『仮面ライダーゴースト』 第13話「豪快!自由な男!」:感想

2016年1月10日

■キャラもリセット?
・第2クール一回目の今回はいつもと内容がだいぶ異なりました。
まず展開が違います。いつもはタケルのお悩み相談室(解決法は精神論のみ)ですが、今回はタケルが問題解決のために頭を悩ましていました。しかも悩むことは偉人も命も関係ない普通の人間関係の問題でした。フォーマットも2話の前後編完結型でオーソドックスな形でした。

・キャラも異なりました。
特にタケルが大きく変わっています。龍馬の要求に対して「なんでこんなことしなくちゃいけないんだ…」と愚痴ったり、未熟な若者感が打ち出されていました。これまでは悟っているかのごとくタケルの心が動かなかったので別人のように見えます。
キャラ崩壊と言えるくらいの変化ですが個人的には今のところ好意的に受け止めています。一度リセットするくらいの荒療治が必要だという話なら同意しますので。「眼魔を倒して人を守ること」と「困った人を助けること」を明確に切り分けていたので、その辺りもしっかり掘り下げてくれることを期待します。

・一番心配なのはこれが毛利さんの暴走で、福田さんに戻ったら元通りになることです。
根本的なレベルで足並みが揃わないと劇中の何を信じていいのかわからなくなってしまいますからね。次回も毛利さんが担当なのでこの答え合わせはもう少し先になりそうです。

・御成も変わっていました。
やたらにゴエモンを推してきたり、ぼそっと毒づいたりいつもの好意100%な感じではありませんでした。個人的にはウザさのほうが目立つように感じたので御成は前と同じで良いと思います。
一番良くないと思ったのは「ゴエモンは忍者だったという説もある」と解説したところです。あれじゃ偉人好きのタケルの立つ瀬がありません。タケルはいちいち本を見ないとわからないのに、偉人好きじゃない御成がすらすらと説明できてはタケルの偉人好き設定がますます怪しく見えてしまいます。

・マコトも変わっていました。
というか前回「やるべきことを片付けないといっしょにはいられない…」みたいな雰囲気を醸し出していたのに普通に墓参りで再開して普通に話始めてびっくりしました。仲間にはまだなれないけど、話したりするのは気にしないんですね。
タケルがピンチのときは助っ人に来たり、有言実行しつつ単独行動するキャラになっていました。悩みを抱えていながら仲間には話そうとしない不器用な男みたいなキャラに見えました。爽やかですね~

■眼魔再登場の謎
・1話で倒した刀眼魔が再登場しました。
中ボス眼魔には媒体として偉人関連グッズが必要なはずなのでそこはどうするのかな~と疑問に思っていたのですが、普通に別のを用意していました。1話のは刀の刃先で、今回のは刀本体丸ごとでした。微妙に先が短いようにも見えましたが折れてたんでしょうかね? 人格も別みたいでしたし、細かく分割すれば何体も同じ眼魔を呼べるのかもしれません。



コメント

14 件のコメント :

  1. 今回は竜馬のキャラが好印象な分タケルがヘタレてましたね。今まで偉人の話でタケルは人と打ち解けられると思ってたんですが、全くの思い違いだったようです。今更偉人や人との向き合い方に悩むなら今まではなんだったんでしょう。
    毛利さんお考えがあってのことなら信じようとは思いますが、第6話までで築いたゲストとのドラマがそれ以降無視されるようになったのでうまく受け継がれる可能性は低いでしょう。

    タケルが本をめくるのは思い出せないというより、癖になってるようなものだと一応思ってます。調べているにしては早いので、完全に忘れてるのではなく思い出のページをアピールする意味があるのでしょう。正直これを取ったらタケルの偉人好きの個性が危ういとも思ってます。

    マコトは「タケルは人のために戦ってるのに俺は・・・!」と頭で考えてるだけで、相変わらず間違いを整理しないのが歯がゆいところです。けじめといいつつ質問には答えなかったり、弱いところを見せようとしない無愛想を続けても筋が通ってません。かっこつけすぎて浮いてる人になってますが、身の振り方はどうするのやら。

    眼魔関係はアランが「これで西園寺がいなくても眼魔を作れる。あの男も少しは役に立つんだな」と独り言言ってたのが意味不明でした。西園寺が集めた偉人グッズを流用したということなんでしょうか?
    そう簡単に調達できるならなぜ今までやらなかったのか。ますますアランが怠けていた証拠になってる気がします。

    戦闘では刀眼魔にエジソンの誘導電撃をぶつけて優位に立つのは感心しました。しかしその後、初っぱなからのブーストで押し負け、五右衛門で勝つ流れは盛り上がらない。武蔵やエジソンより弱く見えます。刀眼魔のツバメ返しも最初から使えばいいのにとしか。序列としては電波使ってる眼魔が一番強そうでした。

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    1. >今まで偉人の話でタケルは人と打ち解けられると思ってたんですが、全くの思い違いだったようです。

      私もそう思いました。
      今までのタケルだったら揉める2人に対して「いっしょに命を燃やすんだよ!そうやって世界は良くなっていくんだ」とかいきなり演説を始めていたのではないかと想像しました。今までは基本的に眼魔に取り憑かれた相手が間違っているケースだったので、どっちが悪いということもない普通の対立関係はこれが初めてでした。そういう状況は苦手だったということなのかなと思います。

      >タケルが本をめくるのは思い出せないというより、癖になってるようなものだと一応思ってます。

      そういうちゃんとした理屈があると良いですね。
      個人的にはなぜタケルにやらせるのかが不思議です。
      「タケルは見なくてもすぐにわかるけど、御成やアカリはわからないからその横で本を見る」という形で紹介するほうがタケルの人並みならぬ偉人への思い入れを描けると思います。役者さんの都合がつかないと面倒だから~、という話ならこの世に疎くてもおかしくないユルセンにやらせれば問題でしょう。

      >かっこつけすぎて浮いてる人になってますが、身の振り方はどうするのやら。

      マコトはどこに向かうんでしょうね。
      このままだと「タケルは正しい!」ってシンパになってしまうか、眼魔の問題などを一人でやろうとしてはタケルに助けられるダメダメ男になるか、という印象です。
      まともな方向があるとしたら、そのダメさを活かして迷うタケルに人生の先輩として「俺のようになるな!」と仲間の重要性や人助けの意義を説いていくくらいしか思いつきません。

      >眼魔関係はアランが「これで西園寺がいなくても眼魔を作れる。あの男も少しは役に立つんだな」と独り言言ってたのが意味不明でした。西園寺が集めた偉人グッズを流用したということなんでしょうか?

      私は召喚方法のことなのかなと思いました。
      偉人グッズだけなら簡単だと思うので、西園寺が紙の上において目薬を垂らして実体化させていた手法を眼魔流に仕立てたのかなと思いました。目薬を使わず印を結ぶだけでどちらかというと”ゴースト流”なのでこの仮説には腑に落ちないところがありますが。

      >戦闘では刀眼魔にエジソンの誘導電撃をぶつけて優位に立つのは感心しました。

      あそこはやるべきことをやっていて良かったですね。金属が相手だから電気、実に自然な流れです。
      それに比べてゴエモンは… 射撃が得意なビリーザキッドやある程度ホーミングできそうなエジソンのほうが良かったんじゃないかと思いました。

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  2. タケルの印象は今までとだいぶ違いましたね。個人的には今回の方が人間味があって好きです。本当ならこういう葛藤は一クール目にもっとじっくり描いておくべきことですが、立て直すとしたら今が最後のチャンスでしょうから、しばらくこの方向で進んでくれると嬉しいです。
    それから今回は偉人アイコンが自ら他の人間に乗り移るという新しい展開でしたが、例の喋るムサシと合わせて新しい変化の兆しということなんでしょうか。この辺りの設定を上手く掘り下げることができれば、アイコン集めの話が無味乾燥になるのを防げそうな気がします。
    しかし、新クール一発目の回なのに福田さんが書かなかったのは不思議です。今のところ福田さんはメインライターとして成すべき仕事を十分果たしているとは言い難い状況ですが、何か意図があるんですかね。

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    1. >個人的には今回の方が人間味があって好きです。

      私も今までよりは良いと思います。今までは何を考えてるのか全然わからなかったので具体的に比べられないのが難ですが。キャラの立て直しは賛成なのでこの調子が続くといいなと思います。

      >例の喋るムサシと合わせて新しい変化の兆しということなんでしょうか。

      そう見えますね。2話完結のフォーマットもそうなのだろうかと考えています。

      >新クール一発目の回なのに福田さんが書かなかったのは不思議です。

      私も首を傾げました。
      第2クールの一回目、しかももう一回アイコン集めをするというげんなりする展開を発表した直後となれば重要だと思います。それをなぜ毛利さんに任せたのか… 実に不可解です。アイコン集めが終わるまでは毛利さんに任せて、その後の本当の新展開でも用意しているのでしょうか?

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  3. 御成がゴエモンをしきりに推したのはゴエモンアイコンはタケルではなく御成が見つけたものだから、自分も役に立っていますぞ!とアピールしたかったのでは?ゴエモンの知識があったのもタケルにアイコンの特性を教えるために勉強したとか
    偉人大好きのタケルがゴエモンのことを知らないはずはないのですが

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    1. >御成が見つけたものだから、自分も役に立っていますぞ!とアピールしたかったのでは?

      はい、そういうことだと思います。
      私が言っているのは「従来の御成はそういうことをしなかった(今回はいつもの御成と異なる)」ということです。私の理解している範囲では、御成は自分の功績よりもタケルを立てることを重視しています。自分が見つけたアイコンを使ってほしいなんて自分勝手な理由であれほどしつこく言ってくることはなかったと思います。自己主張をするのはせいぜいアカリと張り合っているときくらいでしょう。

      今回はタケルの人間性を打ち出した内容だったので「御成にもこういう自分勝手な一面がある」と言いたかったのかもしれません。しかし個人的にはウザく感じたのでそこは以前の姿勢のほうが良いなと私は思いました。

      >ゴエモンの知識があったのもタケルにアイコンの特性を教えるために勉強したとか
      偉人大好きのタケルがゴエモンのことを知らないはずはないのですが

      勉強した可能性はあると思います。しかしタケルにわざわざ説明するのは釈迦に説法で失礼なことだと思います。御成はタケルにそんな態度を取らないと私は考えます。
      やるのならアカリを交えて、
      アカリ「なんで泥棒のゴエモンがあの眼魔に勝てるのよ?」
      御成「ゴエモン殿は忍者だったという説もあるのですよ、アカリ殿」
      といった形でないと成立しないと思います。

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  4. タケルって今まではゴーストの能力を使って、ゲストの問題を抱きついて強制解決させてたから、それが使えない今回はタケル本来の性格が出てたのかな、と思いました。「なんでオレが」的な表情がとても印象的でした。
    口癖の「命を燃やす」的な発言も龍馬に切り捨てられてましたし、その時の言い方も「だってオレが命を燃やせばなんだってできるし」みたいな根拠のない薄さでしたし、1クール目で批判された設定や性格を、まず否定するところから始めるのかもしれませんね。
    この調子で福田さん脚本でも行ってくれれば、タケルのことが好きになれそうです。

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    1. 信州ふきさん、はじめまして。

      今回のタケルはいつもと違う印象でしたね。
      従来の描き方だと掘り下げも変化もほとんど見受けられなかったので、多少無茶なやり方でも変えようとする姿勢は好ましく感じます。明確な方向性を意欲的に打ち出してくれたことが何より良かったです。この変化が今回限りでないことを願います。

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  5. 英雄設定は死んだのかなと思ってましたが、2クール目からたたみかけてきましたね。
    これで英雄との繋がりを書くことで、タケルやマコトの精神を書いていくのでしょう。私の
    望んでいた展開、電王、Wで顔を出してきた「データとの接続による、精神の成長」です。小説を読んでいても今は、他者との接続よりも、他者の履歴との接続がよく描かれてますし、説得力があります。

    これなら1クールの人間ドラマの少なさにも少し納得できます。ようやく面白くなってきました。

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    1. 英雄関連は路線転換なのか既定路線なのか、どちらなのでしょうね。
      この路線で行くつもりなら1クール目にタケルの性格と行動を描いておくべきように思えます。そうしないと「言われたからやる」という感じにタケルの自発性が疑わしくなってしまいかねません。

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  6. 今回個人的に一番面白かった点はマコトが「タケルに比べて自分は…」と思うシーンでした。思わず吹き出してしまいました。これはもうだめですね。最初がやたらと激しかったので何か面白いことになるかと思ったのですが、結局例年通りの主人公シンパのかませライダーで落ち着きそうですね。残念です。

    前に貴重と評されていたグンダリが今回はたくさんいるように見えたのですが、気にしすぎですかね?

    アクションでタケルの成長が見られたのは素直に感心しました。一方ゴエモンでの高速戦闘はいつも通りの残念戦闘でガッカリしました。スタッフも成長してほしいものです。

    それと、ホビージャパンが出版している宇宙船に、ゴーストのメインライターの福田卓郎氏のインタビューが載っているので、視聴者とのギャップを見るにはうってつけですよ。

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    1. マコトはもう崖っぷちですね。
      これ以上下がるとキャラではなく記号のレベルに達してしまいそうです。いっそのこと一時退場してくれたほうがリニューアルして帰ってくるチャンスが生まれる分、マシなように思えてきます。

      >前に貴重と評されていたグンダリが今回はたくさんいるように見えたのですが、気にしすぎですかね?

      城の周りに飛んでましたね。(地上では)貴重、という意味だったのでしょうかね。
      あるいはその貴重なグンダリを警戒にあたらせるほど何かを恐れているといった線も考えられるかもしれません。たぶんこれはないですが。

      >アクションでタケルの成長が見られたのは素直に感心しました。一方ゴエモンでの高速戦闘はいつも通りの残念戦闘でガッカリしました。

      エジソンの後のゴエモンはがっかりでしたね。
      空を飛ぶならなおさらエジソンのほうが効きそうに見えました。

      >宇宙船
      本屋に行ったときにあるとときどき眺めるのですが、最近は「何を言っているんだろう…?」と思うことが多くて困ります。監督や撮影スタッフのインタビューだと「ああ、確かにそんな印象があるな」と頷けることが多いのですが、シリーズ構成さんのインタビューはわかる作品ならわかるけど、理解できていない作品だとますます混乱することが多いです。福田さんのはまだ見たことがないですけど、辛いでしょうねぇ。

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  7. マルゲリータ2021年12月12日 20:00

    今回はリアタイ時に見逃していたこともあってか、結構良かったように思いました。

    「命燃やすぜ」という言葉の意味を聞かれる場面があったり、電気使いに刀で挑んでいた馬鹿行動から、ちゃんと学習していたり、愚痴をいう人間らしさがあったりして、タケルの描写がちゃんとしてました。

    ゴエモンも結構良かったと思います。ただただ一刀流と逆手持ちだけで、ムサシや闘魂と差別化するだけでなく、ポーズを取る歌舞伎らしい仕草を入れていましたし、そこから余裕も感じられました。
    ゴエモンになる前に、銃撃を跳ね返され「二度も同じ技は効かん!!」とか言われてたら、もっと良かったのですが。

    >御成も変わっていました。

    御成の描写はダメでしたね、薩長同盟や五右衛門の話を御成がやっちゃぁダメです。
    元々、偉人に詳しかったり、経過する日々の中で少しでも役に立とうと勉強するシーンがあれば違和感はなかったのですが。

    マコトも嫌でしたね。「けじめがついたら、詳しく話す。」いや、今話せよ!!と思いました。
    メタ的に、誰も深海兄妹の過去を考えていないだけなんじゃ?と思ってしまいました。

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    1. 御成とマコト以外はまともになってましたね。御成はイエスマンでやってきたので合わないと思いました。
      マコトは設定が既に決まっていたのかは怪しいと思います。終盤やVシネでなにそれ?な初耳の設定が出てきますし。思わせぶりな態度を取る以外にやれることがなかった可能性はあり得ると思います。

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