『仮面ライダーエグゼイド』 第4話「オペレーションの名はDash!」:感想

2016年10月23日

【ストーリー】

■周回遅れ
・今回も話の流れについていけませんでした。すっかり周回遅れにされた感じです。
永夢がさらわれた妹も自分が助けるという根拠(それは警察の仕事では?)、妹はレースに勝てば取り返せるという根拠(妹がいることすら今聞いたばかりだよね?!)、そこが全然わかりませんでした。話の流れからするとどうやら元になった爆走レーサーのゲームがそういう内容だったようです。「永夢は元のゲームをやったことがあるからわかる」という省略の仕方は良いと思うのですが、これははしょりすぎだと思います。「爆走レーサーのストーリーは『大切なものを賞品にしたレース』…。つまりレースに勝てば妹さんを取り戻せる!」くらいは入れるべきだと思います。

・患者から事情を聞くためにバグスターを取り逃したことも理解に苦しみました。
バグスターを倒せば症状は全て解決するのだから、倒せる状況なら倒すほうが患者を救うことになると思います。前回みたいに戦うことで症状の悪化が見られるわけでもないのになぜ戦わなかったのでしょう。医者だと言うなら患者の救助とヒアリングは明日那や他のモブスタッフに任せて、永夢は自分にしかできないライダー業務に専念すべきだと思います。医療は基本的に専門家が集まる分業制だと思うので、他者のサポートがある状況でも何でも自分でやろうとするのは医者としておかしいように見えます。

・飛彩がバグスターより大我からガシャットを奪うのを優先したことも不可解でした。
患者優先ならバグスターを追うのが当然のはずです。 大我が患者を救う邪魔をしたならわかりますが今回はそうは見えませんでした。3クール目かと思うくらい飛彩の行動方針がぶれぶれです。「大我への恨み>>患者を救うこと」が公式設定だと認識してしまっていいのでしょうか?

■裏切りに安堵
・九条の裏切りはむしろ安心しました。妹が原因なら先にそれを説明しとけよと思っていましたが、これなら患者のことを全然知らないのも納得です。うさんくさい味方より所属不明の第三者のほうがずっと安心できます。

・適当にごまかせば真相をバラす必要がないのに九条が正直に説明した理由はわかりませんでした。
「嘘をつく→永夢が矛盾を指摘する→認める」という流れのほうが永夢のアピールにつながって良かったと思うのですが。患者はどうでもいいというのも嘘で、本当は正義感があるという展開に後でつながるのでしょうか。

■手段は選ばない?
・勝負の賞品のはずのマイティアクションXのがシャットを非合法に奪ったことは意外でした。
九条は後の裏切りがあるのでそういうことをしてもおかしくないと思いますが、永夢が何の抵抗も示さなかったことには驚きました。それなら前回負けたときに渡すことにも躊躇しそうですが、 どういう判断基準なのでしょう? 「患者のためなら不正でもなんでもする」というのならそれはそれで有りだと思いますが、永夢のことがますますよくわからなくなりました。


【アクション】

■フォームチェンジ
・自転車が分解されてパーツになるんですね。ただの自転車じゃありませんでした。
こうなるとフォームチェンジというより”合体”ですね。

・シャカリキフォームは腕全体にタイヤが乗っていてすごく動きづらそうでした。アクション面では不安が募るデザインです。
シャカリキフォームはかっこいいとは言えない見た目でしたが、それでも髪の毛の部分を隠すほうがかっこよく見えました。エグゼイドのあの前髪はやっぱり独特ですね。

■仮面ライダーレーザー
・レベル2はバイク形態のみで人型は存在しないようです
でもバイクシーンはとても普通でした。あまりやる気は感じられません。レベル1はそのうちお払い箱でしょうし、レーザーはわりと詰んでる感じです。あまり協力的でもありませんし、近年の仮面ライダーのバイク並にしか出番がないとすると悲惨ですね。

・フォームチェンジに使われるという線はあり得るかもしれません。
しかしフォームチェンジだと必要なのはガシャットだけで装着者は要らないから九条先生死んじゃいそうです。東映公式ページに
「さて、そんな小野塚さんはそれまでの1カット俳優(ライダー現場用語:すぐに撮影が終わってしまう俳優の事を指す。特に番組冒頭におけるサブキャラクターに多くみられる)からの卒業に気合入りまくりです(笑)」
と書かれていましたが、これも死亡フラグなのでしょうか?

■人数調整?
・今回もゲージの減少を理由にしてライダーが退場していました。
ゲージを使って各回の人数調整をしていくんでしょうかね。何の理由もなく出てこなかったり、ノルマで出てくるけど話には関わらなかったりするよりは良いと思います。


次回はエグゼイドの初フォームチェンジが登場するようです。
黒いエグゼイド同様にフォームチェンジすると前髪が気になりませんね。アンテナは偉大です。ロボットっぽいデザインでますますSDガンダムに混ざっても違和感がなくなりました。

コメント

16 件のコメント :

  1. 今回見て思ったことはライダーかっこわるい・・・ですかね・・・

    一番印象に残ったのは飛彩が、レベル2戦闘時にいきなり変身しはじめて、患者ほっぽいて大我に戦闘をふっかけたことでしょうか、
    一瞬え?と思ったのですがライダーゲージの関係上途中から変身して相手が先に時間切れか何かで変身解除したところを狙って襲ったほうが、ガシャットを奪うには都合がいいですね、得心しました・・・・
    いえ、理解に苦しみます・・・、現状の発言からではまだ行動原理がなんなのかわからないんですが、管理人さんもおっしゃるように「大我への恨み>>患者を救うこと」だとしたら普通に医者失格だし大我への恨みを果たすにしてもやりかたがだいぶこすいです。名前はひいろなのにヒーローっぽくないですね

    九条の裏切りもそれ自体は結構なのですが、登場初回でやることではなかったように思います。出始めてまだ性格を把握する前に裏切られても、あーそうなんだとしか思えません。
    大我も現状ただの悪人にしか思えませんし、ここまで主人公以外のライダーの人物評価を登場時から全力で下げてくるのははじめてです。
    通常だと後々に名誉挽回して人物評価を上げるのがセオリーですがちょっと問題児が多すぎる気がします。と、いうか主要人物の殆どが行動原理やなやつっぽいとか、誰に感情移入をして見ればいいのか?と思ってしまいます。

    周りの人物全員の評価を下げておいてその中でこそ永夢の思想や信念が輝くのかといえば、まあ・・・難しいですね、珍妙な性格設定のおかげでそこまでの感情移入も難しいですし・・・

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    1. >出始めてまだ性格を把握する前に裏切られても、あーそうなんだとしか思えません。

      私もそんな印象です。
      メインであろうライダー3人のキャラも固まっていないうちに引っ掻き回すタイプのキャラが出てもあまり必要性を感じません。

      >周りの人物全員の評価を下げておいてその中でこそ永夢の思想や信念が輝くのかといえば、まあ・・・難しいですね、

      そういうことをやりたいのかな、とは思いますけど面白さは感じませんね。
      先輩二人に永夢が食らいついていく形で良かったように思ってしまいます。

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  2. なんというか常に説明不足なんですよねこのライダー。
    別に一話で全部説明しろとは言いませんがバグスターがゲームに即した行動をとるとかバグスターはゲームのバグから生まれたってところで説明できますし。

    >「爆走レーサーのストーリーは『大切なものを賞品にしたレース』…。つまりレースに勝てば妹さんを取り戻せる!」くらいは入れるべきだと思います。

    ここらへん永夢はやたら患者とのコミュニケーション重視して小児科の患者に対して一緒にゲームしようと言っているので冒頭で子供と題材のゲームやってれば違和感なく挟めますし永夢の医者としてのスタンスの良さ?も見せることができますし下手ですよね。というか今のところ永夢は自分のスタンス押しつけてくるだけの迷惑な存在にしか見えないのがつらいところです。ゲームもプレイが特別うまいとは思えませんし。

    九条はなぜいきなり裏切りをバラしたんですかね。ライダーがいないと馬力が出ないというセリフから以前誰かを乗せたりしてたんでしょうがなんにせよ搭乗者がいないと実力が出せないの知っててそれを真っ先に切り捨てるってどういう思考回路してるんでしょうか。

    あああと医者としての描写露骨に少なくなってきましたね。

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    1. >別に一話で全部説明しろとは言いませんがバグスターがゲームに即した行動をとるとかバグスターはゲームのバグから生まれたってところで説明できますし。

      そう考えないと今回のバグスターの行動は説明がつきませんよね。それくらいは説明したほうが良いと思います。今回社長が登場したときにでも説明しておけば良かったのにと思いました。
      そうしないとなんで詳しくないはずの永夢がバグスターがそうすると自信を持って言えたのかは依然謎のままです。

      >冒頭で子供と題材のゲームやってれば違和感なく挟めますし永夢の医者としてのスタンスの良さ?も見せることができますし下手ですよね。

      そういう感じにやれば良いのにと私も思います。
      いざとなったらゲームに詳しくない飛彩が「これはどういうゲームなんだ?」と質問して明日那に説明させれば済むでしょう。話に関わらないならゲームの話をしなくてもいいですけど、バグスターの行動原理や事件解決に関わるなら描写してくれないと話についていけません。

      >九条はなぜいきなり裏切りをバラしたんですかね。

      何かアテがあるんですかね?
      大我のことも裏切ったから大我に着くことも無理でしょう。実利よりも今の気分を優先する享楽家タイプということなのでしょうか。

      >あと医者としての描写露骨に少なくなってきましたね。

      ちゃんと聴診器を使っていたからスタッフ的にはまだ大丈夫です!

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  3. >「大我への恨み>>患者を救うこと」が公式設定だと認識してしまっていいのでしょうか?
    それならもっと早いタイミングで乱入しても良いのに何でわざわざ「患者とバグスターが分離した直後」に乱入したんでしょうか。まあその後の黒いエグゼイドにスナイプと一緒にやられたのを見るに「どうせもて余すくらいなら、大我と一緒にストーリーから退場させよう」ってシナリオの都合なのかもしれませんね

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    1. 話の構成は不可解な点が多いんですよね。
      飛彩なら単純に到着を遅らせるとか大我がいると聞いてやってきたとか、理由付けはいくらでもできたと思います。不自然な描写を入れてまで何がしたかったのかもわかりません。

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    2. 小耳に挟んだ噂ですがレベル1の素体スーツは2個までしか用意されておらずパーツを付け替えて使用しているようです。
      予算の都合なんで仕方ないとはいえもっと話のほうで上手く活用できないのかとは思いますね。

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    3. >小耳に挟んだ噂ですがレベル1の素体スーツは2個までしか用意されておらずパーツを付け替えて使用しているようです。

      そうだとしても依然奇妙なところがあります。
      シリーズ構成がそれを知らなかったらおかしいですし、知っていて今回のようなシチュエーションを作ったならもっとおかしいです。
      「2着あるなら同時に画面に映るのを2体までにすればいいんでしょ?(実際には現場でパーツ交換しながら別撮りするのは面倒だからやらない)」といった事態ならこれまたマズいです。特撮慣れしてないだけならまだマシなのですが…

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  4. ドライブの警官設定といい、組織の一員と主役ライダーは相性が悪いのでしょうか。主人公を活躍させようと思うと何でもかんでも一人でやることになり、他の人員の存在意義が薄くなります。しかし、今回バグスターを優先して、倒して終わりだったら永夢は「バグスターを退治するだけで良い」となって医師である意義が薄くなります。医師とゲーマー、どちらかが余計な要素に感じます。

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    1. >ドライブの警官設定といい、組織の一員と主役ライダーは相性が悪いのでしょうか。

      相性は悪いのでしょうね。
      ライダーは出自からして個人で動くことが基本です。仲間や役割分担をするとライダーの影が薄くなり、ライダー一人にやらせると仲間が要らなくなってしまいます。基本的には相性が悪いのであえてやるならそれなりの覚悟が必要なのだと思います。やるにしても「一つの分野で分担する」のではなく、仮面ライダーWの脇役や電王の味方イマジンのように専門家や異能力者くらい特色付けないと機能しないようです。

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  5. よくよく考えると妹さらわれてるのに俺のゲーム病治してくれ!しか言わない今回の患者はよくわかりませんね。
    患者に踏み込む踏み込まない以前に妹がバクスターにさらわれたから助けてくれと言いそうなものですが

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    1. 「CRを紹介したのが九条である」という点から推測すると、「九条が『お前の妹をさらったのはバグスターだ。専門家でないと対処できない。俺が知ってるから紹介してやるからお前は何も言わずに黙っていろ』(九条の目的はバグスターの検体回収)」といったやりとりがあったため、患者は何も言えなかったのだと思います。
      序盤の様子を見返すと患者の永夢への第一声は「助けてくれ」で、主語が明示されておらず、更に途中で九条が遮っています。バグスター発症前もずっと黙っていて、九条が大我を連れて戻ってきたら九条に向かって早くするよう急かすと同時に発症しています。
      どうしてそこまで九条を頼っているのか、あるいは恐れているのかはわかりませんが途中まで黙っていたことに関しては理由があると思います。

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  6. 個人的に今回一番びっくりしたのがこのサイトで「今回でライダーが全員出揃ったンだから次回からはまた違った話になるだろう」って意見がコメントで誰一人いないことですね。

    まあまだ1クールの中でも序盤にあたる話なので、今後でどうにかなるでしょう...って言ってもこの現状て次回黒いエグゼイドの正体が明らかに..って話をされても困りますけど

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    1. 私は現状では期待しないほうが無難だと思います。
      ずっとシリーズ構成が脚本を担当しての現状でこれで、疑念を抱いているのはキャラ造形とストーリーの方向性ですからライダーが揃ったところで大きな変化は起こらないと思います。主人公の永夢など最低限の描写が怪しいのでこれまでよりも時間に余裕ができたところで大きく改善されるとは思えません。

      「今一番知りたいのは黒いエグゼイドの正体!」という流れなら次回以降に期待できるかもしれませんが、そこが一番気になっている人は見たことがありません。

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  7. 九条の裏切る動機がバグスターの検体を得るためっていくらなんでも弱すぎませんか
    バグスターの正体を調べてゲーム病患者が減ることはCRにとってもメリットですし
    それに入手に成功してないのに裏切りを宣言するもんだから今後味方無しで活動する羽目に
    大体早々に裏切るならなんでライダーがいないと本気を出せないって設定を入れたのか

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    1. どうして言わなくていいことを言ったのでしょうね?
      検体が欲しいだけなら「俺は検体にするためにこいつを回収していくから、妹さんはお前に任せた」とでも言って永夢を行かせれば、持ち逃げなり何なり好きにできたはずです。せめて「飛彩も応援に駆けつけたから出し抜ける状況ではなくなった」くらいは理由をつけてほしいです。

      しかも検体を確保する前に焼却処分されてしまいました。
      本気でやっていたならずいぶんと間抜けです。悪役なのか第三勢力なのかわかりませんが、いずれにしても脅威に感じません。

      そもそも今はメイン3人を描くのが先だと思うので、なぜ九条に時間をかけるのか理解できません。永夢が九条を説得して味方にして永夢の株を上げるつもりなんでしょうかね?

      >大体早々に裏切るならなんでライダーがいないと本気を出せないって設定を入れたのか

      これに関しては九条が嘘をついている可能性があり得ると思います。
      一人でも勝てるのに戦いによる自分の被害を抑えるため、あるいはあわよくば永夢を抹殺するために嘘をついた可能性が考えられます。

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