『手裏剣戦隊ニンニンジャー』 第44話「最終決戦!ラストニンジャの試練」:感想
■怒涛の展開
・「ニンニンジャーも最終決戦!」と公式で言うだけあって怒涛の展開でした。
…怒涛の勢いで押し寄せたのは主に突っ込みどころでしたが。長いので箇条書き+コメントで行きます。
・Q:「どうして400年前に倒した敵の実子が400年後に生きてるの?」
A:「死ぬ前に未来に送ったから」
突然の未来転送術! まさか執拗なネコマタ推しが伏線だったとは…
妖怪なんだから400年くらい生き続けてもいいと私は思いますが、下山さん的にはそれは不自然なんでしょうね。
きっと次の劇場版のボスは幻月か九衛門が死ぬ前に未来か過去に送った敵ですね。
・あっさり生き返る蛾眉雷蔵
生き返るだけならよくある展開なんですけど、その回のうちに晦を倒すっていうのがすごいと思います。「生き返るだけだろ」と思ってしまう私は忍タリティが足りないのでしょう。
・ラストニンジャを継ぐためには先代を殺して忍タリティを吸収しないといけない→九衛門が旋風の忍タリティを生きたまま奪った事実
九衛門の方法ではラストニンジャになれないのでしょうか?
・どれもクライマックスに相応しいスケールの大きな内容ばかりでした。
九衛門が指揮をとる!→晦行け(丸投げ)by九衛門
なんてコントみたいな展開が霞んでしまいました。
もっと前に本気出しておけば勝てただろ…
術が掛かる前に説明して打ち破られる
魔法にあっさりかかって秘密がバレる
普通にハオーシュリケンジンにやられる
と醜態を晒したり、下山さんの本気が遺憾なく発揮されていました。話のスケールを広げるほど穴も広がる。物理的に正しい現象ですね。論理的な展開に頭が下がります。
■一番驚いたこと
・今回衝撃的な展開がたくさんあったのですが、個人的に一番驚いたことは別にあります。それは「天晴が他の5人を格下だと認識していた」と天晴自ら語ったことです。
「”もう”」って単語が出た瞬間、聞き間違いかと思って巻き戻しましたよ。これが作中での既定事実で間違いなかったんですね。ずっと疑問に思っていたことが解消されました。
・これまで「ラストニンジャレースだ。負けないぞー!」とか言っていたので実際の強さはどうあれ、天晴自身は自分が他の5人と同格であると認識しているのだと思っていました。でも視聴者目線で客観的に見てると、どう見ても実力の面では天晴が飛び抜けていました。頭が悪いからとかコミュニケーション能力が低いからとか、戦い以外の面でマイナス評価が付くせいかなとも思いましたがそんな話は最後まで出てきませんでした。いったいどうするのだろうかと思っていたら今回、結論を出してくれました。至極当たり前の結論で反論の余地もありません。
・天晴が飛び抜けている問題に関しては結論が出ました。しかしこうなると別の疑問が浮かんできます。それは「天晴は今まで何を思っていたのか?」という疑問です。
たとえば上で挙げたラストニンジャレースについて言えば、みんなで競争だと言いながらも実際は「まぁ、俺のほうが実力は上だけどな」と思っていたと考えられます。天晴が一気に腹黒キャラになってしまいます。そんなキャラなのでしょうか? この辻褄がどこで合うのかわかりません。貧乏神の回の霞に対する味方に頼ればいいというアドバイスなんてどんな顔して言っていたのでしょう。
次回はついに変身した姿で親子三代勢揃いが実現するようです。
いや~、お爺さんはともかく今回全く出番のなかったお父さんも出るってのがすごいと思いました。私だったら次回にお父さんの話を入れてからにしちゃいます。この状況で親子三代で盛り上がったら他の5人が置いてきぼりになりそうに思えますが、そんなことは当然対策済みなのでしょうね。今回に引き続き下山さんの非凡な才能を堪能したいと思います。
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