『動物戦隊ジュウオウジャー』第23話「巨獣ハンター」:感想
【ストーリー】
・巨獣ハンターのバングレイが登場しました。
強いし見た目もかっこよかったです。何より言動に人間味があるところが魅力的でした。怪人はだいたいゲームためのゲームをやるだけの駒でしかありません。見た目もキャラクター性も怪人とは桁違いです。これぞ幹部って感じの存在感です。こういう幹部がいると全体が引き締まりますね。
・最初はデスガリアンとも敵対する第三勢力化するのかと思いましたが、現状だと協調関係になりそうな雰囲気でした。
でもバングレイは一筋縄ではいかなそうなキャラなので何か一波乱ありそうで楽しみです。
■アム
・前回の操関連でやや印象が悪くなったアムですが、さっそくフォローされていました。
母子家庭だったんですね。ジューランドでもいろいろあるのですね。アムのこずるい性格の背景が明かされて、少し納得がいきました。このバランスのとれた構成が香村さんらしく感じます。
■この星を舐めるなよ
・街はぼろぼろだし自分もケガをしているのに冷静に状況を把握している 子供に、大災害の後でも予定通り行われる花火大会。住民もこういう事態に慣れたんだろうなと思わされました。
すごくタフです。ウルトラマン世界に行ってもやっていけそうでした。大和の言っていたようにこの星全体がただ者ではないようです。
【アクション】
バングレイには負けっぱなしな分、クルーザ相手には必殺技連発でいかにも強いところを見せ、巨大戦でも一撃必殺にして痛快な流れにしてありました。心配りが行き届いていて気持が良いです。
■早めの登場
・次回もこれまでに倒した怪人が再登場するようです。どうやら再生怪人がもう登場し始めるようですね。例年だと第三クールあたりなのですが。
どうせ使うしかないなら比較的どうでもいい夏休みシーズンでやってしまおうという考えと、バングレイの特徴付けとをまとめてやった感じに見えます。いつもながら無駄のない綺麗な流れで感心します。
次回は大和の掘り下げがあるようです。
ナチュラル好青年扱いで大和のパーソナリティについてはあまり触れられてこなかったのでどういう話なのか楽しみです。
みっちゃんが独り盛り上って朝から浴衣、戦いして破れたから花火はジャージで体操座りの流れもキャラを存分に生かした展開でした。
返信削除ジニス様がここ数回イマイチ楽しんでないご様子ったので、新幹部が入って部下が多少もめてもゲームが楽しくなればよし、って感じですかね。
次回は久々に大和のプライベート回ですね。
ジュウマン四人の面倒をみながら戦うという役目をひとりで頑張ってたのに、強いけど超面倒な人がひとり増えちゃったから、大和先生本当に大変。
映画もチケット買ったので観に行きます。
香村さんの脚本なら、時間配分をライダーと入れ替えて欲しいくらいです。
>みっちゃんが独り盛り上って朝から浴衣、戦いして破れたから花火はジャージで体操座りの流れもキャラを存分に生かした展開でした。
削除一人で一喜一憂する分には周りに迷惑がかかりませんね。操が話に直接関わらない回はこんな感じにするんでしょうかね。
>ジニス様がここ数回イマイチ楽しんでないご様子ったので、新幹部が入って部下が多少もめてもゲームが楽しくなればよし、って感じですかね。
私はジニスは部下のことを重視していないと思っています。
ザワールドを作ったときも部下の主催するゲームよりもザワールドを戦わせることを重視しているようでしたから。面白くなるならバングレイの好きにさせると思います。
>香村さんの脚本なら、時間配分をライダーと入れ替えて欲しいくらいです。
脚本が誰なのか未だに調べがつきません。
見つかったのは「映画.com」という情報サイトくらいでした。雑誌とか公式発表があったのでしょうか。
映画の脚本はやはり香村さんで間違いないみたいです。
削除http://ghost-zyuohger.jp/sphone/zyuoh/staff/
ちなみに、ゴーストは福田さんみたいです。
作品個別ページのスタッフのところに書いてあったんですね。
削除香村さんなら安心して見られますね。
今回のゲームは
返信削除クバル「今更こんな単調なゲームなんて」
アザルド「スカッとしていいだろ」
なんて風評でしたが、バングレイと言う新風を吹き込む結果にはつながりましたね。思いがけずスカッとする気分転換。
クバルの言うとおり、普段の話で大味な砲撃ゲームなんてやられても単調ですが、今回は夜の花火大会のために、昼間の爆撃を止めるという、爆発つながりもあった気がします。そういう単調なゲームをするクルーザも、責任をなすりつけたりする適度な小物感が出ていて納得。
爆発つながりと先述しましたが、昼間に爆撃に遭ったばかりなのに、花火の爆音がトラウマにならない住民と言うのもすごい気がします。おじさんや今回の少年も「舐めるなよ!」って強さが身についてるのかもしれません。
宇都宮Pの戦隊だと特にレッドと追加戦士が目立つ傾向がありますが、今回ではそのレッドと追加戦士が強敵に苦戦。他の4人はきっちり他の敵を撃破。派手さで差はありますが、どちらも活躍していますね。
バングレイは戦う動機がある意味第1話のゴーカイジャーと同じ…どっちかと言うとバスコのような立ち位置になるかもしれませんね。
>昼間に爆撃に遭ったばかりなのに、花火の爆音がトラウマにならない住民と言うのもすごい気がします。
削除あの世界の住人もすごいですよね。
ジュウオウジャーの知名度はなさそうなので「ジュウオウジャーが助けてくれるから大丈夫!」って安心しているわけでもないようですし、普通にがんばってるんですよね。大したメンタリティです。
>今回ではそのレッドと追加戦士が強敵に苦戦。他の4人はきっちり他の敵を撃破。派手さで差はありますが、どちらも活躍していますね。
その辺りも上手くバランスをとっていましたね。さすがです。
>どっちかと言うとバスコのような立ち位置になるかもしれませんね。
最初に怪人を狙ったときはバスコみたいな第三勢力になるのかと思いました。
今のところ協調路線でいくみたいですが、しばらくしたらひと波乱あるんですかね。
>前回の操関連でやや印象が悪くなったアムですが、さっそくフォローされていました。
返信削除アムはぎりぎりセーフな描写が多い分、フォローも手厚く結果的に余計に活躍しているイメージです。
手のかかる子ほど可愛いという言葉を思い出しますが、手のかからない子(セラ)も頑張れ!
>バングレイには負けっぱなしな分、クルーザ相手には必殺技連発でいかにも強いところを見せ
アザルドクバルに二人掛かりでも叶わない4人ときっちり撃破できる2人。ちょっと戦力差が歴然としていすぎるのでは?と思いましたが、こういう見せ方でフォローできるのですね。
>どうせ使うしかないなら比較的どうでもいい夏休みシーズンでやってしまおうという考えと、バングレイの特徴付けとをまとめてやった感じに見えます。
再生怪人を使うしかないことを逆手に取って、そのためのバングレイの能力に結びつけて大和の重要エピソードをやるなんてしたたかですね。大和の掘り下げをこの時期にやりたくて再生怪人を夏休みにしたのかとさえ勘ぐりたくなります。香村さんの得意な展開になりそうな、と期待してしまいます。
ちなみに次のエピソードで香村さんは一休み、今わかっている範囲では田中さん×2回、その後荒川さんだそうです。サブを再生怪人シーズンに持ってきたのかもしれませんね。
>手のかからない子(セラ)も頑張れ!
削除セラは最近まともにしゃべった記憶もおぼろけになってきました… そろそろ見せ場がほしいです。
>アザルドクバルに二人掛かりでも叶わない4人ときっちり撃破できる2人。ちょっと戦力差が歴然としていすぎるのでは?と思いましたが、こういう見せ方でフォローできるのですね。
全体のバランス調整は重要ですね。
放っておくとレッドや追加戦士ばかりが活躍して、「もうあいつらだけでいいんじゃないかな…」って虚無感がにじみ出てきます。目立たせるためにある程度の優遇も必要なのでバランスが難しいです。
>大和の掘り下げをこの時期にやりたくて再生怪人を夏休みにしたのかとさえ勘ぐりたくなります。香村さんの得意な展開になりそうな、と期待してしまいます。
「再生怪人=記憶の読み取り→主要キャラの回想と掘り下げ」という流れは感心しました。再生怪人の使いどころも含めて無駄がありません。シリーズ定番の手法の1つとして採用できそうなくらいです。
>次のエピソードで香村さんは一休み
そうなのですか。個人的には一安心です。
やっぱりジュウオウジャーは安定したストーリー作りですね。
返信削除巷では『40周年なのに全然派手さがない』という意見もあるみたいですが、
個人的に『〇〇記念だからお祭り作品だよ』という風潮はあまり好きではなく
一つ一つの作品のクオリティの高さを求めているのでこの路線は嬉しい限りです。
今回の話の主幹となる要素は『全』と『個』、『独り』と『仲間』という部分だったように思えます。
今回から登場したバングレイは理由はわかりませんが『仲間』という考えを否定するどこかひねくれた味のあるキャラクターでした。
そんなバングレイが『仲間』とまではいきませんが、一つの『全』のなかに招き入れられこれからどういった行動を起こしていくのかとても気になるところです。
もう一つはアムの件です。
まさかの母子家庭設定でしたね。こういった唐突過ぎる設定追加は
ヒーロー番組ではありがちかつ、あまり好まれない手法ですが
アムの場合そこから発生した甘え上手(頼り上手?)という副産物がこれまで何度も描写されてきていたことで違和感がほとんどありませんでした。
しかもこの設定によって、弟のいるセラとの性格の対比もしやすくなりとても良い設定追加だったように思います。
こういったところに脚本のうまさを感じます。
さらにもう一つ、個人的にツボだったポイントは『ジニスがゲームに退屈してきた』という点です。
通常の戦隊では地球の破壊や征服、人類を恐怖させることなどが目的のため首領が飽きるという展開はありえないのですが、
今回のデスガリアンの目的はあくまで『自己満足や欲望の充足』を目的としているため、こういった展開は十分にあり得ます。
こういった描写を使うと、脚本にも中だるみをもたせずに新しい展開を放り込めるためそこでまた脚本のうまさを感じました。
>巷では『40周年なのに全然派手さがない』という意見もあるみたいですが、
削除個人的には全くわからないですね。
メインターゲットの子供にとっては40周年だろうが第一作だろうが関係ないと思います。
>今回の話の主幹となる要素は『全』と『個』、『独り』と『仲間』という部分だったように思えます。
なるほど。興味深い解釈です。
この場合、デスガリアンを全として扱うのか、個として扱うのかが難しいように感じます。組織ではありますが実態はジニスのワンマン体制です。本質としては他人を無視する完全なる”個”であるとも言えそうです。
>アムの場合そこから発生した甘え上手(頼り上手?)という副産物がこれまで何度も描写されてきていたことで違和感がほとんどありませんでした。
これは上手かったですね。
アムのフォローだけでなく次回の大和の個人回の前振りにもなっていて、素晴らしいお手並みでした。
>こういった描写を使うと、脚本にも中だるみをもたせずに新しい展開を放り込めるためそこでまた脚本のうまさを感じました。
そうですね。上手く次の展開につなげられたら面白くなると思います。
今回もさすがといったところでしたね。
返信削除いかにも子供を慰めそうな大和を差し置いてアムが子供と触れ合うことによって、アムの掘り下げ&次回の大和の掘り下げに繋げるのは感心しました。
戦闘のパワーバランスも、人間大で街を破壊できるクルーザを倒すジューマンズ、一方でクルーザの不意打ちをバングレイは防ぎ、ジュウオウジャーは喰らう。アザルド・クバルコンビを退けた大和・操コンビを倒すバングレイ、でも操は早めに先頭離脱してたし…という素晴らしいバランスでしたね。ナリアが不意打ちとはいえ、ジュウオウジャーをあっさりダウンさせていたことも良かったです。
クルーザの単純なゲームもジニスが退屈するのにはピッタリですし、再生怪人は敵が使うとなぜ今まで使わなかったのかと思ってしまうところ、新たなキャラクターが使うことはとてもいいと思いました。バングレイがクバル・アザルドと違うタイプのキャラクターでちょっとフリーっぽい感じがしたのも良かったです。
次回は大和編みたいですね。バングレイは記憶が読み取れるみたいなので、この調子で全員掘り下げてもらえたら嬉しいです。
今回も構成が綺麗でしたね。
削除基本的なところがしっかりしていると安心して見れます。
>バングレイがクバル・アザルドと違うタイプのキャラクターでちょっとフリーっぽい感じがしたのも良かったです。
ジニスの今後の反応も気になるところですね。
バングレイの性格からすると命令違反などジニスの意に沿わない行動が予想されます。ジニスがそれを面白いと評するのか不快感を覚えるのか、どういった反応を示すのか興味があります。
>バングレイは記憶が読み取れるみたいなので、この調子で全員掘り下げてもらえたら嬉しいです。
使い道は多いのでいろいろやってくれると嬉しいですね。