『仮面ライダーエグゼイド』 第2話「天才二人は no thank you?」:感想

2016年10月9日

【ストーリー】

■命に関わる問題は難しい
・今回もストーリーはいまいちノレませんでした。
永夢と飛彩、どちらも一理なく、二人とも間違っているように見えました。

・永夢は研修医という自分の力量を忘れているところが引っかかります。
患者のためというならまず病気を治せないと話になりません。そもそも精神面云々というならカウンセラーや精神科医など専門職があります。病気もメンタルも全部自分が治すなんておこがましいと思います。今回やったことも婚約者の話を聞いただけで偉ぶれるほど大したことはしていないと思います。あれくらいなら明日那に任せても問題ないと思います。
できるだけがんばろうとするのは良いことだと思いますが、一人で全部やるのは不可能です。それを理解していない永夢はいつか患者を殺すタイプに見えてしまい信用できません。

・戦闘中の思想が普段の思想と矛盾していることも気になります。
「トドメは自分が刺す」という戦闘中の利己的主張は患者第一の姿勢と正反対のはずです。患者を優先するならトドメなんて飛彩に任せても良いはずです。あからさまに矛盾しているように見えるのですが意味があるのでしょうか?

・飛彩もやっていることがおかしいように見えました。
治すのが仕事、と言っているのに治すのに必要な患者との対話まで怠っていました。とても有能には見えません。
バグスターの居場所のヒントになりそうなことだけ聞いたら話を切り上げるなど、「必要最低限」という姿勢に見せたほうがキャラに合っていたと思います。

・どうも描き方がいまいちピンと来ません。
現状だと登場人物全員がマイナス点を重ねていて誰も好きになれない不毛な状況に陥っているように感じます。タイトルどおり「天才二人は(両方とも)no thank you」になってしまいました。自分たちにしか関わらない内輪の話ならどれだけマイナスを重ねようと人の勝手ですけど、見ず知らずの患者の命がかかっているときに個人の主義主張で振り回されるのは不愉快です。

・永夢に関しては成長を見せるためにわざとやっているのかもしれませんが、後で上げるために今下げるのは下策だと思います。それだと良くてプラマイゼロにしかなりません。マイナスではなく、「今は実力不足で実現できない」というゼロから始めてプラスに持ち込むのが良策だと思います。

■ポッピーピポパポ放置
・前回は正体を現して終わりだったから次回で本気出すのかなと覚悟していたら、前回のあれで紹介は終了でした。
すごいやる気の無さを感じました。そこでやる気を出されても個人的には困るんですけどね。
「こういうキャラを入れると明るくなるんじゃない?」と、思いつきで出しただけで、どう使うかどう機能するかを考えていなかった感じがプンプンします。エグゼイドのコンセプト周りは不安に感じる部分が多いです。


【アクション】

■仮面ライダーブレイブ
・今回もアクションは普通に良かったです。
ブレイブは剣の炎と氷のギミックの切り替えに合わせて、剣の持ち方を順手と逆手に切り替えるのが面白かったです。定番どころですが悪くありません。

・炎のエフェクトはモヤモヤしててちょっと見づらかったです。
エフェクト自体も大きく、剣の軌道が見えづらいのも気になりました。根本から燃えているのでエフェクトの掛け方は形状に則していて実に正しいのですが見づらいのは困ります。上手いバランスの取り方を考えてもらえることを期待します。

■SD戦
・CGなしだとやはりきついですね。
その場で手足を動かすだけでコミカルではあっても毎回見たいとは思いません。予算が尽きた後はこれだけでやるのかと思うと気が重いです。

■敵のモチーフ
・モチーフがなんなのかよくわかっていなかったのですが、分離前はウイルスそのものみたいですね。今回のはもろにバクテリオファージだったので今更気づきました。前回のミートボールくんもああいうウイルスがいるんでしょうね。

・分離後のモチーフはまだわかりません。
今回はRPG風の魔法使いなどライダー側のモチーフに合わせていることと、名前が元素関連なのはわかります。だけどそれはコンセプトでそれ以外にも怪人1体ごとのモチーフがあると思います。雑魚怪人は熱帯魚っぽく、幹部は鳥っぽい感じでしたから個々の怪人は普通に動物モチーフなのですかね。


次回はタイトルが面白いなと思いました。
「BANしたあいつ」というのは、アカウント停止のBANと銃の発砲音の両方にかけてあるんですね。なるほどと思いました。

研修医がドヤ顔している現状だと免許剥奪された医師が出てきても大した問題に感じなさそうですがどうなのでしょう? あまりにも邪悪だと「先にこいつを倒したほうがいいんじゃないか?」という話になってしまいますし… どの辺りでバランスを取るのでしょうか。取れるのかどうかが不安です。

コメント

4 件のコメント :

  1. 飛彩に何とか愛嬌を出すために甘いもの好きって個性を出したンてましょうが、今一効果的とは言えませんね

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  2. 公式でもそのように言っていますね。
    個人的には「男がケーキを食べるのはおかしい」という感覚がわかりません。一般的にはそう思われるのでしょうかね。私には根本的なところがわかりません。

    個人的には「ケーキを5人で分けるのに悩む→飛彩がナイフだけで綺麗に五等分にして技量と公平性を示す」とか、そんな展開を期待していました。
    今後、ケーキを誰かにあげるとか買ってくるとか飛彩の態度を示す小道具として機能するといいのですが。

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  3. 永夢が戦闘時に性格が変わるのはちゃんと意図的にやっているようですね。ただ、完全なゲーム狂に豹変するとかいう程でもなく、人質の女性を助けようという意識はあったり、そうかと思えば敵には積極的にトドメを刺そうとしたりと、正直どう補完すればいいのか更に分からなくなりました。今はきちんと説明されるのを祈るばかりです。

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    1. 今回も強調していたので基本設定みたいですね。
      二重人格や気持ちのスイッチというほどではなく、ただテンションが上がってる程度の意味しかなさそうです。

      個人的には話の邪魔になっているように感じます。
      脚本家も嫌っているように感じます。早々に形骸化するか、いつまでも肉付けされないまま残り続けて異物になるか、どちらかになるのではないかと心配です。

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