『手裏剣戦隊ニンニンジャー』 第27話「夏だ!超絶スター誕生!」:感想

2015年8月30日

【ストーリー】

■気になる伏線
・面白かったです。今までで一番まともだったかもしれません。
心の揺れ動きが有り、今後の伏線になりそうな描写も有り、ついでにお爺さんの話も済ませていました。本当に下山さんが書いたのかと疑ってしまうくらい真っ当な展開でした。
スターニンジャーが超絶になれる理由付けがあったのも良かったです。正直期待していませんでした。妖怪の力が関わっている様子だったのであれなら納得です。

・九衛門が与えた妖怪の力も気になりますが、狼男から受けたひっかき傷も気になります。
狼男にひっかかれた人が狼男になるというパターンもあるからです。キンジ周りの伏線が出てきて今後の展開が少し楽しみになってきました。

・残念だったのは今回中心になったキンジの心情があまり描かれてこなかったことです。
キンジの私情が以前からもっと描かれていたらもっと面白くなったと思います。私情が描かれたのが過去の幻影と九衛門の誘いくらいで、いつも心に抱えていたという印象がありません。
そこを描くためには、たとえば写真を活かすという手法もあったと思います。キンジ自身は家族の仇の妖怪が誰か知らない設定にして、「妖怪の写真を撮るのは後で唯一の目撃者に見せて確認するため」という設定にし、キンジが仲間入りしてからしばらく後にこの設定を明らかにすればお気楽なようで私情に囚われていることが伝わったと思います。

・明るい雰囲気の邪魔にならないように、ということなのでしょうがもう少し伏線を張ったり、厚みを出すようにしてほしいです。


【アクション】

・相変わらず素晴らしいアクションでした。中でも悪役側の壁蹴り攻撃には驚かされました。
忍者なら珍しくないですが重そうな着ぐるみでやるとは予想外です。こんなところで驚かされるとは思ってもみませんでした。

・戦闘も良かったですが初戦の逃走時の動きも良かったです。
ワイヤーで降りてくる八雲やビュン丸に飛び乗る凪など、ただの逃走シーンにアクションを加えて華やかにしてありました。人によっては煙玉投げて終わりにして済ませてしまうところでしょう。こういう何気ないところに工夫が凝らしてあると嬉しいです。

・超絶スターの二刀流はちょっと無理がありました。
ギターは元々両手で使う武器なので片手で扱うのは見るからにきつそうでした。超絶の必殺技のギミックがなければカラクリヘンゲンを持たせて無理のないアクションにできたでしょうに。販促の都合が少し恨めしかったです。


次回からは新章突入だそうです。
幹部が片付かないうちに九衛門が中心になって指揮を執るとは意外です。すっかり影を潜めた晦とかどうするんでしょうね? 忍者対決は楽しみです。

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