『仮面ライダーゴースト』 第9話「堂堂!忠義の男!」:感想

2015年12月6日

【ストーリー】

■順当につまらない
・今回はメインストーリーを進めるためにノルマのごとく順当に進みました。
でも面白くありませんでした。話の要であるメインストーリーを進めているのに退屈って相当深刻なように感じます。この先にどんな楽しみが待っているのか想像がつかないので全然ワクワクできません。明らかにおかしいので何か大切なことを見落としているのだと思うのですが、心当たりすらありません。

・キメ台詞の浮きっぷりが酷かったり、メインストーリーのつまらなさを除いても今回は酷かったと思います。
まずは弁慶の生まれる経緯です。五十嵐博士と弁慶の関係性が全くわかりませんでした。共通項が「友人を庇う」ことくらいしか見当たりませんでした。しかも正確には友人ですらありません。こんな程度でアイコンを生み出せるならタケルやアカリでも生み出せそうに感じました。

次にタケルとマコトとの会話です。ついこの間まではアイコン集まらないと死んじゃうだのスペクター怖いだの自分のことを考えていたのに、今回は「苦しんでいるマコト兄ちゃんを助けたい」と180度転換していて面くらいました。タケルってずいぶん思い切りがいいのですね。脈絡がなさすぎて、次は「やっぱり自分が助かりたい!」とまた方針を180度転換してもおかしくないように見えてしまいます。話の意図が見えません。

■ジャベル
・新幹部?のジャベルが登場しました。役者さんはゲキチョッパーの人でした。去年のトッキュウジャーにもゲスト出演していましたね。

・実体化に人間の身体は必要なかったことに驚きました。普通に雑魚アイコンから発生していました。眼魔が人間の身体を乗っ取る設定ってそういうためにある設定じゃないんですね。また謎が増えました。

・大王の存在も不可解でした。
上位の存在が明らかになるとアランが小者に見えてしまいます。アランの恐ろしさを描かないうちにその上の存在を出しても面白くならないと思います。アランを描いて初めて「こいつよりも強いやつがいるのか?!」という意味合いが出てくるはずです。いったい何を考えているのでしょう?


【アクション】

■弁慶フォーム
・これで販促になっているのかと思うほどとびきり酷かったです。
ロビンフッドも必要性がよくわかりませんでしたが、弁慶は今回初登場でメインのはずなのにロビンフッド以下でした。まさか専用武器すらろくにアピールできないなんて酷すぎます。普通のナギナタとどう違うのか全く伝わってきませんでした。遠距離系に続いて近距離系にも用途不明のフォームが増えてしまいました。


次回も引き続き毛利さんが担当するそうです。しかし今回が酷かったので毛利さんももう安牌とはいきません。
しかも今回15個揃ったと思ったら、次回ではもう1人の手元に集まるみたいで呆れてものも言えません。ご都合主義を隠すつもりはないようです。割り切ることは一概に悪いとは言えませんが、そこまでしてやりたい本命が見当たらないので肯定する気にはなれません。まだ1クールも終わっていないのにまるで3クール目のような疲労感を感じています…


コメント

8 件のコメント :

  1. 弁慶アイコンは今回眼魔の手で初めて作られて五十嵐が犠牲になってしまいましたが、それでもタケルが余裕で横取りできましたね。手ごわい割に抜けてますね今回の眼魔。タケルが「よくも五十嵐さんの命を!」と怒ってましたが眼魔が撤退すると同時にその話は有耶無耶に。重要な関係者でありながら大した情報や波紋を残さなかった五十嵐ってなんだったんでしょう。手帳や大学の上司の方が具体的な手掛かりになってました。

    あくまでタケルがマコトを助けたいというのはできる範囲での話で、マコトが「同情するならアイコンをよこせ」と言い出したらまたこじれるに違いありません。今回のセリフからしてその場で大事と思えることに後先考えず首を突っ込むのがタケルの行動方針らしいので。

    アランは動かないうちに大帝の息子という微妙な立場が明かされましたね。モノリス関係で研究しているそうですが、詳細を明かせなくても特殊技能で仕事してる現場位見せてくれてもよかったと思いますが。

    弁慶フォームは援護なしで眼魔とスペクターを最後まで圧倒した分まともに見えました。個性は武器が湧き出てくるCGしか見られないとはいえ。

    秘密をほのめかすためだけにキャラを使い捨て、次回は西園寺が漁夫の利でアイコンコンプリートという超展開であるため、これを要求されたらどの脚本家であれ無理が出ても仕方ないと思えます。急にしゃべりだした西園寺を1クール目のボスにしたいがための展開とかそんなところだと見受けられます。

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    1. 五十嵐博士は出た時点で「これは話してる途中で敵にやられるタイプの人だ!」とわかりきっていたので早々に期待をかけるのは止めました。むしろ切られた後に生きていたことに驚きました。次回が終わって西園寺が片付いてから全ての真相を語る役目があるのか、それとも人が死ぬと外野がうるさいからなのか理由もよくわかりません。

      公式の次回予告だとタケルは妹さんのためにアイコンを使うつもりになるみたいですね。どうしてそこまで他人を優先するようになったのかその理由が知りたいです。

      アランは半端ですよね。黒幕というには表に出すぎていて悪役としては大した業績がありません。今はアランのことまでやっている余裕はないと思うので、1クール目の間は暗躍する謎の存在に留めてタケルやマコトの話に集中したほうがよかったように思えてなりません。

      話に無理が出るのは最初からわかっているはずなので逆に不思議です。
      フォームチェンジ用のアイコンと2号ライダーのノルマが重いことは最初から明らかだったはずです。客観的に数で見ても多すぎますし、前例のドライブと鎧武から考えてもまともに話を進める余裕がないことは一目瞭然だったはずです。
      それなら1クール目はやることを絞って主軸になる販促ノルマと絡めてストーリーを展開しようと考えるほうが妥当だと思います。たとえばアイコンを入手する過程でタケルの変化を描いたり、最初はアカリたちにタケルの姿が見えないけどアイコンを集めるごとに実体化していくなど1つ1つのアイコン入手に意味を持たせるほうが楽だと思います。しかし実際には偉人もアイコンも生き返る最終目標以外にはかなりどうでもいい存在になっています。
      といって困難にあえて挑戦したと思えるほどの内容や工夫も見当たりません。どこに勝機を見出したのか見当もつきません。

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  2. 見直したら確かに五十嵐博士は死んだとも言ってませんでしたか。眼魔にアイコンゴーストを摘出されてもいつもの抱き着き浄化のような対処を施してなかったうえに、切られてからしゃべらず動かなかったのでてっきり死んだと思い込んでました。タケルの「人の命をなんだと思ってるんだ!」のセリフもあってどう見ても命にかかわるピンチだったのに生きてる根拠はタケルが御成に五十嵐さんを任せたことしかありません。あのいい加減な扱いだと生きていたとしても可哀想に思えてきます。スペクターの話で上書きするべき話題じゃありませんでした。

    ゴーストアイコンを15個揃えて願いイベントを起こすことで、1クールの内に全部そろえたい購買意欲を植え付けるとかでもないと回収がつかないペースですね。過去実験のの秘密を早出ししてきた上に眼魔の大物の存在をにおわせてきたので、西園寺が1クール目のボスとして線香花火のように退場する展開でも驚きません。

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    1. 私も最初は切られた後にしゃべって死んだものだと思っていました。でも御成たちが運び始めたのを見て一応まだ生きてるらしいと考えました。
      ただ、ストーリー展開を考えると生きてるメリットがほとんど見当たらないんですよね。今の時点で過去の出来事や西園寺の目的などを全てタケルたちが知ってしまうとは思えません。そう考えるとやっぱり助からないか、一時的に昏睡状態になってあと数話で西園寺の動きやマコトの件が一件落着してから目覚めて過去の出来事を説明するくらいしか役割が思いつきません。結局は死に役か説明役でしかなそうに思えます。

      私は次回予告を見て西園寺は死にそうだと思いました。
      さすがにアイコンを15個も横領して組織に残れるとは思えませんし、こんな早い時期に第三勢力化するのも無理でしょう。せいぜい眼魔ゲートに吸い込まれて生死不明にして後で再登場がいいとこかなと今は考えています。10年前の出来事が西園寺のせいとバレて、マコトがタケルと和解するための共通の敵になるのが妥当な線でしょう。

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  3. ゴーストのスタッフは一体事前にどこまで計画を立てて制作に取り掛かったのでしょう。ストーリー、キャラクター、販促、何もかもが見切り発車でやってるようにしか見えません。

    特に玩具の扱いは酷い。ここまで盛り上がらない新フォームお披露目は初めてです。個人的にはキバを余裕で越えました。もはややる気がどうとかいう以前の問題です。これまで私は過剰な販促をごり押しするバンダイに全ての非があるものと考えていましたが、ここへ来てそれが変わりつつあります。

    よく我々がこうしてフォームやギミックの扱い云々について話をしているのに対して、「そんな細かいことに拘るのは一部のオタクだけ。子供はライダーが戦ってるのさえ見られれば満足するんだ。」なんて言う人がいますが、私は偏見以外の何者でもない気がします。昨日近所の玩具売り場に足を運んだのですが、売れ残りのドライブ関連のグッズが大量に山積みされてるのを目撃しました。なかには90%OFFで投げ売りされているものもあり、平成二期始まって以来前代未聞の光景でした。作り手がアイテムを魅力的に見せる努力を怠れば、テレビの前の子供たちにもしっかり伝わってしまうという何よりの証拠ではないでしょうか。スタッフの皆さんは今一度このことをちゃんと自覚していただきたいです。

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    1. 無計画な感じは実に不思議ですね。
      鎧武とドライブと、既に2作も大きすぎるノルマのせいで物語に破綻をきたしているのに何の対策も感じられないことが不可解です。15個のアイコンでの生き返りとタイムリミットの設定は、忙しい1クール目は活動範囲を限定したり1話1話で収穫がある展開にするためかと思ったら全然そんなふうではありません。

      確かに弁慶はキバより酷かったかもしれません。
      キバも基本的には酷いものの、初回くらいはまともに戦いますからね。撮影スタッフのやる気が感じられない分、今のほうが状況は悪いようにも思えます。

      今の製作状況だと販促が成立しているのか疑問に感じますね。
      脈絡なく登場させて大した見せ場もないのなら、CMで映すだけと大差ないように思えます。こんなやり方でもまっとうに続けていけるんでしょうかね?

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  4. メインストーリーが進んで巨大な敵の存在が示唆されましたが、そうなるとタケルのタイムリミット設定が足を引っ張ってしまう気がします。そもそもタケルが他人の為に戦おうとしていることとタケルが自らの命の為に戦おうとしていることそのものが矛盾している段階で、さらに巨悪が出てきてしまうとタケルが自分のために戦えなくなってしまいます。最初からタケルが人をかばって死ぬとか、タケルの他人を優先する性格がもっと描かれていたら良かったのに、と思います。

    今回アクションは頑張ろうとしているのは伝わってきましたが、一番の販促対象のベンケイがイマイチだったのが残念でした。ツタンカーメンとの長物どうしのバトルはもっといいものになったと思うのですが、ライダーは長物の扱いが微妙なことが多い気がします。

    1クール目で眼魂が全て出て、これからメインストーリーが動き出すというと過剰な販促から解放されていい風に回る環境にはなりそうですが、現在のタケルの描かれ方を見ているとあまり期待できません。内容がガラッと変わっていいサイクルに乗ってほしいです。

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    1. タケルのタイムリミットはどうなるんでしょうね?
      マコトの妹を助けようとするけど邪魔が入るか妹に断られるかして結局タケルが生き返るのか、アカリとか誰かが身代わりになったりして条件付きで期限延期でもするのか。15個集める過程が適当だったので期待はしてませんが。
      タイムリミットの設定の存在感の薄さはすごいですよね。どういうふうに使うのかと思ったらほとんど何にも使われていません。焦燥感や追い詰められた状況でのタケルの前向きさの描写などやれることはたくさんあったと思うのですが有効活用されてるようには見えません。その代わりに何をしたかというと確かなものが思い当たらない点が何よりまずいです。タケルが自分の命と他人の命どちらを優先する人間なのかもわかっていません。作った設定も活かさず主人公の人格描写も曖昧でそれでいて販促も適当と、何がしたいのか未だにさっぱりわかりません。

      ライダー同士だと長ものは相性が悪いですね。
      雑魚敵や怪人ならライダー中心に撮ってもいいのですが、ライダー同士のバトルだと両方映るように撮らないといけないので距離が空けられず、獲物の長さやリーチを上手く表現できないのだと思います。この問題に関しては銃ライダーはもっと酷いです。

      こうなったら「始めから1クールは捨てるつもりだった!」くらい言ってほしいですね。
      方便じゃなく本当に何も残らず捨ててるのは困りものですが、今の状況を引きずるよりマシに思えます。
      状況はリセットできるにしてもスペクターの存在気がかりです。敵や独立勢力のままだとうざいし、味方になったらなったで問題があります。タケル1人すら描けていない状況で味方が増えたら更にキャラが薄まってしまうことは目に見えています。戦闘中のタケルに話相手ができたら、ユルセンなんてもう説明以外に何ができるのか想像もつきません。1クール目なのに暗雲が立ち込めすぎです。

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