Gのレコンギスタ 第24話 『宇宙のカレイドスコープ』:感想
■宇宙のカレイドスコープ
・タイトルを見たときにはてっきり人がポンポン死に乱れるのかと思っていましたが、宇宙のカレイドスコープとはユグドラシルのビームのことだったんですね。
・万華鏡というだけあってエフェクトがとても綺麗でした。
綺麗なだけではなく演出効果もちゃんとあったところが良かったです。宇宙に木が生えるという異常な感じと、やられてる艦隊側の視点から見たときの木が迫ってくる危機感もありました。
・移動とバリアとビームしかできない機体でこれだけできるのはすごいことですね。
Gレコのメカや戦闘周りで一番すごいのはユグドラシルになるかもしれません。
■ドレット将軍
・軍事力に胡座をかいた小者かと思っていましたが、意外と骨のある人物で最後に驚かされました。自分の命も危うい緊急事態でも1人でも多く脱出させるよう指示を出せるとは大した肝の座り方です。
以前「本物の軍隊を作るにはあと100年はかかるな」なんて嫌味を言ってましたけど、案外本気で100年くらいのスケールも視野に入れていたのかもしれないと今回見ていて思いました。
・ただし、指導者としてどうかと言われたらちょっと微妙ですね。
「将来ひょっとしたら成功するやつが出てくるかもしれないから、今お前の命を賭けろ」って言われてもついて行く気にはなれません。この辺が地元からも性急過ぎると反発される理由なのかもしれませんね。
■バララ
・バララは今回の主役の1人だったと思うのですが、私はあまりバララの話にはのれませんでした。
これまでに思わせぶりな行動はあっても、バララの本音が見えた覚えがないからだと思います。今回の言動も心からそう思っているのか、それとも機嫌が悪いからなのか判断がつきませんでした。
■ルイン
・マスク改め、リイン・リーになったわけですが、ルインがクリムやジット団と肩を並べる存在だとは私にはどうにも思えません。
というのもルインが大将の器に見えないんですよね。精力的に動いてはいるものの、リーダーシップや政治力は示していません。隊長としては優秀でも、大将になれるように見えません。
・致命的な点は将来像が見えないことです。
クリムが天下を取ったら父親の大統領に下克上して、更に勢力の拡大に励んで死ぬまで戦争を起こしながら地球に宇宙に戦火を広げるのだろうと想像がつきますし、ドレット軍やジット団もどんな政治体制を敷くのか予想がつきます。
一方ルインは「ルインが勝ったら…どうなるんだろう?」と全く想像がつきません。アーミィが勝っただけではクンタラの地位は大して向上しないでしょうし、ジット団と組んでクーデターを起こしてもいずれ利害の衝突からジット団と敵対することになり、そのときにルインで対抗できるとも思えません。マニィと乳繰り合ってるルインでは役者不足のように感じています。
■ベルリとアイーダ
・クリムたちに機体を渡すシーンで、ベルリがアイーダのどこに感心してたのかいまいちわかりませんでした。
会話の内容は部下の労いと迷惑かけたことに対する形式的な謝罪で特に珍しいものではありません。上手くクリムたちを焚き付けただけでもなく、クリムたちが喜んでいるのも新機体でもっと暴れられるからでこれは戦争を終息させたいアイーダの意思とは真逆なはずです。
いったいあの会話のどこに感心する要素があったのか何度見ても結論が出せずにいます。
次回はマッシュナーの艦を始末しつつ、ジット団とクリムたちとベルリたち残存主要戦力全てが入り乱れて地球に降りることになるようです。
この先どうやって戦乱を終結させるんでしょうね?
今回で政治力のあるドレット将軍とグシオン総監が死んでしまったから話し合いができる相手はいません。今更法王様のスピーチで止められるとも思えませんし、どこに落とし所があるのでしょう。今の流れだと敵味方が上手い具合に潰し合って、お互いに戦力が残ってないからなし崩し的に講和する道くらいしかないように思えます。
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