『手裏剣戦隊ニンニンジャー』 第3話「強敵、蛾眉あらわる!」:感想

2015年3月8日

【ストーリー】

■まだ価値観に馴染めない
・まだ物語の流れと登場人物の価値観に馴染めていません。今回の凪って悪いことしたのでしょうか?
前回の時点で八雲以外は基礎もできていない状態でした。それを踏まえると、実地訓練以外に参考書も読んで基礎を固めようとする凪の行動はむしろ奨励されるべきことに思えました。
それと、先読みしたものの敵を逃してしまった凪が責められるのも理解できませんでした。仕留め損なったのは天晴と八雲も同じです。戦う前から勝つ気でいたのも同じに見えました。私には八雲に責める資格があるようには思えません。

・これをどう解釈したらいいのかもよくわかりません。
凪が悪いということなのか、それとも凪を責める八雲たちが自分の未熟さを棚に上げてると捉えるべきなのか。何を信じたらいいのか軸が掴めていません。

・脚本自体もちょっと飛躍してるのも混乱している理由の一つだと思います。
たぶん今回の冒頭の潜入訓練は「前回では基礎もできない天晴たちでしたが、今はこんな高度な訓練もこなせるようになりました」と暗示する意味があったのだと思われます。
意味はわかるし、省略も有りだと思うのですが、個人的には飛ばし過ぎに感じます。前回で1話使った内容に関連することを次の話で省略すると違和感が先立ちます。せめてもう1話空けて、ワンクッション置いたほうが良かったのではないかと思います。

■人間だもの
・今回意外だったのが、敵が集めている”苦しみ”が戦隊メンバーからあっさり抽出できたことです。
たいていのパターンだとよっぽどのことがない限り、正義の味方側からは取れないですよね。これは変則的で面白いと思いました。凪たちが人格面でまだ未熟だから取れたのか、それとも「正義の味方だって辛いものは辛い」ということなのか。今後の成り行きに興味が湧きました。


【アクション】

■丁寧な世界観作り
・各アクションももちろん良かったのですが、今回はアクションによる世界観作りに感心しました。
たとえばブルーの必殺技の回転斬りです。元の立ち位置に戻った後にも少しの間回り続けて、足元の砂地に螺旋を描いていました。ただの演出ではなく、実際にああいう動作をしているのだと伝わってきました。
もう一つ特筆すべきは巨大戦でのシノビマルの描き方です。
敵がシノビマルの肩に刀を振り下ろして、シノビマルが受け止めた後のカットでアカの横に巨大な刀が映っていました。あんな状況でも平然と戦えるニンニンジャーはすごいと思えました。
こういう細かいところの雰囲気作りがとても良かったです。巨大戦のときにニンニンジャーが各ロボの上に乗っている設定などを上手く拾い上げてくれています。やっぱり加藤監督はすごいです。

■コスプレデーボス様
・がしゃどくろは巨大化とは別の巨大戦用の雑魚ボスみたいですね。
後で封印の手裏剣の一切処分にも使われそうです。

・でもがしゃどくろで私が気になったのはそこではありません。
見た目のほうです。どっかで見たことあるような… っていうかデーボス様ですよね?
可愛い、可愛いと言われたのがショックだったので怖そうな骸骨を被ったようですが、フォルムが隠せていません。むしろ中にデーボスがいるかと思うと余計に可愛く見えます。
本当に着ぐるみの流用なのか、それとも他人のそら似なのか。真実がちょっと気になりました。


次回は追加武装のパオンマルが登場するようです。最近は商品追加のペースが早いですね。
台座に乗ってるシノビマルごと交換かと思ったら、被せる形みたいですね。武器が斧なので活躍がちょっと気になります。動きづらい巨大戦なのでたぶん特色は出せないと思いますが。


コメント

2 件のコメント :

  1. 天晴はガンガン前に行く本番に強いタイプ、八雲はなんでも器用にこなす、という設定ありきの元に書かれているのか、実際には天晴も八雲も敵を逃したのに上から目線という謎な展開になってましたね。
    凪は参考書をアテにしすぎてて実践での咄嗟の変化に対応できない、という描写だとは思うんですが、如何せんみんな未熟なため凪の姿勢はむしろ前向きで人一倍頑張っているように映ってしまいました。
    天晴は突っ走ってもなんとかなる系の主人公で苦手な部類なんですが、攻撃を防ぐのに金の術を咄嗟に使ってたのはよかったです。役者の滑舌や演技で超未熟なキャラにしか映りませんが、本番に強いタイプというのが表現できてたと思います。

    正直今のところ5人共好きになれない感じです。十六夜九衛門ちゃん(多分オスでしょうけど)がかわいいのでもっと出番が増えることを望みます。

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    1. ギンさん、こんにちは。

      今のところ「内容の前提を作ってる側はわかってるけど、描写がないから視聴者は理解できてない」という印象です。天晴は行動が伴う分、理解しやすいのですが、八雲の自信や凪のダメなところ(?)は言葉だけなので「そういう設定なのかな?」という程度にしか理解できないですね。
      まずはこのギャップを埋めないと話についていくのは厳しそうです。

      小姓だから男…と見せかけて…、かもしれません。
      狐と虎、どちらがベースなのか掴めないデザインですし、そっちで逆転があるかもとまだ希望を持っています。といっても、私の場合、可愛いものを愛でるのに性別の区別は関係ないのですけどね。

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