『仮面ライダーゴースト』 第19話「爆発!絵を描く心!」:感想

2016年2月21日

【ストーリー】

■こんな人とは友達になりたくない
・今回のタケルを見て、友達になりたいと思えた人は一人でもいたのでしょうか?
私は絶対嫌ですね。「絵を描くのを止めて、俺と話をしよう」と人で好きでやってることを否定して自分の都合を押し付けたり、「別の人(アラン)と友達になりたいから、そのためにまずお前と友達になる」なんてふざけたことを言われたりしたら、「そんなの友達じゃない!」とつっぱねます。アランの言う友達以上にタケルの言う友達の定義のほうが私には不思議でなりません。

・そのせいで今回のカノンの行動が至ってまともに見えました。
そりゃあんな相手に頼ろうとは思いませんよね。実際、タケルはマコト探しをしていたはずなのに眼魔を見つけるや否や、マコトの話もせずにアランを排除しようとしました。どう見ても探す気ゼロですね。完全に自分の都合を優先しています。友達のはずのマコトを放置して他の相手と友達になることを優先するのですから眼魔やアランが友達になったらどんな扱いを受けるのかも明らかです。こんな人とは絶対に友達になりたくないです。

■調和を乱す存在
・またまたタケルの話なのですが、現状のタケルの立ち位置が非常に不可解です。
最近の流れは、「アカリと御成が対立しつつも互いに認め合う」、「相容れない存在を否定して調和を保とうとする眼魔界に対する否定的なムード」と相互理解の方向性を向いているように見えます。しかし肝心の主人公であるはずのタケルがそれに否定的なように見えます。これが実に不思議です。相手を否定して自分の考えを押し付ける、自分の都合を最優先して他人の都合を無視する、気に入らない相手は実力行使で排除、と今の流れに反発する先頭に立っています。普通はこういう立ち位置は敵が立つものなのですが、主人公が率先して行うというのはどういうことなのでしょうか…? いったい誰が主役で、何の話をしているのかますますわからなくなってきます。

■ゆるふわ弁慶
・何を言うのかと思ったら「自分の信念を貫くことは重要。でも他人の意見も聞こうな」って一般論でひっくり返りました。いったいどこが弁慶っぽかったのでしょう?
弁慶といえば主人である義経とは最初は敵同士でした。現状の流れから考えてそこを踏まえた話になるのかと思っていたら全く関係ありませんでした。脚本を書いた段階でどのアイコンの販促をするか決まってなかったから、こんな誰が言ってもいいような内容にしたのでしょうか?
まるでタケルみたいなふわふわした物言いでしたが、本当に偉人の魂って存在するのでしょうか。存在が怪しく思えてきました。


【アクション】

■分割変身
・全体としてはいつもどおりでしたが、ゴーストとネクロムの分割変身はわりと良かったです。
ゴーストもネクロムもどちらも変身シークエンスの動きが少なく見栄えがききません。しかし今回は分割して割り振ることでテンポがちょうど良くなっていました。そこだけは良かったと思います。

・その一方、サンゾウの必殺技は斜め下でした。
ただ逃げるために必殺技を使うなんて前代未聞です。目眩ましや足止めに使われることはあってもただの移動用ってそんなアホな… これじゃサンゾウに変身する度に「逃げる気なんだ」と思ってしまいます。逃げ腰フォームなんてかっこ悪いにもほどがあります。


次回は後編です。
マコトが正気に戻りそうな雰囲気でしたが今戻ってきても空気のままなので、もうしばらく敵に回っていたほうがマコトのためだと思います。



コメント

8 件のコメント :

  1. 今回のタケルは眼魔と友達になろうとする行動が唐突以外の何物でもありませんでしたね。
    御成が被害にあって不安がっているというのに「絵をかいてるだけだろ。あいつは何かが違う気がする」と初対面から知ったようなことを言い出しています。画材眼魔は「イゴール様の完全な世界のために~」と主張して作戦に従っていたので、今までの基準からすれば敵でした。アカリと御成が珍しく眼魔倒すべしで意見が一致してるのに、タケルだけ説得力もなく脱線してるようです。
    しかもタケル自身がゴーストドライバーを抽象画にされると、身もふたもなく慌て始めるのは、やはり相手への理解が足りないんじゃないかと見受けられます。話し合おうとしても心の底では「抽象画にされるのは嫌だ。話し合いを持ちかければやめさせられるだろう」と嫌悪感を持ってたんじゃないかと。
    それに画材眼魔に声をかけたアランを「そいつに手を出すな!」と頭ごなしに怒鳴りつけるのは本末転倒でしょう。アランとも分かり合えるかもという話なのに、疑って敵扱いではこじれて当然です。
    後半になって「あいつには心があるから」と取ってつけたような根拠を言ってましたが、心ならどの眼魔にもあります。素直に「平和そうな趣味をしてるから」「人の命を脅かしてるように見えないから」と見たままを口にした方がマシでした。

    タケルがマコト奪還を請け負ったのに、あえてカノンが自力説得を決めた時には、「余計なことを・・・」と危惧していました。しかし実際にアランへの説得になると、アランは逆上するどころか無視を決め込んでいました。カノンが信じた通り、アランがカノンを傷つけることはありませんでした。といっても、カノンが情に訴えるのも効かないと分かったので、結局骨折り損でした。

    三蔵の必殺技は本来なら空中戦に使えそうなので、逃走に使ったから弱いとは思いませんでした。そのシュールな図がお笑い草にされてるようですが。気になるのはスペクターですね。全力を出せないタケルの相手をさせられる上に、アランが操ってるせいか必殺技キャンセルを2度もやらかす精度の低さ。眼魔怪人と変わらない扱いをするアランの外道に嫌気がさします。

    タケルが先週の謎ワープから「眼魔世界に人間が住めるとは思えない」と、一応の結論を得たものの、アランにはぶつけず。アランもマコトに「人間界は眼魔世界と同じになる」「眼魔世界の方がいいだろう」と言い出して、人間界の自然を楽しんでいたような描写と逆を行ってるので、どうもグダグダです。どっちの世界がいいかなんて主観的な議論で引っ張って、自己撞着を起こした結論になるんじゃないかと心配になります。

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    1. >今回のタケルは眼魔と友達になろうとする行動が唐突以外の何物でもありませんでしたね。

      話の都合が見え見えでしたね。普通だったら「何を企んでいる眼魔!」と襲いかかっていたはずです。実際、眼魔のこれまでの行動から判断すれば人に危害を加える何かを行っていることは確実で攻撃することは間違っていません。そもそも眼魔って自分の意思はほとんど見受けられず、作成者の命令に従って動く存在ですしね。
      この展開をやるのだったら、今回の終盤でイゴールと眼魔が「絵を描きたい」「命令に従え!」と小競り合いしていたのを最初に持ってきて、その様子を見たタケルが「あいつはいつもの眼魔とは違うのかも…」と思う流れにするべきだったと思います。

      >しかもタケル自身がゴーストドライバーを抽象画にされると、身もふたもなく慌て始めるのは、やはり相手への理解が足りないんじゃないかと見受けられます。

      あれも嫌な感じでしたね。御成の頭はあんなに嫌がってても気にしないのに、自分のことになったら必死になるって最低です。眼魔と友達になるどころか、御成やアカリに友達止められてもおかしくありませんでした。

      >それに画材眼魔に声をかけたアランを「そいつに手を出すな!」と頭ごなしに怒鳴りつけるのは本末転倒でしょう。

      全く意味がわからない行動でした。
      しかも眼魔を連れて逃げようとするわけでもなく、アランを倒そうとして更に驚きました。「友達とはケンカをすることもある」とでも言うのでしょうか? アランは「人間は野蛮で愚かだ」と考えて見下しているのですから、野蛮で愚かな行動は取らないほうが良いと思うのですが。

      >といっても、カノンが情に訴えるのも効かないと分かったので、結局骨折り損でした。

      何も切り口がないからカノンの入る隙間がないんですよね…
      無意味なことのために危険を犯しているカノンが可哀想です。

      >眼魔怪人と変わらない扱いをするアランの外道に嫌気がさします。
      スペクターが弱いのは今に始まったことではないので… 自力で洗脳を打ち破るくらいの活躍があるといいのですが、無いのでしょうね。

      >どっちの世界がいいかなんて主観的な議論で引っ張って、自己撞着を起こした結論になるんじゃないかと心配になります。

      私としては、そもそもただの一個人でしかないタケルやアランが世界をどうこう言うこと自体がおこがましいと思っています。どちらも熟知している人物ならまだしもタケルもアランも全然知らないですし。普通だったら一方的に決めつける相手(アラン)を「よく知りもしないで決めつけてるな!」と相手の人格を否定することで終わりにするところですが、一方的に決めつけているのはタケルも同じです。この話をどうやって決着をつけるのか根本的なところで疑問に思っています。

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  2. 確かにこの記事を読んでるとタケルと友達になりたいとは思いにくいですね。
    まぁ管理人さんと友達になりたいと思う人もあまりいないと思いますが。
    今のところゴーストは明かされていない伏線が多いですね。大体はマコト関連ですが。しかし心配なのはこれから先伏線を回収していく気が制作側にあるのかどうかが気になります。
    何故かマコト、そして仙人とユルセンも眼魔世界についてはあまり具体的に話そうとしませんしマコトはケジメケジメ言ってましたが今乗っ取られてる状態でケジメが何かも分かりませんしケジメつけるのもまだ先になりそうですし、タケルもカノンならマコトの言っているケジメが何か知ってるかもしれないのに聞かない。
    さすがに眼魔世界についてはこれから徐々にもう少し具体的な説明がなされると思いますがマコトはどのようにしてゴーストドライバーを入手したのか、カノンは何故一時期アイコンになっていたのか、その他の伏線や謎も放ったらかしにならないか心配です。

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    1. >マコトはどのようにしてゴーストドライバーを入手したのか、カノンは何故一時期アイコンになっていたのか

      ここはたぶんセットではないかなと私は考えています。
      マコトがアイコンにならないで済んだのはドライバーのおかげではないかと。もしくは「眼魔界では人間は魂をアイコンにされ活用される」はずだったところを、ドライバーの装着者として認められアイコン化を免れたといった辺りではないかなと思っています。

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  3. 眼魔側の連中がやたらと完璧完璧しつこく言い過ぎだと思います。

    後どうでもいいですがアベルが小者臭く感じてきました。

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    1. 眼魔界は完璧ということを伝えるにしても、毎回同じことを言うのはどうにかならないんでしょうかね…
      アデルもアランもイゴールも、どいつもこいつも下っ端というわけでもないのにつまらない権力争いのために小競り合いをしていて魅力がありません。次回登場する大帝や長官がマシな人物だと良いのですが。

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  4. マルゲリータ2021年7月4日 16:55

    その一方、サンゾウの必殺技は斜め下でした。

    ゲームでは、筋斗雲に乗って敵に突撃する仕様だったので、そういう技なんでしょうね。それならそれで、ゴーストを弾き飛ばしてから去っていった方が良かったと思いますが。

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    1. そんな技だったんですか。そっちのほうがまだ良かったでしょうね。

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