはむしろ積極的にかっこつけたポーズを取ることで「かっこつけてるんだからしょうがない」という説得力が出せているように見えました。
銃の使い方もいつもと違う感じで良さそうでした。謎のワイヤーアクションなど奇抜な行動もありますし、アクション面でのポテンシャルは高そうです。初登場のご祝儀以降もこの調子で行けるかはわかりませんが、とりあえず期待してみたいと思います。

・音声はああいう路線なんですね。
音声が今風で、効果音は昭和風なのが不思議な感じでした。職業がフリーのカメラマンで名前が剛というと、仮面ライダー2号のオマージュなのでしょうかね。
ベルトの全体を動かすギミックは楽しそうでした。スイッチを捻ったり、細かく動かすよりもああいうダイナミックな動きのほうがベルトの存在感があって良いと思います。

■演出?手癖?
・いつも通りの石田監督でした。
個人的には、その後に剛関連のギャグ演出がいろいろあるから冒頭の現さんのシーンはあんなにクドくしないほうが良かったように思いました。鎧武のおかげで無視するのは慣れたのですが、あの演出は「年末年始だから軽めのノリで」というオーダーに準じた結果なのか、それとも監督の手癖なのか、どちらだったのでしょうね。そこだけ気になりました。

■伏線ではない?
・現さんが部分的にドライブの姿を見ていくのは、トリニティフォームみたいなごちゃ混ぜフォームを出すための伏線なのかと思っていましたがどうも違うみたいですね。
よりにもよって顔がテクニックはないでしょう。売れそうもありません。りんなが見て強化フォームのアイディアの元にするか、特状課のメンバーとドライブの接点のための設定のようです。


【アクション】

■銃と剣の二刀流
・ハンドル剣とドア銃の二刀流は取り回しが良くて面白そうでした。
ドア銃は盾にもなるので使い勝手が良さそうです。剣だとどうしてもアクションごとの間隔が空いてしまう欠点があるので、防御してからのカウンターがしやすいドア銃は相互補完性がありそうに思えます。
マッハが主役なので、今回はあまり出番がないうちに終わってしまったのが残念でした。次回はもっと活躍が見られると嬉しいです。

■テクニック(笑)
・一方、テクニックは酷かったです。
銃には銃だと言って使ったのに、やったのは格闘戦… どこいらが技巧的なのか教えてほしいです。あれなら早さを活かせるスピードのほうが良かったように見えました。
せめてテクニックの性能を活かして、敵の銃撃を見切って避けるとか、いつもの背面射撃や狭い空間を活かした跳弾とか何かしてほしかったです。

■目新しさは大切
・今回の撮影場所は見慣れない場所が多かった気がします。
年が変わるので撮影契約の更新されたのでしょうかね。見慣れない場所だとそれだけで刺激的なので嬉しいです。


次回のタイトルは「私の弟にはなぜブレーキがないのか」です。
”なぜ”が使われるのは1話の「俺の時間はなぜ止まったのか」以来ですね。1話の内容から考えると、一見ちゃらく見える剛の本心に迫る内容になりそうです。”私の弟”になっているので、霧子の戦う理由にも関わってきそうな感じがします。予告の台詞の感じだと、戦いは人々を守るための手段として割り切っている進ノ介たちとは違い、戦い自体に疑問や信念を投げかける存在なのかもしれませんね。


コメント

4 件のコメント :

  1. 霧子が弟を待っているという辺りから感付いていましたが、ずいぶんと兄弟間で雰囲気が違いますね。

    次回予告からして、仮面ライダーが避けて通れない矛盾にも気付いているようですし、素性が気になります。

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    1. そうですね。
      霧子がベルトさんの仲間になった理由と剛がマッハになった理由が同じものなのか、関係ないのか気になります。

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  2. こーひーかっぷ2014年12月29日 12:00

    マッハの初登場をギャグ回に被せたのは英断だと思いました。キャラもただチャラいだけじゃなく、役者さんの身体能力も相まって道化っぽさを演出できていた点も良かったです。マッハがなかなか変身せず、引っ張りすぎじゃないかな~とも思いましたが、考えてみたら長々バトルするのもマッハのコンセプトと矛盾してしまうのかも知れませんね。予告を見るにマッハは重加速を積極的に使うみたいなのですが、登場して早速対立させる展開の速さはメインライターの趣向なのでしょうかね。次回が気になります。

    追田警部補、あの高さから落ちても大丈夫なんですね…重加速中も本人にとっては物理法則は通常と同じだと思っていましたが、普通なら奇跡的に足で着地できても三途の川だと思うのですが…いや、微笑ましかったから良いのですが。ブレンのハンカチはやり過ぎだと思いました。

    今のところ一番の不安材料は、Owl0079さんの指摘にもありますが、各フォームの差別化がいい加減なところですね。販促ノルマがテクニックxハンドル剣、加えてゼンリンシューターより格好良く見えてはいけないというスポンサーサイドからの無理な注文など、やむを得ない事情はあったのでしょうけど、剣でガンマンの弾丸を弾いてドア銃で撃つなど、もう少しやりようがあったような気もします。

    メディックの浮いた演技と、必要性皆無のラストのオカネチョーダイについては割愛しましょう(涙)。

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    1. 展開自体は良かったと思います。
      「変なやつ」という第一印象をマッハに変身して「すごいやつ」という印象に切り替える良い流れだったと思います

      私もあの落下シーンは驚きました。普通に考えればゆっくり落ちても確実に脚が折れると思うんですけどね。結論としては、私はあのシーンは設定を無視しただけではないかと思っています。

      あのシーンだけ見ると、重加速現象は「動きをゆっくりにする」というよりは「作用を加えて動きを押しとどめる」ようなものに見えますね。速度自体が殺されているから、高いところから落ちても運動エネルギーが全くなくなっていたのかもしれません。
      ただこの考えだと、1話のグローバルフリーズ時の進ノ介の放った銃弾がタンクに当って爆発を起こしたことが不可解になってしまうんですよね。重加速は瓦礫など無機物にも作用するのは何度も描写されています。それなら当然銃弾も影響を受けているはずです。そこに今回の追田警部補の例を合わせると、銃弾もタンクするほどの威力は無くなっているように思えます。この2つのサンプルを矛盾なくつなぎ合わせる理屈があるとは思えません。あるとしたら生物と無機物の違いくらいでしょうか。ピコピコくん2号をつければ人間でも重加速下で動けることがヒントになるのかもしれません。

      フォームの差別化はどうにかしてほしいですね。
      スピードが噛ませ犬にされるのは販促上仕方ないとしても、テクニックは変です。マッハの手前、勝てないにしても雑魚を使ったり、チェイスやメディックなどを使ってテクニックを活躍させる方法があったと思います

      メディックの演技はわりときついものがありますが、私は役者さんの演技に関しては良かったとき以外は評価に入れないことにしています。ただバレエの動きで無駄に時間が取られることだけは気になります。あれはテンポが悪いのであんまりやらないでほしいですね。

      「オカネチョーダイ」ってあれはロイミュード役の芸人さんのネタなのかと思って受け流していたのですが、ざっと調べた限りそういうわけでもないみたいですね。検索しても何にも出てきませんでした。石田監督+ネタ要素というのは危険な組み合わせに思えます。不安が増しました。

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