『仮面ライダーゼッツ』 第17話「逐う」:感想
今度の読み方は「おう」
今回のタイトルは「逐う」でした。
「駆逐」のように追い払うという意味と、
「逐一(ちくいち)」のように順を追って進めるという意味があるそうです。
…なんだって難読漢字を見せられてるんでしょうね?
本で読んだばかりの子どもの自慢を聞かせられているような冷めた心境です。
タイトルとは裏腹に何も追い払えてないし、進めることもできてない状況でやられても「タイトルなんて細かいことより本編の内容を考えろよ」とうんざりするだけです。
消化試合of消化試合
・次回の内容を考える度に「だから何やるの?」と毎回のように書いてきましたが、見事にやることがありませんでした。
今回は完全に茶番でした。最初からナイトメアを倒すこともレディたちの計画のうちだったので、莫たちは何もしなくても変わりませんでした。
普通、こういう流れでも「でも主人公のおかげで被害者の気持ちは救われたよ」みたいなオチを用意するんですけど、なんで気持ちが晴れたのか謎だから全然すっきりしないんですよね…
最近のプリキュアでもやりがちな「これってヒーローじゃなくて浄化作用のおかげじゃね? もうわざと怪人を取り憑かせた方が良いじゃん」という問題が起きててどうしようもないと思いました。
アホアホ展開
・勝手に秘密を話してくれる看護師さんには心の底から「えぇ…」と声が出ました。
秘密を嗅ぎつけたわけでもなく、何も秘密を話してくれるきっかけが見当たらなくて唖然としました。
そこは警察の出番でしょ…
莫「ブラックケースのバイクも見当たらないし、どうやってネムちゃんを探せばいいんだ…」
富士見「看護師さん、あなた隠してることがありませんか?」
看護士「え?!…隠してなんかいませんよ」
富士見「本当はネムちゃんが病院から消えたとき、誰か見かけたんじゃないですか?」
看護士「!」
富士見「俺は…いや、私たちはネムちゃんを見つけたいだけです。あなたが過去に間違いを犯していたとしてもそれを責め立てる気はありません。どうか話してもらえませんか!(深々と頭を下げる富士見)」
みたいにして、刑事に役割を与えつつ、富士見の印象を改善するのにうってつけのシチュエーションだったと思います。
それがいったいなんであんな不自然極まりない謎なシチュエーションにしたのやら。本気で理解に苦しみます。
「もう消化し終わったぜ!」→「消化できてなかったわ!」
説明過ぎるまでもなくアホ過ぎてムカつきました。
こんなことやったらこれから先、誰が何を言っても「どうせ嘘だろ」とオオカミ少年扱いされかねなくなるのにそのリスクすらわかっていないのでしょうね。
令和ライダーの傾向からすると、「実はあれは伏線で本当はあの時点でネムは本当に消化されてたんですよ!なぜ生きてたのかと言うと、今回の◯話で明かされた設定があったからだったんです!」とかやりそうなのでガバガバな方がまだマシだろうなと覚悟しています。
・個人的には「ゼロのコアから通信履歴が洗い出せる」という話も不思議に感じました。
そんなセキュリティがガバガバなんですか?
なんのためにゼッツフォンとか外部装置を用意してるんでしょう??
ゼロの機体が本当に遠隔操作でしかないなら、尚更だと思います。普段のボディと戦闘用ボディを使い分けて残る情報は最低限にするべきでしょう。司令官であり、敵が裏切り者の元エージェントだとわかっていながら何やってんですか?
スパイ側が便利グッズを使って敵側のを分析するならまだわかりますが、敵が味方側にやるんですか…
今回の形の方がまとまりは良い
・唯一、「ネムを狙う怪人とネムを守ろうとする主人公」という構図だけは比較的まとまりが良いとは思いました。
今までずっとネムが「”アイドル”と祭り上げられているが視聴者からすると見知らぬどうでもいい存在」でしたが、お話の中心に据えると主人公の行動と連動性が出て収まりが良くなりました。
ついでに出るけど何も役に立たない穀潰しのネムの鬱陶しさも消せるので一石二鳥でした。
夢主やミッションの存在感が消え去るので現行のゼッツのフォーマットには合ってないのですが、そんなにメインストーリー上でネムをキーパーソンにしたいならこの形にスライドするのも有りだと思います。
仮面ライダーノクス
・影で縛って引き寄せ、待ち構えておいての背面キックはスタイリッシュでなかなかかっこ良かったです。
これが消化試合でなければ盛り上がれたんですけどね…
せめて「ネムが消化される! もう間に合わない!!…と思ったら敵の動きが止まって…」みたいな流れを用意できなかったんでしょうか。
・イナズマプラズマとの競り合いは何で勝負が決まったのか全然わかりませんでした。
影で防がれて空振りさせられた…と思ったら急にゼッツが力尽きて戸惑いました。
あれはノクスに攻撃されていたのか、イナヅマプラズマの反動で体力が尽きたのかどっちだったんでしょう?
身も蓋もない
・個人的にはガヴを彷彿とさせる冒頭の狭いところでの地形を活かしたバトルの方が楽しめてしまいました。
怪人の爪を生やしての回し蹴りもそこらのライダーキックよりかっこ良かったですし、それをあっさりかわして怪人を拘束するゼッツもスマートでかっこ良かったです。
CGなんかよりこっちの方がずっと面白かったです。
特色が特色になってないのは非常にマズイと思います。
もう諦めて普通にアクションしてくれませんかね…
次回はナスカだかナスカの友達だかの夢に入るようです。
「ナスカの友達がなぜかセブンを知っている!」ということが引きに使われていましたが、これで「元ネタの映画を見たことがあるだけ」だったらキレます。
ゼロの後任?として現れたスリーの方は特に興味が湧いてきません。別に司令官がいなくても困らないし、教えてくれそうなタイプにも見えませんしね。
まさか「ゼロより嫌なキャラを出すことでゼロを持ち上げよう」とか低レベルなことを考えてないだろうな?と疑念を抱いただけです。
それならまだ「態度も良く協力的で善人のように見えるけど、本心はゼロより非情なコード第一主義」みたいな表面的にでも明るくなるキャラの方がマシだと思います。
なんだか、明確にテコ入れが入ったのかと思うくらいフォーマットが変わったように感じました。撮影がどれくらい先行して行われているのかわかりませんが、3ヶ月くらい早めて撮影しているのなら、1〜2話の反応をみて違う方向に舵を切った、と考えてもおかしくない気がします。しかし、たまたまラッキーパンチだった可能性の方が高そうに思えるくらい、今のライダーへの期待感が薄いことにも気づきました。
返信削除私はただの話の都合だと思っています。
削除今まで邪魔になっていたネムや刑事が出なかったのは、ここ2回がノクス側がメインだから莫側のどうでもいいキャラを出してる暇が無かっただけで一段落してまた莫側がメインになれば元通りになるんじゃないかと思っています。
実際、今回は本来であれば切り捨てるべきではない夢主や深層心理などまで放棄してましたからね。
この路線でも度が過ぎれば、
「毎回設定とキャラを使い捨てにして、時間が経っても積み重ねた物はマイナス要素以外に何も無い」
という見覚えのある光景になる可能性が高いと思います。
感想、お疲れ様です。
返信削除>刑事に役割を与えつつ、富士見の印象を改善するのにうってつけのシチュエーションだったと思います。
これをやっても、富士見の印象改善にならないのが辛いところですね。良くて、少しは成長したな程度で、今更何いい人ぶってんだって印象になりそうです。
>「もう消化し終わったぜ!」→「消化できてなかったわ!」
こういう嘘をつくことに、意味がある展開ならば、まだ救いがあったんですけどね。ウィザードのファントムみたいに、そのことを示唆させることで、夢主を絶望させたり、こういった挑発が好きで高笑いしながら煽って来たりする怪人だったりしたら。今回の場合は、何の意味もない嘘で、それを鵜呑みにして、否定した莫もかっこよくないって、いう…
>ゼロの後任?として現れたスリーの方は特に興味が湧いてきません。
無表情で、淡々と指示を伝えるような人物って感じでしたね。ノクスの直近の先輩として、何かやり取りがあったりする可能性も低そうですし、コードの話は、まだまだ引っ張りたいでしょうからね~
次回は、久しぶりにスクリームの活躍が見れそうなので、そこは期待しています。何というか、あれだけフォームを出しているのに、出し方が下手なんですよね。
4フォームはクウガ・電王・ウィザードのように定番で、パワー系にはランド、素早い相手にはドラゴン、ここぞという時はモモタロス、みたいな使い分けをしていたのに、敵も無個性だから活躍がない。
派生も、ちょっとデザインが変わるだけなので、リカバリーが盗られて困っているはずなのに、そっくりなバリアが出ずっぱりで戸惑いました。未だ、出番が初登場時のみのワンダーが不憫。
最後に、現在配信が始まった、「仮面ライダーキバ」なのですが、感想を伺ってもよろしいでしょうか。井上敏樹さんの作風が苦手だということは、存じています。
楽曲とデザインはシリーズトップクラスなので、そこは楽しみです。
マルゲリータさん、こんにちは。
削除>良くて、少しは成長したな程度で、今更何いい人ぶってんだって印象になりそうです。
抜本的な改善にはならないでしょうね。今までの負の積み重ねが大き過ぎますから。
でも退場させる気がないなら地道にでもやるしかないと思います。一発逆転の手は無いでしょう。
>今回の場合は、何の意味もない嘘で、それを鵜呑みにして、否定した莫もかっこよくないって、いう…
マイナスしか見当たりませんでしたね。
誰も得してるやつが見当たらなくて本当に謎な展開でした。
>次回は、久しぶりにスクリームの活躍が見れそうなので、そこは期待しています。何というか、あれだけフォームを出しているのに、出し方が下手なんですよね。
強化フォームが出始めると最序盤のフォームチェンジの出番が減ることは珍しくないんですが、ゼッツの場合は更に極端ですよね。
2号ライダ=敵ライダーにして、主人公ライダーに割くバトルの時間自体が短くなってることが主な原因なのでしょうか。
せめてイナズマプラズマでも従来のカプセムを多用してくれれば変化を付けられそうなのですがそういうのも無いんですよね…
今回のイナズマ連呼とか「こんだけ使ってるのに倒せないのかよ!」と情けなく感じる部分もあったのでバトルを工夫するに越したことはないと思うんですけどねぇ。
>現在配信が始まった、「仮面ライダーキバ」なのですが、感想を伺ってもよろしいでしょうか。井上敏樹さんの作風が苦手だということは、存じています。
個人的にはかなりの失敗作という印象です。
親と子の2世代に分けておきながら、井上が興味があるのが親世代の方だけで、それでいて販促対象はほとんど子世代の方のみだったことが余りにも致命的だったと思っています。
親世代の方にドラマとストーリーを集中させた結果、子ども世代は親のやり残しの消化試合ばかりになり、それでいて販促が絡むので大きな展開は子ども世代で起こる。
その結果、子ども世代はいつにも増して雑な展開や導入が増えて普通に面白くなかったです。
1話で登場して1話の間に解決した「この世アレルギー」が子ども世代の作風を象徴していたと思います。
力が入っている親世代の方もやりたいことはヒーローではなく、男女のメロドラマとかの方なのでライダーでやる必要は特に感じませんでした。
そういう路線にしてもゴウライガンや555の方が出来が良かったと思います。
井上がシリーズ構成を手掛けた特撮番組の中では一番つまらないんじゃないかと思っています。