仮面ライダーW 第40話 「Gの可能性/あなたが許せない」:感想

2014年11月28日

【ストーリー】

■所長の貫禄
・今回の亜樹子が主役でした。
目の前のトラブルにも揺らがず、自分の思ったとおりに突き進むその姿勢はまさにハードボイルド。翔太郎の言ったとおり、所長としての貫禄を見せつけてくれました。
一歩間違えば押し付けがましく大失敗になる可能性もありましたが、自分からどんどん動いて相手を引っ張っていったことで透を変えることができました。

・若菜もスリッパで叩いた描写はビジュアル的な衝撃以上に意味があったと思います。
気弱な透相手だけでなく、誰であろうが自分の意思を貫く姿勢があの行動に表れていました。亜樹子は正しいと思えば、誰にでも何度でも同じ行動を取るのだろうと亜樹子の生き様が伝わってきます。

・バランス感覚も良かったと思います。
亜樹子が変えたのはあくまで透の決断できず、自分の意思を表に出せないところであって、人格そのものを変えたわけではありません。透は思い切って自分の思っていたことを、あいに伝えてからは誰に言われたわけでもなく自分の考えで動き、身を挺して亜樹子を守り、ジーンを返していました。ここで亜樹子のおかげということを強調するために、いちいち透の行動に誰かが口を挟んでいたら台無しでした。行動を通して透の考えを伝えていったのは正解だったと思います。

■伝家の宝刀
・今回は全体的には暗い内容でした。
若菜が計画通りエクストリームになり、Wは守るのに手一杯で勝ち目は見えず、更に琉兵衛によってWがこれまで泳がされていたに過ぎないことが明らかにされました。
それでもそんなに重たい感じはしませんでした。亜樹子が透を変えられたことで希望が見えたこと、そして今回の前後編全体のギャグ調の話のおかげです。敵側のペースで進む暗い話をするときにこういうギャグ回を使うのは三条さんのいつもの手です。暗い話も明るい内容で挟めば、暗さを無理に減らすことなく雰囲気を軽くできます。毎度ながら鮮やかなお手並みに感心します。


■ナスカの呪い
・前回は大活躍だったナスカの絶頂期はあっという間に終わってしまいました。
先代の霧彦のときも活躍した期間はわずかでした。超加速が活躍できる期間にまで及んでいるのでしょうか。


【アクション】

■逆境での販促
・今回はトライアルの使い方が面白かったです。
純粋に人命救助のためだけの登場でした。でもトライアルにしかできないことで存在感はいつも以上にありました。エクストリームのマキシマムドライブも普段とは違う使い方で興味深かったです。負け戦で販促を行うのは難しいことですが、今回はかなり上手くできていたと思います。


次回からの4話が長谷川圭一さんのラストイニングになります。
それ以降は最終回まで三条さんが書き切ります。美味しいところを全部持っていかれたとも言えるので、ちょっと長谷川さんが可哀想になります。


コメント

0 件のコメント :

コメントを投稿

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。