『蒼穹のファフナーEXODUS』 第6話「祝福のとき」:感想

2015年2月14日
■波乱の幕開け
・何も情報が入らないまま1ヶ月経過という事態にはなりませんでした。
その代わりに美羽ちゃんが大きくなっちゃったり、切り札のザインたちが早くも出撃してしまったり、いきなり大きなカードが切られることになりました。

■一騎の出撃
・特に一騎たちの出撃は驚きました。
もう少し新人や後輩組に任せて、ピンチになってからだと思っていました。使えるものは使うし、温存しておくような余裕がないのはファフナーらしいと思います。しかしこんなに早く戦闘に参加して一騎たちの身体は保つのでしょうか。不安要素がますます募ります。

・とりわけ心配なのが一騎のメンタルのことです。
今回も自分で決めたことではなく、周りの状況に合わせただけでした。一応、自分の意思で選んだとはいえ、あれはリアクションであって決断とは言えないと思います。自分の残りの命まで人に合わせてしまって、それでいいのでしょうか。一騎自身が満ち足りた様子であることが余計に心配に見えました。

■カノン
・カノンの望む方向とは真逆に事態は進んでしまい、おまけに総士病も再活性化と地獄絵図になってしまいました。カノンの悲痛な声が気の毒でなりませんでした。
カノン好きとしては、一騎の「ありがとう、止めてくれて」は酷いなと思いました。そんな表面的なことでお礼を言うなよ!と。お礼を言うならそこじゃないでしょう。あれじゃむしろ傷口に塩を塗るようなものです。無印のカノンの台詞を引用して何も言えなくさせておいてあれはあんまりです。肝心なところでの一騎の不器用さは何年経っても変わらないですね。

・カノンといえば今回飴の入った缶が意味ありげに映ったので、もしや…と思ったら1話にありました。
缶に入っていた黄色の水玉模様の飴が、1話で一騎からもらったものと同じでした。ちなみにあの缶自体は1話のゼクス改の作業中に映っていました。他の飴は水玉模様じゃないので、一騎からもらった飴を後から入れたのでしょうね。
一騎からもらった飴は3つありましたが、画面内には映っていませんでした。恐らく少しづつ食べていて、一つだけ残しているのでしょうね。あれが一騎からもらった唯一のプレゼントじゃカノンが可哀想です… こんなことを言うと、「じゃあ…」って一騎が袋ごと飴を持ってきそうで辛いです。

■乙姫2世
・まだ名前がないので乙姫2世と呼んでおきます。
乙姫ちゃんと違ってツンツンしてるかと思ったら、甘えたがりなところもある複雑なキャラでした。ツンデレならぬツン甘なのでしょうか。椿ちゃんはあれでれっきとした12歳だったので、まだ3,4歳に過ぎない乙姫2世が甘えるのは当然のことなのでしょうね。

・乙姫との違いやお母さん役に戸惑っている芹も可愛かったです。
しかしまた一つ広登の死亡フラグが増えた気もしました。お姉さんもCDC勤務になって、ますます穏やかじゃなくなってきました。広登は街やミールの取材よりも溝口さんの取材をしたほうが良いんじゃないでしょうか。

■1話のメガネさん
・あの人ってファフナーのパイロットだったのですね。いや、”なった”のかもしれません。
1話のときは爆撃機の席に座っていたのでオペレーターか何かだと思っていました。見た感じ前線要員には見えませんし、「ファフナーなら戦える」って可能性もありそうですね。
しかし、いくら因子があるとは言っても、カノンや道夫の例から考えるとそんな簡単に移植できるとは思えません。この裏にも将軍のミールなどが関わっているのでしょうかね…

■将軍と人類軍
・ナレイン将軍と新国連の関係も不思議でした。
新国連がミールとの共存姿勢なんて認めるわけがないと思っているので、将軍たちは軍から離反したのだと思っていました。しかし今回の婆さんたちのやりとりからすると、一応形式上は人類軍のままみたいでした。それだけ将軍たちの勢力が大きいということでしょうか。

・基地の機能停止と真矢たちが来たときの人間への警戒体制も気になるところです。
基地のほうはフェストゥムの攻撃とは思えません。フェストゥムへの警戒のための前線基地なのですから、あの距離で首都には全く気付かれずに壊滅させるなんて不可能でしょう。あり得るとすればイドゥンがニヒトを奪ったときのような潜入工作ですが、この線は薄いかなと思っています。それが簡単にできたなら人類軍はもっと窮地に陥っているでしょう。

■将軍たちのミール
・「井戸」という点に引っかかるものを感じました。
井戸といえば地中深くに続くものですよね… そして宇宙のほうにも幹を伸ばしていると。本当に大丈夫なのかなと疑問に感じました。

・そしてグレゴリ型のフェストゥム?です。
グレゴリ(グリゴリ)とは旧約聖書に出てくる堕天使の一団のことで、「見張る者」という意味があるそうです。見ているだけだからグレゴリ型と名付けたのでしょうね。
気になるのは旧約聖書において「アザゼル」はグレゴリの1人だった点です。明らかに怪しい接点です。
もっとも、フェストゥムの名前にはそれほど意味がなかったりするので、これも関係ないかもしれませんが。


コメント

8 件のコメント :

  1. あの基地の機能停止については、例の人類軍のお婆さんが劇場版での核発射のように余計なことをやらかしただけだと思っています。

    あくまでフェストゥム殲滅を大義名分に掲げたナレイン将軍の謀殺に見えました。

    竜宮島も含めてフェストゥムと共存を図ろうとする人間は、全て抹殺するつもりのようです。

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    1. はい、その可能性が最も現実的だと思います。
      恐らく将軍の部隊の中にもヘスターたちの息のかかった軍人がいるでしょうから、基地機能を停止させることも難しくないでしょう。将軍たちの凱旋のときに対人用の警備が厳重だったのもそれが理由だったと考えられます。

      ただし他の可能性もまだありうると考えています。
      新型フェストゥムかアザゼル型の仕業かもしれませんし、将軍たちのミール、グレゴリ型、エメリー、ジョナサンなど容疑者は複数います。
      そういうわけで結論はまだ出しかねています。

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  2. スフィンクス型2015年2月16日 17:19

    すみませんが、少し話をさせてください。

    スパロボ以外で特に関係が有るわけではないですが、ガンダムビルドファイターズトライをいう作品を知っていますか? ガンプラで戦う作品なのですが、最近、その主人公が機体と同化して戦う上に無茶するので、一騎と同じ不安を覚えます。

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    1. ビルドファイターズは一応見ています。
      ご質問の件に関しては心配いらないと思います。なぜならばセカイは完全に機体と一体化しているわけではないからです。
      ビルドバーニングはパンチするときに手首をグルグル回します。もしもセカイが一体化していたら、セカイの手はねじ切れているはずです。しかしそうはなっていません。つまり全てはセカイの認識次第ということになります。
      攻撃をくらっても「こんなの全然痛くない」と思えばセカイはノーダメージで済むでしょうし、「MSは腕や脚がとれても問題ない」と理解すればセカイもいちいち反応することはなくなるでしょう。それ以外に「修行をして身体を鍛えた」という程度でも自信がつけば問題なくなると思います。

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  3. ニコ動での放送を振り返って思ったのですが、前回の戦闘でゼクスがルガーランスを失ったのは、敵の殲滅を優先しただけであって、ミスをしたというわけでないとコメントに解説が有りました。それが本当なら、凄いことだと思います。

    後、第6話のBBAサイドのブリーフィングでアザぜルが6体居ると分かった時は絶望してファントムを生みかけました。あんな化け物を6体もどうやって倒すのですか?

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    1. 「失ってもいいという覚悟で投げた」という話ですかね?
      それは彗の計算のうちだと思います。ただ、勇気や計算というよりも捨て身な感じがするのが喜べません。ファフナーの最大の武器はフェンリルです。自分すらも捨て身で使うとするととても危険な傾向です。

      どうするんでしょうね。ザインたちで倒せればいいのですけど、核爆弾でも死なないようなので物理的には倒すのはたぶん無理でしょうね。
      あとは味方になってくれたアルタイルさんにお願いするくらいしか思い浮かびません。

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  4. ファフナー アーカイブを見てみたのですが、ガンドレイクってゼクスが持っていたルガーランスのことらしいです。

    空戦用に軽量化したのでしょうか?

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    1. そうかもしれません。
      レイブンソードもロングソードの発展形のようなので、武器開発の結果なのは確かだと思います。零央がルガーランスを使っているので、ガンドレイクが単純にルガーランスの強化型というわけではないようですが。

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