『仮面ライダーゴースト』 第42話「仰天!仙人の真実!」:感想

2016年7月31日

■集大成
・長谷川さんの登板はこれが最後だったのでしょうか?
そう思うくらいなんか一人でがんばってクライマックス感を出そうとしていました。できたのはゴーストのグダグダの集大成でした。元が元だから当然ですね。

・今回はアデルと話す前にタケルが長官とタケルの父親の回想を見てしまったところが致命的にまずかったと思います。
偶然言動が重なるから運命的なはずなのに、事前に回想を見ていたらタケルがサル真似しているように見えてしまいます。それで失敗するのは当たり前で、ますます馬鹿みたいです。当事者だった長官が立ち会っているのですから記憶を見る必要は全くなかったと思います。

■同一人物
・イーディス長官と仙人は同一人物でした。
1クール目であったタケルに対する偉人についての小芝居は、眼魔が見つけた偉人の情報を間接的にタケルに流していたということだったのでしょうかね。そこは帳尻が合う気がしますが、疑問点もいくつもあります。

・1クール目の展開
 マコトと争わせた意味は何だったのでしょうか? ゴーストとスペクターでどちらが頼りになるか試してみたのかと思っていましたが、裏で協力してアイコンを集めさせてグレートアイの力を使うほうが確実だったのではないでしょうか? デミアプロジェクトに関しては全く知らないみたいですし、長官でも関与できない部分が多いせいだったのでしょうか。
 また、アイコンが集まっても全く口出ししなかったのも謎です。自力で生き返らせられるならタケルがグレートアイに「俺を生き返らせてくれ」と願っていたらもったいなかったはずです。仙人の計画がさっぱりわかりません。1クール目の展開は明らかに矛盾しているように見えます。後付け感がすごいです。

・マコトは怒らないのか?
 長官=仙人であったならマコトとカノンが眼魔界にやってきた経緯も知っていたはずです。やろうと思えばすぐにゲートを開いて人間世界に返すこともできたはずです。カノンも身体を失って死にかけたのに、マコトは仙人に怒りを覚えないのが不思議です。長官のおかげで生き延びられたも何もないと思うのですが。
 あと、仙人はマコトの父親が死んだ?ことも知っているみたいでしたがマコトたちに教えてあげないのでしょうか?

・ユルセンは何者?
 仙人が超自然的な存在に見えたのでユルセンもそういうものだろうと思っていましたが、違うとわかったのでユルセンの存在が謎に思えてきました。
身体の形状が普通の眼魔と違うだけで、カプセルの中から人間が操るアイコン体なのですかね? ユルセンの扱いが扱いなのでたぶん全く語られないと思います。

■タケルの父親の死因
・ムサシを召喚できるし、生身でウルティマに勝てるなんて強すぎだと思います。
未だに不明ですが死因はなんだったんだのでしょう? 眼魔に殺されたものだと思っていたけど、病死だったのでしょうか。眼魔や事故程度で死ぬとは思えません。 タケルの父親>仙人、みたいですし、仙人に話していない独自のプランのために自殺したのではないかと思ってしまいます。

■ガンマイザー残り3体
・今回で6体も倒して残りは3体になりました。わ~、つよーい(棒)。
予想通りの雑な処理でしたが、いきなり武器になってそれを破壊して終わりというのは予想以上でした。最後は変形合体して巨大ロボにでもなるんでしょうかね。イグアナゴーストライカーさんの出番は近いかもしれません。


次回は何だかどうでもよさそうな幕間回のように見えます。
アデルがパワーアップするまでのつなぎ感がありありです。まさかこれでデミアプロジェクト終わりじゃないですよね?

コメント

6 件のコメント :

  1. これまでのシリーズでも、長官のような「全ての鍵を握る人物」って後から振り返ると言動が結構無茶苦茶になりがちではありましたけど…
    ガンマイザーの製作者であることはいいとして、対策に開発したものはどれも役に立たないわ
    やるべきことを怠って友人の息子の命やグレートアイへのアクセスをふいにするわ
    番組開始前から現在に至るまでこれほどロクでもないことしかしてないのはある意味凄いと思います。
    そもそも仙人長官それぞれを知ってるキャラがほぼ被ってないので眼魔側はともかくタケル側に同一人物であることを隠す意味も特にないはずなのですが…

    あと、一応今週で15人の英雄全てと対話が終わったと思うのですが別に何も凄いこと起きませんでしたね。
    てっきり眼魔との戦いの切り札になるような何かが生じるからこんな終盤まで引っ張ったのだと思ってましたが…

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    1. 序盤から引っ張ってきたのにこのどうでもいい感じはすごいですね。仙人=長官という設定は少なくとも長官が出た時点から決まっていたことでしょうに。
      最初から決まっていたにしても、後付けだったにしても序盤の内容と全然つながっていないように見えることが不可解です。こういう「実は同一人物」系の展開は「だから○○だったのか!」と視聴者が納得する内容がないと面白くないと思うのですが、むしろ「同一人物だったのに、なぜあんなことが?」と思うことばかりです。

      >てっきり眼魔との戦いの切り札になるような何かが生じるからこんな終盤まで引っ張ったのだと思ってましたが…

      ただの販促…、ですらないんですよね。
      ムゲンフォームのベルト音声の感情と絡めたわけですが、偉人アイコンは無視してタケルが感情について何か考える内容でもムゲンアイコンの販促にできたはずです。完全に戦力外ですし、もうガンマイザー・グレートアイ関連で定番の自己犠牲くらいしか使い道が浮かびません。

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  2. いやー、今回の長谷川さんのまとめには、個人的には感心しています。タケルは空虚、仙人はクズ、アカリは正論、という長谷川さん的なキャラの見方が、なあなあの展開の中でもはっきりしていたからです。前回アカリが仙人にマジ切れしていた時点で、そんな空気は漂っていたのですが、このおかげでタケルが許しても視聴者から仙人が許されることはもうないでしょう。そういう意味ではねぎらいたいですね、よく正直に書いてくれたと。
    しかし白い魔法使いやDJサガラなど、凶悪な割に主人公から同情される黒幕ってトレンドなんでしょうかね?

    仙人=長官について色々と矛盾点は散見されますが、自分としては消極的なコバンザメとして納得しています。アドニスの言うがままに修正もできないシステムを作ったり、侵略しろと言われたら人間を見下し始める。龍に負けて情けを掛けられたら寝返る。龍が死んで眼魔の侵略もおじゃんになれば10年間何もしない。アデルに政権交代すれば、ガンマイザ―の知識を盾に居座る。アデルがガンマイザ―を使いこなすと、もう立場が危ういので再び寝返る。どちらにでもつけるように、立ち位置を確保していたにすぎないと考えられます。全く勝ち星がないので、変身する眼魔ウルティマ・エボニーもどうせ雑魚でしょうし。

    11体から3体にまで素材が減ったのにパーフェクト・ガンマイザ―が維持できるってどういうシステム?せめて倒されたガンマイザ―のエネルギーは還元されるので弱体化はしないとかフォローすればいいのですが…。

    タケルの得意技「とりあえず許す」がアデルにだけ効かなかったのはすごいと思いましたが、その結果が「私が世界そのものになる」って何を言ってるんでしょう。それが鍵のタケルから得た答えだとでも?まあどうせ、誰も新しい完璧な世界を望む者がいないから、自分以外全部始末して、世界を独り占めするってオチでしょうけど。やってることはしょうもないのに、無駄にセカイ系というか。

    次回は長谷川さんじゃなさそうなのに、イゴール最後の出番…これは碌な扱いされませんね。

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    1. >しかし白い魔法使いやDJサガラなど、凶悪な割に主人公から同情される黒幕ってトレンドなんでしょうかね?

      理由のある悪役は定番の一つですね。
      アギトの神様や龍騎の神埼、Wの園咲琉兵衛などいくつもあります。ことさら珍しいことではないと思います。

      >自分としては消極的なコバンザメとして納得しています。

      消極的、というのは有力な線の一つだと思います。
      ゴーストとスペクターの両方を用意していたのは、どちらが勝っても勝ち馬に乗れるようにするためと考えられますから。
      ただ、「それなら両方の陣営を騙してグレートアイの力を独り占めすればよかったのに」という線が反証になりえると思います。これも「グレートアイで願いを叶えられるか自信がなかったから(例:西園寺の消滅)」という反例がありますが。いまいちどれも決め手に欠けます。

      >11体から3体にまで素材が減ったのにパーフェクト・ガンマイザ―が維持できるってどういうシステム?

      私はそもそもアデルはガンマイザーとは別物なのだろうと考えています。
      ただし、これだとアデルに「我々と”同化”しろ」と言っていたガンマイザーの台詞の意味がわからなくなりますが。同化したのに別物というのは変です。

      >その結果が「私が世界そのものになる」って何を言ってるんでしょう。

      あの台詞はいろいろな意味でわかりませんでした。
      リアルな世界観だと「そんなことできるわけないじゃん。頭おかしくなった?」なんですけど、ゴーストの世界だと充分実現可能なんですよね。実際に大帝が似たような世界改変を行ったみたいです。世界観的には有りなんですが、アデルはグレートアイとの接触に失敗しているので、結局、「何をどうするの?」という意味不明と同意義の疑問にたどり着いてしまいます。
      スタッフはあの台詞で何を表現したかったのでしょう? アデルが再誕したら納得できるんでしょうかね。

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  3. 今回の仙人=長官という種明かしの結果、いろいろな食い違いが生じることになりましたが、「この程度の展開の矛盾なんて平成一期の頃にも散々あっただろうが」みたいな意見がよく見られるんですよね。言われてみればその通りなんですが、私は少々質が違うもののような気がします。平成一期の(より具体的に言えば井上某さんの作品)場合は、初めにこういうことがやりたいんだ、という意図が先行して、そのために細かい話の整合性などを半ば確信犯的に隅に追いやっていたという側面が大きかったのに対して、ゴーストの場合、製作陣自身が、描きたいテーマや目標、さらには現在生じている問題点なども一切自覚できていないまま突き進んでいるように見えてしまいます。正直これなら、細かいことはいいんだよと開き直ってくれた方がまだスッキリします。

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    1. >「この程度の展開の矛盾なんて平成一期の頃にも散々あっただろうが」みたいな意見がよく見られるんですよね。

      カブトのひより関連みたいに「序盤の伏線を放り投げた」とか「路線転換」なら心当たりがありますが、序盤から一貫して出続けたキャラに関する内容でここまでつながらない例はよくあったどころか全然思いつきません。強いていえば、ディケイドの本編と劇場版のオチくらいでしょうか。あのオチはどういう流れで成立しているのかさっぱりわかりませんでした。

      「ストーリー展開が雑で整合性が低い」という広義で考えても毛色が違うと思います。たとえばアギトの”あかつき号事件”は散々引っ張ったわりにあっさりと片付けられましたが、それでも一応片付けています。仙人が長官と同一人物だった件については経過期間と整合性のとれない規模が段違いだと思います。

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