仮面ライダードライブ 第17話「デッドヒートを制するのはだれか」:感想

2015年2月8日

【ストーリー】

■失速
・ハート登場など盛り上がった前回と比べると、今回は勢いがありませんでした。
いつも通りの初登場のゲスト中心の話で趣がありません。これまでにりんなさんの描写の積み重ねがあればりんなの話として成立したのですが、それも叶いませんでした。

・マッハタイプデッドヒートもインパクトが弱かったです。
敵が弱く、状況に必然性があるわけでもなく、アクションも特徴がなくて影が薄かったです。霧子のキックで止まってしまうのも追い打ちになりました。個人的にはデッドヒートよりもダンプを使ったときのほうがインパクトを感じました。全体的にギアが噛み合っていない感じがします。

・今回はあまり三条さんらしくない感じがしました。
テーマ偏重になっていて、販促やシリーズ構成と反発しているようでした。長谷川さんの作風に近い印象です。そこを上手くできるのが三条さんの長所だと思うのでこの傾向は残念です。今のところ、根幹設定である「刑事もの」の要素はあまり良い働きをしていないのが気がかりです。刑事ものとは関係が薄いハートやチェイスのストーリーのほうが魅力的なのは問題でしょう。刑事ものの方にも負けないくらいの魅力がほしいです。

■チェイス
・指令を根本的に書き換えたからもうリサイクルの役目は果たせないんですね。
指令を書き換えればいいということは、そういうことができそうなメカニックがいますし、進ノ介たちはチェイスを倒すのではなく直す方向に向かうのでしょうかね。

・あるいは、死神と守護者と矛盾する記憶を抱えているので、その狭間で苦しむキカイダーみたいになるのかもしれません。今は話の流れを引っ掻き回すことが主な役目なので、この方が役割には合っていますね。

・この書き換えの話はハートたちに通じるのかもしれませんね。
ハートたちにも最初は「ロイミュードは人間に奉仕する存在である」という内容の指令が書き込まれていたはずです。ハートたちはそれを進化の過程で自力で書き換えたのか、それとも書き換えた誰かが存在するのか…

・そうなるとベルトさんの親友でロイミュードの産みの親である博士が怪しいのですが、それならそろそろ博士として顔を見せていてもいい気がするんですよね。顔だけでも見せておけば後で正体を現したときの唐突さが薄れますから。となると別の誰かなのか。あるいはいつもの役者さんの都合のせいなのか…

コメント

6 件のコメント :

  1. こーひーかっぷ2015年2月8日 14:09

    私も今回は三条さんらしくないと感じました。ロイミュードに貢献する人がいる「SHOCK!」というのは話の大筋として良かったなとは思うのですが、ラボのシーンがグダグダで、この話にりんなさんのドラマを絡める必然性あったのかな?とさえ思えてきました。シーンの最後の「みんな逃げろ!」も、ロイミュードが終始ずっと同じ部屋にいるのにいきなり慌てる様子がなんだか滑稽でした。何回か撮り直して、監督も納得がいかないまま時間が無くなって切り貼りしてみた…ということなのでしょうかね(妄想)。

    ブレンは完全にコミカル担当に転身したのですね。役柄としてはありだと思いますが、パイロットからは想像もつかない変貌ぶりです。役者がノリノリなのが伝わってくるので許せますが。

    owl0079さんのおっしゃる通り、マッハデッドヒートは戦闘能力がまずまずのロイミュード相手には完全にオーバーキルでしたね。霧子でも暴走を止められたのは、ブーツの一発一発の攻撃力ならライダーに匹敵するということで個人的にはありだと思いました。販促対象外アイテムにそこまで活躍させてスポンサーに怒られないか心配ではありますが…

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    1. 映像面に関しては新人監督なので仕方ないでしょうね。お話のほうはテーマ性としては「悪いのは敵だけではない。人間にも悪い人間はいる」「クリムに限らず研究に目が眩む科学者は少なくない」という要素を出す必要性はわかります。「自分からコピーさせた研究者」という点が今後の前振りになるのかもしれません。やりたいことはわかるのですが、流れがスマートではなかった点が気になります。
      せめて前々から「りんなさんが誰かのことを探している/気にしている」という素振りを少しづつ入れてあれば、伏線回収として話の収まりが良くなったと思います。

      そうですね。しばらくはあの路線でいくみたいですね。ずっと立ち位置が微妙だったので、まぁ前よりはマシかなと思っています。心配なのは石田監督あたりがいじり倒しそうということです。

      霧子に止めさせた理由は、あの暴走が大したものではないことをアピールしたかったからかもしれないと思っています。今後もデッドヒートはコンスタントに出るようなので使う度に毎回暴走劇をやるのでは時間がもったいないですから。省略しても「この後、いつものように軽~く止めました」と思えるようにするために締めをギャグ気味にしたのかなと。
      流れから考えると、恐らく最初に必殺技で止めたのがやり過ぎだったのでしょうね。仕様としてはライダーの力なら少し叩けば止まるようになっているのでしょう。そうでないとライダーにあのブーツを履かせようって話になっちゃいますし。

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    2. まぁ、毎度毎度 止めるのにライダーが必要となると、大変ですからね。霧子キックで止まったのは、調整の結果だと思っておきましょう。

      りんなに関しては、辛い事を思い出したくないから普段はあんな態度を取っていたのかと考えることもできます。合コンも開いていたようですし、見つからない可能性も考慮していたのかと思われます。

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    3. りんなさんの行動としてはそれで良いと思います。職場で元カレのことを延々話してる警察官なんて信用できないですから。
      問題はストーリー構成上の方です。後編で新キャラが出るのはいつものことですが、正規のサブキャラであるりんなさんなら、前振りを入れておいても良かったんじゃないかなと。
      長谷川さんならともかくシリーズ構成の三条さんなら入れる余地はあったと思いますし。

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  2. 名無しの星2015年2月13日 18:22

    私としては正直前回のブレンはまあ許せましたが、今回のブレンは「ないわー…」と思いました。男キャラでハンカチはサブかモブキャラがやる分には許せるんですが、正直ちょっと萎えました。今回はやり過ぎだと思いました。超英雄際で役者本人が嘆いていたと言う話を聞きましたが。
    なんて言うか平成2期は濃いキャラが居ますけど、ブレンにいたっては制作側が無理にネタキャラにしよう感が感じられました。「そんなにネタキャラを出したいのかよ」と。

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    1. 名無しの星さん、はじめまして。

      ブレンはネタキャラにされてしまいましたね。
      演技も小道具もコテコテ過ぎて特に言うことがありませんでした。ああいうのが好きな人もいるんでしょうかね。私にはわかりませんが。

      手癖でやってる感じがする、という点には私も同意します。
      面白くするためにやっているというよりかは、「こういう作品にはこういうキャラが必要なものだろ?」って惰性でやってる感じがしました。個人的には面白い、つまらないというより「どうでもいい」枠に入ってしまいました。

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