烈車戦隊トッキュウジャー 第41話 『クリスマス大決戦』:感想

2014年12月21日

【ストーリー】

■面白かったけど、少しもやもや
・クリスマス商戦らしいバトルとシャドー側のドラマとトッキュウジャー側のドラマ、いろいろあって面白かったです。
特にシュバルツ将軍の落とし所は良かったです。定番どころですが、威厳を保ったまま死ねました。
不安材料だった全ロボ登場は必然性はないもののストーリー上の勢いはあったのでまずまずだと思います。

・ただ、個人的にもやもやする点が少しありました。
1つは明と5人の和解です。明が擦り合わせているように見えたことが気になっています。5人よりも明のほうが努力しているように見えます。5人の必死の働きかけがあったから明が変わったということなのでしょうが、明はそれ以前から努力しているはずです。
明は5人に対して「お前たちの言っていることがわからん」と度々言ってきました。「わからない」ということは理解しようとしたが失敗したということです。明がいなくなるまで気にしてなかった5人が釣り合っているように感じられませんでした。もう少し5人のほうが明に寄せるべきだったのではないかと思います。

・もう一つは先が見えないことです。
ライトたちはキャッスルターミナルにあるとわかった街を取り戻すことが目的です。しかし視聴者目線だとキャッスルターミナルの謎を解かない限り、ターミナルに突入してゼットを倒したところで街は解放されないように見えます。種明かしの直前になって明かされる設定が多いので、もう少し先に見せてほしいです。

■ノア夫人の真意
・ノア夫人の真意は何だったのでしょうね?
今回の捨て身の作戦からは娘のことを第一に考えているように見えましたが、以前は娘の意思を無視して政略結婚と女帝化を企んでいました。この変遷にあるものはどういったものなのでしょうか。

・1つの可能性としては、「一貫して娘のことを考えていた」というものでしょうね。
女帝化も娘の将来を考えてのことで、ただ娘の意思を過小評価していたに過ぎなかったのかもしれません。
もう1つは「娘を失って、考えが変わった」というものです。これは特に説明はいらないでしょう。

・3つ目に「そもそも今回もグリッタのことを考えての行動ではない」という可能性も考えられます。
「キャッスルターミナルは闇が不足すると地球上に現れる。それはシャドーラインの住人にとって周知のことであり、由々しき事態である」という設定が今回明かされました。今回の一件は基本的にゼットの闇嫌いが原因で起こりました。そしてゼットからグリッタを解放することで問題は解決されました。これこそがノア夫人の望んだことである可能性があります。
グリッタを女帝にしようとしたのも娘のためではなく、闇嫌いのゼットに皇帝を任せるのは危険だから王座をすげ替えようとしただけだったのかもしれません。

■キャッスルターミナル
・浮上したときに意味ありげに顔っぽいオブジェがアップになっていましたが、城が変形してラスボスになるのでしょうかね?
ネロ男爵たちが慌てているのが「城が浮上したから」なのか、「城が浮上する=自分たちがキラキラに晒され、死の危険があるから」なのか、今のところ判断が付きません。
ゼッドが闇と城の因果関係を知っているのかも気になるところです。それも含めて「どいつもこいつも俺に闇を求めやがる」と言っていたのでしょうか。

■シャドーラインの謎
テレ朝の公式ページのシャドー怪人紹介にシュバルツ将軍とノア夫人が追加されていました。
シュバルツ将軍の項目が少し気になりました。「烈車による戦いを好み、烈車の操縦を得意とする」と書かれています。シャドーライン側もレインボーラインと同じく「烈車」なんですね。やはり元は同じ技術なんでしょうか…


【アクション】

■トッキュウ6号inゼット
・ゼットの変身した6号のアクションがかっこよかったです。
ゼットらしい余裕の感じられるゆったりとした動きはかっこよかったですし、何よりも見やすかったです。トッキュウジャーに限らず最近の戦隊・ライダーは見せ場になると早い動きが多く、ああいうはっきりと認識できるアクションは珍しい気がします。私はこういうのも良いと思います。


次回は年末のギャグ回+トカッチ&ミオのようです。
予告を見た時には、もしや…!と心配になりましたが次回の脚本は小林さんでした。大和屋さんじゃなくて安心しました。


コメント

2 件のコメント :

  1. トッキュウ、今まではわりとおもしろく見てたのですが、何か今日の話でちょっと冷めた気持ちが出てきてしまいました。
    シュバルツやノアの最期だった今日の話ですが、身内のゴタゴタだけで話が進み、ライトたちトッキュウメンツがただ端から眺めて驚いているだけ、という構図がここに来てまで同じだったのがすごく気になりました。
    いわゆるドロドロ展開が好きな大人の視聴者には受けると思いますが果たしてこの展開を子供は楽しめているのだろうか?と思ってしまいました。
    無理矢理ではありますが何らかの形でもいいからヒーロー側が展開に関わって欲しかったです。
    いきなりアンチ的な意見を書き込んでしまってすいません。あくまで個人的な意見です。

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    1. 「シャドー側の内輪もめで、トッキュウジャーが全然関わらなかった」という点はそうだと思います。私もその点に「これでいいのかな?」と疑問に感じる部分がありました。
      『クリスマス大決戦』がゼットvsシャドー幹部の争いのことだったのは驚きました。今のゼットに闇を嫌っての自爆以外にトッキュウジャーがどうやったら勝てるのか想像もつきません。
      総じてシャドーラインは魅力的に描けている一方、トッキュウジャー側の魅力が負けているように感じます。

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