Gのレコンギスタ 第13話 『月から来た者』:感想
【ストーリー】
・今回はストーリーの本筋部分はトワサンガの紹介程度であっさりとした内容でした。
回の内容も、みんなに馬鹿扱いされてる天才クリムくんが空回りするのが主で、それ以外もマスクやラライヤなどキャラが中心でわかりやすい内容になっていました。
・わかりやす過ぎるくらいにわかりやすい内容だったのですが、これはラストで「月に行く!」という展開を唐突に感じさせないためなのでしょうね。
物足りないくらいの展開にしておけば、急な展開もサプライズに感じます。順当に1,2,3、4と1話ごとに進むよりも、1,2の~4!と溜めて一気に飛躍するほうが盛り上がります。
ラライヤがその名前を聞いたわけでもないのにトワサンガの将軍の名前をつぶやいたり、知恵熱を理由に対面が避けられたり、明らかに何かあります。トワサンガに着いたとき、大きく話が動く予感がしますね。
■新勢力 トワサンガ
・おおよその雰囲気はわかったのですが、わかったようなわからないような底が見えない感じがしました。
軍隊を制御できていなかったところは∀のギンガナム艦隊を思い出しました。将軍が醜態を見て、「本物の軍人を育てるにはあと100年かかるな」と言っていましたが、単なる嫌味なのか少し判断に迷いました。これまで沈黙を保ってきた国だけに100年単位で計画を立てていてもおかしくない気がします。月にいるのにアメリアの内部情勢に詳しいようだったり、地上にも充分な網を張り巡らせているようでした。本格的な戦闘もまだですし、底知れない感じがします。
■レイハントンの謎
・今回トワサンガの将軍たちが「レイハントン家の生き残り」と言っていました。
レイハントンと言えば、Gセルフの起動時に流れる「レイハントンコード了」でお馴染みですね。Gセルフの謎に大きく変わっていそうな存在です。
・しかしそれ以外にもレイハントンの名が出たことがあります。
1話でアイーダが名乗った偽名が「アイーダ・レイハントン」でした。それに対してデレンセン大尉は「よくある名前」と聞いた瞬間に偽名だと切り捨てていました。レイハントンが本当によくある名前であるならば、トワサンガの言うレイハントン家という言葉は意味を失うはずです。地球側は「レイハントンなんてたくさんいるからわからない」としらを切れば済んでしまいます。そう考えると、レイハントンという名前は、偉人や有名な物語に登場する人物の名前のように思えてきます。
ヘルメスの薔薇の設計図による急速な技術発展やGセルフの件があるので、亡命というのは最近のことかと思っていたのですが、レイハントン家自体はGレコ世界の教科書に載っているような歴史的な存在なのかもしれません。
■今週のポンコツ
・アイーダ様…ではなくクリムのほうが今回はポンコツでした。
自慢の作戦はマスクにも笑われ、敵にはあっさり看破されて迎撃で危うく死にかけ、防御も撤退もベルリの言いなり。しかも最後はベルリの作戦でザンクトポルトを盾にしているだけなのに、まるで自分の手柄のように高笑い。
更に更に生身のケンカでもベルリが割って入る直前にはトワサンガの金髪の隊長さんにおさげを掴まれ、どう見ても形勢が不利でした。その後、ミックジャックに心配されてる様子は情けないったらありゃしません。
・今回は良いとこなしの見事なポンコツでした。
すっかり天才(笑)になってしまいましたね。指揮官としてはいまいちでも、隊長としては有能だと思っていたのですが調子に乗るとそれもダメになるタイプなのでしょうかね。次回からはメガファウナが単独で月に向かうことになりそうなので、クリムに出番が怪しい感じです。汚名返上はいつになるのやら…
■スパイ…?
・ノレドがベルリに「ガランデンってキャピタルアーミィがゴンドワンから調達した戦艦なんだって」と教えていました。なぜノレドがパイロットのベルリも知らない情報を知っているのでしょうか?
前々から法王のスパイではないかという疑いがありましたが、今回のことで信憑性が出てきたように思えます。ラライヤの面倒を熱心に見ているのもラライヤの素性を調べるのが目的なのかもしれません。気をつけているはずなのに度々ラライヤが逃げ出して、Gセルフの元へ駆け寄ってきたのも、反応を見るためにそうなるよう仕向けていたとすれば流れも自然になります。
脇役だから描写が少ないのか、正体を隠しているから目立つことが少なくなるのか… まだどちらともとれますが疑いは濃くなってきました。
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