『仮面ライダーゴースト』 第4話「驚愕!空の城!」:感想
【ストーリー】
・ゲストの数といい、前後編2話でやる内容でした。
展開を端折りすぎてタケルたちが事件に関われていないように見えたのが問題だと思います。あれじゃ事件が起きてから行ってもあんまり変わらなかったように見えました。予防できずに事後対応ばかりのヒーローは頼りないです。
・そして謎パワー再びです。
あの謎抱きしめは毎回やるんですね… それならウィザードのアンダーワールドみたいに設定作ったほうが良いと思うのですが。「やる度にタケルの寿命(タイムリミット)が削れる」などリスクも設定すればもうちょっと意味合いが出てくると思います。
・陸地持ち上げと地面すり抜けはインパクトがあって良かったです。
今のところすり抜けや盗み聞きなど幽霊要素のほうが面白そうに見えます。「幽霊が見えるお坊さん(現世の応対用)+死んだ探偵、科学者など幽霊のサポート要員」のお話のほうが楽しそうです。
■違和感
・代々織田家に仕えてきた子孫で、信長を尊敬している人が信長のことを知らないことが奇妙に感じた。ましていちいち偉人本をチェックしているようなタケルに指摘されるのはおかしいと思います。主人公を頭良く見せるために周りを馬鹿にするのは下策中の下策です。
それならせめてタケルを偉人オタクにして、本なんて読まなくても空で言える人物にしたほうが自然なはずです。あるいは「信長に憧れている外国人・子供」など知識が浅くてもおかしくないゲストにするべきだったと思います。今のところゴーストは詰めの甘さが気になります。
■これって良いの?
・ドライブの客演時の話が出てきたことは予想外でした。
ただ、これをやると視聴者が離れてしまう要因になりかねないように思えます。見た人にとっては特に面白くなく、見ていない人にとっては意味がわかりません。自分の知らないところで勝手に話が進んでいるのは不快に感じるのが普通だと思うのですが、この展開にプラス効果はあるのでしょうか。やり方に疑問に感じました。
【アクション】
・ガンガンセイバーの第四のモード、ナギナタが初登場しました。なかなか面白かったです。
特別際立ったところはありませんでしたが、リーチを活かして1vs2でも圧倒する姿はかっこよかったと思います。これまでゴーストに登場した武器やアクションの中では一番良かったです。
■ロビンフッドの能力
・分身…なんですね。なんでロビンフッドで分身なのかはわかりませんが、そうらしいです。
・もっと疑問なのはなぜ前回使わなかったのか、です。
正面だけのバリアを打ち破るのにうってつけだったはずです。森もあったので「森に逃げ込んで、木の影から次々とロビンフッドフォームが現れて包囲射撃」などロビンフッドのモチーフを活かしたアクションもできたでしょう。しかも今回の敵は近接タイプなので二刀流のムサシの手数でも対応できそうでした。ナギナタでなぎ払う手もあったでしょう。ゴーストのリソースの使い方は私にとっては非常に不思議です。
■ゴーストのキック
・宙にふんわり浮いてのキックかと思ったら、シンプルな上段横蹴りでした。
無造作なことがゴーストのキックの特徴なんでしょうかね? バリエーションが作りやすいことは好ましいことです。ただ、近年のライダーはキックの使用頻度が非常に少ないのでその利点を活かせるのか疑問もあります。期待に応えてくれるといいのですが。
次回は2号ライダーのスペクターが登場するようです。早いですねー
前作のドライブではライバルキャラとして実質2号ライダーが登場しましたが、正式なライダーでは異例の早さです。
ゴーストとスペクターは英単語としては両方とも幽霊です。
調べてみたところ、
ゴースト:死んだ人の魂、ぼんやりものなど全般を表す概念。
スペクター:人を脅かしたり、恐怖させる幽霊。
という違いがあるようです。
タケルの印象は確かにぼんやりしているのでゴーストで合っているように感じます。
ただ、作中の扱いとしてはタケルは確固とした自我を持った存在として扱われているみたいなんですよね。自我の薄い人物が他人に説教したりはしないでしょう。なんかいろいろスタッフ間でも視聴者間でもズレがあるように感じます。相対する存在である2号ライダーが登場することでその辺りが明確になることを期待します。
最近のナギナタの謎形状にかんしておおいに疑問を持っている蒼です。
返信削除元ネタをたどっていったところ、機動戦士ガンダムのゲルググが装備する物が切っ掛けとなったのかもしれません。
ロビンフッドに関しては、fate extraのpixiv大百科にて同じ名前の英雄が複数居ると書かれていたのでそのせいかもしれません。
謎抱きつきは男同士でやっても寒いだけです。ノブナガに関しては、ガンマのせいと言う事にしておけば問題ないかと思います。(逃避)
複数名いることと同一人物の分身は異なるものだと私は思います。それが有りなら「何代目xxx」と続いているタイプや皇帝など称号を受け継ぐタイプはみんな分身できていいことになってしまうでしょう。
削除男女区別しないことはポリティカルコレクトネスとしては正しいと思います。
問題はタケルがなぜ抱きつくのか、なぜそれで解決するのか、それで解決してしまっていいのかといった辺りです。
まだ4話なので本来なら世界観や設定をもっと説明していくべき時期だと思うのですが、なんだかずいぶんとフワフワしていますね。まるで足がないかのようです。
返信削除眼魂を生み出す時に眼魔主導なのか自らが主体となるのかで何が違うのかは説明されるべきだと思うのですが、主体的な場合には死なないことくらいしか分かりません。それが分からないのでタケルのハグも謎の茶番に見えてきてしまいます。
ロビンフッドの分身は唐突でびっくりしました。相手の本体の帽子にはウサギという目印があったので精密射撃の力を見せるのかと思いきや斜め上を行ってしまいました。ユルセンに教えてもらって分身ならまだ分かるのですが…。
全体を統括する人はいるのでしょうか?ちぐはぐなことが多いように感じます。2号ライダーによってタケルの立ち位置がはっきりしたり、起爆剤となることを期待したいですね。
ストーリーも主人公の性格もはっきりしないことが不思議ですよね。普通はどちらかははっきりさせることが多いのですが。この作品の軸がよくわかりません。
削除アイコンに関しては今のところ、仰るような「作り手が死ぬか、死なないか」の違いしか見受けられないと思います。タケルの主張が「人をみすみす死なせる」のは良くないという程度だと、正義感としては漠然としているように思います。ハグは意味も効果も不明ですし、何よりタケルがどうして抱きしめるのかが理解できません。
そうですね。分身の肉の壁をすり抜けての精密射撃で良かったと思います。
分身能力自体はあるなら使って構わないのですが、前回使えばよかったものを説明抜きで使うのは不可解に感じます。せめて、ユルセンか仙人に「飲み込みが早いな」と褒めさせてタケルの素質を暗に示すとか、タケルに「修行したあれを試してみよう」と台詞を加えて描写外で修行していることを示すとか、後で同じような状況があっても説明を省けるようにしたほうが良かったと思います。
方向性ははっきりさせてほしいですね。
これまでのところ描写不足や省略が目につきますが、それが何のためにそうしたのかはっきりしないところが一番引っかかります。
こういったアイテムの入手の適当さは今に始まったことではないですけどやはりニュートンアイコンの入手法はいい加減すぎると思います。
返信削除やはりニュートンアイコンがだいぶ前にすでに発売されており販促ノルマ的にはロビンアイコンやコンドルデンワーが重視された結果でしょう。
今回もなんだか無理やりロビン魂に変身してコンドルデンワーの羽根で近接攻撃してましたし。
劇場版限定アイテムでもないのにあの奇妙な登場はどうかと思いますね。
削除アイコンがないと生き返れないのにタケルの反応が淡白だったことも引っかかりました。視聴者の知らないところでニュートンは15個のうちに含めないと話がついているんでしょうかね。
販促アイテムを無理やり使うのはいつものことなのですが、いい加減上手く組み込む方法を確立できないものかと思ってしまいます。
単純に考えればそのアイテムが必要になる敵やシチュエーションを用意すればいいはずです。たとえば今回のニュートンはそこに至る経緯は強引さがあるものの、シチュエーションには必要性がありました。後から追加開発した玩具ならともかく、最初から計画されているであろう玩具くらいは計画的に考えてもいいと思います。
謎パワーを使うなら僧侶の御成のほうがまだ説得力があるような気がします。タケルが説得して心を揺さぶり、憑き物とか煩悩を御成が完全に祓うという形ならまだしも納得できるかもしれません。もしくは何か寺にあるアイテムを使うとか。テンポの良さは大事ですが、省略してはいけないところはあると思います。タケルの成長を描くなら、尚更他人と関わるドラマはあっさり片付けるところではないです。今はいいのですが、ストーリーが進んだ後にタケルという人物が個性を持った主人公たるキャラクターになれるのか不安です。
返信削除謎パワーは何の説明もないのが不思議ですよね。
削除ウィザードのアンダーワールドやファントムの誕生方法みたいに設定を付け加えればそれで済むと思います。
主人公のタケルの行動なのに、という点がまた不思議ですよね。
なぜタケルが抱きしめるのかわかりません。明らかに変わった行動で、タケルの人格描写に大きく関わるはずなのに設定の説明もタケルの心理描写も全然ありません。まるで「お前は知らなくていい」と突き放されているように感じる部分さえあります。どういった意図があるのか理解に苦しみます。
このままだと行動理念がはっきりしていそうなスペクターのほうに先に感情移入してしまいそうです。
視聴していて今一番気になってしまうのはやはり主人公の抱擁謎パワーです。
返信削除今後この件について説明してほしいのですがユルセンや仙人に言われてやっているわけではなく明らかに自発的に抱擁しているのでおそらく説明されないと思います。
脚本に関しては平成二期では珍しいことではないですが販促が脚本の足を引っ張ってるように見えてしまいます。バンダイは番組の脚本の足を引っ張ってでも自社の玩具を売りつけたいのかと思ってしまいます。
あと基本形態に関していえばゴーストよりもスペクターの方がカッコイイです。
タケルが自分からやっている点が謎ですよね。
削除この謎パワーはかなり大きな問題だと私は思っています。なぜかというと視聴者と作中の認識のズレを引き起こすからです。視聴者は何が起きているのか、なぜタケルがそんなことをしようと思いついたのか全くわかっていませんが、作中では当然のことのように扱われています。こうなると視聴者は見たものを信じることができなくなってしまいます。放置していい問題ではないと思います。
何が起きているのか説明するなり、
御成「タケル殿、何をなされたのですか?」 タケル「自分でもよくわからないけど、そうしなきゃいけない気がして…」
など、作中でもわかっていないことを表現して認識のズレを埋める必要があると思います。
鎧武以降は玩具問題が顕著ですね。ここをどうにかしない限り、根本的な改善は見込めないと思っています。
販促番組なので玩具が最優先されることはおかしくないと思いますが、これはやりすぎだと思います。面白くない番組を誰が見るのでしょう。見なかったら販促になりません。物には限度があると思います。
そうですね。スペクターのほうが顔つきがかっこいいと思います。ゴーストはタレ目でかっこいい系ではないと思います。
他のブログの感想等を読むと、「特撮初挑戦の脚本家にしてはよくやってる方だ」なんていう意見をよく目にするのですが、この点に関してはどのように思われますか。個人的にはオファーを受けた以上は経験の有無は言い訳にならないと思います。販促ノルマの扱いに関しても、ライター1人では手に負えないと言うんであれば、経験豊富な方をアドバイザーとして招くとか、対策が無いわけではありませんし。販促の上手さに定評のある三条さんですら前年はあんなことになってしまったという事実を制作陣はもう少し重く受け止めて欲しいです。本音を言えば、一番の解決策はノルマの軽減だとは思いますが、たとえ財団Bが考えを改めたとしてもそれが反映されるのはだいぶ先のことでしょうし…
返信削除私はシリーズ構成の福田さんに関しては、現状では良いと判断する材料を発見できていません。特別悪いとも思いませんが、現時点で「また福田さんにやってほしいですか?」聞かれたらNoと答えます。
削除他ジャンルの方なので販促の稚拙さはある程度許容します。
しかしストーリーやキャラが面白くないのは福田さんの責任だと思います。4話まで終わったのに作品の方向性も主人公の性格も何一つはっきりしないのは問題だと考えています。
最大の問題は長所がはっきりしないことです。「ゴーストはここが魅力的」と言える部分が全然思い当たりません。全体的にも良くなく、個別の要素でも光るものがないので現状の評価は低いです。
近年の販促ノルマの異常さに関しては私も同意見です。
確か鎧武のときにも書きましたが、SHTの販促は非常に特殊です。他ジャンルの脚本家が上手くできないのは当然のことです。そういった脚本家を起用するならば他のスタッフでフォローできる体制を敷くのが当たり前のはずです。ゴーストの販促に関しては脚本家の問題ではなく、製作スタッフの問題だと思います。
ただし、福田さんが無罪かというとそうでもないと思います。
今のところ販促をどうにか噛み砕こうと努力した形跡があまり見受けられません。上手くできないことは構いませんが、手を付けないのは怠慢です。出来不出来はともかく、福田さんなりのやり口は見せてほしいと思っています。