『仮面ライダーゴースト』 第18話「逆転!神秘な科学!」:感想

2016年2月14日

■上を目指そう
・今回も比較的マシでした。
御成とアカリの関係性を今回の販促対象である卑弥呼とニュートンに当てはめて使用する必然性を作ったり、その延長線上に戦いから仲を深めていったと思われるアランとマコトの関係性を置いて今後のタケルとアランの方向性を示唆する。配置した要素自体は順当だったと思います。

・ただし”いつものゴーストと比べれば”です。
つなげ方が雑でした。アカリとお御成の二人の対立が唐突過ぎます。序盤でやってもう自然消滅したものをもう一度蒸し返されたらうんざりします。やるならもっと前でないと不適切な内容でした。卑弥呼とニュートンもなんで対立しているのか具体的な内容がなく、しょうもないことで家出したことで偉人全体の株が下がりました。

・また、物事を下で合わせるのは良くないと思います。
アカリの科学馬鹿に合わせて、御成も頑固な馬鹿にすることで釣り合いを取ろうとしていました。御成は人と衝突するほど意固地ではないと思います。それでいて実力面では釣り合いが取れていません。アカリは不知火の開発や今回の不知火改など自力でそれなりに成果を上げています。しかし御成は不可思議研究所開設や弟子を使った調査などマネージメント能力には優れるものの、単独での成果がほとんどありません。これだと噛みあう要素がなく、お互いに認め合うも何も、何を認めたのか曖昧になってしまいます。
唐突なアランのお馬鹿リアクションもそうなのですが、登場人物の格を下げて釣り合いを取ろうとするのは良くないと思います。「どっちも馬鹿でしたが、少しお利口になりました。めでたしめでたし」なんて全然面白くありません。思想的に衝突させるならどちらにも言い分がないと盛り上がらないと思います。

■カノンの設定
・「気づいたらアイコンになっていた」と以前言っていましたが、今回の回想では生身の外見でした。
眼魔世界だとアイコンでも人間の姿を保てるという設定があるのか、それとも記憶障害があるのか。マコト関連の設定をカノンが知っていると不都合だから記憶障害にしたほうが都合が良さそうです。

■今回の敵商品
・前回の怪人がアイコン化していました。
今回の敵商品はこういう形でいくみたいですね。チェイサーくらい活躍するならともかく、この程度でも売れるのでしょうか?


次回はタケルが眼魔と仲良くなろうとする話のようです。
「なんで今までやろうとしなかったの?!」と私は思ってしまったのですが、その辺りの理由は付くのでしょうか。



コメント

10 件のコメント :

  1. 今回はサングラスラッシャーのアイコンを二つ入れるギミックを、ストーリーによって自然な流れにしたのが上手いと思いました。この辺りは流石ライダー四作目の長谷川さんです。

    反面、偉人の扱いは微妙でした。合わないからという理由で家出して、深く掘り下げもないまま戻ってくる。これがドライブのシフトカーのように単に自我を持ったアイテムならいいのですが、偉人として明らかに一般人より格上に扱われているアイコンがやることではないと思います。

    今回に限らず偉人の扱いはずっと曖昧で、企画段階でよく練っていないのではないかと見えてしまいます。私はストーリーの出来は脚本家に依るものが大きいと考えるタイプですが、プロデューサーなどにも責任があるのではないかと思います。

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    1. >今回はサングラスラッシャーのアイコンを二つ入れるギミックを、ストーリーによって自然な流れにしたのが上手いと思いました。

      私もそこは良いと思いました。
      卑弥呼とニュートンが全然描けていなかったのでアイディア以上の面白さは出せていませんでしたが。

      >今回に限らず偉人の扱いはずっと曖昧で、企画段階でよく練っていないのではないかと見えてしまいます。

      私は1クール目の時点では偉人関連はやる気がないんだろうなと思って見てきたのですが2クール目は偉人押しで戸惑いました。やるなら最初から立てていくほうが楽だと思います。ゴーストは何に力を入れているのかよくわかりません。

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  2. 卑弥呼とニュートンの対立理由は本人よりもアカリや御成の方が説明してましたね。そもそニュートンが家出した理由は、フライング登場した割に十分な販促ができてなかったせいだと推測してます。他のアイコンはほとんどが偉人についての説明か偉人リスペクトのゲストによって言及していたものの、ニュートンは説明もされませんでした。ドライブ最終話でとりあえずの逸話を作っていたはずですが、なぜか本編ではなかったことになる始末。ニュートンにテコ入れを図ってこうなった事情が伝わってくるので、余り文句を言おうとは思いません。フライングやいつの間にか持っていた出番の方がよほどいい加減でした。サングラスラッシャーの2個セット機能も意味をなしていました。アカリや御成の扱いもいつもより上等で、これ以上ケチをつけたら二人がかわいそうだと思える程でした。

    テコ入れと言えばタケルが一瞬だけ眼魔世界に逝ったのもメイン脚本からの指示でしょうか。眼魔世界の景色とモノリスを見ただけで、何の意味があるのかさっぱりです。ひとまずこの経験をもとにアランの「眼魔世界は素晴らしい」という御高説に反論できればいいのですが。

    アラン「何も聞いてないぞ。勝手なことをするな」
    イゴール「報告の必要ありますか?私はあなたの部下じゃない」
    このやり取りには思わず溜飲が下がりました。アランがネクロムで作戦もせずに憂さ晴らしをしていたら、こんな対応を取られても当然ですね。イゴールが単独でも仕事してる一方で、アランは友人奪還に必死なのだから、なりふり構わず同情を買いたいキャラのつもりなんでしょう。幹部の威厳がなくても仕方ない仕方ない。

    眼魔スペリオルだけじゃ単調なので、幹部がこのように強化するのはアイデアとしてアリです。売れるかどうかはともかく。

    深海兄妹はアランの姉に保護されて、10年後にやっとアランが興味を持ったという事実は衝撃ですよ。てっきり10年来の付き合いだと思い込んでました。というかアランに保護された恩でもあるかと思ったら、それも別人のおかげとは。アランとマコトの手合わせがそれほどの友情をもたらすことになるんでしょうか。客観的にタケルとマコトの友情よりも優先される気がしません。

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    1. >ニュートンが家出した理由は、フライング登場した割に十分な販促ができてなかったせいだと推測してます。

      そういう考え方もできると思います。ニュートンは偉人としての存在感は薄いですからね。
      私は販促は販促でもプレミアムバンダイから発売される「ニュートンゴースト&ヒミコゴースト&ユルセンセット」の販促かなと思いました。

      >タケルが一瞬だけ眼魔世界に逝ったのもメイン脚本からの指示でしょうか。

      そうでしょうね。話の流れから浮いていました。
      ただ景色を眺めただけで何の意味があるのかは私もさっぱりわかりません。景色を見るだけなら「ジャベルなど怪人を倒したときにその魂に触れて眼魔世界の光景を垣間見る」で済むと思うのですが。

      >アランがネクロムで作戦もせずに憂さ晴らしをしていたら、こんな対応を取られても当然ですね。

      どう見ても勝手なことしてるのはアランのほうなんですよね…
      次回で大王が出てくるみたいなので、そこでアランの行動がどういう扱いなのかわかるといいのですが。

      >アランに保護された恩でもあるかと思ったら、それも別人のおかげとは。

      私もマコトはアランに助けられた恩があるのかと思っていました。
      そういう打算的な話じゃなくて本当に”友情”なのかもしれませんね。
      まだ「スペクターのベルトをもらったおかげで現世に出られるようになった」など別の可能性もありますが。

      >客観的にタケルとマコトの友情よりも優先される気がしません。

      その点は大丈夫じゃないかなと思います。理由は、タケルはマコトのことをそんなに思っていないと思うからです。今回もタケルはマコトのことをあまり心配していませんでした。今はアランに夢中みたいなので優先順位は問題ないように見えます。そんなころころ移り変わるものが友情なのかは理解に苦しみますが。

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  3. 今まで御成とあかりが役立たずだと思った事が無いので突然この二人が奮起みたいなノリで進められても反応に困ります
    そちら側に尺を取りすぎて肝心のニュートンとヒミコの喧嘩がどうでもいい話で終わってしまいました

    前回も今回もタケルは戦う以外何もしてないのですがこれで英雄の心を繋いだと言って良いのでしょうか
    ムサシもロビンも勝手に話しかけてきただけでしたし
    挙げ句に分かり合えると言いながら変身してないアランを攻撃する始末です

    アランはこちらの世界に来て随分経つ筈ですが今更空やタコ焼きに驚いているのは何故なのでしょう
    しつこいほどアランとマコトは親友だと言っておいて最近まで名前を知らなかったという斜め下さにも驚きました

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    1. 初担当でやるには無理がある話でしたね。
      マコトがいなくなった状況を放置して二人の問題にみんな集中していることも不自然でした。

      >前回も今回もタケルは戦う以外何もしてないのですがこれで英雄の心を繋いだと言って良いのでしょうか

      あれで良い…のでしょうね。
      原点に立ち戻ってみるとタケルが尊敬する偉人は武蔵でした。だから基本的に戦いで解決しようとする脳筋ぷりも仕方ないのかもしれません。こう考えようにも武蔵へのリアクションが薄かったんですけどね…

      >アランはこちらの世界に来て随分経つ筈ですが今更空やタコ焼きに驚いているのは何故なのでしょう

      「俺知ってるもんねー」とか言ってたわりには何も知らなかったのでしょう。それか実は1話からの数ヶ月間も眼魔界にいる期間のほうが長く、現世にいた時間はほとんどなかったのでしょう。「アランは馬鹿」以外に筋の通る回答が見いだせません。

      >しつこいほどアランとマコトは親友だと言っておいて最近まで名前を知らなかったという斜め下さにも驚きました

      あれは何年前の話だったのでしょうね。
      アランは友達いなさそうなので付き合って半年くらいでも「俺たち親友だよね」とか言ってても違和感はありませんが。ひょっとしたらマコトが戸惑っているのはそこなのかもしれません。

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  4. 話の流れとしてはちゃんとしていたはずなのに、全然面白く感じませんでした。どうしてなんでしょうね。個人的にはいっそスカスカで中身のない話のほうがもどかしくなくて諦めがつく分見やすい気がします。アカリと御成が奮起する話はタケルが生きるか死ぬかの緊張感がより強かった1クール目にやっておくべきだったのでは?と思います。
    不知火は忘れられなくてよかったですが、当初と目的が大きく変わってしまったのと、軌道がまっすぐだったのが魂のおかげにされたことが気になりました。

    マコトが操られる展開は予想通りすぎて笑いが出ました。「お兄ちゃんやめて!」って「やめてほしいのはこっちだよ!」と思いながら見てました。あと何週間続くのでしょうか。マコトは未だに禊を済ませた感じがしないので、全く感情移入できません。情緒不安定な人が変なことになっているという感想にしかなりません。

    眼魔世界に行ったのも意味が分かりませんでした。これで眼魔世界は確かに争いがないけどやっぱり間違ってる!とタケルが思うんだろうなーと思ったらまさかの行って帰ってきただけですごく驚きました。その尺でバトルでもしておいてほしかったです。

    イゴールのネクロムのようなブレスとゴーストの攻撃に対策をしてきたというところはおもしろいと思いました。ただ前回倒された眼魔の眼魂を使っただけで、対策も「対策済みだ」と言うだけだったのは気になりました。うまく活用すればおもしろそうですが、今回の例を見るに2話続きの1話目で倒されたのを2話目でイゴールが着直してちょっと強くなるというのを毎週見ることになりそうな気がします。うまく使えそうなものはあるのでもうちょっとうまく使って少しでも面白い番組を作ってほしいです。

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    1. >話の流れとしてはちゃんとしていたはずなのに、全然面白く感じませんでした。どうしてなんでしょうね。

      「普通につまらない」より「意味がわからない」のほうが「意味がわかれば面白いのかもしれない」という可能性があるだけマシに感じるということかもしれません。

      >軌道がまっすぐだったのが魂のおかげにされたことが気になりました。

      ゴースト世界の力学は不思議ですね。威力が増すのはどういう理屈なのでしょう。信じあうことの必要性、という話だったですから「人嫌いのニュートンアイコンがアカリに力を貸したおかげ」で良かったと思うのですが。

      >マコトが操られる展開は予想通りすぎて笑いが出ました。

      テンプレ的過ぎてどうもこうもないですね。退屈なので早く済ませてほしいです。

      >まさかの行って帰ってきただけですごく驚きました。

      あれは驚きでしたね。この先、今回の体験を根拠にしてタケルが眼魔世界について偉そうなことを言い出したらもっと驚くことでしょう。

      >うまく使えそうなものはあるのでもうちょっとうまく使って少しでも面白い番組を作ってほしいです。

      何かやってくれると良いんですけどね。
      それをやろうにも「ライダー側のフォームチェンジの特徴が曖昧」という問題があると思います。

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  5. ニュートンが脱走した理由が完全に予想の斜め下でした。前回の描写を見た限りでは、卑弥呼の強烈なキャラに圧倒されてビビって逃げ出したとばかり思ってました。偉人たちの価値観なんてそれこそ十人十色ですし、むしろ今までこういうトラブルが一切無かったのが不自然に感じてしまいました。

    しかし、前回に続き、タケルが無理矢理話の本筋から外されているように見えてしまうのは何とかならなかったんでしょうか。いくらアカリと御成の話に集中させるためとは言え、あれでは戦闘シーンを除けば誰が主役か分からないレベルです。何より、実際に被害者を出しているイゴールの方をそっちのけで、単にデートしてるだけのアランにばかり意識が向いていたのは、ヒーローとしてどうなんだと思いました。

    そう言えば、この間宇宙船の福田氏のインタビューを読んだのですが、想像を遥かに越える意識の隔たりを感じました。具体例を挙げるとキリが無いのですが、「アイテムを効果的に活用するための敵やシチュエーションを毎回用意するのは大変だったけど、とてもやりがいがあった。」とか、福田さん自身はやたらと自分の仕事に手応えを感じている節があるんですよね。もはや人格的に問題を抱えているとしか思えません。中島かずき氏はフォーゼに関しては「自分は力量不足だった。次に特撮の話がきたらサブから出直したい。」としきりに反省の言葉を口にしてましたが、そもそも自覚が無いというのが一番困るパターンです…。

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    1. >偉人たちの価値観なんてそれこそ十人十色ですし、むしろ今までこういうトラブルが一切無かったのが不自然に感じてしまいました。

      噛み合わないところばっかりでしたね。
      女性嫌いにしてはアカリやカノンには無反応で、考え方が合わなそうな武蔵や龍馬などともケンカせずにいたのに卑弥呼は家出するほど嫌と言われても納得がいきません。
      そもそも偉人が何となく嫌いだからで家出するって… そんな人を敬えと言われても困ります。

      >実際に被害者を出しているイゴールの方をそっちのけで、単にデートしてるだけのアランにばかり意識が向いていたのは、ヒーローとしてどうなんだと思いました。

      一応大義名分はあったと思います。
      タケルはイゴールやアカリたちの状況を知らず、カノンが敵のボスである男と一緒にいたことだけ知らされた状態だったのでタケルの置かれた状況としては行動は不適切ではなかったと思います。
      もっとも、急なワープや雑な連絡体制などその前後の流れが粗だらけでしたが。

      >福田さん自身はやたらと自分の仕事に手応えを感じている節があるんですよね。

      読んでないので何とも言えませんが、理解しがたい内容ですね。
      ただ、インタビューはネガティブな内容は載せられることが少なくリップサービスであることも多いのでそれだけでは何とも言えないと思います。

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