【ストーリー】

■路線転換?
・全体的にコミカルを意識した軽めの描写が増えてきました。最初は監督の影響なのかとも思ったのですが、話全体もそんな感じだったのでどうやらそういう路線になったようです。
アザルドが仕掛けた罠なのに殺傷能力のない泥水があったり、作戦も大地のエネルギーを吸って近隣の植物を枯らすなんて即効性も大規模効果もないものだったり、これまでの印象との食い違いで違和感を感じるところがいくつかありました。この程度の変更は戦隊では珍しくありませんが、1クール目のジュウオウジャーのストーリーが一貫した方向に向いていただけにギャップに戸惑います。

・レオと大和のやり取りは良かったです。
本人が意識的にやろうとしたことでは評価されず、無意識にやってきたことが評価されるというのは実際によくあることだと思います。同時に口に出して評価されにくい部分でもあるので、そこを自然に褒められる大和の印象が上がりました。その後に二人で協力して敵を攻略するシーンも「仲間、群れ、戦隊」といったキーワードが自然に頭に浮かんできて良かったです。

・ゲストがアイドルなことに関して不安でしたが、上手くやっていたと思います。
目立ちすぎず埋没もせず、どこにも角が立たないようにできていました。上手くノルマを乗りこなしてくれると安心できます。

・今回の見せ場と思われるレオと大和のシーンから判断すると、香村さん自身の目指す方向は変わっていないように見えました。周りの意向と香村さんの方針が上手く調和するポイントを見つけてくれると良いのですが、今のところは香村さんのペースを乱されているように感じます。


【アクション】

・銃の特徴的な弾の軌跡を活かしたアクションが面白かったです。普通の銃弾よりも目につく弾ならではの映像でした。

■キューブクマー
・「ベアー」じゃなくてクマなんですね。
英語読みなのはボディに使われるメイン級だけで、換装武器のキューブアニマルは日本語読みという縛りがあるのでしょうか。

・入手過程が面白かったです。
いつもの突然飛び出してきたり、拾っておいたキューブが活性化するよりも省時間&自然な流れで良かったと思います。
「どうしてキューブベアーは変形したまま長い間あんなところにいたのだろう?」という疑問はありますけどね。たいていエネルギー切れとか設定付けられるものですが、ジュウオウジャーは不思議と設定を示してきません。さっさと説明しておいたほうが楽だと思うのですが、何か理由があるんでしょうかね。そもそもジューランドの存在であるはずのキューブアニマルが地球上に多数存在していることも謎ですし、鳥男がジューランドを嫌う理由とも関連していそうに思えます。


次回はタイトルがジュウオウジャーのノリと違うなと思っていたら荒川さんでした。
これまで登板した回が微妙だったので少し不安です。