仮面ライダーW 第27話「Dが見ていた/透明マジカルレディ」:感想
【ストーリー】
・長かった幕間が終わって、いよいよウェザー編の始まりです。
序盤のライバル役だったナスカとは決着がつかないままに終わってしまったので、初の本格的な強敵です。いきなりWが負ける、それもヒートメタルでマキシマムドライブまで使っても圧倒されたのがインパクトが大きかったです。
更にできそうでやってなかったツインマキシマムまで使用!
セーラー服とかわりと頻発していた坂本監督の病気も目にはいらない熱さでした。
リアルタイムでの放送は3月21日で次回が3月27日、ちょうど小学校の入学式・クラス替えの頃だったですね。そういう時期に伝えやすいフレーズとアクションを入れてくるあたりはさすが三条さんだと感心します。
・話は代わりますけど、こういう油断も手抜きもない全力勝負って良いですよね。負けても晴れ晴れとした気持ちです。「あれやれば勝てるんじゃない?」と思わせる余力を残した戦いよりもすっきりします。
■ウェザー・ドーパント
・風神と雷神をモチーフにしたマッシブなデザインが強そうです。
悪役なのに白を基調にした色合いも印象に残ります。ドーパントの中でも最も洗練されたデザインだと思います。
・井坂深紅郎を演じた役者さんは檀臣幸さん。
私にとってはVガンのクロノクルの印象が強いので名前を見て確認したときにはびっくりしました。その他にもスイプリの響パパや洋画の吹き替えなどもされています。
■集約と離反
・今回はここ最近の展開の集大成という感じがしました。
フィリップに「仲間」と呼ばれた照井が再び復讐鬼と化し二人と袂を分かったのを始め、ドーパントの計画的な制御を目指す園咲家とは真逆の伊坂につく冴子、ドーパントになりたくない本人の意思とは反対にドーパント化の傾向が進む若菜、今回のゲストキャラのリリー白金も「家族のために自分を犠牲にする」という点では照井と同じですが目指す方向性が真逆のキャラです。いくつかある要素に吸い寄せられたり離れたりしていっています。
・そんな中でも翔太郎とフィリップの二人は変わらないことに安心します。
相変わらずフィリップの忠告を聞かずに無茶をやっているようでも前の翔太郎とは少し違う感じがします。この緩やかな成長は人為的に急速な「進化」を促す存在であるガイアメモリと対になっているのでしょうかね。
【アクション】
・今回はバトルにもストーリー性が秘められていたところが魅力的でした。
ウェザーの多彩な攻撃に「メモリの切り替えが追いつかない」と言うWに対し、エンジン一つで能力を使い分けて対応できているアクセル。バトルを見ているだけでも両者の差別化が見て取れます。後から考えてみるとこれも前振りだったのですね。ストーリー上の見せ場とアクション上の見せ場が重なっていて、とてもドラマチックで盛り上がります。
>井坂深紅郎を演じた役者さんは檀臣幸さん。
返信削除ガンダムやプリキュアにも、出演してらしたんですね。知りませんでした。
私は「NARUTO」の干柿鬼鮫と井坂の人ってイメージですね。
癖のある強者の演技が上手い人でした。
50歳という若さで亡くなられたのは、とても残念です。
生前、井坂とウェザードーパントをとても気に入っていたそうで、
そのことを知って嬉しかったです。
W当時まだそんな歳じゃありませんでしたし、Wの放送から数年しか経ってなかったので訃報を聞いたときには私も驚きました。
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