『動物戦隊ジュウオウジャー』第3話「帰りたいけど帰れない」:感想

2016年2月28日

■意外な展開
・アムが現実的でネガティブな前向き思考でした。
何も考えていない楽観的タイプかと思ったらわりとその反対でした。しかし現地適応を目指すことは、ある意味では正しい前向きな考え方だと思います。
ただ、あっさりしていた点はやや残念でした。アム自身の考えなり、それに対する大和の反応やジューマン3人とのすれ違いなり、掘り下げられるところはいくつもあったと思います。
最後に軟化するシーンを入れたということは、アムは元々ああいう考え方というわけではなく精神的に弱っているせいで一時的にああなってるだけということなのかもしれません。

・大和の目覚めた能力が戦闘の突破口につながったことは意外性があって面白かったです。
ただの今後の伏線用かと思っていたので不意を突かれました。五感の能力は上手く使えば「なぜそのキャラがメインで戦うのか」という理由になって個人回の展開の仕方に活かせそうですね。

・巨大戦も意外な展開がありました。
敵がしっかり作戦を練ってきたところが良かったです。大きくてもダウンさせてから埋めればいいというのは理にかなっていました。味方だけでなく敵もベストを尽くすことはとても良いと思います。

・合体方式を活かして、イーグルだけ分離して残りの二人と合体したのも良かったです。
余る二人をどうするかという問題を解決していますし、まだ戦える者は戦い続けるというのは自然なことで戦いへの真剣さが伝わってきます。

・意外と言えば、カップルも意外でした。
出番があれで終わりでした。破局したまま何のフォローもないことに呆気にとられました。確かに別に大和とアムのせいではなくカップル二人の人間性と関係から起きた出来事なのですが、すごく淡白です。人間社会も野生は厳しいということなのでしょうか。


次回はセラとレオを二人まとめてやる模様です。
一人ずつかと思わせておいてペースを上げるのは良い手ですね。次回で5人一通り終わりますが、次の展開がそろそろ提示される頃でしょうか。6人目の加入に進むのか、はたまた別の展開なのか、方向性が気になります。

コメント

6 件のコメント :

  1. こーひーかっぷ2016年2月28日 21:40

    グロは一切ないとは言え、明らかに一般人に(多数の)犠牲者が出ている描写はなかなか思い切っていますね。

    視覚、聴覚、味覚、嗅覚と特技揃ってきましたが、レオのみ、「俺は声がデカイ」のままなのでしょうか。

    子供向け番組ながらも、巨大戦の、お互いに命懸けと言うのが伝わってくるのは良かったです。キリンさんも可愛かった。

    返信削除
    返信
    1. >明らかに一般人に(多数の)犠牲者が出ている描写はなかなか思い切っていますね。

      けっこう派手に被害が出てますね。「ゲーム」というと規模が小さく感じられてしまう恐れがあるので、積極的に危険性をアピールするのは良いことだと思います。
      できれば被害者の描写とそれに対する5人の反応や対応も描いていってくれるともっと良いです。

      >視覚、聴覚、味覚、嗅覚と特技揃ってきましたが、レオのみ、「俺は声がデカイ」のままなのでしょうか。

      レオの特徴は不思議ですよね。消去法でいくと”触覚”になるはずなのですが声の大きさでは全然関係がありません。6人目を触覚にして合流をスムーズにするためなのか、レオの「俺は声がデカい」というのはただの自己申告で本当の特徴は別にあるのか。どんな展開が待っているのでしょうね。

      >キリンさんも可愛かった。

      可愛かったですね。
      アクション面で絵面が難しいとは思いますが、もう少しアニマル形態での活躍が見たかったです。

      削除
    2. こーひーかっぷ2016年3月2日 13:19

      >できれば被害者の描写とそれに対する5人の反応や対応も描いていってくれるともっと良いです。

      バスに乗っているとき、目の前で死人(車が爆破)が出ているのにリアクション薄かったのがちょっと気になりました。大人向けのダークヒーローものなら、主人公たちも無我夢中だったとも解釈できますが…アムが口を塞いで「酷い…」とか呟くベタなものでも充分伝わるだけにちょっと残念。

      >レオの特徴は不思議ですよね。消去法でいくと”触覚”になるはずなのですが
      アムの味覚とタスクの嗅覚が線引きされているのもちょっとややこしいですね…バランス感、固有受容覚、時間感覚、磁覚等々、色々あるので、廃れた「五感」のコンセプトに縛られる必要もなかったのにな~と思います。そのうち色々覚醒していくのかもわかりませんが。

      話が変わりますが、ロボット玩具のDX版は最初「こりゃ無いだろ(笑)」と思っていたのですが、考えてみたら劇中の合体シーケンスの再現が簡単に可能という面では優れていますね。積み木シーケンス直前の、キューブがクルクル回るところも幼児にはウケが良いようですし(私も好きですが)。

      削除
    3. >バスに乗っているとき、目の前で死人(車が爆破)が出ているのにリアクション薄かったのがちょっと気になりました。

      1話でやって以来は特に反応がないんですよね。
      時間の問題なら破壊活動は5人の目の届かない範囲でやるとか調整したほうがベターだと思います。上手く折り合いをつけてくれるといいですね。

      >そのうち色々覚醒していくのかもわかりませんが。

      五感の設定は「カレー好き」程度のキャラ付けなのか、ちゃんと活かす気がある設定なのか、よくわからないです。気にしないほうがいいのか、気にしたほうがいいのか迷います。

      >積み木シーケンス直前の、キューブがクルクル回るところも幼児にはウケが良いようですし(私も好きですが)。

      玩具で遊ぶことを考えるとああいう形のほうがいいのかもしれませんね。
      従来の変形したり分離したりしつつ合体する方式だと番組だと自動的に合体していきますが、実際に玩具で遊ぶときは1つ1つ自分でやらないといけません。それならいっそキューブを面を揃えて積み重ねて、とやっていくほうが番組での合体形式と玩具の乖離が少なくごっこ遊びのリアリティが増すのかもしれませんね。

      削除
  2. アムは笑顔かつ前向きで生きるためにも本人なりにいろいろ考えてるキャラでしたね。遊ぶだけでなく家事手伝いも覚えようとしてるのが好印象でした。

    巨大戦は3人が合体して残りの二人はサポートに回る駆け引きが毎回楽しめますよね。

    カップルの喧嘩は彼女があっさりと捨てる予定を暴露したり、彼氏が「ママに言いつけてやる」といかにも子供っぽい捨て台詞を残していったりしたので、ギャグでやってるように見えました。プレゼントを拒否されただけで破局が決まるわけでもないので。

    レオは声がでかい特徴も仲間を呼ぶとかで役に立つと思いますよ。むしろ触覚だと、タスクの嗅覚以上にデリケートで扱いづらくなる気がします。

    返信削除
    返信
    1. >アムは笑顔かつ前向きで生きるためにも本人なりにいろいろ考えてるキャラでしたね。

      フィクションで現実的な前向きタイプは珍しいなと思いました。
      いかにもコテコテな感じに見えるアムでかましてくるとは意欲的です。他のキャラも意外な一面がありそうで今後の期待が高まりました。

      >プレゼントを拒否されただけで破局が決まるわけでもないので。

      そうですね。ひょっとしたらあのカップルが今後もときどき出てきたりするかもしれませんしね。

      >レオは声がでかい特徴も仲間を呼ぶとかで役に立つと思いますよ。

      役には立つと思います。デメリットに関しては微妙ですね。セラの聴覚なんてもっとわかりやすくデメリットが大きいですし、メリットに関してもアムの味覚はかなり限定的な状況でしか役に立ちそうもありません。5人の特徴に関して役に立つかどうかで考えることなのかは判断しかねます。

      削除

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。