誰がために 仮面ライダードライブ 第6話『戦士はだれのために戦うのか』:感想

2014年11月16日

【ストーリー】

■誰がために
・守ろうとする人の中には悪党もいるけれど、善良な市民を守るために戦う。
それが進ノ介の選んだ正義なのでした。警察だから正義ではなく、誰かを助けようとすることが正義なのだというメッセージなんでしょうね。

・今回のタイトルが直接的に指しているのは進ノ介のことですが、微妙にチェイスにもかかっている気がします。
前回はクラッシュを守ることに疑問を感じながらもブレンの命令どおりに守り、今回はブレンが暴走し始めたクラッシュに憤慨している一方で変わらず命令どおりクラッシュの護衛を続けていました。恐らくクラッシュを止めろという新しい命令が来ていないから前回の命令に忠実に動いているのでしょう。まるでロボットのようです。
明確に自分の考えを持ちながらも命令には疑問を持たずに従う姿勢を見ていると「戦士は誰のために戦うのか」という今回のタイトルと同じ疑問が浮かんできます。

■フルスロットルの弊害
・今回も全体としてはもやもやする内容でした。
フルスロットルでテンポが早めに進む代わりに各シーンがあっさり流されてしまっているのが引っかかります。りんなは普通に裏切ったふりをしていただけでしたし、警視と社長のつながりも「親戚」の一言で済まされてしまいました。
敵幹部のブレンですらあっさりだったのはびっくりしました。
自慢の毒はあっさり無効化されるし、クラッシュに対しては進化させるのを優先して人格を重視せず結果的に大失敗していました。頭脳派のはずなのになんだか間が抜けているように見えます。

・近年のニチアサがどれも伏線を撒いて引っ張り続けるタイプの作品が多かったので、ドライブのあっさり路線には少し戸惑いを感じます。
それはそれで良いと思うのですが、もう少し助走をとってもいいんじゃないかなと思ってしまいます。慣れるまでにはまだ時間がかかりそうです。

■マッドドクター
・相変わらずシフトカーが可愛かったですね。
CGではなく小道具を使っているところが良いですね。あのちょっと浮いた質感のシフトカーが来ると和みます。


【アクション】

■新フォーム・タイプワイルド
・モチーフはアメフト、それにオフロードバギーでしょうか?
一見するとがっしりとしたボディのようで、ところどころ軽装になっていて、重厚感とスタイリッシュさを兼ね備えている印象を受けます。

・アクションはいまいちでした。 
肩を活かそうとすると両足で踏ん張らないといけないため、身体全体が固くなってしまっているようです。全体的に動きが少なく、アクションの見栄えが足りていません。
シチュエーションとしても一方的なゴリ押しで勝ってしまったので、タイプワイルドがタイプスピードとどう違い、どこが強いのかが伝わってきませんでした。パワータイプの敵の攻撃を受け止められるようになっただけでは弱いと思います。


次回の脚本はWのサブ担当だった長谷川圭一さんだそうです。
これまでタイトルは「なぜ・なに・だれ」の3種類でしたが、次回の7話には4つ目の「いかに」が使われています。
残るは「いつ」と「どこ」ですね。この2つは過去や未来に関わる話にぴったりな単語なので、ベルトやロイミュードの開発秘話やチェイスのターニングポイントになる回で使われそうです。



コメント

6 件のコメント :

  1. こーひーかっぷ2014年11月17日 21:49

    う~ん…

    タイプワイルドの特徴が今一つ解りづらかったです。と言うより、特徴はベルトさんの発言からわかるのですが、それを絵に反映させていないような。強いけど惰性が物凄いとか、消耗が激しいとか、もう少し特徴付けが欲しかったです。シフトアップ以外ではスピードタイプの上位互換にしか見えないのは少し残念。

    進ノ介とチェイスの会話自体は良いと思いました。チェイスも人(サイボーグか…)のために我が身を捨てる心構えはヒーローそのもの。玩具の展開パターンからしてそのうち…ってのは見えているのですが、これならチェイス裏切り後も進ノ介との間に適度な距離感を維持できそうです。

    尚、ベガスがシフトレバーを自力で作動させていたのは…見なかったことにした方が良いのだろうか決めかねています。いちいち動きとSEが可愛いから許せますが…

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    1. タイプワイルドの演出はいまいちでしたね。
      力押しというほど力押しでもなく、ただ強いという印象でメリット、デメリットが視覚化されていなかったように感じました。使い分けは次回以降なんでしょうかね。

      進ノ介はサバサバした性格ですしね。
      たぶん最初は「簡単には信用できない」と言うでしょうが、チェイスが歩み寄る姿勢を見せればすぐに打ち解けると思います。

      あれ、驚きましたね。
      私はベルトさんがベガスではなくベルトさんが起動しているのかなと思いました。
      いずれにせよ、自動でできるならわざわざ戦闘中にドライブの手を使わなくてもいいんじゃないかと思ってしまいますよね。なかったことになりそうな描写でした。

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  2. 本願寺のおっさんがかっこ良かったです。
    あのセリフで酸いも甘いも知ってるんだろうなというのを
    伺わせるあたりも良かったです。
    タイプワイルドの魅せ方今回は微妙でしたが
    これからに期待です。

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    1. 課長ですか。
      そうですね、今回はりんなたちを信じて見守っていた感じでしたね。きっとどうにもならなくなったときには、自ら動いてビシっと決めるんでしょうね。

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  3. マルゲリータ2021年6月13日 12:57

    思い返してみても、タイプワイルドは不遇な印象がありますね。ですが、デビュー戦ですら、イマイチタイプワイルドの特徴を見せられなったのなら、不遇になるのも納得です。
    しかし、この第6話もシンノスケの答えも、タイプワイルドも好きなことは、一切変わりませんが。

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    1. タイプワイルドは全然印象にありませんね。ドライブの序盤のフォームチェンジは出番が全然ないから先に進むにつれてどれも印象が薄くなっていきました。

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