『仮面ライダーゴースト』第34話「迷走!夢の世界!」:感想

2016年6月5日

■平常運転
・シリアスな節目回の直後にギャグ回でどうするつもりなのかと不思議に思っていたら、どうにもなっていませんでした。今日もゴーストは平常運転です。
ギャグにしたいのかまともに話を進めたいのかさっぱりわかりません。夢というより狂気を感じました。これで恐らくテーマが「楽しさの重要性」ってどういうことなのでしょう。私は恐怖に呑まれて全然楽しめる状況じゃありませんでした。

■設定説明
・仙人たちの当初のプランや闘魂ブーストなど設定の説明が今更行われました。
タケルと父親の魂が融合していたなんて初めて知りました。父親の魂が99日以上経過した後も残っていたのはどういうわけなのか、もう一回タイムリミットが来たら母親とか別の人の魂と融合すればいいんじゃない?、など設定に対する疑問が全然消えない辺りがゴーストらしいなと思いました。

・仙人たちの当初のプランもすごかったです。
眼魔式にアイコン体で戦わせようというのは非情に合理的だと思います。でもそのプランが破綻した理由が「戦う予定だった息子に何にも説明してなかったら、勝手に戦って死んだせい」ってのが凄まじいです。合理性の欠片もありません。
10年越しに計画していた世界の命運をかけた戦いのはずなのに、こんなアクシデントで計画が台無しになりかけました。どう転ぼうが仙人がフォローする予定だったのでなければ、ガバガバにも程があります。計画を立てた人がこんなのだったら戦う係のタケルがふわふわしてるのも納得です。子は親を見て育つから仕方ないですね。

・設定説明という点で気になったのが御成の奇行です。
眼魔が関わっていると確信して真面目に作戦を遂行している中、落書きするなんて普通ではあり得ません。「せっかくリストバンドをゲットしたのに後からアランに奪われた」など前振りになる展開も見当たりませんでした。今回は設定説明だったわけですからこの御成の常軌を逸した行動にも設定があるのでしょう。いったいどんな説明がされるのか楽しみです。

■タケルの夢
・マコトやアランでさえも幻想に囚われていたのにタケルは夢を見る素振りすらありませんでした。タケルには夢がないのでしょうか? これも「タケルはゴーストだから」で済ませるつもりなんでしょうかね… もうみんなゴーストになれば解決するんじゃないかと投げやりに考えてしまいそうです。

・父親の魂と融合している説明があったから、てっきり父親の記憶を見たり父親と対話したりしてストーリーのバックボーンを補強するかと想像しましたがそんなことはありませんでした。タケルが今何をしたいのかさえ触れられませんでした。本当にギャグのための設定だったようです。

■一番びっくりしたこと
・今回はいろいろ驚くことがありましたが、一番びっくりしたことは雑魚ウルティマでした。
何の前触れもなく出てきたのでジャイロかと思いました。でも無言でやられてしまい、全く関係ない雑魚のようでした。幹部専用だったはずのウルティマが何の説明もなく雑魚用になっていることに違和感を感じました。今回の話の流れからすると「(スタッフが)楽しければ良い」ということのようなので気にしないほうがいいのでしょうけどね。


次回は後編です。
楽しさを教えてくれるらしいので期待したいですね。今ゴーストで最も必要とされているものだと思います。


コメント

14 件のコメント :

  1. サブタイトルの迷走っていうのがスタッフの自虐ネタに思えてならないのですが…てっきり福田さんの回かと思いきや毛利さんの担当というのも驚きでした。というか、最近の展開にメインライターの福田さんの意見はどの程度フィードバックされているんでしょうね。今回も長官=仙人?という可能性にようやく作中で突っ込まれるかと思いきや、例によってあっさりスルーされたり…せっかく設定の説明をするんならそこを軸に話を進めるのが普通だと思います。ただでさえ第3クールは中弛みしがちなのに、序盤から弛みっ放しのゴーストではさらに深刻になってる気がします。

    怪人の扱いの酷さに関しては最近だと鎧武が槍玉に上げられてましたが、ゴーストも負けず劣らず酷いんじゃないかと思います。急に格下げされた今回のウルティマに限らず、パワーバランスが乱高下しまくりのガンマイザー。おまけに下級眼魔も初期の使い回しばかりで映像的に新鮮さがなく、バトルを退屈にしている要因の一つだと思います。というか、怪人の種類を増やすためにデザインを簡略化したんじゃ…

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    1. >最近の展開にメインライターの福田さんの意見はどの程度フィードバックされているんでしょうね。

      疑問ですね。ここ数回は3クール目の締めくくりと言っていい回だったと思います。それが全て福田さんの担当でないというのは奇妙です。1,2クール目を踏まえると福田さんは人に任せるタイプというわけでもありませんし。

      >今回も長官=仙人?という可能性にようやく作中で突っ込まれるかと思いきや、例によってあっさりスルーされたり…

      あっさりでしたね。本人がしらを切っているので、アランたちが追求するのは無理ではあるのですが。まだ触れる気がないならユルセンに代理説明をさせて、仙人がアランたちと顔を合わすのは話が動くそのときにすれば済むと思うんですけどね。何がしたいんでしょう?

      >怪人の種類を増やすためにデザインを簡略化したんじゃ…

      グレイトフルの英雄召喚で人件費がかさんで…
      なんて言い訳なら聞きたくありませんね。一応、雑魚敵の登場数は多いほうだと思いますが、数よりも質が欲しいです。少なくともガンマイザーやウルティマのようなボスクラスはしっかりと線引して安くならないようにしてほしいです。

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  2. ゴーストムゲン魂の7種類の技の中に含まれる感情の中から選ぶならあなたに今一番必要なのは愛でしょうね
    だってあなたには愛がないですからね、でも仕方ないですね。あなたは元々ライダー嫌いなんでしょうから
    ちなみに自分は戦隊が嫌いです

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    1. >あなたは元々ライダー嫌いなんでしょうから

      「ライダー」というのは主語が大きすぎると思います。
      具体的な作品名も年代も”最近の”も何もつかない「ライダー」だの「戦隊」だので語れることは無いと私は思っています。

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  3. 遅くなりましたが、アランが味方になってから弱体化というのはある意味で正解だったかと思います。

    これまでの作品では理由もなくというのが多かったですが、アランの場合は霊体→肉体の変化が有りますから理由の考察・推測が可能だからです。

    ゴーストドライバーに関しては、いったい何処からもってきたのかという疑問はありますね。

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    1. >アランの場合は霊体→肉体の変化が有りますから理由の考察・推測が可能だからです。

      はい、ストーリー上は悪くないと思います。
      ただ、視聴者目線では存在意義が薄いことは良くないと考えます。ネクロムはガンマイザー相手に打つ手がないので雑魚の露払いにしかなりません。ライダーは3人いてゲストの護衛など分担するシチュエーションもないのでいつも余り気味に見えます。
      ストーリー面でもアランは「人間世界を守る」、「眼魔世界を変える」と目標が大きく実現が遠いもののため直近でドラマを期待できるものがありません。
      戦闘面でもストーリー面でもどちらでもいいので欲しいです。

      >ゴーストドライバーに関しては、いったい何処からもってきたのかという疑問はありますね。

      ?、すいません。意味を図りかねます。
      ゴーストドライバーをどこから持ってきたのかという疑問は、「今回タケルだけ夢の世界にドライバーを持ち込めたのはなぜか?」という意味でしょうか? それとも「タケルとマコトの使っているドライバーの開発経路」という意味でしょうか?

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    2. 開発経路という意味です。

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    3. ゴーストドライバーの開発経路は謎ですね。
      あまり根拠はありませんが、「眼魔(恐らくガンマイザーがもたらした技術)→仙人→(龍や西園寺たち?)」と眼魔の技術をベースに仙人か龍たちが開発したのだろうと考えています。仙人自体が謎なのでそこが明かされないと考える余地が広すぎます。

      ちなみに私は、ベルトの開発経路は特に気にしていません。ライダーのベルトは「開発者が誰か」という以上は説明がつかないことが多いですからね。

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  4. ギャグ回だった分、多少頭がおかしくてもまだ前回よりはマシかな?と思えました。シリアスでおかしなことをやられるよりはまだいいです。

    しかしムゲン魂はまだちゃんと登場しませんでしたね。DXムゲンゴーストアイコンが6月18日発売予定らしいので、やっぱりテコ入れのために話を入れ替えたのではないかと勘繰ってしまいます。ドライブに無理やり登場させるスタッフのことですしね。

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    1. >ムゲン魂はまだちゃんと登場しませんでしたね。

      前回でお披露目は済んだかと思っていましたが、まだ戦闘はありませんでしたね。特に引っ張っても仕方ない気がします。

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  5. 思ったんですが、Owl0079さんの様に指摘を多く書くサイトによく「良い大人が子供の番組に口出しすんんな」とか「偏見の眼でしかそういう感想しか出ない」みたいなコメント書く人って、「何で疑問に思う事がいけないの?」と言う質問に大抵答えられてないですよね。

    最近、と言うかようやく詳細設定が明かされてますが、未だに腑に落ちない部分が多いのはなんでなんでしょう? そもそもガンマイザーを倒す為に作った眼魂が何で願い事を叶えられるのかがイマイチよくわかりません。

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    1. >「何で疑問に思う事がいけないの?」と言う質問に大抵答えられてないですよね。

      私の意見や疑問自体を否定しないことは不思議ですね。
      人格を否定しても考えを否定したことにはならないと思うのですが。

      >そもそもガンマイザーを倒す為に作った眼魂が何で願い事を叶えられるのかがイマイチよくわかりません。

      どうしてでしょうね?
      今回明らかにされたのは「ガンマイザーはグレートアイの守護者」という点だけでした。普通に考えると「ガンマイザーの妨害を打ち消してグレートアイに接触するために必要」だと思うのですが、2回目の時点で思いっきり失敗しているんですよね。
      それになぜアデルが願いを使おうとしないのかも謎です。ガンマイザーの助力を得ているならグレートアイに接触することは簡単に思えます。願いを叶えようとして拒絶される描写があってもいいと思います。
      「ガンマイザーがグレートアイの力を独占している」という設定ならまだわかりますが、敵対している仙人に”守護者”と明言されていますし。ガンマイザーを倒せば全て上手くいくような雰囲気ですが、なんでそうなるのかよくわかりません。

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  6. 父親の魂で助けられたのは、「龍が万一の時の救済措置として準備してた」とかあと一歩踏み込んでほしい所でした。この位第12話の内に仙人が説明できたはずなのに、なぜあの時「特殊な方法」で流したんでしょうね。
    それと仙人と長官の顔が、他人の空似で済まされる苦しい言い訳。これで本当にただのそっくりさんで本人も迷惑してるならいいんですけどね。仙人と長官は逃げ口上を連発してるのに、周りからは頼みの綱と扱われていて、白い魔法使いやサガラなどの出しゃばりな黒幕を思い出します。

    口頭の説明だけでよく分かってなかったんですが、眼魔方式で戦う予定だったんですか、へ~…。ただでさえ敵が全く死なないのに、こっちも死なないとか余計泥仕合ですね。ダラダラ続くチキン戦法を敵味方やろうとしてるのは、何とも冷める発想です。

    夢の中ではマコトとアランも含めて、タケル以外の全員が足手まといなのはやりすぎでしたね。タケルだけ気合で何とかしたとか、ちょっとでも理由を入れればいいのに。タケルに安全圏から総ツッコミさせてるのが、嫌味な主人公補正になってます。

    ウルティマもアイコンさえ渡されれば、普段スペリオルクラスのジャベルでも変身できたんでしたっけ?まあ中身は軍人ならだれでもいいのでしょう。でも今回ばかりはスペリオルとの違いが全然判りませんでした。毛の生えた程度の強さなら出す意味がない。ウルティマは、ライダー魂でボスキャラのシバルバが変身してて好きな形態だったんですが、どうやらあれはアイコンを手に入れたシバルバさんが強かっただけのようです。

    ムゲンが今回本格登場ならそれまで待つかと思っていたら、まだ引っ張る。うーんこれは2話ごとに必殺技のための感情を高めていく構成ですね。ムゲンのお披露目はあの1話で良かったと。だとしたら2重の意味で期待はずれです。

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    1. >この位第12話の内に仙人が説明できたはずなのに、なぜあの時「特殊な方法」で流したんでしょうね。

      タイムリミットのリセットに関してはよくわかりませんでした。
      今回の口ぶりからすると仙人は死後の世界?の龍の事情や行動を把握できるようでしたが、その割には魂の融合の結果は想定外だった様子でした。そもそもタケルが消滅したら仙人たちの計画は完全に破綻するはずです。それなのに消滅を回避しようとしなかったことが不可解です。龍が融合しなかったらどうするつもりだったのでしょう。他に助かる方法が見当たらないのに想定外扱いというのはどういうことなのかさっぱりわかりません。仙人にとっては都合が良く、むしろ「奇跡」と呼ぶべきことだったように思えます。

      >これで本当にただのそっくりさんで本人も迷惑してるならいいんですけどね。

      そういう線があればいいのですが、仙人たちは眼魔の行動を後追いしているので考えにくいんですよね… 「10年くらい先に侵攻が始まる」なんて情報を掴んでいるのですから、少なくとも誰か(長官?)が計画を進めているのは知っているはずです。本当に知らないなら知らないで、眼魔と本気で戦っているのですから「それは誰だ? どんなことをしていた人物なんだ?」と情報把握に努めるのが普通でしょう。仙人の腹づもりが謎です。

      >口頭の説明だけでよく分かってなかったんですが、眼魔方式で戦う予定だったんですか

      ブランクアイコンに移してどうこうと言っていたので、恐らく眼魔と同じような仕組みだと思います。そのわりにはポッドが用意されていなかったり、泥仕合を防ぐために敵のアイコン体を完全破壊する対策が見当たらないなど疑問点もありますが。

      >普段スペリオルクラスのジャベルでも変身できたんでしたっけ?まあ中身は軍人ならだれでもいいのでしょう。

      ジャベルもジャイロも幹部クラスだと私は思っています。
      名前と身体があるだけで眼魔界では特別なのは明らかでしょう。ウルティマはわざわざ大帝(アデル)から授与されたくらいですから、特別な物だと考えるのが妥当だと思います。ウルティマの量産化に成功したとでもいうのならわかりますが、そんな様子も余裕もあるようには見えません。

      >でも今回ばかりはスペリオルとの違いが全然判りませんでした。毛の生えた程度の強さなら出す意味がない。

      ここが一番問題ですね。雑魚とスペリオル、それに再生怪人。おまけに再生するガンマイザーとやられ役は腐るほどいるのに、ガンマイザーより格下のウルティマを雑魚役に追加する意義がこれっぽっちもありません。やるんだったら「敵の総攻撃で雑魚が全部ウルティマ」くらいやらないとインパクトがないと思います。一度雑魚として登場して負けた時点で強敵という印象は失われてしまうのに、こんなどうでもいい扱いで使うのはもったいないです。

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