仮面ライダー鎧武 最終回まで見終わって:総合感想

2014年10月7日


【総合感想】

■全体の印象
・一言でいうと「わんこそば」でした。
単調なものが少しづつ切れ目なく出て来るものの、1話1話の内容が薄くて物足りません。食べるペースは配膳係の虚淵さん次第です。大半のキャラが最初から最後まで同じことを考え行動し、結末も序盤で予想できる範囲内で終わってしまい、意外性がゼロでした。

・変化をつけるために副菜を選ぼうにもメニューがありません。サブキャラもメインの話を進めるためだけに存在し、そちらを楽しむこともできません。ダンスや戦国時代といったモチーフに関わる要素でさえ期間限定で終わってしまいました。
提供されるメニューはただ一つ、紘汰の物語だけです。戒斗の物語も光実の物語もありません。彼らは紘汰の当て馬に過ぎませんでした。シドや湊と本質的には大差ありません。

・普通ならば大本の麺(ストーリー展開)は変えられなくても、料理人(撮影スタッフ)がスープを変えたり、盛り付けを工夫したりするものですが、それもありませんでした。
表現を膨らませるどころか、映像の意味がありませんでした。アクションと余計なギャグ以外は何も足せていません。脚本の意図との食い違いのせいで、画面を見ているほうがかえって混乱します。話を理解する上ではむしろ邪魔になっていました。

・メニューは一つだけで幅がなく、料理人もやる気なし。
中身も平凡で、そのくせ変化に乏しく、1年も続ける内容とは思えない。
私にとっての鎧武はそんな印象でした。

■紘汰について
・私にとって、紘汰さんは「お化け」のような存在でした。
序盤では自立の一歩として仕事をしようとし、お姉さんから「仕事とは知らない人の役に立つこと」と言われていたのに、最後は全部自分と知り合いの光実や舞のために動いていました。
1話でオルタナティブ舞=運命に言われた「世界を自分の色で塗り尽くすまで…」に関しても、最後は結局自分の意思を貴虎やインベスにゴリ押ししてしまいました。
毎週ペースで見ていても理解できませんでしたが、振り返って全体を俯瞰してみるとますますわかりません。なんだったんでしょうね、これ?

・途中から紘汰さんが人どころかキャラにすら見えなくなってきました。
ときには台詞の書かれた紙が浮いているように見えることもありました。その時その時に台詞を言うだけで人格が見えません。
各話ごとのつながりがなく、外見はそのままで中身だけ別人と入れ替わっているようでした。
しかし「化け物」というほどの存在感も脅威も感じず掴みどころがないけれど、いても特に困らない「お化け」のような存在に思えていきました。作中だととても迷惑な存在ですけどね。

■変身
・序盤の姉との会話や最終話で語っていた「変身」というのがテーマなのかとも考えたのですが、結論としては違うように思い至りました。
なぜならば紘汰さんの前に、ザックという先駆者がいたからです。
ザックは最初は戒斗の腰巾着の悪党として登場し、18話でベルトを手にしてからは一転してビートライダーズのリーダー格になり、街の自警団としても活躍していました。彼は過去を振りきって立派な変貌を遂げました。これが変身でなければなんでしょうか。

・この時点ではまだテーマと言えなくもありません。成功例は何人いても構いませんからね。
そこで焦点になるのが紘汰さんの必要性です。
しかし紘汰さんがしたことは事態を収拾しないまま遠くの星へ旅立ってしまいました。大きな問題の一つである光実のその後に関しても貴虎に丸投げしました。
私には紘汰さんの行動にザックより優れた点があるようには思えません。

・もう一つ問題があります。それは「普遍性があるか」という点です。
紘汰さんは人類の希望として「変身」を語っていました。
では紘汰たちと同じ境遇で、犯罪に手を染めたレッドホットも変身できるのでしょうか?
初瀬はどうでしょうか? 果実を食べたのが彼の自己責任としても、彼がベルトを失ったのは偶然に過ぎません。紘汰たちも同じ末路を辿っていた可能性は充分に考えられます。
紘汰や光実は助かり、初瀬や戒斗はダメだった、それらは偶然によるものでしかないのでしょうか?

・私には「人は変われる」という話ではなく、「”チャンスがあれば”人は変われる」という話に見えてしかたありませんでした。
チャンスに恵まれなかった人は、初瀬や戒斗のように化け物(インベス)になってしまう末路しか提示されていません。
それが肯定されるべき世界なのでしょうか? 私はそこに希望を見出すことができません。


■長所
短弓のソニックアローは目新しくて面白かったです。
瞬時に遠近を切り替えられて実写向きの武器でした。持ち替えにちょっと手間がかかるところがメリハリが効いてて良かったです。
敵味方同じ武器を使うのも良いアイディアだと感心しました。これなら主人公と敵、どちらが勝つのかを販促に左右されずに済みます。

・カチドキの旗も新しかったのですが、玩具に関係ないせいで全然使われなくて残念でした。
こっちはもろに販促の壁にぶつかってしまいました。

■佐野岳
・長所といえば、こちらも書かないわけにはまいりません。
紘汰役の佐野岳さんのアクションはずば抜けていました。
残念ながら余りにもクオリティが高かったために鎧武とは釣り合わず、作品としては場違いな感じになってしまいましたが、相応しい舞台を用意すれば魅力の一つになり得るものだったと思います。1人、2人しかライダーが出てこない作品だったら、さぞかしかっこよかったでしょうね。

■1話完結
・鎧武開始時の大きな感心事といえばこれですね。厳密には1話”完結”ではありませんが便宜上こう表記します。これまで平成ライダーが「2話完結」のフォーマットでやってきた中、その枠が外れた作品でした。
さて1話完結は良かったのか…
結論からいきましょう、判定不能です。

・残念ながら鎧武からは特色が感じられませんでした。
ただ話が続いたり、続かなかったりする程度ならば平成ライダーの1~3話辺りでもやっています。
知りたいのはそこではありません。重要なのは「1年やっているとどうなるのか」という部分です。

・たとえば2話完結だと、2,3クールになってくると視聴者が前後編に飽きて、前編では「はいはい、終わらないんだよね」となり、後編では「はいはい、解決してめでたしめでたし」と投げやりになってしまうことがあります。
1話完結ならばこれを防げるのか、他の問題は発生しないのか、サンプルとしてはそういうことが知りたかったのです。
しかし鎧武の場合、一年ものの作品としてまず成立していないので1話完結のフォーマットのせいなのか判断できません。ゆえに1話完結が良いのか悪いのかは判定不能でした。

・少なくとも言えることがあるとすれば、怪人の扱いが難しいということですね。
元からどうせ倒される存在なので出たり出なかったりすると、出たときに「こいつ何しに来たの?」と違和感が仕事をしてしまいます。仮にコンスタントに怪人を出すとすると、脚本側で根本的な対策を打たないと酷いことになりそうに思いました。


【個人的な感想】

・ここから本編の方向性に関わらない個人的な感想です。
「そういう話じゃないだろ!」というツッコミは不要です。


■許せないこと
・鎧武で許せないことが一つだけあります。それは終わり方です。
さんざん引き伸ばした挙句に、戒斗は「強者・弱者」と口だけなのは最初から最後まで変わらず終わってみれば湊と同レベル。
光実も「小心者が保身のためにいろいろな渡り歩いては失敗して、最後は行く先がなくなったところを昔の友人に受け入れられて自分の間違いに気づき、絶望する」と、当たり前の末路。
そして極めつけが紘汰さんの唐突なテラフォーミングです。
「これってどうにもならなくない?」と思っていたら、当然のごとくどうにもなりませんでした。
前振りもなしに完全に投げただけでも腹立たしいことこの上ないんですが、問題はそこではありません。

・私が許せないのは、これが視聴者の可能性を奪う行為だからです。
一年付き合ってこんな酷いオチを見たら、「先に期待してくださいという作品=最後はどうせ投げっぱなし」という誤った考えに陥ってしまっても不思議はありません。
つまらないだけならともかく、見た人の可能性まで奪う有害さは許せません!
最後まで見ると面白い作品はたくさんあります。そういう作品を楽しむ余地を奪うなんて最低です。
プロなのに自分が1年間できるかどうかも見極めずに、こんな作品を送り出すなんて信じられません。

■インベスさん超可哀想
・途中からインベスさんが全く話に関わらないと気づいたので黙っていましたが、毎回毎回インベスさんが登場する度に不憫でなりませんでした。

・お腹いっぱい果実を食べられればそれで満足なのに、オバロや戒斗に駒のように使われ、最後は暴君によって光さえない見知らぬ星での強制労働に駆り立てられてしまいました。インベスの赤ちゃんや子供さえもあんな過酷な環境に連れていかれたかと思うとやるせません。地球に迷い込んだ個体が殺されることは仕方ありません。人間を襲うこともありますから当然の対応です。
でもここまで酷い目に合わせることはないでしょう?!
彼らには彼らの生活があるんです。それを否定する権利なんて誰にもないはずです。
否定するとしたら、それこそ「理不尽な悪意」ですよ。

・全くなんでインベスさんをこんな無垢で無害な生物として描いたんでしょうね。
もっと凶暴で凶悪な化け物として描かれていたらこんな思いはしなくて済んだのに。
作中で最も無視された存在が、最も救われるべき存在に見えるとは皮肉です。

■こんな鎧武を想像していた
・当初の印象だと「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドを想像していました。
全てが終わって日常に戻ったものの、社会は紘汰たちドロップアウト組に厳しく、倒すべき相手がいない分ヘルヘイムよりも手強い壁として紘汰たちの前に立ちはだかる。それでも今の紘汰たちは希望を胸に歩み出せる。彼らは変われたのだから。

そんな終わり方になるのかと思っていました。
大人と子供とか言ってたのは何だったんでしょうね?
貴虎もダメ人間になったラストのどこに大人がいたのか知りたいです。


■鎧武とは
・最後まで何がしたい作品だったのか、私にはわかりませんでした。
特に売りになる部分が掴めませんでした。
ヒーロー、というだけなら他の作品があります。ザック/ナックルが人気でしたが、あの程度の記号でよければいくらでもいるでしょう。
「鎧武のここがどの作品よりも優れている」「他のところなんてどうでもいい。これさえあれば鎧武は成り立つんだ」
そう思える部分が見つけられませんでした。
ストーリーやキャラなど犠牲になった部分は確認できるのに、そこまでして引き立てた部分が見当たりません。非常に興味深い例です。

コメント

18 件のコメント :

  1. 1話完結というよりも52話完結の全47話の番組だと私は考えています
    例年の2話単位での形式はエピソード毎の雰囲気の切り替え、重要度の把握のしやすさ、各話ゲストを通じた日常描写など
    視聴者に対して優しい形式であることが再確認できました
    各キャラクターのバックボーンと守るべき日常の希薄さはきっと何か意図があったのだと思います
    私には到底理解が及びませんが

    アクション面の個人的な好みの問題かもしれませんが、
    槍という見栄えの良い動きのできる得物を持った黒影を早々に退場させ
    その後にユグドラシルの雑魚ポジションとして復活させたのは鎧武の数ある失策の一つだと考えます

    特に意図はないのかもしれませんが、最終回に再起した光実に「黒ジャケット」を着せる判断は理解に苦しみました
    光実にとっての黒は黒スーツなどから裏切りの象徴だと思っていたのですが…
    それ以前に紘汰の格好も常軌を逸したセンスに見えます
    鎧武の衣装デザインは部分的にアマチュアが担当していたんでしょうかね
    別に変な衣装を着るのは鎧武に限ったことでもありませんが、終盤に盛大に外すのはなかなか記憶にありません

    鎧武の問題、というよりは局側の問題になりそうですがCM入り前のテロップの自己主張の強さも問題があったと思います
    もっとも既にEDの音量共々ドライブで改善されているのは安心です

    まだ挙げられていない良い点を挙げるならばED曲はなかなかの粒ぞろいなことでしょうか
    Raise up your flagと乱舞エスカレーションの2つは特にお勧めです
    iTMSにも既にラインナップされているのでよろしければどうぞ

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    1. >視聴者に対して優しい形式であることが再確認できました
      2話完結のほうがわかりやすさは上ですね。2話に分ける分、何の話なのか明確になります。その代わりに単調になりがちですが。

      >槍という見栄えの良い動きのできる得物を持った黒影を早々に退場させ
      槍はもっと見たかったですね。量産型の黒影も乗り物に乗っての登場ばかりで格闘戦はほとんどありませんでした。他の武器といい、つくづくもったいないです。

      >鎧武の衣装デザインは部分的にアマチュアが担当していたんでしょうかね
      衣装協力にニトロ+のデザイナーさんがクレジットされていますね。
      といっても普段の衣装まではやらないでしょうから、神紘汰さんやオル舞、それにチーム鎧武とバロンのチーム衣装くらいでしょうかね。
      光実のジャケットに関しては、「まだ視聴者的に黒いままだから」ということでしょうかね。

      そういえばEDは仮面ライダーガールズがだいぶ引っ込んでいましたね。その点はありがたいことです。今後もその傾向が続いてくれることを祈ります。

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  2. ガイムはいざ振り返ってみると1年間退屈はしなかったかも、という印象です(あくまで退屈はしなかっただけですが)
    ガイムはライダーファンの中では散々な言われようですがもちろん良い部分もあると思います
    一つは「ライダーファン、バッドエンド主義のライターを脚本にしてはいけない」ことを証明してくれたということです
    虚淵さんは自身の作品に必ずといっていいほどライダーを元にしたような設定、描写があります
    ガイムでもクウガを連想させるような描写があったり、主人公の人外化という剣のような展開(さらにそれが見え見え)や本人の作品ではよくやる展開などです あれでバッドエンドのつもりなんでしょう
    盛り上がりや目新しい部分が作中になかったのは良くなかったですね
    二つ目は「モチーフの幅をかなり広げたこと」ですね
    フルーツなんてヒーローとは掛け離れたものであっても一応、1年間やってのけられましたし
    まあ、脚本のせいでフルーツである必要性が皆無の話になりましたが
    制作側もこれらや他所で言われたようなこと、こちらのブログに書かれたことなどを反省しより良い作品を作ってもらいたいものです

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    1. 承認が遅れてすみません。なぜかスパムに入っていました。

      >一つは「ライダーファン、バッドエンド主義のライターを脚本にしてはいけない」
      この点は一概には言えないと思います。実績のある方でいえば、剣の會川さんもけっこうバッドエンドやビターエンドの多い方ですから。

      1話の子供を助けるシーンは確かクウガを意識したと書いてあった記憶があります。全然意味がなかったのが不思議です。やるならちゃんと物語に組み込んでほしいです。

      >二つ目は「モチーフの幅をかなり広げたこと」ですね
      確かにそうだと思うんですが、私はちょっと懐疑的です。
      というのも「鎧武のデザインのモチーフはフルーツである」という定義に疑問を感じるからです。見た目としては武将(鎧)の占める割合が多く、フルーツが機能しているのはロックシードと変身シークエンスのみのように感じました。鎧武を見てフルーツに見える人が多いことが不思議です。

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  3. 他記事で話題になっていた虚淵さんの『一年間この台詞のために書いた』というのは
    戦極がミッチに言った「悪い子になっちゃダメな理由はもっと悪い大人に利用されるから」だそうです
    「変身だよタカトラ」じゃなかったみたいです

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    1. ファイナルステージってイベントで出演者の方が言っていたらしいですね。ツイッター上でそんなコメントを見かけました。

      もし本当だったらますます不思議です。
      悪い大人代表の戦極は悪い子供の戒斗に結局下克上されて、シドは関係ないところで自爆。
      悪い子供の光実は大人のせいではなく自業自得で終わり。
      悪い子の対になる良い子も見当たらないし、比較的良い大人の貴虎は悪い子軍団に騙されて死にかける始末。子供から大人になれた人物もいないし、そもそも大人自体も見当たらない。
      40話以上やっているのに関係していそうな描写を探すのにも苦労します。とてもテーマとは思えません。どこがどうつながっているのでしょうね。

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  4. トイボックス2014年11月12日 16:43

    どんなキャラでも、その行動を行う過程やゆるぎない信念を持ってるキャラは私は好きです。
    でも鎧武のキャラには魅力が全く感じられませんでしたね。せいぜい貴虎とザックくらいでしょうか。
    主人公の紘太にいたってはブレまくりで、40話になってようやく決意を固める。

    別に舞を守りたいならそれが理由でも良かったじゃないですか・・・・・・最初にそう言ってたのに
    でも紘太も少し不幸だったと思います。もっと周りに裏表のない人がいたら、もっと支えて見守ってくれる人が
    いたら、もっと道を示してくれる人がいたら・・・・・・真司が他のライダーや蓮、大久保さんといったキャラたちと関わっていく中で悩みながらも前に進んでいったように

    よくも悪くも現実的な目線が多くて、負の部分が目立つ作品だったと思います。私も若者なので彼らの思考回路は本当によくわかりますが、はっきり言って特撮ではやって欲しくなかった。フォーゼのようにきちんとそのエピソードで反省させるならいいですが・・・・・・彼らは反省していない。
    ベルトを手に入れた時の反応なんかは面白かったんですがね。

    子供たちに考えて見てほしいというのはわかりますが、それならもっとキャラクター達に踏み込んで、葛藤や
    苦しみ、思いといったものをもっと見せてほしかったです。
    私もファイズや龍騎を見たから言えますが、例えストーリーが難しくても、触れることのないであろう画面の中の非日常に戸惑いと恐怖を感じても、画面の中に生きる彼らが叫び、嘆き、戦っている姿は強烈に私たちを
    引き付けてくれます。目に焼き付けようとさせてくれます。
    過程も描かれず、急に思考回路が変わりまくる鎧武のキャラクターたちには何の熱も感じられませんでした。



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    1. トイボックスさん、はじめまして。

      紘汰さんは何を考えてるのかも、今何がしたいのかさえもわかりませんでしたね。
      それなのに紘汰さん主導で流れが動いているのが不思議でした。

      思うに鎧武は登場人物で引っ張っていく作品ではなかったのだろうと私は考えています。紘汰さんの心境や裕也への思いなど必要なピースが全く足りていません。
      となると消去法で考えて、ストーリー全体や状況に重きを置いているのだと思います。それが何なのかは私にはわかりませんが。

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  5. 今、思ったのですが、オーズの真木博士はプロフェッサーに比べて少しは、まともでしたね。

    ライダーシステムに無断で自爆システムを仕込んでいたのは同じですが、説明書にキッチリとそのことを書いていましたから。

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    1. 戦極ドライバーも書いてあったのでしょうかね?
      光実はともかく、正規ユーザーの湊は説明書を読んでいたでしょうから書いてなかったほうが有力そうです。仮に書いてなかったとすると、用途不明の謎の装置付きの仕様書が承認されたことが不思議です。鴻上さんは厳しい人なので鴻上ファウンデーションでは恐らく無理でしょう。
      プロフェッサーは装置どころか、ユグドラシルタワーに隠しエレベーターまでこっそり作れる逸材なので不思議なことではないのかもしれませんが。

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  6. 今晩は、いつも楽しく拝読しています。私がこのブログの存在を知ったのはドライブの放送中だった為、鎧武の感想記事は最近まで一度も読んでいませんでした。この間ようやくすべて目を通すことができたので、改めて一つ伺いたいことがあってコメントさせていただきました。

    かねてより鎧武を持て囃す人たちの間では、メインライターの虚淵氏の作風が、井上敏樹氏のそれと似ていると話題にされていました。しかしクウガから平成ライダーをすべて通ってきた私からすると、そのような意見はかなり違和感がありました。ライダー同士の内輪揉め、ドロドロした展開など表層的な要素だけを見れば似てなくもないのかもしれませんが、何か本質的な部分で、この二人はまるで別物の感性の持ち主のような気がするのです。しかし、その何かが何なのか、うまく言葉に出来ません。井上氏の作品が嫌いだと明言している方にこういうことを聞くのは心苦しいのですが、この点について、後学のために是非ご意見を伺いたいです。

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    1. 古い記事も読んでいただけて嬉しいです。

      ご質問の件ですが、残念ながら私には見当がつきません。
      私は虚淵さんの作風が井上敏樹さんに似ていると思ったことはありません。また、そういった意見の方も拝見したことがないので、何を根拠にそう言っているのかもわかりません。

      話を聞いて思い浮かぶ範囲だと、「ライダーが私欲で動く」、「悪党だけでなく正義を語るライダーですら人格破綻者」といった要素が表層的に似ているといったところでしょうか。

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  7. >私にとって、紘汰さんは「お化け」のような存在でした。

    随分昔の話なので話はほとんど覚えていませんが、悩むことはあっても、迷わない、最後までブレない上に誰よりも行動的な主人公で良かったと思います。正直この記事の内容を見てもコノサイトを見ているみなさんが何が気に入らなかったのかがよくわかりません。感性の問題でしょうか

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    1. 本文に書いたことなのでその点に関しては付け加えることはありません。
      それから”感想”なので感性の問題になるのは当然です。感じ方が人によって違うのは当たり前なので気にしなくていいと思います。

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  8. インベスは本当に可哀想ですよね。コウタの態度にブチぎれて、オーバーロードになってクーデターを起こす外伝とか作ってくれませんかね?私は金払って見ます。

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    1. インベスはどういう存在にしたいのかわかりませんでしたね。可愛いマスコットやサガラなどの被害者にする気があったとは思いませんが、だからといってどう扱おうと構わないロボットみたいなものとも思えませんでした。

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  9. 言いたいことを全て言ってくれた!
    虚淵玄自体嫌いなんですホント
    令和ライダーよりも酷かった、なんならライダーの最底辺だと思ってる当時も今も
    10話でおとり作戦を提案されて、それに乗っかる時点で葛葉紘汰にヒーローとしての資格はないと思います。 インベス化した初瀬ちゃんを積み重ねもなく仲間っていきなり言い出したり、ホント薄っぺらい主人公だったと思います葛葉紘汰って

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    1. 紘汰をヒーローとして描くつもりはなかったんじゃないかと私は思っています。

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