『蒼穹のファフナーEXODUS』 第7話「新次元戦闘」:感想

2015年2月21日
■新次元戦闘
・1話丸々戦闘でタイトルに負けないクオリティでした。
さすがオレンジさんです。マジェプリといいバディコンといい、良い仕事してくれます。

・アクションとしては彗と零央が一番見応えがありました。
彗はゼクスの動きに躍動感がありました。敵の群れが弧を描くように軌跡を描いているのが効いているんでしょうね。単純な縦と横ではない立体感が味わえました。空中戦にはぴったりですね。
零央はワープ移動がかっこよかったです。ところどころで敵の視点になっているのが良いですね。敵の絶望感が伝わってきて、それまでの展開からのカタルシスが充分に引き出されていました。

■キャラ別心配度
・楽しかった話はここまでです。アクションは面白かったのですが、先のストーリーを考えると気が滅入ります。前期のセオリー通りならフェストゥムは消耗戦をしかけてくることになるでしょう。今回の能力はどう見てもフェストゥムと同じ力なのでパイロットの消耗が心配です。

・私の感覚としては
肉体面:芹>>美三香>零央>里奈>彗
精神面:彗>>零央>芹>里奈>美三香

という印象でした。まずは肉体面の心配から書いていきます。
芹は説明するまでもないですね。瀕死の重傷からの復活に、ワームスフィアまで使っていました。
美三香は腕部の損傷から立ち直りとフェストゥムと同じねじ切り攻撃を使っていたからです。
あとの3人は大した根拠はありません。零央はニヒトや一騎も使っていた能力でしたので比較的上位にしました。里奈は部分的融合だけですし、機体の保護もあるので他よりはマシでしょう。彗は倉庫から転送しているだけなので一番低く見積もりました。
総士やナレイン将軍のようにフェストゥム化している人間もいるので必ずしも悪いこととも限りませんが、能力を酷使した結果どうなるのか心配です。

・精神面では肉体面とは一部逆転しました。
私には彗が一番危なそうに見えました。というのも零央との対比が顕著なのですが、彗は欠点を補う形で能力を得てしまっているんですよね。零央は「もっと早く動け!」という欲求に準じた能力を得ました。他の3人も攻撃力を補う形で得ています。
それに対して彗の能力は投擲戦法と単独行動の弱点を補うためのものです。今回の言動から彗の戦法は効率のためだけでなく、死への恐怖から生じた消極的な戦法であることが判明しました。精神面での欠陥を自覚しないまま、能力の力で強引に埋め合わせしまったことが気がかりです。
フェストゥムも今後更に進化してくることでしょう。零央たちは更に高みを目指すことで対応できる可能性がありますが、彗もそうできるのでしょうか。行き止まりに逃げ込んだだけのようにも思えます。

・ちなみにモニターに映っていたコアの数値は印象とは少し違いました。
最後に目視できた数字で、
彗(870)>零央(836)>>芹(755)>美三香(723)>里奈(679)
*本来は全部で5桁ですが、上3桁のみ表記しています

初期値は、彗470,零央461,芹443,美三香439,里奈437、でした。
里奈意外はほぼ倍増しているんですね。相当やばいことがわかります。彗と零央は私の予想よりだいぶ深刻なようです。
芹の上昇率は意外と低かったです。ちょっと安心しました。といっても初期値で大差のない里奈と美三香より遥かに上がってしまっているので侵食率は相対的には一番危険なのかもしれませんが。

・恐らく、初期値は各パイロットのシナジェティック・コードに比例していると思われます。期待のホープである彗と零央が高いのでそういうことでしょう。
現在の数値は能力の使用頻度や負荷の問題なのか、それとも同化耐久値との関係か、どちらなのでしょうね。

■一騎と総士
・起動準備の時点でめっちゃ結晶が生えてました。おまけにアザゼル型に放ったニヒトの攻撃がどう見てもワームスフィアでした。
あの様子だと2人とも寿命の残りは一年くらいしか残ってないんじゃ…

・それでもザインとニヒトが来てくれたことに、ホッとしてしまったことも確かでした。
関係ない立場から状況を俯瞰している私でもこれだけ辛いのですから、真壁司令たちの胸の内を思うといたたまれません。

■弓子
・前回の時点でダメかなと覚悟してましたが、やっぱりダメでした。
生き返った弓子は妙に冷静だったり、以前とは別人のようでした。フェストゥム由来の存在であることは確かですが、正体が気になります。

・良い風に考えるなら、一騎の母と同化し精神構造に影響を受けたミョルニアみたいな感じでしょうか。心配している様子でありながら妙に理性的な感じがするところは似ています。

・悪いふうに考えるなら、傀儡でしょうね。
ミールなのか、エメリーなのか誰が操っているのかはわかりませんが、美羽を都合よく使うために弓子の姿を利用しているのでしょう。敵がピンポイントで美羽たちを狙ってきたり、美羽だけが守られた点が怪しいです。

・位置から考えると美羽だけテレポートされた感じなんですよね。
状況的には美羽がやったというより、別の誰かの仕業のように見えます。彗の物体転送能力やアザゼル型がフェストゥムを呼び出していた姿からすると、自分以外の人間を転送することは不可能ではなさそうですし、ついでに弓子も助けることは難しくなかったように思えます。

・あとは降ってきた光の正体ですね。
色や形からすると、ただのフェストゥムではなくミールの欠片にも見えます。ミールの欠片だとすると、美羽ちゃんがアショーカや竜宮島と並ぶミールを保有する一大勢力になりかねません。弓子の正体次第で状況は大きく変わってきそうです。


コメント

7 件のコメント :

  1. 芹が再生能力
    里奈がザイン砲(同化能力)
    美三香がパスタ式ねじきりワームスフィア
    彗が物質転送能力

    ザインと同じ超電導回路が形成されたと言っていたのは、このことだったんですね。まさに、脅威的(誤字ではない)なパワーアップですね。

    彗がガンドレイクを無駄遣いしていたのが気になりましたね。あのままだと、竜宮島の資材が最期まで持つかどうかが心配です。エルフ改のワープ能力を救世主モデルも使っていたというのは、失念していました。いつどのタイミングで使われていた物なのでしょうか?

    後は、芹ちゃんが人間として今後 生きていけるかどうかが心配です。

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    1. ワープは攻撃に使われたことはないと思いますが、ニヒト(イドゥン)の登場&撤退時や劇場版でニヒトとザインが使っていたと思います。

      同化が進んだときにどうなるかは心配ですよね。
      スレイブ化する前の甲洋のようなフェストゥム化はもちろん、幼少期の一騎が同化しかけた総士に反射的に攻撃したように、パイロットや町の人から無意識下での拒絶反応を受けるかもしれません。

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  2. 送れてない可能性があるので、もう一度送ります。

    後、今回の最期でマークザインがランス一本しか装備していないことに驚きました。ニヒトに至っては、丸腰です。

    いくら、あの2機が常識を逸しているとはいえ状況とBGMが合わさってかなり不安な状況です。

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    1. 武装に関しては私は問題ないと思います。
      ザインは元々二刀流にする以外はルガーランス一本です。リミッター解除している点からすれば一本でも従来の二刀流以上の攻撃力があり、むしろ一騎が保たない危険性のほうが大きいと思います。

      ニヒトは武器が必要ないのだと思います。事実、7話の時点でも手持ち武器なしでエネルギー弾を放っていました。劇場版の仕様から考えても、素手での攻撃とワームスフィア、武器生成能力があるので総士の負担を無視する限りにおいては問題ないでしょう。テレビ版のホーミングレーザーもあるならばなおさらです。いずれにしても武器を持つ暇があったのに、持たないで来たということは必要がないということだと私は考えます。

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  3. 今、戦闘を見直しているのですが、量産型ザルヴァートル、ライフルとチェーンソーを装備していますね。

    ウェポンラックが見えないので、ルガーランス系列のように変形でもしているということでしょうか?

    後、ガンドレイクは射撃よりのルガーランスという設定らしいです。

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    1. 量産型のザルヴァートルモデル… 現在の人類軍の使っているファフナーのことでしょうか。
      かつ7話ということはジョナサンの乗っていた機体のことですか?
      チェーンソーがどれのことを指しているのかわかりませんが、ライフルを突き刺すように格闘戦を行っていたので何かしらの近接用装備が付いているのだと思います。

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    2. ジョナサン機のことです。手に持っていた武器を突き刺した時にチェーンソーの駆動音がなっていたので、ルガーランスに似ていると思ったのです。

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