『仮面ライダーゴースト』 第17話「絢爛!幻の女王!」:感想

2016年2月7日

【ストーリー】

■2÷1=0.5
・初の長谷川圭一さんの登板でしたが比較的普通でした。普通というのはいつものライダーっぽいという意味での普通です。個人的には悪くなかっただけ、良しとするかという印象です。

・何か全体的に既視感を感じるような…と思ったらこれ、流れが2話完結の前後編っぽいんですね。失敗して落ち込む御成とタケルへの卑弥呼の問いかけで後編に続いていそうな展開でした。
ただ、「2話分を1話に入れたから面白さも2倍!」とはなりませんでした。どちらかというと、展開が早すぎて話について行けず、半分も理解できなかった感じでした。終始「いきなり何を言い出すんだ?」と戸惑うことが多かったです。レギュラー脇役なのだから御成やアカリの描写でそんなに焦る必要はないと思います。


【アクション】

■卑弥呼
・アクションは大したものではなかったのですが、わりとかっこよく見えました。
敵を圧倒していたこと、そして何よりアクションが差別化できていた点が大きかったのだと思います。これくらいシンプルでも差別化は図れるのに、どうして他のフォームはパッとしないんでしょう…

・声は女性の偉人でも関智一さんなんですね。
ところでOPのキャスト欄には「ニュートン・卑弥呼:関智一」と書いてあったのですが、ニュートンって今回どこかでしゃべりましたっけ? 念の為にニュートンアイコンが出てくるところを見なおしてみたのですが全然聞き取れませんでした。

■敵のデザイン
・いつもの素体に少し被せるだけのシンプルな格好からいつものライダー怪人っぽい派手なデザインに変わっていました。
倒すときに衣装っぽいものが映っていましたし、敵も偉人パーカーみたいなものを着るようになったのでしょうかね。敵のデザインがシンプルなのは1話完結に合わせて敵の数を増やせるようにするためだと思っていましたが、これは…


次回は引き続き長谷川さんで、続きもののようです。今回と合わせて前後編…なのでしょうか?
敵も今回倒した切り裂きジャックのパーカーをイゴール?が着て戦うみたいです。路線転換して「2話完結で中ボス怪人は1体」という従来のフォーマットに戻そうとしているようにも見えますが、どうなのでしょうか。


コメント

8 件のコメント :

  1. 前回からがらりと変わった話、独自色の強い新キャラ、一足飛びのテンポ、食い気味の会話、ネタキャラ弄りなど、長谷川さん特有の悪癖はありましたが、面白い方でした。

    サブ脚本では偉人のキャラを立たせる展開をやってるのがいいところです。今回の卑弥呼は頼りになる人で、タケルが彼女にいいところを見せて認められたり、イゴールの選民思想と対比する形になっているのもよく作られていると感心しました。偉人パーカーにありきたりで影響力もない会話をさせるよりも、交流を用意した方がいいに決まってます。

    新幹部のイゴールには期待しています。自力でまともな作戦を遂行できて、エリート意識が高い。間違ってもコネ人事の放蕩息子なアランに押さえつけられる筋合いがないからです。
    「個人の命に価値はない」という眼魔世界の思想も、彼が説明する方が丁寧で説得力がありました。長谷川さんが生み出した悪辣なキャラとしては、物語にかみ合っているでしょう。

    アランはイゴールが登場した上に、マコトを洗脳してカノンはごまかすダブルスタンダードで相変わらず株が下がる・・・。名誉挽回のかかる過去回想はDVD特典でやる無茶苦茶。ただのヤンデレやわがままではなく、自覚的に表裏を使い分けているから性質が悪い。マコトと同じく小賢しい態度はやめさせるべきですよ。

    卑弥呼のオーラ攻撃は華がありました。しかし今回やったのが、魂の救出や霧を跳ね返すなど御都合的な活躍だったのが気になるところ。埋もれさせないために、魂救出の技を今後も生かしてもらいたいですね。

    アカリは新兵器を作り、敵幹部と対話し、人質にされてタケルに救出される、珍しくまともな扱いでした。不知火・改は光学兵器ゆえに霧との相性が悪かったものの、援護射撃としてプッシュできる可能性を感じました。できればイゴールとの因縁も保っていけば、ヒロインとしては十分でしょう。
    御成は案の定5割増しでコメディリリーフでしたが、いつもよりガッツはありました。この二人の今回惜しい点と言えば、最初の現場で、ぐずぐずしているうちに被害者が出たように見えた点でしょうか。

    次回はイゴールが実戦で活躍するかどうかが気になります。大したことしてないアランの鼻を明かすくらいはしてほしい初陣です。

    返信削除
    返信
    1. >偉人パーカーにありきたりで影響力もない会話をさせるよりも、交流を用意した方がいいに決まってます。

      そうですね。現状だと「偉人は偉人だからすごくて当たり前」という一般論で話が進んでますからね。少しは具体的に活躍させるのは良いと思います。

      >新幹部のイゴールには期待しています。

      私はイゴールに関しては、どうなんだろうと少し懐疑的です。
      こういうキャラを出すのは良いのですが、アランがようやく目立ち始めた今の状況で出すのはタイミングが悪いような気もします。路線が違うから重ならないか、あるいはイゴールは人間を見下し続け、アランは人間を認めだす、そういった対立関係として機能するなら問題ないでしょうが。ゴーストは今までそういった構造で成功した試しがないので今は不安のほうが勝っています。

      >魂の救出や霧を跳ね返すなど御都合的な活躍だったのが気になるところ。

      私はこの辺はもう諦めています。ゴーストはそんな高度な内容を期待するレベルにはないとみなしています。能力の応用どころか基礎固めすら微妙ですから…

      御成とアカリはただの消化試合だったので特に言うことがありません。
      面白くはなかったけど何もしないより良いかなという感じです。これで終わらせずに今後積み重ねていくための足場作りだと良いのですが。

      削除
  2. 私は長谷川さんが苦手なんだと思うのですが、個人的にはびっくりするほど面白くありませんでした。無秩序にボールが飛び交っているのを眺めているかのようで、アマチュアがやりたいことを絞り切れずに書いた話のように思えました。
    アカリや御成が頑張るのはいいのですが、ゲストがいる回であえて2人ともやりきることはなかったのではないでしょうかね。変な人が3人に増えてうるさかったです。

    眼魔は個人や個性を排して争いがない、というありきたりな話のようですが、アランは兄から英雄眼魂のことを聞いておらず、ジャベルはメンツの為にアランの命令を無視し、イゴールは自らを「選ばれた」と称していて全く一枚岩に見えないのですが、これからどうにかなるのでしょうか。ギャグにすら聞こえました。

    長谷川さんの問題ではないとは思いますが、ネクロムスペクターにニュートンの家出は今回やる必要あったんですかね?そんなに切羽詰まっているなら眼魂集め2周めとかのんびりしたことをやることはなかったと思います。それでも2話続きのようなので、次回を見てからでないと何とも言えませんが。

    返信削除
    返信
    1. >無秩序にボールが飛び交っているのを眺めているかのようで、

      垂れ流しだったという点では同意します。
      それでもスカスカよりかは要素の提示ができるだけマシだと私は思っています。

      >全く一枚岩に見えないのですが

      イゴールの言葉を借りるならアランもアデルもイゴール、ジャベルもみんな「選ばれた」人たちだから勝手が許されるのでしょうね。視聴者的にはその人たち=眼魔界の住人だから「眼魔界は平和だから~」と言われても「嘘つけ。お前らケンカしてばっかりじゃん」としか思えないんですけどね。脚本家の脳内で設定が完結しているのはゴーストでは珍しいことではありませんが。

      >ネクロムスペクターにニュートンの家出は今回やる必要あったんですかね?

      次回に生きる…、でないと困りますね。どう使うのかわかりませんけど。特にニュートンなんて卑弥呼との接点が全然見えません。
      個人的にはあんまり手持ちのアイコンに勝手に動かれると「動けるんだったら、お前らさっさとアランの手元から逃げろよ。願いを叶えて飛び散ったときも自分から戻れよ」と思い始めかねないのでささっと片付けて無かったことにしてほしいです。

      削除
  3. 私も想像していたよりまともかなという印象です。一話で話に一区切りついたので、そこまで大きく破綻することなく済んだってとこですかね。しかし、ウィザードのときは散々だれるとか退屈とか叩かれた二話完結ですが、いざ一話完結にしたら今度は詰め込み過ぎという声が多く聞かれますね…。別にどちらが良い悪いではなく、やり方の問題だというのは分かるのですが、スタッフもド素人じゃあるまいし、いい加減ほどよいバランスを調整できないものでしょうか…。

    マコトの扱いの悪さに関してはもう何も感じませんが、今後アランではなく、ネクロムスペクター(?)が代わりに戦うのだとすると、毎回戦いの度に「目を覚まして、マコト兄ちゃん!!」みたいな展開をやって引き延ばしそうで嫌な予感がします。去年のチェイスの二の舞は勘弁して欲しいです、マジで…

    返信削除
    返信
    1. >一話で話に一区切りついたので、そこまで大きく破綻することなく済んだってとこですかね。

      箇条書きみたいなものだと思っています。
      要素同士の合わせ目を考えなければ、それなりに見られる文章を仕上げるのは難しくありません。これだと自然さがないのでドラマにはなり得ませんけどね。

      >いい加減ほどよいバランスを調整できないものでしょうか…。

      いつまで経っても変わりませんね。2話完結自体は10年以上前から有り、問題も露呈していたのに何にも変わりません。そして上手く扱える人材もなかなか現れません。
      少なくとも現状だと、ノルマが多いため1話完結のほうが2話完結よりも難易度が高いと思います。

      >毎回戦いの度に「目を覚まして、マコト兄ちゃん!!」みたいな展開をやって引き延ばしそうで嫌な予感がします。

      次回でさっさと終わらせてほしいですよね。
      タケルとマコトじゃどうせ話すこともないですし、盛り上がりようがないと思います。

      削除
  4. はじめまして。
    匿名でのコメントで申し訳ありません。
    仮面ライダーゴーストなのですが、現在17話まで見ても、眼魂の販促が少し下手だし、遠距離戦、近接格闘戦共に大して変わらないフォームが多いなと思ってます。

    ニュートン眼魂逃走についてなのですが、もしかしたら、サプライズ・フューチャーと連動するまさかのドッキリが待っているかも……と、どうせ無意味な期待も少しは抱いてます。

    また、長谷川さんに対して良い印象を抱いてはいないて思いますが、確かにアンチ王道な点はありますし、酷いキャラ(ドライブ19、28、42話の犯人等)もいました。

    ですが、ウルトラマンの映画ではウソみたいに素晴らしい内容を書いてます。そこだけは、誤解しないで下さい。

    また、プリンセスプリキュアの総合評価も見てみたいと思いました。

    長文を失礼しました。

    返信削除
    返信
    1. はじめまして、匿名でも一向に構いませんよ。

      >もしかしたら、サプライズ・フューチャーと連動するまさかのドッキリが待っているかも……

      う~ん、あるといいですね。
      サプライズフューチャーはまだ見ていませんが、今のタイミングで絡むと「スペクターはどこいった? ネクロムは? ドライブの最終回との時間軸は?」など周りの状況との整合性が大変そうです。

      >ですが、ウルトラマンの映画ではウソみたいに素晴らしい内容を書いてます。そこだけは、誤解しないで下さい。

      私がライダーにおける長谷川さんの仕事に良い印象を持っていないことは確かです。ただ、私はあくまで傾向として捉えています。
      たとえば私は米村アンチを自称していますが、米村さんがシリーズ構成だった『スマイルプリキュア』は評価しています。例外を認めることはやぶさかではありません。

      >プリンセスプリキュアの総合評価も見てみたいと思いました。

      こちらは現在執筆中です。先週から書いているのですが、まだ終わっていません。今度の土曜までには終わらせます。

      削除

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。