『仮面ライダーアマゾンズ』 第4話「DIE OR KILL」(TV版):感想

2016年7月27日

【ストーリー】

■名前負け
・「敵は183体!」という触れ込みでしたが、わりと残念な出来栄えでした。
とても183体もいるようには見えませんでした。同時に出現する数が少なくてせいぜい80体って感じです。少ないなら少ないで、もっとサクサク倒していくテンポの良さを見せてほしかったです。

・ターゲットが駆除班以外にいなくいのに雑魚アリの数がまばらだったことに違和感がありました。
マンションだから押さえるのは階段の出入り口とエレベーターくらいだと思います。出入り口を押さえている様子もありませんでしたから特に広く配置する必要性は見当たりませんでした。外部から人を招いて餌にするくらいですから地形を把握できないほど知能が低いとも思えません。作中で確認できる範囲では納得のいく理由が見つけられませんでした。これは残念でした。駆除班が陽動作戦をやっていたら、まだいくらか自然な流れになったのではないかと思います。

■悠
・強さの基準がよくわからないところが難点に感じています。
精神状態に依存しているのかアマゾン細胞の活性化の問題なのか、強さの理由がはっきりしません。悠特有のムラッ気と「○○を食べたから強くなる」というアマゾンの性質とが混ざって混乱します。アリは調査班を食べたから強くなったと言われる一方、悠たちは補給物資を食べたはずなのにあまり強くなりませんでした。これは単に隊長が勘違いしていただけなのでしょうか。敵も個体差が大きいので客観的な強さがわかりづらく、判断材料が多すぎてその場その場の状況でどうして勝てたのかどうして負けたのかが把握できなくてすっきりしません。

・このままだと悠を好きになるのと、どうでもいい存在になるのとどちらが早いかという印象です。
現状だと「もういいからさっさと暴走しちゃえよ」という感じです。悠は死ぬ可能性を感じないので勝ち負けがはっきりしない状況がとても退屈に感じます。
仁が敵をうっかり取り逃しても「あ、行っちゃった(敵に襲われる調査班の人)」とあっけらかんとしているので余計に悠のうじうじが目立ちます。

・悠に感情移入できる要素がないまま、話が先に進んでしまっているように感じます。「悩んでいいんだよ」と思えるほど悠に感情移入できていません。
この先、悠を好きになるチャンスはあるのでしょうか。一抹の不安を感じつつあります。

■美月
・美月も悠同様に面白みを見いだせずにいます。
主体性が感じられません。今回はアクアリウムの画集のようなものを眺めていましたが、どうしてそれほど興味を示しているのか掴めません。悠が好きだから理解しようとしているのか、悠はきっかけに過ぎず、アクアリウムが美月本人の気質に合ったのか、いったいどういう流れなのでしょう。美月の性格すら知らないので文脈が読めません。

・この主体性の無さはアマゾンとの対比と考えればよいのでしょうか?
美月の行動が特別人間らしいとも感じないので何とも反応に困ります。今のところ出てくる度に「このシーンにどんな意味があるのだろう?」と首を傾げています。


【アクション】

■槍と鞭
・槍はいかにも殺傷能力が高そうだし、鞭は安全地帯から一気に引き下ろせてバイオレンスと相性が良いと思いました。

・できれば道中で雑魚アリを片付けるのにも使ってほしかったです。
通路にひしめくアリを槍で一突きにするとか、階段で駆除班のメンバーが襲われそうになったところを鞭で助けたり、下の階から上の階の手すりに鞭を巻きつけて駆け登ったり、マンションの地形を活かしたいろいろなかっこいいシーンを作れたと思います。

・どちらも互角のバトルをするには取り回しが難しい武器ですが今後も出番があると嬉しいです。

・一つ気になったのがベルトです。
槍を投げてから間を空けて、鞭を取り出したときにはまたベルトの持ち手が復活していました。リボルケインみたいに何度でも生えてくるタイプなのか、投げた槍をベルトに戻すシーンがカットされたのかどちらなのでしょう?




コメント

2 件のコメント :

  1.  183匹を全部投入するのは、予算の都合があったのかもしれませんが、一話丸々、戦闘やアクションに費やしたのは、見ていて気持ちいいモノでした。人間の内面の葛藤などのドラマも好きですが、ライダーはアクションがメインですから。また食事の部分を見て、ジャンクフード(ハンバーガー)では栄養が偏るのと、一時的に満腹にはなるが長期的には健康を害するので力がでないという風に自分は解釈しています。逆に仁から投げ渡された、ゆで卵を殻ごと食べて(口の中痛そうだが)アリを無双していますので、ジャンクよりオーガニックの方が力が出るということでしょう。

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    1. >ライダーはアクションがメインですから。

      個人的にはメインディッシュとするには物足りなかったです。
      仁登場後のオメガは充分でしたが、前半のマンション内での雑魚との戦闘は実質的に駆除班メインで退屈でした。

      >食事の部分を見て、ジャンクフード(ハンバーガー)では栄養が偏るのと、一時的に満腹にはなるが長期的には健康を害するので力がでないという風に自分は解釈しています。

      スタッフの思想などもあるので何とも言えませんが、私はその可能性は考えていません。
      理由は主に2つあります。
      1)悠が食べたハンバーガーは調査班が用意したものである。
      2)現実に照らし合わせて考えると、ハンバーガーはゆで卵一つよりも大きなエネルギーになる。

      1)に関してはそもそもあのハンバーガーが既成品であったのか怪しんでいます。
      駆除班が用意したものなら市販の物かもしれませんが、調査班がそこらの店で大量に買い付けてくるとは私には思えません。バッグ1つ分も買えば目立ちますし、品質の面から考えても不適当だと思います。
      そもそもあのハンバーガーがただの肉なのかも疑問に思っています。吸収効率の良い人肉やアマゾンの肉なのではないかと疑っています。

      2)の栄養に関しては栄養の面でリアル準拠だとあり得ないと思います。
      ゆで卵のカロリーは約90カロリーで、ハンバーガーはマクドナルドのカロリー表では260カロリーと記載されています。タンパク質や脂質に限っても2倍程度の差があります。仮に食材の品質に差があったとしてもゆで卵一つがハンバーガーを上回るとは考えにくいと思います。

      私は仁と話したあとの戦闘力の変化は悠の精神状態によるものだと考えています。
      仮に「悠はハンバーガーは身体に悪いと考えており、仁からもらったゆで卵は安心して食べられた」としたら、それは精神面においてプラスの作用をもたらすとかんがえられるので、ゆで卵に意義があった可能性はあり得ると思います。

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