『仮面ライダーゴースト』 第12話「壮絶!男の覚悟!」:感想
【ストーリー】
・回想が多用されると、自分が話に付いて行けていないことをつくづく実感させられます。
アカリが変わったと言われても、昔は現実逃避していたのがようやくいくらかまともになっただけに思えて特に感慨深いものがありません。マコトとアランの友情に至っては「そうらしいね」としか言いようがありません。これまでに具体的な描写が何もないので実感なんてありません。
・でも前回からこれだけ回想を多用するということは、物語を積み上げてきた自信があるってことですよね。それゆえかはわかりませんが、「確実な死に瀕したタケル」という絶好のシチュエーションにも関わらずタケルの内面描写はほとんどありませんでした。内容はよくわからないけど、すごい自信を感じました。
■最悪のパターン
・タケルの復活は「期限を延長して、もう一回15個集め直し」のパターンでした。最悪です!
一番やってほしくないパターンでした… あと1クールも退屈なアイコン集めを見せられることになりそうです。3クール目のようなダラダラ感を既に感じ始めています。
・途中で「生き返ることなんてどうでもいい。やるべきことが見つかった!」と、タケルが敷かれたレールを外れて独自路線に突き進むようなことになったら刺激的なのですが、そんなことはないのでしょうね…
■スペクター
・早晩ヘタれるだろうと予測していましたが、想像を遥かに上回るペースでした。
早くも噛ませ犬を通り越してしまいました。「俺を超えたな」とか言い出したときは吹いてしまいました。仲間になる前から「スペクター要らない」な雰囲気が漂っています。既に居場所が見当たらなくなっているのですが、いったいどこに収まるのでしょうか。その点でも想像を超えてくれると嬉しいのですが。
【アクション】
・これって強化フォーム扱いなんですね。劇場版限定フォームかと思っていました。
しかも次回のゴエモンも俺魂ではなく、闘魂ブースト魂がベースになっているみたいです。格上扱いのフォームではなく、基本フォームの強化版が1クール目の終わりで出るとは珍しいですね。
・アクションはわりと良かったです。
中国拳法ふうの腕さばきがようやく活かされた感じがしました。コンパクトな戦い方は、クリアパーツが多く全体的にツルっとしているゴーストのデザインと調和していると思います。今後もこの戦い方を続けてくれると嬉しいです。
■サングラスラッシャー
・面白いデザインで感心しました。
最初見たときは「なんで剣にサングラス? 関係ないじゃん」と思いましたが、CMを見て「アイコンを2つ入れると両目になる」という意匠になっていると気づいて、なるほどと納得しました。一本取られました。
・ガンガンセイバーとの使い分けは気になるところです。
基本フォームが剣なのに、強化フォームも剣でした。フォームは別なのに立て続けに同じ種類の武器とは初めてな気がします。どちらも銃にも変形したり、用途もかぶっています。二刀流にしようにもガンガンセイバーは大剣なので重そうです。どのように使い分けるつもりなのか興味深く感じています。
■第一クールを振り返って
・次回から新展開ということなので、今回を1クール目の終わりとみなしたいと思います。
さて1クール目を振り返った感想ですが、振り返ろうにもスタート地点から進んだ覚えがないので振り返りようがありません。
1クール目の目的「タイムリミットまでにアイコンを15個揃えて生き返る」
2クール目の目的「タイムリミットまでにアイコンを15個揃えて生き返る。それと父さんに言われた使命を果たす」
ちょっと増えただけで基本的に同じです。ループもののRPGかと思うような作業感にうんざりします。
・普通なら「同じような流れでも、主人公たちが変わったから世界も変わって見える」といった要素があるのですが、ゴーストの場合は何が変わったのかよくわかりません。アカリやマコトは変わったらしいですが、異常が普通になっただけで価値ある変化なようには思えません。タケルに至っては二度も死んだのに生前との違いが未だにわかりません。何がわからないかもわからないくらいに話に付いて行けていません。第一クールでこの有様なので途方に暮れています。
・せめて物語の目標がわかればいいのにと思っています。
悪を倒して世界を救うわけでもなく、タケル自身の生き様が描かれるわけでもなく、アイコンを15個集めて生き返ることにどんな意味があるのか伝わってきません。何を描くための設定なのでしょうか? 一度だけなら販促ノルマを消化するためと目を瞑りましたが、2周目はありません。作品の半分を使うのならばそこに意味を与えるのが当然だと思います。
回想で視聴者より早く年越ししてしまうとは恐ろしく大胆な構成でしたね。年末年始の22日間って特にゆっくりに感じられる期間なんですが。
返信削除アランとマコトに友情の思い出なんてあったんですね。アランみたいに目立った仕事をしない人がなぜマコトに協力されてたんでしょう。アランもマコトにダダ甘な理由がさっぱりです。
裏切ったマコト>>>失敗したジャベルという偏った扱いにはジャベルでなくても苛立ちますよ。
こんな理不尽な扱いで退場したジャベルの死が今回一番重かった気がして来ます。
アイコン探し延長戦はドラゴンボールと似たようなノリで考えたんでしょうけど、そのうち2個は眼魔から奪えばOKで、後2個は近所から拾うだけなのでやたらとハードルが低い。2個程度は御成たちがローラー作戦で見つけるのが目に見えていて格段に簡単になってるのがうんざりします。今までのペースと比べれば願いを別に使ってもおつりが来ますよ。
マコトについて気になったのはタケルが死んでも早々に「俺はタケルの分まで戦って見せる」と割り切っていたことです。タケルが死にそうと分かっていてもそれを回避する手助けはせず、お別れの言葉もなし。やっぱり前回のお礼は(カノンのために死んでくれて)「ありがとう」というものだったんじゃないかと邪推してしまいます。
それと前回は連続フォームチェンジでジャベルを圧倒したのに、今回は基本フォームだけで押されるって歴代2号でも特に露骨な負け描写でしたね。他の2号はフォーム1つか2つで頑張るしかないとこなんですが、下手にフォームチェンジできるせいで・・・。
後は憶測で龍を裏切ったことにされて消滅しても「自業自得」とされてる西園寺がどうもモヤモヤします。ゴーストでは眼魔とつるむ悪人はそんな風に処理する方針なんでしょうか。「龍への裏切り」ばかり強調されるのも不自然で、アイコン強奪や眼魔の手引きなど証拠の残った悪事よりも取沙汰されるのは、裏切者のレッテルを躍起になって張ろうとしてるようで不信感が湧いてきます。西園寺に押し付ければ、龍の秘密やマコトの善性が守られるもくろみが逆に透けて見えるようです。
物語の目標としては眼魔の陰謀を暴くのが一番だと思いますが、無知なアランを前線に置くことで引っ張る現状では、どうすればいいか不明ですね。詳しく知ってそうなマコトもこの期に及んで距離を置いてるみたいですし、そもそもアイコンを生み出す必要もなくなった眼魔が何を始めるか予想がつきません。いい加減タケルがゴーストバスターとして眼魔の陰謀に気づかないと話になりません。タケルは蘇ることに気を取られて、不可思議現象研究所にも消極的で、自分がゴーストバスタ-をやってる自覚すらないみたいですけど。
>アランみたいに目立った仕事をしない人がなぜマコトに協力されてたんでしょう。
削除私はアランに貸しがあるからかなと今のところ考えています。
モノリスに吸い込まれた後、マコトがどうやって生き残ったのか、現世に戻ってきたのかがまだ不明なので、そこでアランが関係しているのかな、と。アランは友情だと思っているけど、マコトにとっては恩と義理でしかないのではないかとも思っています。
2人の関係性がわからないと2人の対立に関する話の盛り上がりようがないので少しは説明してほしいです。
>今までのペースと比べれば願いを別に使ってもおつりが来ますよ。
アイコン集めはどうするんでしょうね?
前の15個集め直すだけだと少なすぎるし、新しく15個集めるには面倒すぎます。アランが持ち帰っちゃったのでアイコンを取り返すために眼魔界に行く、その過程でマコトとの協力関係やこの先につながる要素が登場するのでしょうかね。
>タケルが死にそうと分かっていてもそれを回避する手助けはせず、お別れの言葉もなし。
この点が気になりましたね。
カノンと会ったあとに、てっきりアイコン集めやアランから取り返す方法とか画策しているのかと思ったら今のところ何もした形跡が見当たりません。タケルのために何もしてないマコトが薄情に見えてしまいます。せめて登場するときにアイコンの2つくらいを手に握ってきて「間に合わなかったか… だがせめて!(タケルの代わりに戦おう)」くらいは言ってほしかったです。
>「自業自得」とされてる西園寺がどうもモヤモヤします。
今のところ主要な登場人物が全員身内なんですよね…
アカリもマコトも身内で、更に仙人たちも知り合いであることが判明したので現状では誰も客観的に状況を語れる人がいません。こういうときこそゲストキャラの出番だと思います。五十嵐博士は何のために存在したのかと思ってしまいます。
せめて被害者であるカノンの口から語るくらいはしてほしかったです。
>物語の目標としては眼魔の陰謀を暴くのが一番だと思いますが、
ヒーローものとしては眼魔妥当に結びつけるのが定石なんですが、それ以前にタケルが眼魔を倒す理由が薄いんですよね。
父親を殺したのが眼魔っぽい(物証無し)というだけで、正義感が強いわけでもなく必要性があるわけでもなく、これといってタケルが乗り気になる理由がありません。まずはそこから始めないといけないと思うのですが、1クールの間にはその芽さえ見当たりません。どこがどう結びつくのか想像もできません。
闘魂ブーストはファングジョーカーやタジャドルコンボみたいな中間フォーム的ポジションかと思ったのですが、それとはまた違うんでしょうか。
返信削除いずれにせよ、幹部怪人とのバトルなのに全然盛り上がらなかったのは残念でなりません。やはりアランを一クール目から表立って行動させたのは失敗でしたね。新フォームの当て馬が必要なら先週出たグンダリとかいうやつの融合体みたいなものを出せばよかったんじゃないでしょうか(その分CGの予算が嵩みそうですが)
物語の目標が見えないというのは本当に深刻ですね。マコトとカノンが10年前巻き込まれたという事故の詳細が未だ不明な点が多いので、(極秘で進めていたであろう研究の現場になぜ兄妹が居合わせたのか、眼魔世界で彼らがどんな目に遭ったのか等)今のところ話が引っ張れそうなポイントというとそれくらいしか無さそうですね。
>闘魂ブーストはファングジョーカーやタジャドルコンボみたいな中間フォーム的ポジションかと思ったのですが、それとはまた違うんでしょうか。
削除はい、私もそう思っていました。
しかしゴエモンの身体が闘魂になっていて、例に挙げられているような格上のフォームではなく、キバエンペラーのようなそこから更に派生フォームの元になる基本形の強化フォームに見えます。ゴエモンだけなのか、従来のムサシなども闘魂ムサシになるのかが気になるところです。
>いずれにせよ、幹部怪人とのバトルなのに全然盛り上がらなかったのは残念でなりません。やはりアランを一クール目から表立って行動させたのは失敗でしたね。
ジャベルとの戦いは勝ちも負けも一方的過ぎて退屈でしたね。
闘魂が出るまでは負けっぱなし闘魂が出たら圧勝で、意外性や緊張感がまるで感じられません。
命令を下しているアランも、大帝やら兄やらアイコンの力を知らなかったりと小者っぽさで溢れています。アランはまだ謎の男のままにして、後でマコトが仲間になったときにタケルから質問して正体を明らかにすれば充分だったと思います。
>今のところ話が引っ張れそうなポイントというとそれくらいしか無さそうですね。
10年前の事件の全容とマコトたちのその後、それとタケルの父親の目的が、今のところ唯一の伏線ですね。
それがわかっても過去が明らかになるだけで、この先の目標とは関係が薄いですが。今のタケルが父親のやろうとしていたことを果たしてもカタルシスがありません。
今回は本当に順当にタケルが帰ってきて、感想という感想も持てませんでした。
返信削除なかなか何に注目してストーリーを追えばいいのか定められないでいます。アイコン集めは二周目、しかも半数以上が揃っていては緊張感に欠けます。
しかし眼魔との戦いに注目しようにも目的が判然としていない現状ではこれまた盛り上がりません。敵の規模や目的を隠しておくのはストーリーを引っ張る手法として理解できますが、おかげで眼魔を脅威に感じられません。鎧武のインベスは触れるだけで危険、ドライブのロイミュードは重加速という現象を起こし、ハートを中心にある程度の統制のとれた集団でした。対して眼魔は局地的に事件を起こすだけ、しかも幹部たちが一枚岩でなく、初期からいるアランは何もしていない、と脅威に思う要素に欠けている気がします。その上強力なジャベルはあっさり倒され、今の時点で明確にゴーストより強いキャラクターが登場していません。このまま話が進んでも盛り上がることはなさそうに思えて不安です。
先へと引っ張っていってくれるものがないのが辛いですよね。
削除先に期待できるものはなく、かといって現状で満ち足りているわけでもなく、足元にすら確かなものが感じられません。今ゴーストは作品として何を進めている状態なのでしょうね?
なんか呆れてものもいいません。
返信削除スペクターとの共闘、死んだはずの父との再会。
美味しいエピソードはあるのに、全く利用しようとしない……
この脚本家はドラマを書く気があるんでしょうか。
ジャベルさんってなんだったんでしょうかね。全くいる意味なかったですね。
不思議なくらいに何も起きませんよね。
削除といってその場の勢い重視でやった後は死に設定、といういわゆる”ライブ感”でもありません。ストーリー構成の意図が全く読み解けません。
ジャベルはポッと出のやられ役でしかありませんでしたね。
「クールの節目には幹部を倒すんですよね。でもアランはダメだし西園寺も使えないので新しいの出しましょうか」なんてやり取りが8話以降にあったんじゃないかと想像してしまいます。序盤から実行部隊としてジャベルを出して、ゲート作りなどアランがやっていた役目をやらせておけばよかったのにと思います。こうすればアランのボスとしての立ち位置も改善したでしょう。
ここまで正直「何これ?」という感想しかありませんね。
返信削除販促ノルマがきついのか何なのか理由は知りませんが、これまでの12話はまるで話になっていません。
販促やアクションも過去最低レベルです。これからの展開も悪い意味でよく分かりません。
全てを完璧にしろとは言いませんが、何か一つ光るものを出して欲しい所です。
良いところが見当たらないことが一番辛いですね。
削除アクションでもストーリーでも将来性でもオリジナリティでも、何か1つでも期待を持てるところを示してほしいです。
自分がゴーストをちゃんと見られていないということを痛感させられる回でした。「命を燃やし切れたかな?」→「できましたとも」、「でも、タケルらしいよ」といったセリフに全く共感できませんでした。タケルがそんなに他人の為には自己犠牲を厭わないような人物に見えてなかった私の問題ですね。
返信削除タケルの自らの死との向き合い方についてもよく分かっていないので、今回のようにあっさり進められて困りました。元々自分が死にたくないからライダーになったような気がしていたのですが、タケルはもっと高潔な人物だったようです。私の理解不足でした。
マコトの変わりようには驚いてしまいました。かつての友人と戦うことについてのジレンマが感じられなかったので、なんでこいつこんなに必死になってんの?と思ってしまいます。「いつの間にか俺を超えた」というのも、タケルは素振りくらいしかしている様子がなかったので、本当にいつの間にかに思えます。それなのに今更けじめだとかいって協力を拒むのは面倒くさいんでやめてほしいです。
これからは眼魔との戦いと再びの眼魂集めとなるようですが、どうなるのでしょうね?敵はマコトと因縁がありそうな無知のアランとかませで死んだジャベルしかいませんが、新キャララッシュが始まるのでしょうか。この間せっかく英雄ゴーストが喋ったのですから、敵と大幅に眼魂をシャッフルして心が繋がってるタケル側に戻ってきてもらうとかがあると感動エピソードだと思ったのですが、きっともっとすごいドラマが待ち受けているのでしょう。これからのゴーストに要注意ですね。
ゴースト内の基準は未だに理解できません。
削除タケル程度で命を燃やし切れてるなら、これまで登場した偉人を目標にしてきたゲストの人たちは何だと言うのでしょう。タケルを評価したのがアカリと御成というのも不思議です。身内の評価なんてあてになりません。それでも死ぬ前に確認せずにいられなかったタケルが最後に見せた弱さというのなら有りですが、そういう意図があるわけではなさそうでした。キメ台詞1つとってもまだまだ理解できていません。
マコトは何を考えてるのかわかりませんし、そもそも妹関連を除くとどういう人間なのかもわかりません。
普通に考えると子供の頃の友達が大人になっても大切な存在であるとは限りません。タケルも思い出すまで忘れていました。過酷な環境をくぐり抜けてきたであろうマコトならなおさらでしょう。昔の関係性を理由に動いているのか、カノンを助けてもらった恩を返すためなのか、どこに比重が置かれているのかすら判断がつきません。現在の行動方針だけでも示してほしいです。
この先はどうなるのでしょうね。私も全く想像できません。アイコン集めの2周目ですら全く予想していませんでした。
敵はまたジャベルみたいに必要なときにポンと出てくるのでしょうね。ジャベルも「私もようやくゲートを通れるようになりました」みたいなことを言っていましたし。