【ストーリー】

■前回からの”つながり”
・前回の大和の保護思想を受けての展開が熱かったです。
5人がバングレイの策略に対処できたのも前回騙されて警戒していたからで、つながりを強調した回でストーリー展開も前回との関連性を強めてある点が上手いと思いました。

・戦隊側だけで終わらせず、バングレイとクバルにつなげたのも上手いです。
あれもつながりには違いありませんよね。どんな苦境でも切れない6人のつながりに対し、状況に応じて相手が求めていようがつながりを断ち切る悪党側。文字通り「手を切る」のもインパクトがありました。小悪党感の漂っていたクバルの悪役度を大幅に上げたのも一石二鳥で見事でした。

・全部合体ロボの登場とつながりを組み合わせるのも良かったです。
戦隊に不可欠な多人数要素をちゃんと話に組み込んでありました。「一人の強さでは今の自分の強さ以上は引き出せない。協力すればもっと先がある。(だから俺たちは勝つ!)」という展開自体は戦隊ではベタですが、話全体で一貫して進行させたことで説得力が感じられました。よく「戦隊は話のフォーマットが決まっていてやれることが少ないから…」なんてことを盛り上がらないときの言い訳に聞きますが、私はフォーマットに則ってもまだまだ全然やれると思います。

■弱気の描き方
・弱気になった大和の描き方も良かったです。
いつも活躍している主役の弱い面を描くのはなかなか難しいです。単純に弱そうにするとかっこ悪く見えてしまいますし、唐突にやりだすとただの例外に見えてしまい見ている側の気持ちがシチュエーションについていきません。

・その点、今回のジュウオウジャーは上手くやっていました。
いつもどおりでいるほうがむしろおかしいシチュエーションを作って自然な流れにしてありました。今回の話全体のテーマともつながっていて最後まで綺麗に落としてありました。さすが香村さんですね。

■信頼感
・個人的にはゴリラの相手を5人に任せたところが気に入りました。
前回負けた相手だから大和に雪辱戦をやらせたいところですが、あえてそれを仲間に任せることで信頼が感じられました。その後のバトルもコンビネーションが炸裂していて、前回の作戦が上手く行っていたらこんな感じにバングレイを倒したのだろうなと情景が浮かんできました。


【アクション】

■ワイルドトウサイドデカキング
・予告編でも思いましたがデザインが良いですね。
スリムだけど巨大感もあるアンビバレンツなところが好きです。

・個人的には合体シークエンスがとても良かったです
「枠が大きいからみんな入れると言うけどホエールだけ大きすぎない?」と思っていたら実際いっぱいいっぱいで枠に引っかかっていました。頭の角を外してようやく通ったかと思ったらそのまま合体シークエンスに移行して最後に外した角がくっつくところがとても自然でした。
コミカルで楽しくてそれでいてスマートで自然な合体方式で、一石三鳥という感じでした。これまで見た全部合体の中では一番好きかもしれません。


次回はハロウィン回で一休みです。
現状は特に進展していることのないフラットな状況なので、全体の状況がどう動いていくのか楽しみです。