『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』 第17話「キラッと輝け!ナンバーワン運動会!」:感想
■何これ?
・メインの運動会がつまらなすぎて唖然としました。
冒頭から「熊手しかいないんだけどどうやって運動会をするの?」と疑問に思っていたらメンバーが謎ワープされてきて早速萎えました。
運動会の内容もしょうもない八百長で退屈でした。解決策も賄賂で買収するだけで今回で一番白けました。
騎馬戦では一人で持ち上げられるなら足場は一人の方が有利じゃないか?とか、
最初の騎馬戦後の謎のメンバーチェンジなど、細かい点もグダグダに見えて1から10までつまんなかったです。
■なぜかドラマが無い
・運動会って言うなら、ドラマの作りようはいくつも有ったと思います。
「敵に強制的にチームを組まされる」点を活かして、「熊手は気に食わないけど協力する」という形にしたり、
「吠は家主の子供を助けたいから。陸王はライバルの実力や性格を知りたいから。角之はお金持ちの熊手とお近づきになりたいから」みたいにメンバーの個性を出す機会を活かしたり、
競技ごとにメンバーが違うことを活かして、競技中に起きた出来事によって反感を持つやつ好感を抱くやつとメンバーの間で熊手への好感度の進展をズラしたり、運動会を活かしたドラマは用意できたはずです。熊手の掘り下げすら食事中の過去語りと子供周りの発言しかないので物足りません。これじゃ運動会やメンバー関係なく、「熊手と子供の二人きりのエピソード」でも同じ内容を問題なくできたんじゃないでしょうか?
・今回の作中に存在した内容の中から選ぶなら、吠の運動会にかける思い入れや熊手の金の使い方に焦点を当てたほうが良かったんじゃないかと思いました。
そもそも新キャラが出たばかりの時点でキャラでもメインストーリーでもなく、単発エピソードにあてること自体が異常です。
■アクションとしても退屈
・アクションとしても運動会自体も見どころがなく退屈でした。
徒競走は走るだけで論外。
騎馬戦も大した攻防がなく、ルール違反の攻撃で相手に隙を作るだけで普通に戦って倒すよりも地味なだけ。
巨大戦もレース中には特に意外な展開もなく終わり、ゴールしたら即必殺技で撃破で消化試合でした。
■オチすらつながってない
「一緒に練習すれば楽しいよ!」って,えっ?何の話です?? オチまで唐突でびっくりしました。
練習相手が誰でもいいなら吠でもいいし、同年代で運動苦手な子じゃないと意味ないって言うならそう描かないと伝わりません。
無難に行くなら騎馬戦に絡めて
「ゴジュウポーラーの上に乗って駆け抜けることにかつてない爽快感を体験し、自分もやってみたいと思った」という流れにして、
どうせ練習しても無駄だと言う最後の被害者の子供に
「ねぇ一緒に走って見ない? 競争とか運動会はどうでもいいけど、早く走るのって楽しいんだよ」と誘うとか、そういう流れの方がまとめやすかったと思います。
■グーデバーンの謎
・1万年間石化していた熊手が復活できたのはグーデバーンのおかげで、指輪と変身アイテムもそのときに手に入れたそうです。
…え? じゃあ前回熊手が破滅の王子と初対面みたいな態度だったのは何だったんです???
なんか「ということだったんです。みなさん、わかりましたね?」みたいな雰囲気をスタッフは出してましたが、こっちはますます混乱してます。
・「飛んできたのが変身アイテムだけ」という点がまたややこしいです。
テガソード同様に、グーデバーンもグーデバーン(武器)とグーデバーン(ロボ)の2つが有るんですよね…
玩具としては変形する同じ物体なのですが、ゴジュウジャーの作中でもそういう扱いなのかは不確かだと思います。メンバーの一人がテガソードロボに乗っている間も他のメンバーは等身大戦でテガソード剣で戦ったりしていますし。
熊手を助けた&手に入れたのが武器と指輪だけで、あれは破滅の王子とは別の存在だとしたら話は通りそうです。「じゃあ武器や指輪って何なのどこから生えてくるの? テガソードやグーデバーン本人にとってはどういう物なの?」という新しい疑問が今度は湧いてきますが
次回は密室殺人事件だそうです。見るからにどうでもいい回になりそうです。
…今回といい随分早い夏休みですね。まだ6月なんですけど。
そんなに休みたいなら夏休みと言わず、半年でも一年でも10年でもゴジュウジャースタッフなら休んでていいですよ。井上亜樹子さんもプロデューサーもたくさん”お仕事”して疲れたでしょうから特に休む資格が有ると思います。
運動なんて嫌いでもいい
返信削除だが、人生は思っているよりずっと短い
だったら、なんでも楽しんで
毎日、面白おかしく生きたの方がいい
ニチアサの子供番組で、運動が苦手で悩んでいる小学生にヒーローがかけるこの言葉、本当に救いですよ。
個人的には主張の基盤が弱いように感じました。
削除この理屈では「じゃあ無駄にしてる時間は無いから嫌いな運動よりも好きなことをやった方が良いってことだね! もう運動はやらないことにするよ」と返されたときに答えられないと思うので。
本編ではおまけにその後に「困ったら買収すればいいよ」までやってしまっていますしね。
言いたいことが言えていない、いつもどおりの井上亜樹子さんクオリティだと思いました。