『仮面ライダーゴースト』 第37話「修得!それぞれの道!」:感想

2016年6月26日

【ストーリー】

■どういうお話だったの?
・前回でホナミが挫折した理由と今回の内容が噛み合っていなかったように感じました。
前回ではホナミがアイドルを嫌になったのは、他のメンバーから疎まれているという真意に触れて人間不信に陥ったことが原因だったはずです。それが今回では初心を忘れていたとか、みんなに頼まれたらそれでOKとかになっていました。前回の原因が全然解決できていないように感じたのですが、何がどうなっているのでしょう?

・仮に今回の内容で全てがつながっていると仮定すると、「前回ホナミが聴きとった内容は幻聴。メンバーの本心ではなく、ホナミ自身の不信感が増幅されたものに過ぎない。ホナミは理想が高くなりすぎて他のメンバーの意識が低いと感じていて、他のメンバーも当初の目標を忘れていてホナミについていけなくなっていたことが本質的な問題だった。アカリやタケルのおかげで初心を取り戻し、ホナミとメンバーは再び同じ目標を目指せるようになった」 こんな感じのお話だったのでしょうか。なんだか話がすり替わっていたように感じました。

■三蔵法師要らないような?
・こっちもわかりませんでした。結局、終始偉そうなことを言っていただけで具体性がなく、最後まで「言葉にはしないけど俺はわかってる」みたいな態度でした。本当にわかってるのか胡散臭く感じます。三蔵法師が関わらなくてもタケルやアカリはホナミの問題に取り組み解決していたように見えた点が不思議でした。今回の話と三蔵法師が何の関係もなかったように見えてしまいました。現在のストーリー上のノルマは偉人を絡めることなのでそんなはずはないのですが。

・素朴な疑問なのですが、信念云々というお話だったようですが”信念のない偉人”っているのでしょうか…?
武蔵の信念は何かと尋ねられたら言葉に詰まりそうです。みんな信念があるとすると、今回の話で三蔵法師が出張る意義がなくなってしまうし、信念がない偉人もいるとすると、三蔵法師はそういう偉人を見下していることになってしまいます。ニュートンが卑弥呼を苦手だったように、アイコンどうしはけっこう仲が悪かったりするのかもしれません。タケルの父親が残した言葉「英雄の心をつなげ」って、ひょっとして「偉人は仲が悪いから、お前が間に立ってまとめろ」という意味だったのでしょうか…


【アクション】

■脈絡がない
・今回はスペクターの必殺キックの蹴り合いは良かったですが、他はいまいちでした。後編は話をまとめないといけないので、何の脈絡もないバトルは浮いてしまいます。
いきなり現れるジャベル、タケルの手元にあったはずなのにアランの手元に来ているサンゾウアイコンになぜか持ってる武器。と、唐突な出来事が多くて、締めにかかってるストーリーの流れと噛み合っていませんでした。

■ネクロムハンド
・これも販売するんでしょうか。さすがに売れそうもないのでこれ自体の商品化ではなく、フィギュアに持たせる武器でプレミアムバンダイ送りですかね。

・スペクターがほとんど使わなかった”掴む”ギミックが活かされていたことは良かったです。
しかしすごく使いにくそうだったので次の出番はあるのか怪しいように見えました。毎回あれを使わないといけないとなると、それはそれでネクロムの扱いが余計に悪くなりそうです。


次回はジャイロが再登場するようです。生きてたんですね。
そしてなぜかまたまた坂本監督が登板するそうです。3話構成というわけでもないのになぜでしょう? いろいろな意味で「なんでこのタイミングで?」と思う内容です。


コメント

8 件のコメント :

  1. 名無しの星2016年6月26日 23:13

    >>ネクロムハンド
    ところがどっこい「ガンガンキャッチャー」という名前で出るんですよ。プレバン送りは正解ですが。ガンガンハンドとの大きな違いは手の部分にアイコンをセットできるぐらいですけど。
    スペクターはガンガンハンドのロッドモードをあまり使わないんですよね。その分ガンガンキャッチャーが使うことになるんでしょうかね。

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    1. 売るんですか…
      アイコンを嵌めるパーツの追加と音声以外はほぼリデコのみのものを売るとは恐れいりました。思えばゴルドドライブのベルトという前例はありましたが、武器でやるとは。同一シリーズ内でリデコ商品2つ目とは何とも強気ですね。
      武器がないからアクション面である程度の立ち位置を確保できていたネクロムの今後が心配です。

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    2. 名無しの星2016年6月28日 0:41

       前にネクロムあ新なフォームではないパワーアップするみたいな話が流れてましたから、まさかのこういうことでしたという。
       どうもサングラスラッシャーとガンガンハンドは武器の中では売れてた方らしく(実際サングラスラッシャーがアマゾンで高価になってます。アイコンが付いてたおかげかもしれませんが)、ディープスラッシャーもそれがあったため作られたと。元々ディープスペクターにディープスラッシャーはなかったと聞きました。
       ゴーカイジャーの時は坂本監督はすごいと思ってましたが今回で監督の欠点は理解しました。しかし最近何かと見る監督や脚本家にPはここうして見るとあ良いころと悪いところの差が激しい気がします。

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    3. >元々ディープスペクターにディープスラッシャーはなかったと聞きました。

      そうなのですか。それを聞いて安心しました。
      最初から変身アイテムでもないリデコを売る気だったら嫌になります。再販代わりの補填としては微妙に思えます。音声とデザインの違うリデコでリデコ元のグッズを買えなかった人が満足するとは思えません。その辺りは不思議です。

      >しかし最近何かと見る監督や脚本家にPはここうして見るとあ良いころと悪いところの差が激しい気がします。

      人それぞれ良くも悪くも作風はあると思います。最初から一貫した作風なら認めます。たとえ私が好きでないものだったとしても誰かにとっては好ましいものかもしれませんから。ですが坂本監督のように作品のラインが出来上がっているのに無視して自分の作風を出そうとするのには反対です。

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  2. リストバンドが怪しいというのは前回既に予測済みだったので、ちっとも驚きはありませんでした。ホナミにだけ副作用が出たのも単なる偶然で片付けたのはさすが長谷川さんクオリティ。最近は事前にだいぶハードルを下げて視聴する癖が付いてるので、別段がっかりもしませんでしたけど。

    アランの修行は結局最後の最後まで意味不明なままでしたね。あの無駄にアクロバティックな舞いを習得することがアランの信念とどう結び付くんでしょうか…

    ムゲン魂のアクションは相変わらず無個性ですね。珍しく敵の弱点を分析して倒してたのは良かったですが、別にそれムゲンじゃなくてもできるよねっていう…

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    1. >リストバンドが怪しいというのは前回既に予測済みだったので、ちっとも驚きはありませんでした。

      リストバンドに関しては前回の前後編でネタが被ってる点が気になりました。
      グリムの夢の回も「怪しいリストバンドをつけたら…」という話だったのに、アカリすら関連性に気づいていないのはアホみたいでした。小道具を変えれば避けられる問題だったはずです。打ち合わせのときや小道具さんとか、誰か被ってることに疑問を感じなかったのでしょうか。

      >アランの修行は結局最後の最後まで意味不明なままでしたね。あの無駄にアクロバティックな舞いを習得することがアランの信念とどう結び付くんでしょうか…

      全く意味がわかりませんでしたね。話だけに限っても「部下ではない仲間だ」という台詞がタケルたちに全くかからないところが意味不明です。仲間になってからは、アランがタケルやマコトを部下扱いしたことなんて一度もないと思います。順当にタケルとのコンビネーションでガンマイザーを倒す展開のほうが遥かにマシでした。

      >珍しく敵の弱点を分析して倒してたのは良かったですが、別にそれムゲンじゃなくてもできるよねっていう…

      相手の行動を見極めて対処するなんてバトルものでは当たり前ですからね。しかも台風の目がどうこうと言ったわりには正面からの力押しで、意味合いを表現できていませんでした。その前に風の強弱で射撃が逸れるような描写を入れないとダメだったと思います。

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  3. 前回との繋がりが分かりませんでした。ホナミ関連のowlさんの考察も一理あると思うのですが、劇中では「心の声が聞こえたのは副作用、ビルズさんが改良したから大丈夫」とアカリが言っていて、あれがメンバーの本心であることが否定されていないように感じたので一層混乱しました。
    アランの特訓も、結局三蔵が伝えたいのは「信念を見失うな」なのか「仲間とともに進め」なのかなんなのかよく分かりませんでした。そもそもアランがチームワークを覚えたのはサルブタカッパ相手ですし、三蔵が何かしたように見えないんですよね。結局三蔵法師の史実に絡めた話もなく、リデコ武器ゲットしてよく分からない技出して終わりっていうのが辛かったです。

    ドッペルマコトは全く分かりませんでしたね。ただ、個人的にはゴーストはキャラクターが描けていないと感じるので、何でもいいから役割を与えるか戦闘不能になっているほうがまだマシかと思います。

    次回は「ムゲン出たら偉人いらないんじゃね?」という疑問に本編で応えてくれるみたいですね。きっちり理由付けをしようとする姿勢は応援したいですが、それ以前の問題のほうが目につくのでもっと普通の所に力入れてほしいです。

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    1. >前回との繋がりが分かりませんでした。

      どういうことだったのでしょうね?
      ハーピー4の不和の原因は解決されてなく、ガンマイザーも事件やアランの特訓には無関係でこの前後編の出来事が解決した気がしません。

      >アランの特訓も、結局三蔵が伝えたいのは「信念を見失うな」なのか「仲間とともに進め」なのかなんなのかよく分かりませんでした。

      三蔵法師は何がしたかったんでしょうね。特訓した張本人であるアランとは一言も話さず、関係ないタケルに一方的に話されて満足してしまいました。特訓の意味も三蔵法師の考えもちっともわかりませんでした。
      チームワークに関しては「赤の他人、まして一度は襲ってきた相手と連携できるなら仲間と協力することは言うまでもない」という意味なんでしょうかね…

      >ドッペルマコトは全く分かりませんでしたね。

      今のところ、ストーリー上の意義はさっぱりわかりませんでした。
      マコトのカプセルの前にいたアデルとか、ディープスペクターの副作用とか、関係有りそうなことは存在しますがどちらもそれ自体が謎なのでドッペルゲンガーの意味も謎で考えようがありません。
      あるいは単に「しばらく販促の都合でタケルとアランを中心にストーリーが進む。その間、マコトの居場所がない。そこでスペクターと戦わせて販促と居場所を両方こなしてしまおう」という目論見って線もあるかもしれません。必要性のわからないジャイロなどを唐突に出してくるゴーストなので、これくらいやってもおかしくない気はします。

      >次回は「ムゲン出たら偉人いらないんじゃね?」という疑問に本編で応えてくれるみたいですね。

      これ自体は良いことだと思います。
      ただ、ちゃんとできるのかという点では不安です。この話をやっても結論が「ムゲンフォームじゃないとダメだった」とか「弱くてもがんばってるんだから良いじゃないか!?」みたいな内容だったらうんざりです。できもしないことを問題提起だけして何かやった気になってるだけではないかと疑ってしまいます。まともな内容だと良いですね。

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