Gのレコンギスタ 第14話 『宇宙、モビルスーツ戦』:感想

2014年12月27日

【ストーリー】

■両手に花
・今回はラライヤとアイーダの変化が著しい回でした。
ラライヤは一気に回復しましたね。宇宙に出たことが引き金だったようです。言動が落ち着くと大人っぽく見えますね。ノレドやアイーダよりお姉さんっぽい感じがしました。背負っているものが違うというのもあるのかもしれません。

・アイーダはこれまでのポンコツっぷりが嘘のようにしっかりしていました。
ベルリを鼓舞したり、しっかりと手綱を握ろうと努力していました。立派に求められている役目を果たしているようでした。その様子を眺めていた艦長も満足気でしたね。客観的に見ても様になっているようです。
戦闘のときには飛び出そうとしてベルリにたしなめられていましたが、これまでとは比べ物にならない活躍でした。冒頭で服を褒められてこっそりお礼のステップを踏んでいたときには、いつの間にやらこんなに進歩していると思いもしませんでした。これといったきっかけがあった覚えがないのですが、月の軍隊という大きな目標が影響したのでしょうか?

■嫌な予感
・今のアメリアとアーミィはどちらも全体的に上手く行きすぎているように感じます。
トワサンガ軍が練度が低くあまり強くないのは確かだと思いますが、敵の旗艦や本拠地にまでとんとん拍子で迫れてしまうのは奇妙です。

・奇妙といえば新キャラのリンゴの投降も引っかかるものがありました。
マスクもクリムも自分がしてやったと有頂天になっていますが、どちらの作戦も「トワサンガの乗組員は地球の居住権を欲しがっている」という似通った情報で動いています。サラマンドラへのたった3機での攻撃も、メガファウナへの攻撃も明らかに無謀な戦いでした。あまりに都合が良すぎる今の流れには誰かしらの意図を感じます。戦闘のきっかけになったミノフスキー粒子の散布も誰がやったのかははっきりしていません。マスクはクンパ大佐の仕業かと予測していましたが、本当にそうなのかはわかりません。背後で糸を引いているのはクンパ大佐なのか、トワサンガのマッシュナー中佐なのか、それともまだ見ぬ誰かなのか… きな臭い感じがしてなりません。


■新OP
・全然曲に合わせる気が感じられなくてびっくりしました。OPとしては普通に酷かったです。
まぁ出来栄えはともかく、印象としてベルリのことを描いているように思えました。いきなりベルリにとってのトラウマであるカーヒル大尉とデレンセン教官の殺害シーンから始まり、降り注ぐビームに耐えるGセルフ。そしてカットをつないでそのビームを大きく切り払ったところでタイトルのテロップの表示。
その後はベルリが能動的に前に進んでいくように見えるカットとアイーダが中心に構成されていました。映像の感じからは、過去のトラウマを乗り越えてアイーダのために前に進んでいこうとしているベルリを描いているような印象でした。

■アメリア軍の特徴?
・航海日誌大好きなサラマンドラの艦長が妙に目立っている気がします。
副長が毎回釘を指していてしっかりものの感じがするのですが、よく考えてみればこの構図ってアメリア軍はみんなそうなんですね。メガファウナも艦長より副長のほうが実戦慣れしているみたいで副長のほうがしっかりしています。クリムも天才(笑)で、副官ポジションのミックのほうが冷静で現実的な見方をしています。これ自体はフィクションでは珍しくない組み合わせなのですが、アーミィやトワサンガにはこういうのが見られないんですよね
この「副長がしっかりしていて艦長が緩め」という構図はアメリア軍の特徴なのだろうかと、ふと思いました。だから副官が見当たらないニッキーニ大統領はアホ丸出しに見えるんでしょうかねw



コメント

4 件のコメント :

  1. 前回のコロニーでの法王とアメリアと月との対面の場面において、月勢力が会場に現れるのを見るやいなやクンパ大佐がそろりとドロンしていたのが結構気になりました。
    月から亡命者がいるかもしれないならば、設計図の件やアーミィの急速なMSの技術発展や、マスクの短期精神強化もそうですし、個人的にクンパ大佐がすごく気になりますね。

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    1. クンパ大佐は怪しいですね。暗躍が多すぎて小物なのか、大物なのかも区別がつきません。
      トワサンガが来る前に引き上げた理由に関してはいくつか考えたことがあります。

      1)クンパ大佐はトワサンガからの脱走者、ヘルメス財団の人間or別の宇宙勢力の人間で、トワサンガの将軍に顔を見られて正体を知られたくなかった。
      (宇宙人説の根拠は9話で「地球人は滅ぶべき人種」とまるで自分が地球人でないようにも聞こえた発言です)
      2)単純に表舞台に出たくないから、外交交渉の場に参加したくなかった。
      3)クンパ大佐は現実性を重んじる人物なので、儀礼的な外交交渉に時間を取られるより外の艦隊への対応など実務に取り組むことを優先したから。

      どれも可能性はありそうに思えるのですが、1)の宇宙関連が有力かなと私は考えています。
      アイーダとGセルフをわざと逃したり明らかにキャピタルにとって利益のないことをしたりしているのもそうですが、基本的に後手にまわっているのが気になります。

      アーミィを設立したのも海賊が本格的に動きだしてからのようですし、ガランデンの調達も艦長ごとゴンドワンから引き抜いてきたり調達が遅めだったわりに手回しが良過ぎるように感じます。その気になれば先手を打って、アメリアの動きを牽制することもできたように思います。
      わざと後手にまわって、戦況が泥沼化するよう仕向けているように見えます。キャピタル内での手柄がほしいだけならアーミィができた時点で勝てば充分のはずです。ここまで戦況を拡大する必要はないでしょう。リスクが大きすぎます。そうなってくると他に目的があるように思えてきます。

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  2. アイーダが成長したように見えるのはベルリを本当に信頼したからカーヒルが亡くなったことで空いた穴を埋めようと無理してたのをベルリに任せられるようになったからかな
    と思ってます

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    1. そこの因果関係は意見が分かれそうですね。
      ベルリを信頼して頼れるようになったから余裕が出て落ち着いたのか、それともいろいろ経験して落ち着いたからベルリの実力を認めて、自分は自分のやるべきをやるほうが良いと思えたのか。どれがきっかけになったのか解釈が分かれると思います。

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