仮面ライダードライブ 第10話 「ベルトの過去になにがあったのか」:感想

2014年12月14日

【ストーリー】

■明かされたベルトさんの過去
「友情に負けた」という台詞にインパクトがありましたね。
元々は別の用途に開発していたであろうコアドライブを怪人を作るのに使われ、自分自身もロイミュードに対抗するためにドライブへと転用して、更に自分の尻拭いのために関係のない他人を巻き込まざるを得ないなんて、ベルトさんはさぞかし辛いでしょうね。仮に終わっても生き返れるわけではありませんし、トライドロンとベルトも破壊してコアドライブを完全に消滅させるつもりなのでしょう。実に不毛な戦いです。そんなことのためにコアドライブを開発していたのではなかったでしょうに。

・ベルトさんの親友だった博士はハートたちに殺されたと言っていましたが、やっぱり未登場のロイミュード003が博士のコピーなんでしょうかね?
たとえそうでもロイミュードの人格は元の人間に影響を受けてる部分と受けていない部分が両方あるので、博士をコピーしたところで博士と完全に同じ人格とは限らないところが面白いですね。様々な方向に展開できる余地があります。

■「私が死んでも代わりはいるもの」
・ベルトが外付けであることを活かした展開が素晴らしかったです。
前任者のプロトドライブの存在を伏線にした流れが見事でした。霧子がドライブになれないことで本当に次の候補者がいるのか、いてもすぐに見つかるのか、その間にロイミュードが目的を遂げてしまうのではないか、と不安要素があって安易に進ノ介の意見に賛成できない点も良かったです。

・仮に上手くいったとしてもベルトさんが機能するのかも不安ですね。わりとメンタルが脆いようなのでプロトドライブに続いて進ノ介まで犠牲にしてしまったらポッキリ折れてしまいそうです。

■3話完結
・2話完結かと思ったら3話完結でした。意外性があって良いですね。
内容も本筋を進めつつも幹部やベルトさんの話で盛り上げていて、今回で終わらせるわけにいかない中編に相応しい内容でした。私としては同じ怪人が出続けても特に困らないので、マンネリ化を防げる今回のような工夫はどんどんやってほしいです。


【アクション】

■チェイサー
・毎回思うことなんですが、チェイサーのアクションかっこいいですね。
銃をナックルダスターのように使ってそのまま格闘戦ができるので、銃ライダーに付きものの無駄な動きがありません。パンチ主体の戦い方なところが私は好きです。キックだとどうしても次のアクションまで時間がかかるので間が持たないように感じます。コンパクトな動きがチェイスの性格にも合っていると思います。

■ハート
・悪の幹部らしい圧倒的な強さでかっこよかったです。
見た目通りのパワーファイトなんですが、よくある突進など無駄な動きがないところが良かったです。持ち前のパワーを活かすためのパワーファイトであって、何も考えていないわけではないということが伝わってきます。

・射撃など能力を一切使わなかったのも良かったです。
ミッドナイトシャドーで分身攻撃したときはてっきりいつものパターンで「くるっと回って全方位射撃で一掃」となるかと思っていましたが、攻撃を物ともせずに一体ずつ潰していったことがかえってかっこよく見えました。
時間制限や狙える位置にある弱点など攻略の糸口も明示されていますし、期待通りの良いボス役でした。


次回は完結編。2号ライダーも登場する模様です。
2号ライダーはチェイサーとは別なんですね。進ノ介が代わりを見つければいいと言った後なのでストーリー的にも意味があって、登場するには良いタイミングに思えました。途中から出てくる2号ライダーって「1号いるから別に必要ないよ。出番が減るからあっち行って」と思うこともよくあるのでこういう演出は大切だと思います。

コメント

6 件のコメント :

  1. こーひーかっぷ2014年12月14日 21:34

    前回に続いて個人的には大満足でした。販促ノルマが気にならない、綺麗な仕上がりだったと感じました。シフトカーもしっかり出番があるところが良かったです。キョウリュウジャーでは、一部じゅうでんちの出番の少なさが気になりましたが、今回は大丈夫そうですね。

    ハートの戦い方は格好良かったですね。スーパーアーマーでゴリ押ししている様な戦い方は大ボスらしさ満点です。悪役ながら、部下の事を熱く想い、進之介を吐き捨てる様に否定する所は良かったです。次回、チェイスの寝返りより先に3号ライダーが参戦するっぽいですね。楽しみです。

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    1. 今回面白かったですね。
      タイヤ交換もしっかり駆使していて、久しぶりに意味の感じられる交換だった気がします。今後というと予算だけは気がかりですね。CGがないとシフトカーもタイヤ交換も映像上機能しないので、その点は心配です。

      ハートは仲間思いの人柄を描く一方、「人間を支配する」と受け入れられない一面も描いていてバランスが良かったと思います。次回はブレンが戦闘に参加するみたいですが、ブレンも掘り下げられそうで楽しみです。

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    2. こーひーかっぷ2014年12月17日 12:12

      見返してみたのですが、動きを止めてからワイルドに変わるあたりも良いですね。明確に理由は述べられていませんが、ワイルドでは小回りが利かないからパワー負けしている状態だと不利…だが動きを封じてしまえばワイルドの方が攻撃力が高い…という風に脳内補完ができます。吹き飛ばし後も体勢を立て直せずに踏んづけられているし。

      今回の回まで、チェイスが003だと思っていましたが、考えてみたらチェイスのロイミュード姿っていままで無いですね…?

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    3. 私もそのように思います。
      ドリルの一件からワイルドが最もパワーが高いという印象があるので、動きを止めて逆転の一撃を狙うならワイルドがベストだと思いました。

      無いと思います。チェイスがロイミュードなのかどうかは怪しくなってきましたね。
      ちょうど今回、ロイミュードにコアドライブが必要という設定が開示されたので、当然コアドライブを積んでいたであろうプロトドライブとの関連性が疑われます。

      ハートが「この世に”108人”しかいない友達」と言ったのもチェイスにかかっているのかもしれないと考えています。ハート含めて108人のはずなので、ロイミュードだけでは数が合いません。
      ハートを除いた107人+ロイミュードでないチェイス、という意味であればつじつまが合います。
      ただし次回予告に000番が映っていましたし、それ以外にもチェイスではなく人間の協力者やロイミュードを生み出した博士のことを言っているかもしれないので確証はありません。
      いろいろ興味をひかれる伏線です。

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  2. 反抗的な部下には冷酷な面もありますが、友達と称するだけあって情に厚いようですね。

    シャドーとの戦いでは、手に汗を握りました。

    ボスの貫録とはああいうものだとよく分かる話でした。

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    1. ブレンとのやり取りを見ていると、個人としては情に厚い一方でリーダーとしての一線もしっかり守っている感じがしますね。一線を超えない限りは多めに見るけれども、一度超えてしまったらチェイスに始末させているのでしょうね。チェイスは自分の任務を「やり直すチャンスを与える」と言っていましたがハートはどういう風に思っているのか少し気になります。

      ボスらしいボスは久しぶりな気がしますね。オーズ以来でしょうかね。
      戦隊もライダーもクールの節目ごとにやられ役の幹部を倒すことが多いので新鮮な感じがします。

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