『仮面ライダードライブ』最終回まで見終わって:総合感想

2015年10月2日

【総評】

■良くもないけど悪くもない
・全体の結論としてはこれです。目立った悪いところもないけれども良いところもありません。一言で言えば「薄い」と思います。全話見た後でも、オススメする理由も止めたほうがいいと思う理由も具体的に思いつきません。

■最大の問題点:強みが見当たらないこと
・ドライブの最大の問題点は強みが見当たらないことだと思います。
ストーリーが王道で平凡です。これ自体は悪いことではありません。しかし先の出来事に期待できるものがあまりなく、牽引力が弱いのも確かです。この場合、キャラを中心にして物語を作るのが定石です。しかしドライブは登場人物の掘り下げが少なく、キャラが薄いです。これでは物語が成り立ちません。アクションや玩具の使い方など単独で成り立つ要素も冴えがなく、「ドライブはここが魅力的」と断言できる強みが見当たりませんでした。

・強みがあることは重要だと思います。
強みとは言い換えれば見どころです。「とりあえずこれが見れれば満足」と言える要素がないと1話ごとの進展が遅い長期作品では辛くなります。視聴者が自発的に期待できるポイントが見つけられないと満足感が得られません。ドライブを見ていて、この点がきつかったです。

■活かされない特徴
・ドライブのキャッチコピーは「この男、刑事で仮面ライダー」で、もう1つの特徴は車に乗るライダーだったことです。ストーリー面では刑事ものということで「バディ(相棒)」という点が強調されていました。玩具/アクション面ではメモリやロックシードにあたるシフトカー、及びシフトカーを使いタイヤを装備して能力が変わることが特徴でした。しかし特徴はあまり活かされませんでした。

・刑事で仮面ライダー
刑事要素はお飾りですぐに空気化しました。それどころか設定が足を引っ張っていることさえありました。後半の主人公は私情で動くことが増えていき、刑事が公共の正義のためではなく自分の思想で動いていいのだろうかと疑問に感じるところがいくつもありました。

・車に乗る仮面ライダー
あまり車に乗りませんでした。巨大戦もほとんどなく、公道を走れないため敵とのカーチェイスもなく、ただの移動手段でしかありませんでした。それどころか移動手段としてハイエースのような普通の車を使うこともありました。バイク以外の乗り物としてはWのリボルギャリーや電王のデンライナーのほうがよほど存在感があったと思います。

車というと誰かと会話をする場になったり、空間としての役割も持てるはずなのですが基本的に主人公の一人乗りでそういった面でもポテンシャルが活かされることはありませんでした。

・バディ要素
人格のある変身ベルトであるベルトさんはいつもいっしょにいるわりに序盤以外は異様に台詞が少なく、まるで倦怠期の夫婦のようでした。
警察官でヒロインである霧子は序盤は身体能力の高さを活かした相棒らしい活躍があったものの、中盤以降は主人公の心配をするだけのいつものライダーヒロインになってしまいました。

2人とも出番が少なく相棒の力が必要になるシチュエーションもほとんどなく、内容がどうこう以前にバディという要素を掘り下げる気があったように思えません。

・タイヤ交換
デバイスだけでなくタイヤをスーツに組み込む手間と費用のせいか、序盤以降は使われなくなっていきました。最強フォームの特徴であるタイヤカキマゼールですら、玩具では7種類のパターンがあるのに本編で使われたのはたったの3種類のみでした。玩具のメインギミックのはずなのに全然アピールされず、とても不可解でした。

アクションに及ぼした影響は特に酷く、能力を使えないため基本的にひたすら手持ち武器の剣とたまに銃を使うだけの地味な戦いになってしまいました。ああいう能力用デバイスは元は「戦闘中に使う能力や必殺技を小物として商品化したら売れるんじゃない?」という発想から生み出されたものだと思うのですが、面倒だから戦闘に使えないデバイスって何なのでしょう。

・魔進チェイサー
公式にアピールされた点ではありませんが、「魔進チェイサー」はドライブの大きな特徴だったと思います。魔進チェイサーは敵の幹部で1,2クールで何度も戦うことになるライバル的存在です。最大の特徴は敵幹部なのに最初から玩具化が予定されていた点です。手持ち武器やフィギュアなどいくつも作られました。これ自体は面白い試みだったと思います。

しかし問題点もありました。ライバルとして序盤から登場するため魔進チェイサーに時間が割かれ、主人公の進ノ介が販促面で主役でいられたのが1,2話だけで終わってしまったのです。その結果、最初に主人公の掘り下げを行えなかったことが後々どんどん響いていくことになってしまいました。

■ストーリー


・ストーリーはシンプルでした。主人公たちの目的は最初から最後まで「108体のロイミュードを倒し、第二のグローバルフリーズを阻止する」という目的で一貫していました。しかしストーリー展開自体は紆余曲折ありました。

主人公の進ノ介編(1,2話)
魔進チェイサー編(3~11話)
2号ライダー・マッハと強化フォームのデッドヒートの販促期間(12~20話)
魔進チェイサー編完結(21,22話)
仮面ライダーチェイサーの販促&剛とチェイス(23~28話)
進ノ介の父親と仁良編(29~36話)
最終章(37~47話)
*最終話は次回作のゴーストの橋渡し用の特別編。

・まず始まりが衝撃的でした。2話が終わった時点で主人公が物語の主役から外されてしまい、3話から22話までライバルのチェイスが話の中心に据えられていました。

・全体としては、序盤はライバルのチェイスが中心だったのに後半は出番が減っていき最終的には無難な着地に落ち着いてしまい、逆に後半は序盤で空気だった進ノ介が中心に進められていきました。進ノ介は主人公だから描写が薄くても大丈夫と考えたのかもしれませんが失敗だったと思います。全体で見ると一番安定しているのが結果的には空回りしてばかりだった剛だったのはどうかと思います。どのキャラをメインに打ち出しているのかはっきりしません。

・ストーリーの最大の問題点は前半と後半のつながりが薄いことだと思います。
進ノ介の父親の件もラスボスも前半に何の前触れもなく出てきてました。これだけなら珍しくないことなのですがキャラに関してもつながっていないことが問題でした。前半で主要キャラの掘り下げをせずにチェイスを中心に進めていき、26話でようやく一段落したと思ったらいきなり全く関係性の見えない進ノ介の父親の話が提示されました。最終章もまた唐突な展開の繰り返しで、話がぶつ切れに感じました。

・キャラのドラマでつながっていれば良かったのですが、前半で掘り下げが行われていなかったのでキャラの心情にもついていけません。
ストーリー展開は行き当たりばったりで登場人物が何を考えているのかもわからず、どこに視点を置けばいいのか途方に暮れてしまいました。ストーリーに期待するのはオススメできません。

■アクション
・アクションは劣悪でした。ワンパターンでありきたりなアクションばかりで、前作の鎧武に引き続きスタッフのやる気が感じられません。毎話工夫を凝らしている戦隊と比較すると呆れるばかりです。

・ドア銃などギミックが面白い武器もあったのに活かされることがなかったこともマイナスです。盾にできるギミックもユニークなリロードも片手で扱える利便性も、登場回以外では何一つ使われなかったことにショックを受けました。オリジナリティがどうとか言う以前にアクションのクオリティが低いことが問題だと思います。
個人的にはアクションの酷さが一番辛かったです。アクションをかっこよく見せることはヒーロー番組で最も重要であり最低限のノルマだと思います。


【個人的感想】

■ダメなものはダメだった
・シリーズ構成が三条さんと聞いた時点で「(キョウリュウジャーの)全話1人脚本やった直後にまたシリーズ構成なんて可能なのか?」と疑問に思いました。ひょっとしたら三条さんなら何とかしちゃうかもと淡い期待を抱いていましたが、当然ながら無理だったようです。
プロットに関して言えば、展開が行き当たりばったりで考えながら書いているような印象を受けました。キョウリュウジャーでは扱いが非常に上手かったノルマの落とし込みも精彩を欠いていました。それでいてストーリー展開はいつもの王道パターンでまるで良いところがありません。

・これは三条さんが悪いというより、過密スケジュールが終わったばかりの人に仕事を頼んだ側のほうがおかしいと私は思っています。
構想時間が明らかに足りない脚本、やる気のないアクション、1,2話で数個ペースの異常な量の序盤の販促。目に見えて失敗する要素がこれでもかと集まっていました。これで反省会が開かれなかったら本当にヤバいと思います。フォーゼ含めて4作品続けて低迷している状況ですが、面白い作品が出てくることよりも製作体制が改善されることのほうを期待しています。毎回のアクションに工夫が見られるとか玩具の品数が減るなど、一筋でも希望が見つけられる内容になってほしいです。

■主要キャラの印象
・進ノ介
空気でした。序盤で掘り下げが行われなかったことが致命的でした。後半に急に主役にされたときに進ノ介が何を考えているのか全然わかりませんでした。あたかも前半を飛ばして途中から見始めたように感じることが何度もありました。

主な原因としては「相棒」のせいもあると思います。相棒であるはずのベルトさんが序盤以外無口で出番も少なかったため話し相手がいませんでした。もう一人の相棒である霧子も中盤以降はチェイスにべったりになり、進ノ介との関わりが薄くなっていきました。だからといって相棒以外と関わっていると相棒要素が薄れてしまうので特状課のメンバーと親しくなることもできませんでした。

剛が登場してからはしばらく剛が話し相手になってくれたのですが、剛もチェイスと霧子の三角関係で忙しくなり、やがて蛮野関連でフェードアウトしてまた話し相手がいなくなってしまいました。

ヒーローものの場合、話し相手がいなくても戦闘中に敵と問答をする手もあります。しかし進ノ介の場合はそれも無理でした。
進ノ介の正義が警察官という要素で簡略化されてしまっているため進ノ介は「俺は警察官だ!」という以上の主張ができないからです。警察官から逸れると進ノ介のアイデンティティが崩壊してしまうけれども、警察官という枠を超えないと進ノ介の正義を示すこともできません。

考えれば考えるほど最初からわりと詰んでるキャラクターでした。いろいろ面で脚本のしわ寄せがもろにいったキャラだと思います。

・ベルトさん
まさか空気化するとは思っていませんでした。1クール目を除くと、しゃべっているシーンよりも不自然なほどにしゃべらないシーンのほうが多かった印象です。クリスペプラーさんが忙しかったのでしょうか。
極度の秘密主義など人間的に信用できないところも多く、悪い印象のほうが強いです。科学者上司キャラとしては問題ないと思いますが、相棒ではなかったですね…

・霧子
戦えるヒロインとして期待していたのですがダメでした。ある意味ではドライブで一番期待していた点なので本当に残念です。

・剛
自由奔放で型破りな性格で進ノ介とは違う立ち位置になるのかと思ったのですが、けっこう一本調子なキャラでした。素のユーモラスな性格が見えたのはほんの序盤だけで、すぐにチェイスチェイス、ロイミュードロイミュードと設定に囚われてしまい、良さが薄れてしまいました。
しかも最後の相手が小物のゴルドドライブで勝っても全然盛り上がりませんでした。蛮野博士がもっと大物で、話が進むにつれてどんどん悪行が明らかになっていくようなキャラだったら剛の苦悩にも共感できたと思います。会ったこともないのに親子というだけで悩むのは理由が弱すぎたました。

霧子が空気ヒロインだったことも剛にとって災難でした。
姉のためにがんばっているのに当の姉はロイミュードも父親も全く気にしておらず、剛が空回りしているように映ってしまいました。もっと霧子の主義主張が描かれていて存在感のあるキャラクターになっていたら剛も違って見えたと思います。

・チェイス
序盤から中盤まで一番時間をかけて描かれたキャラクターだけあって存在感がありました。
自我と命令の間で揺れ動く様子はアンドロイドらしくドラマチックでした。魔進チェイサーも仮面ライダーチェイサーもかっこよく、一番恵まれていたキャラだと思います。

それだけに後半の大人しさが残念でした。
これといったエピソードもなく、進ノ介の話の影で淡々と進み、無難な結末で終わってしまいました。前半の大半を費やしたキャラとは思えない終わり方でした。
プログラムされた正義との決別やベルトさんとの関係性、チェイスから見た人間とロイミュードの違いなど面白そうな要素はたくさんあったと思います。自爆する前にシグナルバイクと免許証が燃えたらもったいないと言っていましたが、チェイス自身のドラマのほうがよほどもったいないように感じました。

・ハート
進ノ介と並んで何を考えているのかわからないキャラでした。
初めは仲間思いの良いリーダーなのかと思っていました。しかしメディックの蛮行を見過ごしたり、自分の超進化を優先したり、エゴイスティックな行動も目立っていきました。それでも相変わらず友達がどうのと言うことが不可解でした。表と裏のあるキャラクターなのかとも考えたのですが、特にそういうわけではないようで、最後まで考え方がわからないキャラでした。

「悪役だけど人間味がある良いやつ」を描こうとしたのに、悪役としてのイデオロギーを描き忘れてしまったような印象です。人間の迫害なども描かれていないので、なぜ悪事を働くことにこだわったのかさっぱりわかりません。

■満足度の低さの原因
・振り返ってみると期待外れだったと感じるところが多かったです。

・主人公を刑事という設定にしたのは、正義感の強さなど基本的な説明を省略しその分ストーリー展開にスピード感を出すつもりなのかと思いました。
しかし省略され過ぎて進ノ介のキャラが曖昧になり、劇中での扱いも主役はチェイスやハートのほうで、進ノ介は空気になってしまいました。全体の話も一向に進まずスピード感はまるでありませんでした。

・相棒としてヒロインが存在しているのは良いなと思いました。
ライダーのヒロインというと、嘆くか人質にされるばかりで自分からは動こうとしない空気みたいなヒロインばかりでうんざりでした。その点、霧子は主人公よりも人間としての身体能力が高く、自立した警察官として活躍に期待していました。
しかし活躍があったのは序盤だけで結局いつものヒロインになってしまいました。

・マッハも当初は「強いけど制限時間のあるライダー」という位置づけで、そこで差別化を図るのかなと期待していました。しかし時間制限はすぐに克服してしまい、後は普通のかませ犬役の2号ライダーになってしまいました。

・最後まで見て、最も納得がいかなかったことはテーマ性かもしれません。
結論としては「悪とは人の邪な心である」というのがドライブにおける善悪の定義だったようです。これだけではよくある一般論で物足りません。

警察官で正義のヒーローでもある進ノ介。
組織内においては正しいことである処刑を行う死神のチェイス。
大義のために友達を犠牲にする矛盾をはらんだ行動をとるハート。
正義のためなら悪行も為す剛。
序盤の時点でもこれだけ善悪の入り組んだ要素がありながら、結論が単純化されてしまったことに衝撃を受けました。

・特に味方になった後のチェイスの正義が扱われなかったことは不思議でしょうがありませんでした。
チェイスがよく口にする「人間を守るのが俺の使命だ」という思考はベルトさんがプログラムしたものに準じています。本当にそれがチェイスの考えていることなのかは定かではありません。ここを突き詰めていくだけでも1つの作品が作れるほど広がりを感じさせる要素でした。

・「できるからといってやるとは限らない」というのは、それは正論なのですが納得はいきません。この善悪の定義に限らず、いろいろ膨らみそうなのに話が何も膨らまないところがドライブのもやもやするところだと思っています。

・これで期待したものとは別のことで内容があるならまだ納得がいきます。自分に合わなかっただけだと考えられますので。私にとって井上敏樹作品はこのパターンです。
しかしドライブの場合、他の何かが見当たりません。それ以前にこの作品の魅力が何なのか総評を書き終えた今でも断言できずにいます。始めは面白そうだと期待したところは、ほとんどが後で期待を裏切られることになってしまいました。具体的に形になったところが思い当たらないことが見た後の満足感の低さの原因だと思います。

コメント

20 件のコメント :

  1. 一般的には中盤以降面白くなってきたと言われがちな「ドライブ」ですが、私は序盤(剛登場くらいまで)が一番好きだったりします。展開が進んでからは確かに盛り上がる要素は多かったのですが、混線してしまって消化不良に感じるところがありました。もちろん序盤のパターンを続けていたら飽きていた可能性もありますが、シンプルに悪を裁くヒーローという構図に安定感がありました。
    ロイミュードを完全な悪とせず、彼らの事情や信念を描き、主人公に感情移入させるのは面白い試みなのですが、共存の道を探るには敵意や危険性が強すぎました。ある目的を持って存在する一団ではなく、単に人間とは違う種族ならば納得できるのですが。
    警察という広く事件に関われ、時には権力も行使できて、戦力を保持していてもおかしくない組織を舞台にしたのに、実質的に動いていたのは特状課の数人だけと、今までの主人公の協力組織と何ら変わるところのなかったのはもったいないです。他の警察官は役に立たないどころか登場もしないし、霧子の強化靴もロイミュード用の弾丸も後半全く使われませんでした。戦えるヒロインはライダーには貴重なのですが。量産型マッハでも与えて欲しかったです。
    展開も色々と盛り込んだ割には先が読めるものに終始してしまい、王道以外の魅力は薄かったです。近年四作ではウィザードが一番好きなのですが、リアルタイムで観ていた時は退屈に感じる場面もありましたが、最後まで見てみると一本筋の通った脚本だったのだと思います。一話ごとの盛り上がりはウィザード以上だと思うだけに、ブレが見られたのが惜しいです。
    戦闘は要改善ですね。毎回同じようなアクションでは見せ場のバトルの価値が下がります。ストーリーが弱くても戦闘シーンのクオリティが高ければ期待して視聴できますし、見終わった後に満足できます。序盤のニンニンジャーが私にとってはそれでした。あちらは忍者というモチーフがある分戦い方も考えやすいとは思いますが、刑事なら逮捕術とか武道とかをもっと強調することができたと思います。別に腕の悪い監督が揃っているわけではないので、スケジュールと販促が最大の要因なのでしょうけど。映画が増えてスケジュールがきつくなったのか、はたまたクリスマスまでにできる限りの販促をしなければならないのが悪いのか。とはいえ販促がきつくともアイテムを使わなくなるのは褒められたことではありません。シフトカーは自律駆動できるので、おなじCGを使うなら対進化前として使うことも出来たと思います。まあドライブのアクションで一番の問題は最強フォーム・トライドロンの魅せ方かもしれませんが…。
    批判ばかりしましたが、ドライブは最近では二番目には好きです。長々と失礼しました。

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    1. 中盤以降のほうが人気なのですが、私にとっては意外なことです。私は序盤のほうが安定した流れと先の広がりが感じられてまだ期待を持てました。

      ロイミュードは限られた時間の中で扱うには大きすぎるものだったと私も思います。
      人間から迫害されたわけでもなく、そもそもあの世界でアンドロイドがどんな存在なのかも視聴者は知らされていません。どう見ても異様な存在であるベルトさんはわりとあっさり受け入れられていたり、世界観が不明瞭でした。こうした状況ではロイミュードの犯罪行為に彼らなりの正当性があるのか信じることができません。
      この点は正義か悪かと、排除すべき危険な存在かどうかとの区別が曖昧だったのがまずいと思います。警察やベルトさんは爆弾と同じような処理する以外に道がない危険物として扱ってきたので、進ノ介だけがロイミュードを人間扱いし始めても社会に受け入れられるものなのか客観的な立ち位置が掴めません。もっとこの要素に時間を割くか、もっと簡単に済む設定にするか、何かしらの対処が必要だったと思います。

      警察は使われませんでしたね。せっかく量産したピコピコくんも対ロイミュード装備もまるで出番がなく終わってしまいました。予算面で人を使うのが大変なのはわかりますが警察ならもう少し組織的な動きを描いてほしかったです。もっと一般の警察官が描かれていれば仮面ライダーだけでなく警察官も命をかけてることが描けて、「刑事で仮面ライダー」という言葉にも重みが出たと思います。

      中盤以降の展開は先に期待できるものではありませんでしたね。ロイミュードと警察の思想はグローバルフリーズで終始一貫していて起伏がなく、話のきっかけは仁良や蛮野などポッと出の要素ばかりでした。
      ウィザードはテーマ性自体は悪くなかったと思っています。ただ4クール分の内容がなく、水増し同然の無味乾燥とした回が多かったことが問題だと思います。2クールか3クールくらいだったらもっと作品全体の印象は良かっただろうと思います。

      そうですね。アクションは話の内容とは関係なくそれだけで盛り上がれる重要な要素だと私も思います。戦隊はここ数年クオリティが上がり続けているので余計に引っかります。
      ドライブの場合、アイテムの使い方が気になりました。使い方というか使われないことが奇妙に感じました。使うのは剣ばかりでドア銃はめったに使われず、シフトカーの能力もフォーミュラ登場以降は全然使われなくなってしまいました。タイプトライドロンはベルトさんとの交代すら活かせず、もう見るも無残でした。他の作品とアクションの差別化が図れていない以前に道具を使わないのは問題外だと思います。
      この点はドライブに限らずシリーズ全体に関わることなので早急に改善を示してほしいです。

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  2. 「良くもないけど悪くもない」と言う割には悪いことばかりですね

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    1. プロの作品は「良くて当たり前」だと思うからです。
      良くもないけど悪くもないというのは実質的にはマイナス評価です。不快感を与えるようなものではなく、大きなマイナスとは言えないだけです。

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  3. ドライブは個人的にはすごく薄味でしたし、意外性が全くなかったです。
    こう友人に話すと彼は「王道なんだよ!!」とキレてましたが、まさに王道()でした。
    まるで最初から無味無臭のガムをただ延々と噛んでいるという感じでした。
    そして、私が最もよく分からなかったキャラは進ノ介でした。
    妙に機械的で、冷静とかシビアとかではなく人間において最も厄介である一種の「無関心」を感じたキャラでして、それは警察というシビアな現場に居るからとか堅実な方の社会人だからとか大人だからとかそんなんじゃないと思いました。
    好みのタイプ言う以前にこれが私にはかなり致命的でした。
    それに主人公なのに扱いが完全に赤の他人ポジで、ただの「仮面ライダー変身装置」だったのが余計にきつかったですし、退屈でした。
    いっそのこと剛の基礎的な背景を持たせた方がドラマチックになって進ノ介には良いのではないかと思いました。本編で意味皆無だった蛮野と霧子の設定を自然と切り離せますし。ダブルと似通った点を差別化できると思います。
    そうすれば例えばベルトさんやチェイスとは実は深く関係があったとか、チェイスとの因縁はもはや逃れられない宿命だったとか、バラバラだったものが全てが一つに繋がってくるとかすんごくベタですけど私にはそれも王道の一つの形に思えます。
    それに、私は信頼という点で消去法で進ノ介よりかは現さんを選びますが、現さんをリスペクトしろとは全然言いませんけども、言わずとも彼もまた蚊帳の外キャラですが空振りっぷりも含めて良くも悪くもインパクトがありました。
    鎧武も主人公には色々とインパクトがありましたのでその分イジりがいがありましたし(笑)

    たとえば蚊帳の外であっても蚊帳の外らしく空振りしても、蚊帳の外なりに一生懸命一本気で無我夢中に他人の為に身を削って頑張れる主人公ってすごく王道だと思います。
    進ノ介にもそれはあったのかもしれませんが、私は「俺は刑事だ」とか「正義」とかなんやら彼が言っていても、葛藤や熱血、人情とかももはや取って付けた以前のレベルでしたし、全てにおいて最後の最後まで「しょうがないから仕事してる」タイプの人(私もその一人です…)によくある「とりあえず無言で淡々とノルマをこなす人」みたいな冷めた感じが拭えなかったです。

    一方のハートは最初の最初は情緒不安定な印象で、私は彼は所詮サイコパスな敵なのかなと思いましたが、途中からはもう「こいつただのポンコツじゃん」な感じで、最後は「あれは所詮そういうメカなんだ」で割りきりました。
    私のスマホも最初からバグってました。修理してもま~またどっかが不調でして(笑)

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    1. 進ノ介はよくわからないキャラでしたね。
      基本的に割りきった考え方をして目の前の出来事に心が動かないタイプなのかと思ったら、中盤以降は個人的なことで悩み出したり私情を優先したり、変化についていけませんでした。始めに「考えるのは止めた」にしても変化が急過ぎるように感じました。
      特に父親の一件はそんな過去があったのにこれまであんなにも無関心な態度でいられたのかと驚きました。ああいう過去があったら早瀬を殺しかけたことに自信を失うなんてレベルではなく、別の面でショックを受けるのが当然だと思うのですが。

      それに進ノ介の心の動きに剛やチェイスも特状課のメンバーもほとんど関わっていないことも不思議でした。横の結びつきが全然ありません。
      この辺りのいびつな変化は路線転換があったのではないかと疑っています。

      ハートはやってることと言ってることが食い違っているように見えて、どこで噛み合っているのかわかりませんでした。そういう異常な思考なのかと考えましたが、そういう扱いには見えませんでした。コピーが基本である他のロイミュードと違って独自の考えがあるのにどうしてそういう考えになったのかは描かれませんでした。
      「蛮野にいじめられた」から「ロイミュードは人間を超えた存在だと人類に見せつけたい!」の間の思考過程が想像できません。ロイミュード自体はコピーとはいえ本人は自我があると思っているのだから、「復讐や示威行動なんてどうでもいい。俺は楽しく生きたい」というロイミュードもいてもおかしくないでしょうに。たとえば「ロイミュードには寿命がわずかしかない」などなぜ過激な行動をしたがるのか、その理由になるものが必要だったと思います。

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  4. 初期はすごく期待していたんですけどね…残念でした。
    主要キャラが全員どこか薄かったことが残念でしたね。個人的には進ノ介と霧子は混ぜてしまったほうが面白かったと思います。グローバルフリーズの日にロイミュードに襲われ相棒を守れなかったという過去なら、ロイミュードへの怒りとその後ロイミュードの人間性に触れたときの心情の変化が分かりやすかったのではないでしょうか。

    未だに納得がいっていないのはチェイス関連です。霧子が彼にとってどういう存在なのかがあやふやだったので、死神としての記憶もハートへの友情も残っているのにライダーとなったことには強い違和感を覚えました。それこそ本当に霧子が何かの要因でロイミュードの心が分かるキャラだったならまだよかったのかもしれません。

    ベルトさんがここまで存在意義の無いキャラクターになるとは思いませんでした。トライドロンに乗っているとき、捜査中、変身時とほぼ全ての場面に存在していたはずなのに、進ノ介とベルトさんの絆が深まった感じがしません。シフトカーは自律型ではなくて、全てベルトさんがコントロールしている設定ならもう少し2人が話す機会も増え、関係が深くなったと思えたのではないでしょうか。

    アクション面は本当に目を覆いたくなるような出来の回がいくつもありましたね。1話での反射キックや格闘メインの戦い方、多様なタイヤコーカンにはわくわくしましたし、雑誌の宇宙船でスーツのタイヤコーカンは簡単だという記述を見たので、アームズチェンジのようなことにはならないと期待していたのですが、大きく裏切られました。CGのせいでしょうか。ウィザード、鎧武と格闘をあまりしてくれないライダーが続いたので警察仕込みの格闘術にも期待していたのですが、結局はハンドルを回さないハンドル剣を振り回すという最もつまらないものがメインになってしまって本当にがっかりしました。

    鎧武は地球の危機だったので危機感がありましたが、ドライブは蛮野の許しがないと体が持てないというよく分からないものだったのも相まって微妙な感じになってしまって残念でした。
    それと、Vシネマでチェイス、小説で剛のことをやるらしいですが、鎧武の戒斗が強さにこだわる理由がVシネマで済まされてしまったように、キャラクターの大事な背景が本編外で描かれてしまうのはどうしてなんでしょうか?ドライブ本編は個人的には満足できませんでしたが、これからの作品はもっと本編に力を入れてほしいです。

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    1. 私も最初は期待していました。
      フォーゼ以降の新人発掘が上手くいっていない状況での実績のあるベテラン起用だったのでここで立て直せるかと期待しました。しかし結果は残念なものでした。

      >個人的には進ノ介と霧子は混ぜてしまったほうが面白かったと思います。
      そうですね。それくらいしたほうが良かったと思います進ノ介はキャラが薄すぎます。進ノ介が薄い分、相棒の霧子やベルトさんが目立つというわけでもなく、何がしたかったのかわかりません。

      ベルトさんは本当に何だったのでしょうね。
      タイプトライドロンの交代はそのためのテコ入れかと思ったら、特に意味はなく終わってしまいましたし。1クール目以外はベルトさんがいなくてもドライバーさえあれば全く問題なかったんじゃないかと思えてきます。

      アクションは昨年に続いて酷かったですね。
      玩具の扱いは三条さんの以前の作品と比べる以前に、ライダーシリーズとして見てもダメダメでした。バトルは脚本、アクション共に壊滅的でキバに匹敵すると思います。武器も能力デバイスもあるのに使わないのはどう考えてもおかしいです。

      ラストは蛮野が小物過ぎて盛り上がりませんでしたね。シグマも人類データ化計画も明らかにされるのが唐突で内容を理解する前に過ぎ去ってしまいました。あれなら進ノ介とハートが超進化した004と戦い、剛とチェイスがゴルドドライブと戦うほうがマシだったと思います。

      剛の小説はそんな感じになりそうですね。どこでも不憫な扱いです。
      本編でやるべきことを本編終了後にやるのはおかしいですよね。前日譚やその後ならわかりますが、本編のフォローを後付でやるのは良くないと思います。

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  5. 初見で申し訳ないけど、感想が表面的過ぎかなと。
    このドライブは三条陸からの三問答だと思っている。

    問1「激しく動くと心臓が爆発し、食事が喜び」というのはどのような人物達のことを言っているのか?
    問2「集中してないときは馬鹿で嫉妬する」とはどのような人物達のことを言っているのか?
    問3「従順では回復能力を失くし、体の動きが鈍くなる」とはどのような人物達のことを言っているのか?

    ・シフトブレスで健康チェック。
    ・スタインベルトは秘密主義でコアドライビアは封印。
    ・「障害者」の早瀬と「健常者」の進ノ介。
    ・ドライブから10年前の響鬼で明日夢は医者へ

    3号・4号事件・シークレットミッションを見れば現状や来年以降の展開まで予想でき、
    本編が半分なのは商売&知的レベルの満足度に差を設けるためで、
    目に見えるものだけを信じてはいけないと今のゴーストで教えられるでしょう。

    最後に、 「繋がった!!」 のなら貴方のコアドライビアはたぶん解禁です。

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    1. 私には何の話だかさっぱりわかりません。
      1つだけわかることは、
      >「障害者」の早瀬
      というのが間違いだということです。
      早瀬さんは怪我と杖以外に障害者という描写はありませんでした。障害者という定義に当てはめるならもっと適した人物がいると思います。それはベルトさんです。
      ベルトの身体で自由に動くことができないまま人格を保っているベルトさんのほうがよほど障害者に近い存在だと思います。テーマ性の1つを体現するキャラが2人もいるとは思えません。

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  6. Owl0079さん的には、平成ライダーでは、
    どれが「良い」で、どれが「悪い」で、どれが「良くもないけど悪くもない」なんでしょうか?
    ドライブは大体真ん中ら辺ということなんですよね。

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    1. ドライブが真ん中程度という認識は間違いではありませんが、良い悪いというのは順位付けではありません。「100点満点中50点」というくらいの意味です。
      順位のような相対評価ではないため、今後ドライブより良い作品、悪い作品がどれだけ増えようが変化はありません。

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  7. いつも楽しく読ませてもらっています。

    最近時間に余裕があったので、Wとオーズを一話から通して見返したのですが、放送開始の時期が若干違うので単純比較できないとは言え、やはりドライブの販促のスケジュールは異常の一言に尽きるなと改めて感じました。上の二作で玩具売り上げが爆発的に伸びたことでバンダイが味をしめてしまったのだと思いますが、それはこの両作が、アイテム無しでは話が成り立たないというくらいストーリーと玩具を密接に結びつけていたからこそであって、単に数を増やせば売れるとか言う問題ではないと思います。何十年も子供相手に商売してきて、そんな基本的な事に気が付かなかったのでしょうか。それでも上手く処理できなかったのは作り手の力量不足と言われると返す言葉が無いですけど…

    それから三条さんに関してですが、キョウリュウジャーの直後だったというのはそんなに影響しているでしょうか。最近の例で言うと、小林靖子さんがオーズが終わってすぐゴーバスターズやったりとかしてますし、特別過密なスケジュールだという認識は個人的には無かったものですから。

    それ以外の点は管理人さんと全く同意見です。

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    1. >上の二作で玩具売り上げが爆発的に伸びたことでバンダイが味をしめてしまったのだと思いますが、それはこの両作が、アイテム無しでは話が成り立たないというくらいストーリーと玩具を密接に結びつけていたからこそであって、単に数を増やせば売れるとか言う問題ではないと思います。

      はい、私もそう思います。
      ベルト用の小物商法を始めたのはWからであり、Wと次作のオーズが共に商業的にも作品的にも成功してしまったことは快挙であり、同時に禍根を残したと思います。この成功が誰にでもできることではないことだと認識させられなかったことが近年の作品の低迷を招いたことは否めません。もしもWとオーズがこれほど成功していなければ近年の異常なノルマがなかった可能性は充分あり得たと思います。

      >それから三条さんに関してですが、キョウリュウジャーの直後だったというのはそんなに影響しているでしょうか。最近の例で言うと、小林靖子さんがオーズが終わってすぐゴーバスターズやったりとかしてますし、特別過密なスケジュールだという認識は個人的には無かったものですから。

      私はそう考えています。
      三条さんと小林靖子さんの二人を比べる場合、違いがいくつかあると思います。

      1つは「全話脚本」という点です。キョウリュウジャーは映画含めて三条さんが全話を担当しています。オーズとゴーバスターズはどちらも小林さんが書いたのはおよそ全体の8割ほどです。2割の差ではあるものの、全話脚本とそうでないものの間には大きな違いがあると私は考えます。

      もう1つの理由は小林さんのほうが脚本家としては経験豊富であることです。
      小林さんはライダーをやっている間にも他のアニメ作品のシリーズ構成を担当したり、ローテーションで参加したりしています。確かオーズやゴーバスターズの頃にもやっていたと思います。
      それに対して三条さんは一度にいくつも仕事を抱えたケースがあまり見当たりません。1つの作品を作れることといくつも同時にやれることに必要な能力は別だと思います。その点で三条さんがキョウリュウジャーからドライブへ連続でシリーズ構成を務めることに不安を感じていました。

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  8. これ子供向けの番組ですよ。薄い方が子供にとってわかりやすいのではないでしょうか。

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    1. 私はドライブが子供向けを意識して作られてるとは思っていません。わかりやすさを重視した子供向けの作品に仁良や蛮野みたいなキャラが必要だとは思えないからです。”薄い”のは意図したものではなく、結果としてそうなっただけだと私は思います。

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  9. マルゲリータ2021年10月25日 0:57

    総評お疲れ様です。決して悪い作品ではないけれど「薄い」。とても的を射た感想だと思います。

    二週目だと印象が変わりますね。owlさんの感想を読みながら観たというのもあるのでしょうが、同じ作品でも違った印象になったのは、とても面白いと思いました。

    よく聞く感想では後半の方が面白いという意見が多く私もそうだったんですが、やりたいことがしっかりと出来ていた前半の方が好きになりました。
    盛り上がるのは後半なんですが、なんせ伏線が少ないというよりもないに等しくて、主人公である進ノ介メインの話でそれは痛かったですね。
    父と子の話、恋愛、ロイミュードとの友情、どれを聞いても「あっ!それ進ノ介にもあった」と思ってしまうのは残念です。剛やチェイスの方が目立って、もっと違う話も出来たんじゃないかなと思ってしまいます。

    フォームチェンジも残念でこんなに酷かったっけ?と思いました。特に最終形態・トライドロンの扱いは酷かったですね。カキマゼールは三つだけ、運転交代は意味なし、足のタイヤは飾り、強かったのはニラ編までの問題尽くしでしたね。ま!他の形態もスピードとフォーミュラしか、目立ってませんでいたが。

    刑事もの繋がりで「特捜戦隊 デカレンジャー」の感想聞いてもよろしいでしょうか。この前配信が終わったので。個人的には、忙しくて全話見れてないのもあったのでしょうが、イマイチでした。

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    1. >二週目だと印象が変わりますね。

      そうですね。2回目だと印象が変わるでしょうね。ものによってはその場その場の展開に一喜一憂しなくて済んで印象が良くなることもありますし、逆に「このダラダラした無意味な展開があと○話続くんだよな~」と嫌になることもありました。

      >やりたいことがしっかりと出来ていた前半の方が好きになりました。

      刑事モノという本来のフォーマットは前半のほうがしっかりしていたと思います。

      後半は各キャラの話になっていたと思います。ただ、進ノ介のキャラは薄く、剛は悩む理由が理解できず、比較的印象の強いチェイスはわりと空気で私は楽しめませんでした。

      >フォームチェンジも残念でこんなに酷かったっけ?と思いました。

      フォームチェンジはどれもパッとしませんでしたね。シフトカーのほうに力を入れていたのか、スーツを作るのが手間だったのか、原因はわかりませんが見応えがありませんでした。武器のバリエーションが少なく、敵幹部も強化形態と言っても外見に変化がないので代わり映えがなかったことも負の相乗効果だったと思います。

      >刑事もの繋がりで「特捜戦隊 デカレンジャー」の感想聞いてもよろしいでしょうか。

      デカレンジャーは私は最初の数話くらいしか見たことがないので特に何も言えません。見てない理由はモチベーションが湧かなかったからです。「よくある戦隊」「よくある刑事モノ風」という印象で見続けて興味が湧くタイプには見えませんでした。

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  10. 最近見終えました。
    個人的には刑事ドラマ風の作品であるのに強引すぎる推理や解決方法、終盤のロイミュードに無理やり同情を促す展開等の欠点からかなり出来栄えの悪い作品という印象でした。
    ブログ主様の感想記事は作品の長所や短所を的確に書かれている点が好きでよく読んでおりますが、前述した欠点である終盤の展開について書かれていない点が意外でした。ブログ主様的にはあまり気にされていないのでしょうか?良ければ教えていただきたいです。

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    1. >前述した欠点である終盤の展開について書かれていない点が意外でした。ブログ主様的にはあまり気にされていないのでしょうか?

      最終回のコメントの返信で
      個人的には「悪い」という感じではありません。「薄い」のが難点で形式自体は悪くないと思っています。これまでにやるべきことをやっていれば良い最終回になり得たと思います。

      と書いているとおりですね。全体感想の本文でも書きましたが、4クール目の展開自体が問題なのではなく、そこに至るまでの積み重ねの足りなさが根本的な原因だと思っています。
      仮に他のストーリー展開に差し替えたとしても「進ノ介やハートの考えや心情がよくわからない」といった疑問は大差ないと思います。
      逆に描写が充分にできていれば本編どおりのストーリーでも満足のいく内容になりえたと思います。

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