『仮面ライダーゴースト』 第29話「再臨!脱出王の試練!」:感想
【ストーリー】
・「生きてても死んでも変わらない」、「心は死なない」といった台詞回しを始め、ゴースト、アイコン、心といったキーワード。
既に肉体を失ったが生き続ける偉人のゴーストに、年老いても生き生きとしているフミ婆、若く健康な肉体を持ちながらも生きることに迷うアラン。
偉業を成し得たその心こそが偉人たる根拠であるとするタケル側と偉業を成し遂げられたその力こそが偉人たる根拠であるとし、その力だけを取り出して道具とする眼魔側。各要素がまっすぐに結ばれていてとてもわかりやすかったです。
ゴーストとは、心とは、そしてタケルの行き着く先とは…!,と見ていていろいろ思い浮かんでくる内容でした。ゴーストの基本設定や物語の要素を見たときに「こういう話かな?」と思う内容で構成されていて違和感なく話が頭に入ってきました。
・フーディニに反論したときの「そう思うん…です」という言い方がタケルっぽい感じがして良かったです。強気なんだけど内容は曖昧で断言できるほど定まっていない感じがタケルらしいです。
・相変わらず積み重ねはなく、タケルってこんなこと言えるキャラだったかなと思うところはありましたが毛利さんの置かれた状況の中ではベストを尽くしていたと思います。お疲れ様でした。
■フミ婆
・今までそんな様子がなかったのに突然死ぬ死ぬオーラを出されてびっくりしました。
東映の公式ページによるとなんと今回でオールアップだそうです。次回にすら出ないんですね… あとは番外編の『アラン英雄伝』でやるそうです。そこで引っ張るんですか… せっかく面白い立ち位置になってきたと思っていた矢先だったので残念です。
・公式曰く「テレビシリーズでは描かれていないアランとフミの交流が描かれています。」
、だそうなんですが時系列はいつなんでしょう? 前回から今回の間だと時間がなさすぎるし、敵だった頃の話だとアランへの影響が少なく本編との整合性が取れないように思えます。
【アクション】
・すごく良いというわけじゃないけど、いつものゴーストよりはマシだったかなという感じでした。
敵のやられ方が派手でした。戦隊みたいに感心する動きはないけど派手な分だけいつものライダーよりマシでした。
御成やゲストの奇行も普段のゴーストが奇怪な言動だらけなので、やる理由がある分いつもより気になりませんでした。
次回は引き続き毛利さんが登板して後編をやるようです。
フミ婆の死でアランの心がまた乱れると予告にありますが、どうなるのでしょう。今回からの間が無さすぎてアホみたいな感じになってしまいそうに思えます。毛利さんだからそこも大丈夫なのでしょうか。
フミ婆が自分の過去話を例に挙げたり、フーディニの生前と今回のゲストを重ねたりと、具体例がある点でもわかりやすく話に入れました。「やってみなきゃわかんないだろ!」は久しぶりにタケルらしいセリフでした。毛利さんは基本設定に忠実ですね。
返信削除フミ婆はアラン英雄伝では、数十年前に始めてアランが人間世界に来た時に出会った少女の役だそうです。本編ではアランとの絡みが多く、公式も「アランの心に一番響いたのはフミ婆」と公言してます。数十年の時を超えたロマンスでもやりたいんですかね?何というかアランファンの奥様でも狙ってそうな回りくどい運びなんですが。
坂本監督はビリーや弁慶をらしく活躍させたり、ネクロムの必殺技をかっこよく見せただけでも御の字でしょう。全部戦闘員相手ですが。御成がロックに扮したのも坂本監督の案だそうですが、叫ぶ方向性が決まってるだけ、無駄にテンションが高いことにはならないでしょう多分。
アランが悩んでばかりでほぼ活躍しないのはいい加減にしてほしいですね。長谷川さんの回で踏ん切りがついたと思ったら、同じ展開の繰り返し。最終回までに罪の清算は間に合うのか?と疑わざるを得ません。公式によると、アランは心を自認し始めた無垢な赤ちゃんのような存在だそうです。悪役にもヒーローにもなりきれない扱いをして何が面白いんでしょう。自分の中では何もやり遂げることができないアホで評価が固まってます。
>毛利さんは基本設定に忠実ですね。
削除そこが毛利さんの良いところだと思います。
わかりやすく見やすく、作品のおさらい的な機能もあってゲスト参加としては安定感があります。
>フミ婆はアラン英雄伝では、数十年前に始めてアランが人間世界に来た時に出会った少女の役だそうです。
そうなのですか。アランは数十年前にも来たことがあるのに本編のような態度だったことが不思議です。そのときには空が青いとは思わなかったんですかね。整合性がすごいことになりそうです。
>坂本監督はビリーや弁慶をらしく活躍させたり、ネクロムの必殺技をかっこよく見せただけでも御の字でしょう。
私にとってはまずまずといったところです。
やることはやっていました。普段のゴーストでは全然できていないことなので比較すると上々です。しかし客観的に評価すると大したことはしてないので総合的には普通です。
>最終回までに罪の清算は間に合うのか?と疑わざるを得ません。
私は福田さんにはそもそも罪の清算をさせるつもりがないのではないかと考えています。福田さんの想定では、アランが心を持ち悩み苦しむようになったこと自体に価値があり感動的な出来事なのだと思います。
久しぶりの坂本監督でしたが、眼魔、ゴースト共に能力を使った前半の戦闘が坂本監督らしいと思いました。ビリーザキッドが狙いを外さなかったり、ベンケイが豪快な技を使っていたのも好印象です。得意のワイヤーアクションはありませんでしたが、全体的にいつもに比べて画面が派手に感じました。
返信削除>全体的にいつもに比べて画面が派手に感じました。
削除いつもこれくらいで良いと思いました。雑魚なんてどうせやられ役なのですから有効活用しないともったいないです。
やっぱり私には何が何やらわからないのですが…。
返信削除私の理解力が悪いんでしょうね。
冒頭でマコトが「ガンマの世界にけじめをつけることができました」と言ってましたが、「けじめ」ってなんだったんでしょう?
体を取り戻した?(んですよね?いまいちよくわかりませんが)
2話前に新しいアイコンを長官から貰ったときに話したこと?
ガンマの世界に行って帰ってを2回してますが、結局何をしてきて何がわかったのかさっぱりわかりません。
そして、デミアプロジェクトは一体何話引っ張るんでしょう。
こんなに長くかかるんだから、さぞ壮大な悪事なんでしょうね、うん。
フミ婆の突然の展開はびっくりしましたねー。
死んだと思った父親が生きてると聞いて故郷に帰ったら目の前で消され、人間の世界で癒してくれたフミ婆まで死んじゃうなんて、アランが不憫な子すぎます。
チェイスもそうでしたが、3人目は長いこと迷い彷徨う枠なんですかね。
で、結局本人も誰かを守って散る、みたいな。
子供向け番組であんまり罪のない人を死なせないで欲しい、と個人的には思います。
>冒頭でマコトが「ガンマの世界にけじめをつけることができました」と言ってましたが、「けじめ」ってなんだったんでしょう?
削除私もわかりませんでした。文脈から素直に考えると「身体を取り戻して帰ってきたこと」か、「アランを助けて借りを返したこと」あたりに思えました。どちらもそれってケジメって言うのかな?と疑問に感じますが。
>ガンマの世界に行って帰ってを2回してますが、結局何をしてきて何がわかったのかさっぱりわかりません。
これも素直に受け取ると、「タケルやアランがあの世界をおかしいと思うようになったこと」でしょうかね。視聴者から見ると元々歪んだおかしな世界なのですが。
>そして、デミアプロジェクトは一体何話引っ張るんでしょう。
次回で終わり…なんでしょうかね?
さんざん引っ張ってきてこれで終わりって感じもしますし、もういいから終わらせて次に行けばいいのにと思う気持ちもあります。
>アランが不憫な子すぎます。
次回でどうなるでしょうね。挫けるのは当然ですが、それが「またか」とウザい感じがするのも事実です。上手くバランスを取れるといいのですが。
>チェイスもそうでしたが、3人目は長いこと迷い彷徨う枠なんですかね。
これはたぶんストーリー構成のバランスの兼ね合いだと思います。
そういうキャラを物語に出したいけれど、1号ライダーではうっとうしいから難しい。2号ライダーはライバル的な立ち位置だから相性が悪い。3号ライダーは参加が遅いから敵にしておくほうが簡単で、敵から味方になるなら自分の在り方に迷うのも自然。そういう兼ね合いから3人目が多くなるのかなと思います。
1号でもウィザードの晴人やオーズの映司なんかは表向きはそうでなくても内面では悩んでいるタイプでしたが。
>子供向け番組であんまり罪のない人を死なせないで欲しい、と個人的には思います。
フミ婆に関しては私は特に感じませんでした。
死因に眼魔もアランも全く関わった様子がありませんでした。むしろアランの世話を焼いて一段落したところだったので、心安らかに最期を迎えられたのではないかと考えています。