『蒼穹のファフナーEXODUS』 第16話「命の行方」:感想
■命の使いみち
・ようやく勝機が見えたかと思えば、またしても代償として命を要求するものでした。
しかもカノンの場合、戦いがなくても死に近づくものでした。戦わなくても乗っている限り、同化は進み、戦いになれば出ないといけません。体重の減るペースもやばかったです。カノン好きとしてはもう気が気でありません。他の能力と違って他人に任せられるものではなく、未来が見えるので出し惜しみすればどうなるかもわかっていて、止める理由がないことが余計に辛いです。
・おまけに未来のドライツェン?も生体ふうに変化していました。
腕のあたりなんてフェストゥムのようでした。以前、芹の家族と織姫がファフナーの形状について話していましたが、今回のドライツェンが必要に駆られた結果なのでしょうかね。
一番気になるのは目が生物的で、しかも色がピンクだったことです。カノンの髪の色に似ているところが非常に不安です。まさか本当に人がファフナーになってしまうのでは…
■オルガさん
・結局、助かりませんでした…
亡くなってしまったのですが、遺体だけでも島に帰れたことが救いなように感じられました。フェストゥム戦での戦死は遺体が残らないケースが大半なので、ある意味ではとても幸運です。亡くなったのに幸運だなんておかしなことですけど、それがファフナーの世界なんですよね。今回のオルガさんの死で、しみじみと感じました。
■彗
・両親の毒親っぷりがいつも以上に目に余りました。
里奈の訴えも無視するようでは救いようがありません。竜宮島の大人であればパイロットの子供たちがどういう存在であるか知っているはずです。自分の子供だけならともかく里奈にまであんな攻撃的な態度を取るなんてどうかしています。彗の言うとおり、死にたいなら1人で死んでほしいです。
■パイロットどうしのつながり
・里奈のワープは里奈の危険を察知したからなのか、それとも彗が心の奥で救いを求めたからなのか、どちらなのか今回も判断がつきませんでした。
・ひょっとしたらパイロット同士につながりがあるのかもしれないと思いました。クロッシングに近いものかもしれません。
里奈の危機に彗が反応しているのもそれなら説明がつきます。美三香がバリアを暴走させたときに零央がタイミング良くワープしてきたこともありました。どちらも単に移動能力を発動した本人が相手のことを考えていただけとも考えられますが、何度も起きているので偶然にしてはできすぎに思えます。
・つながりがあるのではないかと思った根拠の1つは芹の見た夢です。
あれはカノンの未来視と似ていました。能力が伝播している兆候のようにも見えました。
ただ、あれは一騎と総士が劇場版やEXODUSの序盤で見た乙姫の幻影みたいなものかもしれません。芹は劇場版で織姫とつながったことがあるので、その関係でクロッシングのようなことができる可能性は充分あり得ます。
・芹の夢に関してはもう一つ思ったことがあります。
芹が見た夢は本来そうなったはずの未来だったのかもしれないと。本来であれば広登の死を知った織姫が泣いて芹が慰める流れになっていたはずでした。しかしそれだと芹が救われないので織姫がカノンのように意識的に未来を変えた結果が本編中盤の食事のシーンだったのかもしれません。
■お祭り
・平和の象徴であるお祭りですが、今はそれどころではない人が大半です。
零央はもう一度美三香を助けられるのしょうかね。零央も身体に外見的な異常を抱えているので、そこが糸口になると良いのですが。
・お祭りというと劇場版の灯籠流しを連想しました。
灯籠流しと言えば操です。操が来るタイミングはそのときと重なりそうな感じがします。とはいえ操の援軍とウォーカーの本島侵入が別々に起きる可能性は充分あるので安心はできません。
次回のタイトルは『永訣の火』でした。
永訣とは死別のことだそうです。全く穏やかでない単語ですね。いったい誰のことでしょうか?
これが人類軍本部にアザゼル型の核爆弾もどきが撃たれてヘスターが死ぬという意味なら歓迎するのですが…
彗がようやく救われそうなのが数少ない希望ですね。
返信削除新型ファフナーに関しては、詳細が分からないので不安ですね。
彗が母親に言い返せてましたし里奈も味方になってくれそうですし、彗にとっては事態が好転しそうで何よりです。
削除あの機体は現状だとわからないことが多過ぎます。
立ち位置的にいるはずのショコラたちがいないので未来視の光景のようでしたが、それ以外に背景が殺風景だったり、ブルムがどういう状況なのか掴めません。ひょっとしたら整備できない状況になったから生物的に変化したという線も考えられそうです。
これまであまり気にしていなかったオルガさんのご逝去が凄く印象的でした。
返信削除そのせいで、彼女の遺影をしばらく集めてました。
カノンは一騎と同じ道をたどりそうで怖いです。
オルガさんは、なんだかんだで非パイロットで名前有りのキャラが死ぬのは珍しいので印象に残るのだと思います。
削除さんざん一騎の無謀を止めようとしてきたカノンが率先して自分を犠牲にする道を選んだことには複雑な心境です。