『手裏剣戦隊ニンニンジャー』 第5話「宇宙忍者 UFOマル!」:感想

2015年3月22日

【ストーリー】

■何の話?
・各キャラの掘り下げをしつつ、敵幹部も絡めて、ギャグも適度に入れてまずまずの内容だったのですが、今回の主題がよくわかりませんでした。
八雲以外は誰も諦めるって言ってないのに「諦めない気持ちが~」とか言い出すし、桃の話かと思ったらなぜか最後は赤が持って行って、でもよく考えると話の中心で動いていたのは空回りした青で、主題がぼやけてしまった印象でした。結局、今回は何の話だったのでしょう?
単調な展開にしないために1話でいくつかの話を複走させるのは良いと思いますが、実力が足りていない感じがします。もう20話くらい続けたら相応の実力が身につくといいのですが。

■八雲の心情
・八雲の心情が特にわかりませんでした。
ニンニンジャーの責務のために魔法学校に通うのを諦めた点では霞と同じ境遇のはずです。今回の序盤の展開だとそういう含みもあるのかと思っていたのですが、「諦める必要なんてないんだよ!」とかドヤ顔で言い出して違うような気がしてきました。自分は既に諦めてしまった側なわけで、それならもっと「俺はもう取り返しがつかないけど、霞姉はまだ何とかなる」と悲壮感が醸しだされるか、あるいは「自分にもまだチャンスはある」と喜ぶか、反応はどちらかになるように思います。なんであんなに他人ごとみたいな態度だったのでしょう?

・ひょっとしたら八雲は魔法学校で学べなくなったことを特に何とも思っていないのかもしれません。
元々の夢が「忍術と魔法の融合」らしいので、以前は八雲の中で「魔法>>忍術」だったのが最近のニンニンジャーの活動の中で反転し、「まず闘いながら忍術を学ぶ。魔法を学ぶのはその後でいい」と価値観に変化があったのかもしれません。それなら夢から遠のいたわけではないので、焦りが見えないのも納得がいきます。


【アクション】

■UFOマル
・銃っぽいものが鈍器だったことに驚かされました。
必殺技以外全く撃たずに殴りつけるのに使っていました。さすがUFOですね、行動が全然読めません。

・「巨大ロボが宇宙人由来の技術」というのは面白い設定ですね。
巨大ロボのオーバーテクノロジー感はよく問題になるので悪くない設定だと思います。
あとの問題はスケール感ですね。宇宙人と妖怪だと妖怪のほうがしょぼく見えます。「幻月を倒しても、もしも宇宙人が攻めてきたら地球終わりじゃない?」という雰囲気になると困ります。この点は対処する必要があると思います。たぶんされませんけど。


次回はドライブとの合同スペシャルでお休みです。
脚本はドライブのシリーズ構成の三条さんだそうです。三条さんはニンニンジャーをどう描くのか楽しみです。

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