『仮面ライダーゴースト』 第40話「勇気!悲壮な決断!」:感想
■殺人未遂
・ゴーストの話がとんでもないのはいつものことなのですが、今回はショックを受けました。
お父さんinガンマイザーを攻撃し、お父さんを殺しかけたと知ってもなおタケルがノーリアクションでした。気づかなかったことは仕方ないにしても気づいても無反応だったことに、そこまで人間味がないのかと愕然としました。タケルの父親は亡くなっているという話でしんみりした後に他人の父親を殺しかけても気にしない。いったい何がどうなっているのでしょう?
人間味がないのを通り越してサイコパスの領域に踏み込んでいるように見えました。壁を通り抜けてどこまでも追いかけてきて、記憶も勝手に読み取れて本人は無自覚のサイコパスとか怖すぎます。
・結果的に人格が戻ったことが「元に戻ったんだからいいだろ?」と言っているようで最悪の取り合わせだったと思います。
「マユちゃんが割り込んだ時点で攻撃を一旦止めて、タケルがムゲンフォームの謎ビームで助ける」という展開ではダメだったのでしょうか? スタッフは本気で何が悪いのかわかってない感じがしてゴーストの闇の奥深さを感じました。
■オチがない
・マコトの親への恨みが全く解消されてないような…、と思っていたらそのまま何もオチがつきませんでした。
マコトが全然親子の話に関わっていないので当然の結末なのですが、今回の前後編はいったい何だったのだろうという虚無感を感じました。あの内容でマコトが「親父にも何か理由があったのかもしれない…」とか思い直されても困りますが、どうにもならないのも困ります。福田さんらしいゴーストらしさに溢れたお話でした。
■偉人ってすごい
・グレイトフルと偉人がガンマイザー相手に役に立ちました!
磁力に弾かれないフーディニの鎖と武蔵の剣には感動しました。さすが偉人!できればその武器をタケルにあげてほしいです。
ただガンマイザーを取り押さえてるだけでネクロムとディープスペクターでも同じことができたように見えたけど気のせいに違いありません。本当に偉人ってすごいんですね。感動のあまり言葉に詰まりました。
次回は序盤から引っ張ってきたイーディス長官とタケルたちとの面談が実現するようです。
そんな伏線回収をする重要回の担当は長谷川さんだそうです。なんでどうでもよさそうな今回をシリーズ構成の福田さんがやって、次回は長谷川さんなのでしょう? 本編の内容よりも製作面のほうが謎が多いように感じます。
僕が気になったのは画面の中の情報量でしょうか。
返信削除なんていうか行動するのに人数が無駄に多いですよね。
こんなに集まっても意味が無いのではないかと思います。
今に始まったことじゃないですけど、今回は一段と”居るだけ”でしたね。
削除今回は説教や質問もタケルが担当しているからアカリや御成も出番がありませんでした。役割を持たせるなり、何か理由をつけて同行する人数を絞るなりすればいいんですけどね。ゴーストは基本的に相手の話にノーリアクションだから余った人がリアクション要員にすらなれないんですよね…
はじめまして。Owlさんの感想はいつも根拠がはっきりしていて、自分でも漠然とした感想がOwlさんの感想でその漠然とした感想に納得することが多々あります。今回のゴーストですが、ガンマイザーに取り込まれたお父さんを救出したときに、タケルが「早く逃げて」というシーンでタケルが倒れている(?)お父さんを助け起こすこともなく突っ立って声をかけるだけだったのには呆れを通り越して大笑いしてしまいました。それでもヒーローなのかと。さらに、映画と本編をリンクさせたいのかもしれませんが、アランの兄のことやマコトの父親のことの無理やり感ったらないですね。それだったら本編は本編、映画は映画と別次元の話という位置づけにしてほしいです。
返信削除長々と失礼いたしました。
はじめまして。私の感想が参考になって嬉しいです。
削除>ガンマイザーに取り込まれたお父さんを救出したときに、タケルが「早く逃げて」というシーンでタケルが倒れている(?)お父さんを助け起こすこともなく突っ立って声をかけるだけだったのには呆れを通り越して大笑いしてしまいました。
3vs1なのだから誰かエスコートしても良かったですよね。ネクロムとかいなくてもガンマイザーにとどめを刺すのには支障ないですし。いつもながらタケルは目の前の出来事にしか興味がありませんね。
>さらに、映画と本編をリンクさせたいのかもしれませんが、アランの兄のことやマコトの父親のことの無理やり感ったらないですね。
映画とのつなげ方は上手くありませんでしたね。
まぁ、他の作品でも上手くできているほうが珍しいのでこれに関しては特に気にしていません。誰が言い出したのか知りませんが、恐らく当初は全く考えていなかったマコトの父親やアランの兄を出すなんて相当な無茶振りですし。
ガンマイザーの能力が回を重ねるごとにショボくなってるような気がするのは私だけでしょうか。魂の入れ替わりは完全にアクシデントでしかなかったですし、他にやったことと言えば、(中に入っていたのが悪意のない一般人だったとはいえ)空き缶やごみ箱を投げ飛ばすだけ・・・そもそもライダーの力のルーツが非科学的な事象であるゴーストで磁力を操る怪人を出すセンスも微妙だなあと思いました。(何故かガンガンセイバー等は吸い寄せられてましたけど)
返信削除ガンマイザーに限らず、今作に登場する怪人はちっとも脅威というやつが感じられません。一応敵勢力の目的って、人間の世界を侵略することですよね。それなのに、彼らが人間にとっての脅威だと明確に伝わる描写があまりにも無さすぎる気がします。昨今規制が厳しくなってモブキャラの死亡シーンが描けなくなったために、そのあたりのハードルが高くなっているのは分かりますが、もうこれ以上表現方法を工夫する余地は本当にないんでしょうか。この点ではウルトラマンの方がだいぶ有利かもしれないですね。直接人的な被害映さなくても、怪獣が市街地を蹂躙して建物を破壊する様子を描けばそれだけで十分脅威を表現できるわけですから。
>ガンマイザーの能力が回を重ねるごとにショボくなってるような気がするのは私だけでしょうか。
削除ガンマイザーの能力がしょぼいというか、正確に言えば「どうでもいい話にガンマイザーが使われている」ではないかと思います。今回の話なんて戦闘能力の低い怪人がすることでした。
>そもそもライダーの力のルーツが非科学的な事象であるゴーストで磁力を操る怪人を出すセンスも微妙だなあと思いました。
この辺りもゆるゆるですね。
まぁ、ゴーストにおいて幽霊や生死といった題材はほぼ無視されているので不思議はありませんが。ガンマイザーも設定上は「英雄アイコンはガンマイザーに対抗するために作られた」ですが、メタ的に見ると関係が真逆ですし。
>ガンマイザーに限らず、今作に登場する怪人はちっとも脅威というやつが感じられません。
敵味方共に積極性と進展がないんですよね。
タケル側の目的は序盤から変わらず「願いを叶える」で、後から「ただしガンマイザーを倒さないと不可能」という条件が加えられた程度です。
眼魔側の目的も「地球を眼魔と同じにする」で、イゴールのデミアプロジェクトは一向に進展がありませんし、アデルのガンマイザーとの同化との関連性も不明です。
誰も何もせず、精神面での変化もアラン以外はほとんどありません。これでは危機感も何もあったものではありません。いわゆる”日常もの”と同じくらいにダラダラしています。
>この点ではウルトラマンの方がだいぶ有利かもしれないですね。直接人的な被害映さなくても、怪獣が市街地を蹂躙して建物を破壊する様子を描けばそれだけで十分脅威を表現できるわけですから。
このご意見に関しては私は懐疑的です。
たとえば戦隊では「ビルを壊す怪人。落ちてくる瓦礫と逃げ惑う人々」なんて描写は今でも珍しくないと思います。直接的な殺害描写は難しくても、こういったディザスター風の描写は可能だと思います。戦隊で可能ことがライダーで不可能だとは思えません。つまりそういった表現が効果的であるならばライダーでもやればいいのです。
私はそういった新しい表現方法の模索がないことが最大の問題と思っています。失敗してばかりの以前に、試行錯誤の跡が感じられません。
先週から思ってたのですが、二号ライダーが父親を忌み嫌ってて、その父親がライダーになって息子の前に立ちふさがるって展開が前作とモロに被っている気がするのですが、これは大丈夫なんですかね。16年もやってればシチュエーションとかいろいろネタが尽きてくるのかもしれませんが、流石に二年続けて似たような話をやるというのは・・・・
返信削除それからこれは完全な与太話なんですけれど、ゴーストが平成二期の七作目ということで、一期で同じく七作目のカブトと比較して、何気に共通点多いよねっていう話題が某所で交わされているのをこの前目にしました。(ライダーのデザインは高評価だが、ストーリーは不評、序盤は比較的好評だった、玩具売り上げは前年より持ち直しているものの最盛期に比べると低水準、等々)正直個人的にはだいぶこじつけ臭い感じがするんですが、振り返ってみるとカブトもメインストーリーのガバガバぶりはゴーストとタイマン張れるレベルなのに、いまだに根強いファンが大勢いますよね。やっぱりキャラ立て「だけ」でも上手くいってるかそうでないかの差って大きいんですかね。
>二号ライダーが父親を忌み嫌ってて、その父親がライダーになって息子の前に立ちふさがるって展開が前作とモロに被っている気がするのですが、
削除特に問題ないと思います。
より抽象化すれば、前々作の鎧武も「嫌いな存在(大人)がライダーになって立ちはだかる」シチュエーションはありました。できれば避けたほうが良いことですが、問題というほどではないと思います。
>やっぱりキャラ立て「だけ」でも上手くいってるかそうでないかの差って大きいんですかね。
カブト好きとしては「キャラだけ」呼ばわりされるのは心外です。
カブトの最大の魅力はデザインとアクションだと思います。キャラに関しても脇役は行き当たりばったりのネタが多かったですが、主役の天道と加賀美は一貫性があったと思います。
タケルさんには自制や自省の精神は無いのでしょうか。根拠も示さずに初対面の人間相手に「お父さんはきっといい人だから信じよう」という中身のない言葉を繰り返してばかり。挙句の果てにはアカリやマユが気がついたお父さんinガンマイザーを殺しかけたらなぜか元に戻る…。あれも人間の無限の可能性なんでしょうかね。
返信削除その後もう一度取り込まれたお父さんをなぜか撃って助けるビリー…。脱出王フーディーニの存在意義が…。そもそも今回のガンマイザーは刃と磁力のガンマイザーが融合した物なので、ムサシとニュートンに対応しているように感じたのですが、そんなことはなかったようですね。
ビリーザキッドもなんのためにいたのでしょうか。タケル達の状況と悲壮な決断ってなにか重なりましたっけ?カノンに乗り移ったのもただコスプレさせたかっただけなんじゃないかと。ガンマイザー&偉人の在庫一掃セールでしょうか。
お父さんもここ最近の事情が分かっただけで今までの清算とはいかなかったように思ったのですが、さすがに穿ち過ぎでしょうか?映画の宣伝の為にマコトは父への怒りを露わにしただけで終わるし、もうなんだかよく分かりません。
映画のことで言うと、アルゴスなんてキャラを出したせいでアドニス一家の時系列が余計に混乱したように感じるのですが、最初から意図していたのでしょうかね?
次週は本筋の話で長谷川さんというよく分からないローテーションなんですね。「タケルは自分がどんどん人間じゃなくなっていくことを不安に感じ」なんていうこちらが不安になる東映公式の紹介文や、ガンマイザーどんどん減っていく中でアデルのパーフェクトガンマイザーってジリ貧じゃね?などいろいろ思うところはありますが、製作陣が自分たちを信じた結果を見るのを楽しみにしています。
>タケルさんには自制や自省の精神は無いのでしょうか。
削除「タケルは実は眼魔世界の生まれ」と言われても納得してしまうほどに人間味がありませんね。途中から見たらベルトの副作用か何かで感情が希薄になってしまったのかと思っていたことでしょう。
>カノンに乗り移ったのもただコスプレさせたかっただけなんじゃないかと。
カノンはたぶんその通りだと思います。
カノンがビリーに勇気を認められたわけでも何でもないですからね。憑依するのは誰でも問題なかったと思います。ビリー・ザ・キッドもただのノルマでしかありませんでした。何で担当の感情が勇気なのかもさっぱりですし。
>お父さんもここ最近の事情が分かっただけで今までの清算とはいかなかったように思ったのですが、さすがに穿ち過ぎでしょうか?
これはゲストの親子関係の話で合ってますか? マコトと父親の話ではないですよね?
ゲストに関しては恐らく、そもそも元々仲が悪いわけではないので「お父さんが悪いことをしている」という誤解さえ解ければ問題ないのだと思います。この解釈だと「そんなしょうもないことで人間の勇気を語っていたのか…?」という疑問が生まれてしまいますが。
>アルゴスなんてキャラを出したせいでアドニス一家の時系列が余計に混乱したように感じるのですが、最初から意図していたのでしょうかね?
私は誰も考えてなかったと思います。
考えていたなら2クール目あたりで大帝と眼魔世界を語るときに「家族が死んだことがきっかけで大帝は…」と言っておけば伏線になったでしょう。序盤では散々「眼魔世界では人が死ぬことなどない完璧な世界」とアランたちが誇っていましたから収まりは良かったはずです。
>「タケルは自分がどんどん人間じゃなくなっていくことを不安に感じ」なんていうこちらが不安になる東映公式の紹介文や、ガンマイザーどんどん減っていく中でアデルのパーフェクトガンマイザーってジリ貧じゃね?
どうなるんでしょうね?
タケルのほうは今回の狂気を見せられた後なので余計に何言っているのかわからないですし、ガンマイザーは今の段階でアデルが出たらラスボスをどうするのか疑問です。アデルは吸収されて、「魂のないガンマイザーvs人間代表のタケル」という図式にしたいんですかね。