『仮面ライダーエグゼイド』 第1話「I’m a 仮面ライダー!」:感想

2016年10月2日

■第一印象
・ストーリーはまずまず。アクションは良い感じでした。
ストーリーに関してはテーマ性や主人公のスタンスは悪くなさそうでしたが、描き方がやや疑問に感じました。具体的にはこの下で書いていきます。


【ストーリー】

■シリーズ構成は高橋悠也さん
・劇団をやっていて、ドラマやアニメなどいろいろやっている人だそうです。私は全部見たことないので実力は未知数です。

■1話の出来栄えは今ひとつ
・全体的に時間を余らせ気味に見えました。
主人公と患者の行動に焦点をあてたわりには伝わってくるものが少ないように見えました。主人公の人格と思想を描いたり、医者としての日常を描いたり、患者の命を預かる重責を描いたり、いろいろやるべきことはあったはずです。時間が余り気味なのに描写が足りない印象なのはよろしくありません。

・ヒロインがいきなりマイナススタートだったのもいただけないです。
「ベルトの適格者を探さないと」と言っているのに必死に探しているように見えませんでした。おまけに適格者だった主人公も見落としていたから「適格者を見分けられる」という線も使えません。とどめに主人公へのアドバイスなどもありませんでした。最初から「こいつ、要らなくね?」という印象をアピールしちゃったのはまずいと思います。あの個性的キャラと合わせてドン引きでした。あれは仮の姿、だったらしいので次回以降に挽回してくれるといいのですが…

■キャラの落差が激しい
・主人公とヒロイン、二人とも二重人格的なキャラでした。
演技力と合わせていろいろ辛かったです。慣れるまでしばらくかかりそうです。

・ストーリー面ではもっと時間がかかりそうです。
主人公は変身するときと戦ってるときはハイテンションの俺様キャラでしたが、一度倒したときには変身したまま普段の様子に戻って患者を心配していました。完全な別人格というわけでもなく、スイッチのオンオフと人格の境界線がわかりづらいです。

・そのせいで変化の意味するところもわかりづらかったです。
テンションが上がっただけと考えると医者としての患者第一の姿勢が怪しく見えてくるし、普段をベースに考えると大事なオペを前にあんな態度をとる必要性がわかりません。どういう心境や思考が反映されているのか今のところ理解できていません。
次回でやるだろうからそれまで待とう、と言いたいところなのですがいきなり2号ライダーが出て、3号ライダーも遠くなさそうなペースなので主人公のことを扱っている時間がなさそうなので不安です。行動概念がはっきりしているサブライダーのほうが魅力的に見えて、メインのはずの主人公への関心が薄くなってしまう悪いパターンに入らないといいのですが。

■時代考証
・「なぜにワンダースワン…」と思ったけれど調べてみたら、ワンダースワンが発売されたのは今から17年前の1999年でした。回想では16年前なので時代考証としては正しかったです。
マイティXのビジュアルが古臭かったりアートワークのほうは微妙な感じなわりにこういうところはしっかりしてるんですね。信用していいのやら悪いのやら。


【アクション】

■アクションは良好
・ライダーのデザインは相変わらず特にかっこいいとは思わなかったけど、動きは軽快で良かったです。

・ヒット演出は雑魚を蹴散らす爽快感と合っていて楽しかったです。
あれくらいなら予算はそれほど食わないので継続可能性も充分どうにかなりそうです。どちらかというとCGの予算よりも編集の分の時間のほうがネックになりそうです。劇場版や前作のVシネが増えて撮影スケジュールが切迫していますからね。

■可能性は感じる
・キックも工夫次第で化けそうに見えました。
1話のバージョンだと動作がちょっと長く、どれがトドメの一撃なのかわかりづらくて全体としては微妙に感じるところがありました。

・その一方、最初の飛びかかるところは無造作だけど機敏な動きでかっこよかったです。
長さや攻撃の組み方を調節すれば個性的でかっこいいキックになりそうでした。今後に期待します。

■剣の振り方が好き
・個人的には剣の使い方が気に入りました。
ヒットエフェクトを入れる兼ね合いからか、剣先を当てる切り方をしていました。このほうが剣の軌道がよく見え、躍動感が増してかっこよく見えると思います。短く持って根本を当てる切り方だと見え方が鈍器と大差ないんですよね。

■意外と良い手かも
・SD形態のレベル1のほうは従来の巨大戦に相当するポジションのように見えました。やっぱりあの形態で人が動くのは不可能なんですね。
どうせ本気でやってもちゃちいなら、いっそデザインからチープにしてしまおうという発想は悪くないかもしれません。

・個人的にはSDでのバトルも巨大戦もまるで期待していないのでまとめて片付けばそれはそれで好都合です。どう転んでも悪くなさそうなのである意味嬉しいです。普通に見れるクオリティになればそれに越したことはないのですけどね。

 
次回はさっそく2号ライダー登場するようです。
過去の戦いで3号も出ていますし、黒いエグゼイドも次回で出るみたいです。どうやら全体の構造は複数のライダーが独自に動くライダーバトル系みたいですね。

・個人的に気になったのは、「10個のゲームをクリアして」と言われていて、そのゲームの中に2号ライダーたちの変身アイテムも含まれていることです。
10個のゲームをクリアして手に入るのが強化フォームだったら、エグゼイドが強化フォームになる度に2号ライダーたちが変身できなくなったりするパターンかもしれません。あれは可哀想なので止めてほしいです。変身アイテムがゲームソフトだから「一回刺してデータを読みこめば、抜いても他のライダーの変身やフォームチェンジは解けない」という仕組みにしてあげてほしいです。



コメント

10 件のコメント :

  1. 第一話としてはいろいろと不安の残る内容でしたねえ。世界観の説明も主人公のキャラ描写も、結局どっちつかずに終わってしまったというか。

    しかし、一クール目から複数のライダーを出すというのはどうなんでしょう。一号ライダー一人でいくつものアイテムを使うのと比べるとノルマは消化しやすいのかもしれないですが。

    エグゼイドのデザイン、顔の造形はまあまあ好きなんですが、胸の部分に思いっきりゲームのコントローラーがくっ付いているのがどうも・・・。こればかりは慣れる他ないですね。あの茶色のブロックは毎回戦闘の度に出現するみたいですが、新アイテムもあそこから出てくる仕様なんでしょうか。だとしたら玩具の入手経路の描写にいちいち時間を割かなくて済みそうです。

    CGの敵キャラはなんかミートボールのお化けみたいな感じで見るからに安っぽかったですが、ゲームが由来という設定のおかげでそこまで浮いてるように思わなかったのは幸いです。どの道予算があまり掛けられないのならいっそ設定でカバーしようという姿勢は悪くないと思います。

    返信削除
    返信
    1. >世界観の説明も主人公のキャラ描写も、結局どっちつかずに終わってしまったというか。

      ライダーとして活動する前に医者として、普通の人間としての主人公を描いておいたほうが良いと思います。不可逆なことなのでもったいない時間の使い方をしていたように見えました。

      >しかし、一クール目から複数のライダーを出すというのはどうなんでしょう。

      お話的には微妙なことが多いですね。
      ライダーを殺さない場合、1クールくらい経過すると空気化するライダーが多発しがちです。

      >エグゼイドのデザイン、顔の造形はまあまあ好きなんですが、胸の部分に思いっきりゲームのコントローラーがくっ付いているのがどうも・・・。

      ゲーム部分が微妙ですね。ゲーム要素だけでも統一感がないのでいまいちな感じです。ゲーム部分を除くと、プロテクターやゴーグルで「スポーツバイク乗り」の意匠でスポーティな感じで動きやすくて良さ気なのですが。

      >あの茶色のブロックは毎回戦闘の度に出現するみたいですが、新アイテムもあそこから出てくる仕様なんでしょうか。

      なるほど。そういう線もあり得そうですね。
      まだエグゼイドの仕様がわかっていないので何とも言えませんが。「0からプログラムを組んでいる」のか、「『ウイルス=ワクチン』の関係と同じように、ウイルスから抗体を作り出す」という開発経路なのか。この辺りの設定次第で変わってきそうです。

      >ゲームが由来という設定のおかげでそこまで浮いてるように思わなかったのは幸いです。どの道予算があまり掛けられないのならいっそ設定でカバーしようという姿勢は悪くないと思います。

      私もそう思います。悪いなら悪いなりにカバーする方法を考えるのは健全だと思います。

      削除
  2. こんにちは

    今作のメインライター高橋氏は、個人的にあまり面白い話書く人の印象ないんですよね…。アニメも実写も。プロデューサーの手綱さばきで、面白い展開を期待したいですね。

    自分もエグゼイドの性格の変化が気になりました。僕から俺。レベルアップするとより、戦闘的な性格になるのでしょうかね。大方、バグスターウィルスを使ったシステムなのではないかと思うので、その影響なのか、それとも主人公はもともとそういう性格なのか。今後の描写に期待です。

    制作秘話にて語られていましたが、ゲームはもちろんのこと、アニメを意識したデザインや世界観だそうで、随所にアニメ的な演出(戦闘シーンの文字など)が見られましたが、うまい落とし所をみつけないと痛々しくなりそうな気がしました。特にポッピーピポパポが痛かったです。鎧武でズラアニメキャラ懲りなかったのでしょうか。

    ワンダースワンてバンダイでしたね。任天堂のゲームボーイカラー出せませんもんね(笑)。

    返信削除
    返信
    1. こんにちは。

      >アニメも実写も。プロデューサーの手綱さばきで、面白い展開を期待したいですね。

      実績的には不安材料が有りますね。
      通年ものやキッズ向けの経験も見当たらないのでどうなるかわかりません。まぁ、これは近年のシリーズ構成もだいたい同じなので今更ですが。

      >大方、バグスターウィルスを使ったシステムなのではないかと思うので、その影響なのか、それとも主人公はもともとそういう性格なのか。今後の描写に期待です。

      この辺りは近いうちに描写があるといいですね。

      >特にポッピーピポパポが痛かったです。

      私も慣れるのに時間がかかりそうです。
      ヒロインだから完全に捨てることはないでしょうし、あのままの路線が続くのでしょう。どの辺に需要があるのか私にはよくわかりません。

      >ワンダースワンてバンダイでしたね。

      バンダイでしたっけ。その辺りも考えて年代を決めたのかもしれませんね。

      削除
  3. ゴーストの後、ということもあるからなのでしょうが
    個人的には一話のつかみは良好だと思いました。
    少々詰め込みすぎな感じはありましたが、一話なのでしょうがないのかもしれません。

    エフェクトがうるさかったですが、アクション面は結構見ごたえがありました。
    ヒットエフェクトや多段キック、パワーアップアイテムなど、新しい要素が目白押しで新鮮でした。
    これが視聴者にウケるかどうかは別問題なのですが。

    あとカセットフーフー、ワンダースワンなど懐かしい光景が多く感動してしまいました。
    あの頃は接触が悪かったですもんね。
    一番驚いたのは「大変身!」をしたところでしょうか。
    「マイティアクション〝X〟」にもかかっていて、結構大きめのサプライズでした。

    さて問題なのはこれからです。
    一話にして多くの方向に話を持って行ったので、
    次回からはこの話題を一本の方向へと収束させるストーリー運びをしていくはずです。
    ゴーストのようにうやむやに矛盾や伏線を回収しないまま、物語を展開させていくのだけは絶対にやめてもらいたいものです。

    返信削除
    返信
    1. >少々詰め込みすぎな感じはありましたが、一話なのでしょうがないのかもしれません。

      私は感じ方が逆でした。むしろ隙間が目立ってもったいなく感じました。

      >一番驚いたのは「大変身!」をしたところでしょうか。

      大きくなる変身とダブルミーニングなのでしょうね。
      他のライダーもSD携帯があるみたいなので、全員同じ掛け声だとありがたみが薄れてしまいそうです。面白いバリエーションがあるといいですね。

      削除
  4. 1話を見た段階の感想ですが
    少々医者という設定と仮面ライダーが食い合わせが悪い印象が残りました。
    医者という設定が他の職業ライダーに比べて内向的というか、主人公が自ら外に出て物語を紡ぎだすには厳しい設定な気がします。
    画面的にも病院という設定が閉鎖的というか絵としてどうしても地味な印象が残ります。
    もっとも戦闘が画面が少々うるさいのであえてそうしているのかもしれませんが

    主人公の本拠地がアクションには向いていいないことは確実なので、一々主人公を外に出して活躍させなければならないのでしょうが、建物中にいたのにゲームスタートの演出とともに急に場面が変わったりとか上手くごまかしてほしいですね。
    個人的には自分は医者だと命が大事なんだ!だとか大声で叫ぶばかりなのに、自分は外に出ずっぱりでどこが医者なんだ?とかになることを心配します。

    希望としては、患者さんという深い人間関係が築きやすい存在がいるので、そこらへんのドラマが見たいですね。
    個性的な患者がきてライダーが対応てんやわんやとか、そういうのが見たいです。

    返信削除
    返信
    1. >医者という設定が他の職業ライダーに比べて内向的というか、主人公が自ら外に出て物語を紡ぎだすには厳しい設定な気がします。
      画面的にも病院という設定が閉鎖的というか絵としてどうしても地味な印象が残ります。

      1話時点では描かれていないのでわかりませんが、どういう方向に行くのか次第で変わると思います。
      患者が運ばれてくるのを待つのか、それとも患者がいるところに出向くのか。発症して怪物化してから動くのか、予防やそれに伴う患者の説得なども有りなのか。それからバグスター対策専従なのか、小児科としても働くのか。やり方次第で流れは大きく変わると思います。悪い方に行けば閉鎖的ですが、そうならない道もあると思います。

      >建物中にいたのにゲームスタートの演出とともに急に場面が変わったりとか上手くごまかしてほしいですね。

      治療を基地でやるのが基本ならそういうギミックがあるといいですね。

      >個人的には自分は医者だと命が大事なんだ!だとか大声で叫ぶばかりなのに、自分は外に出ずっぱりでどこが医者なんだ?とかになることを心配します。

      バグスター患者への治療と今回の患者など既存の患者へのケアと、それが両立できるかという問題はやるんでしょうかね?
      病院ですしエグゼイドの裏には公的機関がいるようなので、主人公がやらなくても他の医者に任せれば問題ない話ではあります。

      >希望としては、患者さんという深い人間関係が築きやすい存在がいるので、そこらへんのドラマが見たいですね。

      その場合、ライダーの数が多い点が不安材料ですね。
      人数が多いと時間を食うので内輪でまとまる話になりがちです。

      削除
  5. ドライブでは主人公のアイデンティティが警察官であるということだったのに、なぜ警察官になったのかということが長期間あいまいだったので、初回からしっかり医者とゲームというメイン要素の背景を描いてくれたのが良かったです。平常時の描写に不安はありますが、最低限大きなところは押さえていれば見ていられそうに思いました。
    多人数ライダーというと鎧武を思い出しますが、鎧武は世界の運命を決める話の割にメインキャラの間から話が動かなかった印象でしたが、医者ライダーなら患者という一般人の弱者との関わり方でメインキャラそれぞれの立ち位置が描けると思うので、いい物語になってほしいです。

    アクションはレベル2はベルトを除けば動きやすそうで期待ができました。ただあのCGはどれだけもつのでしょうね?そんなに予算がかかるものにも見えませんでしたが、ライダーのCGは特にすぐ無かったことになるのでやはり心配です。

    とりあえず今一番心配なのは演技力でしょうか?主人公はゲームになると人が変わる、ということなのかな?と思いましたがなんだか見ていて気味が悪かったです。ヒロインといい早めに落ち着くといいですね。

    返信削除
    返信
    1. >ドライブでは主人公のアイデンティティが警察官であるということだったのに、なぜ警察官になったのかということが長期間あいまいだったので、初回からしっかり医者とゲームというメイン要素の背景を描いてくれたのが良かったです。

      この辺りは2つの作品でアプローチが正反対みたいですね。
      ドライブの場合は背景説明の省略のために使われていたと思います。

      >医者ライダーなら患者という一般人の弱者との関わり方でメインキャラそれぞれの立ち位置が描けると思うので、いい物語になってほしいです。

      そんな展開を予想しますね。
      ただ、1話のラストを見ているとゲーム会場にいた人や社長など医者ではなさそうなキャラもいました。この辺のキャラがどういう扱いになるのかが気になります。バグスター退治の名目なら医者以外が基地で患者に接しても問題ないので、話の構造には影響しないのかもしれませんが。

      >ライダーのCGは特にすぐ無かったことになるのでやはり心配です。

      そうですね。ヒットエフェクトはともかく、SD形態は巨大戦がなくなったらどうするんでしょうね? そういう仕組みしたからには対抗策も検討済み、だといいのですが。

      >とりあえず今一番心配なのは演技力でしょうか?

      主人公はけっこうに下手でしたね。
      普通にしゃべっているときと叫んだときに差が少ないのがマズいと思います。声が割れてて耳障りなところがキャラの雰囲気と合ってないのも問題です。おそらく想定していた平常時の演技は、ジュウオウジャーの大和みたいな声を聞いていて安心するような声色だと思うんですよね。

      削除

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。