『BEAT RUNNERS』:1話の感想

2026年1月6日
坂本監督が手掛ける「J-POP×特撮」を掲げる新時代特撮!
という触れ込み以上の内容は何も知らないままとりあえず見てみましたが、いろんな意味で掴みづらい1話でした。
 

第一印象

「生身の役者さん無しの普通のキグルミ系特撮ヒーロー番組」

「革新性というより商業的都合の方を強めに感じた」

「個人的には『皮算用が多いなぁ』という印象」


アクション

・アクションは普通に良かったです。さすがの坂本浩一監督です。
銃メインなのは意外でした。共通武器がハンドガンで、拳銃の射撃を使いつつキックやパンチも組み合わせていくのが基本のようでした。
固有武器も1人を除いて、狙撃銃にガトリング、扇形に銃弾が出るピーコックスマッシャーと固有武器も銃が基本でした。

・主人公格らしきキャラだけは狙撃銃用の銃身にハンドガンの前後につけた棒で格闘がメインでした。
最初見たときは「暴発しそう… 普通に格闘戦用の棒を用意した方が良いんじゃ?」と思いましたが、普通に棒で叩きながら銃撃も使えてました。
使えるんなら問題ないですね。格闘戦をしながら射撃もできて射角は限られるものの遠近両用で強そうでした。
眼の前の敵を打撃で倒しつつ、離れた敵を両サイドから銃撃で倒したり、今回みたいな多勢に無勢な敵陣に飛び込む強襲ミッションでは特に効果を発揮しそうでした。
これはユニークで1話の映像の中で一番面白かったです。



ストーリー

・1話ではストーリーは無いも同然でした。
誰だか知らないけどヒーローらしきレスキューチームが侵略者らしき一団に攻撃を仕掛け、現地住民らしき人たちを救出して去っていき、悪の幹部らしき3人が「あれがかのビートランナーズか…!」とか言って終わりでした。
説明もキャラ描写も全然無かったです。
1話正味10分で、全10話予定だそうなのでストーリーが無いのは仕方がないことなのでしょうね。
アクションがメインなのでストーリーをやってる暇がありません。
ストーリーに期待するだけ無理筋でしょう。

・ただ、1話としては結構とっつきにくかったと思います。
これがウルトラマンだったら、
「誰だか知らないけどこいつはウルトラマンで、打算とか政治的理由とか無しに宇宙の平和を守るために来たんだろうな。今日もお勤めご苦労さまです」
で済んだと思いますが、新規IPのキグルミ劇ではハードルが高いと思います。

・冒頭で
正しい行いと正しい音楽は相応する。正しい音楽は平和を維持する。正しい音楽を管理するのは王族の天命である。
と、世界観の解説らしきものはあったんですが、いきなりテロップとナレーションでこれを流しただけで状況を飲み込むのは無理だと思います。
流れからすると戦ってたメンバーが王族のようなんですが、全然王族らしい振る舞いに見えなかったので1話を見終わった後ですら飲み込めてません。
個人的には「天命」とか言葉遣いがカルトっぽくて割と引きました。


「ビートシンクアクション」はピンと来てない

・公式発表のコンセプトでは
「音楽とアクションを完全同期させた世界初のキャラクターアクションが披露されます。」
という触れ込みでしたが、1話の時点では今のところ特にピンと来ませんでした。
個人的なイメージだと”音ハメ”をしっかりやるアクションでアニメみたいに「最初から動きを曲に合わせることを前提にしてアクションを考案する」みたいな作風を想像していたのですが、そういう感じには見えませんでした。
私は音ゲーができないくらいにリズム感がない門外漢なのでそれが原因なだけかもしれませんが、少なくともそんな私でも感じ取れるほどわかりやすい要素は見当たりませんでした。

・1話の時点だと
「挿入歌を流しながら戦う普通のバトル。歌ってるユニットの歌う姿や踊る映像が戦闘中に挟まれるのが特徴」
という印象です。
ただ、その意義や面白さは今のところ特に感じていません。
音楽よりも歌声や戦ってるキャラ音声の方が大きいからビート感は余計によくわかりませんでした。
ライブ映像を挟む演出は特に良さがよくわかっていません。個人的には人々を救うために命がけで戦ってる戦士の合間にノリノリで歌い踊るチャラチャラした集団が映り込むことには異物感やシュールさを感じました。


2.5次元とか音楽売りを狙ってるの?

・1話で歌が2曲も有ることには驚きました。
アクションの方には特に曲に合わせてアクションもガラッと変わるとかそんなこともなかったので余計に2曲も有ることが不思議に思えました。
ボーカルは全員男性でビジュアルもイケメン系(当社比)で、歌唱もよくある女性向けイケメンアニメで聞いたような歌声と曲調なように見えました。
個人的な印象としては歌があまりヒーローっぽさを感じませんでした。戦隊やライダーであるような曲調や歌声の方がアクションや映像には合ってるように見えました。

・歌を歌って歌エネルギーを供給して戦闘を支援する歌唱グループが一組で1セットじゃなくて、「ヒーロー4人に対してバディにあたる歌手が1人ずついて合計4人でグループになってる」という形になっているところも女性向けの作風のように感じました。
ヒーローの方は男女2:2なのに歌ユニットのメンバーは全員男という点が個人的には違和感を感じました。
これも男女混成ユニットにして「男ヒーロー&女、女ヒーロー&男、男ヒーロー&男、女ヒーロー&女」みたいなバディの組み合わせにする方がバランスが良いし、ヒーローものとしてはしっくり来る気がするんですよね。

・他にもヒーローや悪役側はベテラン声優で固めているのに、歌手キャラはド新人声優ばかりとか、いろいろ違和感を感じる部分があって、
ひょっとして2.5次元舞台とかライブイベントとかそういう方向の商売を狙っているのかな?
と見ていて思いました。
生身の役者さん無しのキグルミオンリーなのも2.5次元舞台や「スーツアクターさん+曲を流すだけ」でイベントを作れるからなのかなと疑っています。


デザイン

・個人的には
「キグルミは構わないけど、一般ウケするのかな?」
と思いました。
海外展開を意識した結果、
役者の人種が違うと現地のウケが悪い。役者までローカライズすると費用と管理のコストが高すぎて話にならない。
→キグルミなら声や歌の吹き替えだけで済むじゃん。

イベントをやりたいけど役者さんを海外まで連れて行くのは難しいし長期的には続けられない。
→キグルミならキグルミだけ増産してスーツアクターさんさえ見繕えばいいじゃん。

「変身ヒーロー」という文化が通じない文化圏が少なくない。
→最初からキグルミだからそういうものとして受け入れやすいはず。

みたいな発想に至ったのでしょうが、そう上手く行くのかな?と個人的には懐疑的です。

ヒーローがこの4人で、



歌ユニットの方がこの4人です。

・歌ユニットの方はイラストですが、実際のキグルミもデザインはディティールを下げただけで全体はこんな感じでした。

・個人的には一般ウケするデザインには見えません。
特に歌の方は能面系のツルっとしたアンドロイドらいし顔立ちは一般層にはむしろ拒否感を示す人の方が多いんじゃないかと思います。
最初からキグルミを好むニッチ層向けならまだ理解できるのですが、これが一般向けになり得るのでしょうか?


謎のメイキング

・Tverの配信で見たら放送時間が24分なのに、本編が正味10分で終わって戸惑いました。
残り時間は何やるのかなと思っていたら、声優の関智一さん(本作の”キャスティングプロデューサー”)が顔出しで出てきて
「如何にしてビートランナーズは作られているのか?!」
と舞台裏のメイキングが始まりました。
そういうの興味は有るからちゃんとやるならいいかな。…っと思っていたらメイキングも7分で終わってしまいました。

・残りの時間で何をやるかと思ったら
「坂本監督が素人のアイドルにアクションを数時間仕込んだらどこまでできるようになるのか!」
という企画の紹介が始まってひっくり返りました。
誰?!
今回本編で挿入歌歌ってたグループとかならまだしも出てすらいないアイドルって誰なんですか???
ま、まぁひょっとしたらこの先女性ボーカルグループも出てきてそれがこのアイドルなのかもしれないし…
っと思っていたら雲行きが更に怪しくなってきました。

・次は同じ役を演じた声優さんとスーツアクターさんの対談…
っと思ったら、
レストランの宣伝
が始まりました。
「今回の対談の場所はレストラン”アムール”。ジャパニーズフレンチを心ゆくまで味わえる、静かで上質な空間です」
とかものっすごい直球な宣伝が始まって目を疑いました。何の番組でしたっけ、これ?
しかも対談自体ものっけから「こうして会うのは初めてなんですけど~」から始まって、初対面同士で何話すんだよ!? とびっくりしました。


新規IPは世知辛いね

・シンプルなアクションとかを除くと、企画と番組内容の節々から
「今どき売れそうもない企画の新規IPを通そうと思ったらこれくらい外付けの利権まみれになっちゃうんですよ…」
という社会の世知辛さがぷんぷん出ていて見ていて心が冷えました。
理解はできるんですけど、素直に楽しいって気持ちとは縁遠い感覚だと思います。
玩具のノルマとか無い自由さや面白さを追求した姿勢が感じられるどころか、むしろ定番のシリーズ作以上に商業的都合が前面に出ているように感じました。


各話感想になるかは未定

・書く内容があれば各話感想で書いていくでしょうが、1話で思ったとこと大差なく特に見どころも無いようなら最終回まで見てから全体感想を書くだけになると思います。
数行で終わるような記事を書いてもしょうがないですからね。そうなった場合には途中経過はツイッターの方で書いてると思います。













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